中国工場の生産管理職の求人

言うまでもなく、中国は日本のメーカーにとっては一大製造拠点であり、多数のメーカーが現地において工場を運営しています。政情不安や反日感情、人件費の高騰といったマイナス影響を受け、ベトナムやカンボジアなどに生産拠点をシフトする企業も増えてきていますが、それでも、絶対数においては、中国はダントツです。

 

中国工場の生産管理職の求人

 

今現在においても、中国に新工場を建設する判断を下す企業が少なくないこともあり、現地工場の生産管理業務を担当する人材を募集する求人はかなり多いです。求人元となる企業の業種は様々なので、これまでの経験を活かせる職場を探し出すことは難しくないと思います。

 

なお、中国工場における生産管理業務の求人の傾向としては、品質管理・品質保証や安全管理といった業務の比重が大きな案件が多くなっています。また、『生産管理』としての募集となっていても、製造能力向上のための生産ライン設計や製造機械・自動化設備改良業務といった実質的には製造技術・生産技術の案件であることも珍しくありません。

 

こんなふうに、一口に『生産管理』といっても、業務内容は案件ごとに大きく違うので、業務内容については、よくよく確認することが重要です。(現地スタッフに対する技術指導が主業務といった案件もあります。)

 

また、勤務地については、日本本社に籍をおいて、出張ベースで中国工場の生産管理業務を遂行するというパターンの求人もあれば、現地に赴任して業務にあたるとする求人もあります。いずれのパターンにおいても、生産管理の実務経験とビジネスレベルの中国語(英語が要求されるケースもあります)が必須条件となってきます。

 

かつ、後者(中国駐在案件)に関しては、海外工場における生産管理経験が必須とされるケースが多いです。前者に関しては、海外経験は不問となっているものが多いので、国内業務経験しかないという人は、こちらを狙うことをオススメします。

 

いずれにしも、募集内容は多種多彩なので、自分に合った求人を適切に見極めるようにしてください。下記に、海外業務関連の求人に強い転職エージェントをリストアップしています。中国工場の生産管理業務といった案件についても、常時保有しているので、こういったエージェントに連絡を取って、自分に合う求人を紹介してもらうのもオススメです。

 

彼らは転職のプロなので、これまでの職歴と転職先に希望する条件を伝えれば、適切な会社を選んで紹介してくれます。その時には、給与条件などの条件交渉も代行してくれるので、より好条件で転職出来る確率がアップします。何かと便利な存在なので、積極的に活用してください。

 


エージェントごとに保有する求人が違うので、なるべく多くのエージェントを当たったほうがいいのですが、下記の5社と連絡を取っておけば、存在する求人をほぼ確実に押さえられると考えて間違いないです。

 

ビズリーチ

ビズリーチは最後まで職務経歴書を記入しないと、求人案件を紹介してもらえません。登録作業は数分で済むので、最後までキチンと入力しておきましょう。僅か数分で有力な転職先がみつかるどうかが大きく違ってきます。特に現在の年収が750万円を超える人の場合、より好条件の求人を同時に複数紹介してもらえる可能性が大です。

 

年収1000万以上のハイクラス求人専門の転職エージェント。高度な専門技能・スキルを持つプロフェッショナルを求める企業からの求人の取り扱いに特化しており、海外ビジネスに対応出来る人材を募集する求人案件についても、多数保有しています。

 

中国工場の生産管理といった業務内容の求人に関しては、生産管理のスペシャリスト(実務経験10年以上)を募集する案件、もしくは生産管理マネージャー、事業部長、工場長といった管理職ポジションの案件が中心となります。(現地駐在が前提とされる求人ばかりです。)

 

海外工場における生産管理・品質管理業務経験、ビジネスレベルの英語力も必須条件とされています。(語学に関しては、中国語スキルは条件に含まれていないケースが多いです。)

 

年収1000~2500万レベルの求人ばかりなので、キャリアアップを狙っている人にとっては、ビズリーチは最重視すべきエージェント=必ず押さえておくべきエージェントと言えます。

 

JACリクルートメント

外資系企業、日系グローバル企業専門の人材紹介会社。アジア、北米を中心として、現地拠点に赴任する海外勤務案件の取り扱いに力を入れており、中国工場勤務となる生産管理職の求人案件についても、常時扱っています。

 

米国、シンガポール、ベトナム等、他国にある工場スタッフと連携して、品質向上、生産コスト低減にあたるといった業務内容の案件、将来的には中国を含む複数国の海外工場にローテーションで勤務することが想定される案件等、文字通りグローバルで働けるような案件も出ています。

 

応募条件に関しては、求人ごとに細かな違いがありますが、生産管理・品質管理業務に関する実務経験があれば、語学力・海外経験は一切不問といったハードルが低い案件も少なくないので、これから海外勤務にチャレンジしたいという人は要チェックです。

 

リクルートエージェント

国内最大手の転職エージェント。グローバルな仕事の取り扱いに力を入れているため、海外工場の生産管理業務といった案件についても、常時多数の求人を保有しています。中国工場の生産管理を担当する人材を募集する求人についてもカバーしているので、要チェックです。

 

今回、リストアップした5社のなかでも、最も保有求人数が多いので、最初に相談すべきエージェントと言えます。特に現地に赴任する形の求人については、最も頼りになる存在と考えてください。

 

※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)

 

メイテックネクスト

モノ作り系エンジニア専門の人材紹介会社。中国工場における生産管理、品質管理、生産技術、技術指導といったポジションの求人案件を多数扱っています。求人元となる企業の業種は様々ですが、業種を問わず、現地に赴任することが想定される海外勤務案件が多いということでは共通しています。

 

また、応募条件として、同一業界における就労経験を重視する企業が多いため、異業種からの転職に関しては、ハードルが高くなっています。ただし、これまでの経験・スキルによっては、業界経験がないというケースでも採用が決まる可能性があるので、このあたりはエージェントに相談してみてください。

 

なお、語学に関しては、中国語・英語、ともにそれほど重視されていない案件が少なくないので、純粋に生産管理者としての実力次第と考えてください。(海外経験も不問とされるケースばかりです。)

 

パソナキャリア

製造業界に強い人材紹介会社。中国に生産工場を置く日系メーカーからの求人案件を多数取り扱っています。そのなかには、現地工場の生産管理業務に従事するといった内容の案件も含まれています。

 

上記でリストアップした4社と比較すると、国内本社勤務で、定期的に中国に出張しながら業務を遂行するという形の求人が多いので、海外勤務は避けたいという人にオススメのエージェントと言えます。

 

ただし、なかには、現地への出張が月数回発生するといった、かなり業務負担が大きい案件も出ているので注意してください。