CFAとUS CPA

CFA CPA

 

CFAとCPAは言葉こそ似ていますが、その内容や取得後のキャリアの方向性は大きく違ってきます。自分が将来、どんな仕事をしたいのかというキャリアプランをしっかりまとめたうえで、どちらが有益なのかということをしっかり見極める必要があります。

 

ここが曖昧なまま勉強に取り掛かると、膨大な時間とお金を費やした結果、何にも役に立たなかったということになってしまいますので、要注意です。

 

金融業界に骨を埋めたいのであれば、CFA

銀行や証券会社でキャリアを積み上げていきたいというのであれば、CFAのほうが価値があります。CFAは極めて難易度が高い資格です。3つのレベルに分かれていますが、それぞれ最低250時間の学習が必要と言われており、トータルで750時間かかることになります。

 

これだけでも大変ですが、これに加えてCFAは試験に合格するだけではダメで、資格を取得するには、指定された業界・業種で4年以上働く必要があります。

 

これだけの厳しいハードルが課せられているため、CFAの資格取得者は、ファイナンスの分野について最低限の知識ベースがあると認識されます。 そのため、CFAは金融業界においては、自分の実力を証明する立派な武器となります。

 

金融業界以外の業種への転職を考えているのであればCPA

金融業界に対するこだわりがなく、広く転職の可能性を探りたいという人は、CPAを取得することをオススメします。

 

理由は、ここまで書いてきたように、CFAは取得出来るまでの期間が長いということです。しかも、これだけの時間をかけても、CFAは金融の世界から離れると、全く評価されない資格です。『CFAって何?』とすら言われる可能性が大です。

 

一方、CPAは認知度が高い資格であり、かつコンサルティングファームや監査法人、企業の経理職など、幅広い職種で活かすことが出来る仕事です。転職業界でも評価が高い資格なので、転職の切り札にするのであれば、断然CPAのほうが上です。

 

CPAは日本で受験することが出来ますし、参考書や対策講座も日本語のものがたくさんあるので、資格取得のためのハードルも低めです。勉強期間も2年ぐらいを見れば、何とかなります。(1年で合格するような人もいます。)

 

MBAの取得もアリ

CPA取得後、事業会社で会計や財務に携わりたいというのであれば、MBAで会計専門コースを学ぶという考え方もアリです。経営的視点を学ぶことが出来るので、相乗効果を期待出来ます。

 

MBAを勉強している間にインターンシップで実務経験を積むことが出来れば最強です。資格プラス実務経験があれば、転職の成功確率は高くなります。

 

尚、大学ごとにMBAはランク付けがされていますが、ランクの高い大学で、ただ勉強するよりも、ランクの低い大学でインターンで実務経験を積んだほうが高く評価されることも多いので、大学を選ぶ時には、インターンシップが出来るかどうかという観点も大切にしてください。

 

金融業界に強い転職エージェントに相談してみる

ここまで、CFAとUS CPAの資格取得と転職の関連性について、お伝えしてきましたが、このページでまとめていることは、あくまでも一般的なことです。転職というのは、個人と企業とのマッチングであるため、高く評価されるスキル・経験というのは、個々の案件ごとに、大きく違って来ます。

 

また、これまでの職歴・経歴や、本人のスキル・能力、さらにいえば性格なども考慮したうえでの話となるので、たとえばAさんにとっては、CPAの資格を取得することがプラスに働くけど、Bさんにとっては、あまり変わらないので、わざわざ時間とお金をかけて勉強するのは非効率といったこともあります。

 

こういった場合、Bさんにとっては、CPAではない別のスキル習得に時間をかけたり、仕事に専念して、より多くの実務経験を積んだほうがいいということになるかもしれません。

 

こんなふうに、キャリアアップのために、やるべきことというのは、人によって違ってくるので、本気で転職をしたいのであれば、状況を見極めて適切にキャリア戦略を練る必要があります。

 

これは一個人が自分一人で実行するのは不可能なので、経験豊富な転職エージェントの力を借りることをオススメします。彼らは転職のプロなので、あなたの実力と転職市場の動向を冷静に見極めたうえで、適切なアドバイスをしてくれます。

 

今後数年間のキャリアプランについて考えてもらうといったことも出来ますし、こうやって実力をつけつつ、自分が希望する条件に合った求人があったら、その都度、紹介してもらうことも可能です。転職エージェントは無料で利用出来るものなので、有り難く活用することをオススメします。

 

(エージェントは転職を成功させることで、企業側からマージンをもらう仕事なので、こんなふうに意欲的な転職希望者に対しては、何かと親身になってフォローしてくれます。)

 

ただし、金融というのは専門性の高い業界なので、全てのエージェントが同じように、転職事情に精通しているというわけではありません。金融に強いエージェントでないと、的外れのアドバイスを受けて、かえってマイナスになることもあるので、要注意です。

 

ビズリーチリクルートエージェントコトラアンテロープといったエージェントであれば、金融に強いので、相談先としてオススメです。なお、エージェントごとに考えが分かれることは珍しくないので、この4つのエージェント、全てに連絡をとって、多角的にアドバイスを受けたほうが、より的確な判断が出来ます。

 

ちょっと面倒ですが、このほうが確実です。転職の成功・失敗というのは、人生に直結するので、これぐらいの手間は惜しまずに取り組まれてください。それだけの価値が十分にあります。

 

※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)