外資の年収交渉

外資の年収交渉

 

外資企業の場合、年収は交渉で決まる。

 

こんなイメージを持っている人は少なくないと思います。これはその通りで、日系企業と違い、だまっていても頑張っていれば誰かが見てくれて給与をアップしてくれるなんてことはありません。

 

もちろん、上司から高い評価を得て、それが年収に反映されるといったケースもありますが、基本的には会社との交渉で決まります。

 

こういったことも含めて、外資企業での年収交渉において知っておくべきことをまとめてみます。

 

1:前職の給与がベース

外資は転職した時に3割ぐらいは年収がアップするといった話もありますが、基本的には『今』の給料がベースになります。転職時であれば、前職(現職)の年収が交渉の出発点です。

 

この金額をベースに交渉することになりますが、概ね同じ額に落ちつくケースが少なくありません。唯一の例外はヘッドハンティングされた時で、これは会社側が高く評価しているからこその話なので、転職してもらうために、かなり大きなアップ幅が提示されると考えて間違いありません。

 

2:昇給額はパフォーマンス次第

外資には日系企業と違い、年功序列といった考え方はないので、勤務年数に応じて給与が上がるといったことはありません。仕事のパフォーマンス次第です。

 

パフォーマンスが悪ければ、減給・解雇もあり得ます。逆に会社側から高い評価を得れば、年収の大幅アップを獲得することも夢ではありません。

 

野心的な人、上昇志向が強い人にとっては望ましい職場と言えます。(元々、こういったタイプでなければ働けないのが外資ですが。)

 

3:昇給をアピールすることは当然の権利

昇給は会社側から提示されることもありますが、社員の側から『これぐらいあげてほしい』と交渉を持ちかけることも出来ます。

 

頻繁に昇給を要求すると心証が悪くなるのではと思う人もいるかもしれませんが、これは当然の権利なので、昇給を要求することで企業側の心証が悪くなるようなことはありません。堂々と主張して大丈夫です。

 

4:人間関係に年収が左右されることもある

外資であったとしても、人間関係で自分の給料が左右される可能性があります。たとえば、直属の上司との関係が悪いとなると、その上司がわざとあなたの勤務評価を低めに評価するといったことは珍しくなく、その評価が年収に響いてしまうかもしれません。

 

外資の勤務評価はもっとシビアなので、一人の上司の意向で部下の評価が決まるといったケースは殆どありませんが、それでも影響が出ることは十分に考えられます。(相手が上級役員となれば尚更です。)

 

ですから、不用意な対立は避けるべきですし、関係性の悪い人とも折り合いをつけてやっていけるだけのコミュニケーションスキルは身につけておいたほうが賢明です。