外資金融未経験者の転職

外資企業は中途採用者には即戦力の人材であることを期待するので、未経験の業種・職種に転職するのは、かなりハードルが高いことです。金融は競争が厳しい業界であるだけに、その傾向はさらに強くなります。

 

外資金融未経験者の転職

 

ただし、可能性はゼロではありません。当サイト管理人の妻は欧州系の投資銀行で10年以上働いており、外資金融業界の実情を目の当たりにしていますが、やりようによっては未経験者が金融業界に転職することは出来るということです。

 

では、どのようにすればいいのか?

 

彼女から聞いたことをまとめてみます。

 

基本的には学生時代で勝負が決まる

はじめから厳しい話となりますが、外資金融というのは学歴で勝負が決まる世界です。米系でも欧州系でも、トップクラスの大学を出ていなければ採用されません。日本でも東大・京大、慶応、早稲田といったレベルの大学を出ていなければダメなようです。

 

意外に思われるかもしれませんが、欧米は日本以上に学歴社会です。妻が働いているのはフランスの投資銀行ですが、現地(フランス)では、この大学を出ていなければ採用しないとはっきり明記されているそうです。

 

これが実情ですが、若い人(20代)の場合、余計なことは考えず、欧米の大学に留学するのがベストです。ただし社会人になってからだと、年齢のことを考えると、最低修士号はとっておきたいところなので大学院への留学となります。

 

妻いわく、外資金融の出世競争は学生時代から始まっているということです。この文章を読んでいる時点で、もう遅いという人も多いかもしれませんが、実情を知らずに成功することは出来ないので、まずはじめにお伝えさせて頂きます。

 

ただし、これはあくまでも出世レースの先頭を走るような、いわば王道のパターンです。年収うん千万万、1億といった高収入を取るエリートを目指すというのでなければ、やりようはあります。

 

未経験者OKの仕事から外資金融業界に入る

そのための最も可能性の高い方法は、未経験者でも応募出来るエントリーレベルの案件を探して、その仕事から入るということです。

 

この時には、あまり職種にはこだわらないことです。とにかく外資という業界で働くチャンスを得ることを重視します。

 

外資というのは、職歴重視&経験重視なので、トレーダーならトレーダー、営業なら営業、経理なら経理という同じ職種のなかで経験とスキルを磨いて、よりレベルの高い仕事・ポジションにステップアップしていくというのが基本です。

 

一度選んだ職種から、そう簡単に別の職種に移ることは出来ないので、本来は職種選びは極めて重要なことです。

 

ですから、最初にお伝えしたように、20代の方であれば将来のことを見据えたうえで留学したうえで転職するというのがベストです。

 

ただし、年齢等の事情でここまでは出来ないという人の場合には、とにかく外資企業に入ることを最優先すべきです。

 

外資企業は、それまで外資で働いていた経験があるかどうかということを転職時に重視するので、一度外資の世界に入れば、そこからの転職のハードルは下がります。

 

もしかしたら、同じ企業のなかで別職種に就くチャンスも出てきます。だから、未経験で外資金融業界への転職を考えているのであれば、あまり仕事の内容にはこだわらないことです。

 

ちなみに、バックオフィス系、IT系の職種であれば、未経験者が応募出来るエントリーレベルの案件が比較的多いです。汎用性の高い仕事なので、日系企業での勤務経験も活かせます。