領事館の採用面接

領事館・大使館の採用面接

 

領事館や大使館の求人面接は、相手が外国人ということもあり、勝手が違います。日本の会社でしか働いたことがないと、感覚の違いに戸惑うかもしれません。

 

また、日本では美徳とされることも、他国の文化ではマイナスとみなされることもあります。このあたりは良い・悪いというのではなく価値観の違いなので、その違いを認識して調整することが大切です。

 

領事館・大使館に勤務するということは、違う国の人達のなかで働くということなので、そこはあなたが合わせる必要があります。

 

これは働き始めてからの話ではなく、採用面接の時から始まっています。面接は雇用側が求めている人材であるかどうかを確かめる場であり、当然、あなたがオフィス環境に溶け込んでやっていけるのかということもチェック対象となります。

 

面接から勝負が始まっているということであり、気を抜くことは出来ません。このページでは、採用面接にパスするために意識しておくべきことをお伝えします。

 

1:自分の実力をPRする

自分の実力が100であれば、80に見せることを美徳とするのが日本文化ですが、これはこの国独特の価値観であり、同じ価値観を持つ文化はなかなかありません。むしろ、80の実力を100に見せるのが当然とみなす文化のほうが一般的です。

 

領事館・大使館の面接では、積極的に自分をPRしましょう。謙遜は絶対にNGです。

 

2:雑談を楽しむ

採用面接はいきなり始まるのではなく、最初は雑談から入ると思います。これは場をほぐすという意味合いもありますし、こうやって何気ない会話からコミュニケーション能力を探っているという一面もあります。

 

いずれにしても、雑談で盛り上がらない人というのは評価が低くなる傾向になります。面接官との会話を楽しもうという気持ちで積極的に話をしてください。

 

3:意欲をPRする

実力をPRするのと同じくらい、意欲をPRすることも重要です。この仕事に携わりたいという熱意、期待に応える働きをするという意欲は、採用側にとっては魅力的なことです。多少、能力が劣っていても、熱意に溢れる人材のほうを採用するケースも少なくありません。

 

ここで働きたいんだ!という意志を積極的にPRしてください。

 

4:笑顔で接する

暗い人よりも明るい人のほうが好まれるのは世界共通です。職場を盛り上げてくれるようなムードメーカーは重宝されますし、そこまでいかなくても、職場の雰囲気作りにプラスとなることは求められます。

 

明るいといっても、無理にテンションをあげるといったことではなく、笑顔で話す、キチンと挨拶するといった基本的なコミュニケーションさえ出来ればOKです。逆に言えば、そこが出来ないのが日本人でもあります。

 

日本の会社だと、みんながそうなので、あまり求められることはありませんが、外国だとそうはいきません。外国人の出来るビジネスマンをみると、みんな明るく元気です。彼らをお手本にしましょう。

 

5:大きな声で話す

4と一緒のことなのですが、日本人は声が小さい傾向にあり、本人は意識していなくても、外国人からすると元気がない、意欲がない、何を考えているか分からない、暗いと印象がマイナスになってしまいます。

 

外国語でのやりとりでも、通じないとガッカリしていたら、実は単純に声が小さくて相手が聴き取れていないだけだったという話はよくあります。

 

声が小さめだったり、性格がおとなしめの人は、普段の2倍ぐらいの大きさで話すことを心がけましょう。お腹から発声すると完璧なので、日頃から意識しておくことも大切です。

 

『元気よく明るくハキハキと!』

以上のことをまとめると、結局はコミュニケーションの取り方が重要ということです。求人に応募する時点で、相手から求められる能力・スキルはクリアしているはずです。

 

そうなると、どこで採用の可否が決まるかというと、結局は人間性ということになります。これは世界共通ですが、個人的な感覚では日本よりも他国のほうが重視するように感じます。(特に欧米では顕著な気がします。)

 

彼らからしてみると、特に意識しているということではなく当たり前のことなのかもしれませんが、領事館や大使館で採用されるには、頭に入れておいたほうがいいでしょう。