シティグループ証券株式会社の中途採用事情

個人、法人、政府機関など、様々なクライアントを対象に幅広い金融商品、サービスを提供するシティグループ。160以上の国と地域に、約2億の口座を有する世界に名だたるグローバル企業であり、業界を代表するリーディングカンパニーです。

 

シティグループ証券株式会社の中途採用事情

 

日本でのシティもまた、100年以上前に参入して、顧客からのあらゆるファイナンスのニーズに対応しながら、業績を伸ばしています。日本企業の「海外のメインバンク」という役割を担っているため、グローバルネットワークは、他の外資系金融機関より、突出しています。

 

そのなかにおいて、シティグループ証券株式会社は、2003年に設立され、投資銀行業務、セールストレーディング業務、リサーチ業務を展開しています。知名度が高く、安定した業績を上げている優良企業です。

 

このページでは、シティグループ証券の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

シティグループ証券の中途採用求人の傾向

シティグループ証券は新卒、中途を問わず、幅広く、人材を募集しています。新卒を中心として、人材を確保している会社ですが、中途採用も積極的に活用しており、人材が必要になった時に、その都度募集をかけています。

 

公式サイト内にキャリア情報ページが開設されており、新規に求人が発生した時は、そちらに募集要項が掲載されるので、こまめにチェックしてみてください。
https://仕事.citi.jp/search-jobs

 

ただし、中途に関しては、即戦力となる人材を採用する方針を採っているため、一般的に求人を公開せず、転職会社を通じて、自分達が求める人材をリクルートするというケースも多いです。(この場合、転職会社に登録している人材のなかから、条件に見合う人材に声を掛けるという流れになります。)

 

条件が良い求人ほど、非公開となりがちなので、シティグループ証券への転職を狙うのであれば、転職会社に登録しておくことをオススメします。(外資系企業への転職支援に力を入れている転職会社がベストです。)

 

一度登録しておけば、新規求人が発生するたびに、連絡をしてくれるので、自分が探す手間が省けて便利というメリットもあります。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

なお、応募資格については、先ほど触れたように、即戦力の人材を採用しているため、職種を問わず、該当業務に精通していること、実務経験を豊富に有することが、絶対条件となります。

 

また、業務上、海外との連携が不可欠なため、英語でのビジネスコミュニケーションに支障がないことも、応募条件の一つとなります。

 

社員の年収・給与制度・評価制度について

シティグループ証券に勤務する社員の年収例ですが、幾つか具体的な数字を並べると、下記のようになります。

 

  • アソシエイト 中途4年 年収3,000万円
  • ミドル  在籍5~10年 年収800万円
  • テクノロジー 37歳 中途5年 年収900万円
  • 営業 中途3~5年 年収1,000~1500万円
  • バックオフィス 28歳 中途3年未満 年収500万円
  • 現場開発者 中途3年未満 年収860万円

 

外資系、かつ、業界を代表する企業ということもあり、給与水準は高めです。入社後、数年経つと、月給制から年棒制に移行します。

 

求められるスペックの違いから、職種別にベース給が異なること、年収のうち、約5割を、個人業績をもとにした賞与が占める給与体系であることから、社員間の給与差は極めて大きなものとなっています。

 

昇給については、ポジションを上げない限り、増額は見込めませんが、年功序列制度が基本となっており、昇進に関しては消極的な会社なので、あまり期待出来ません。結果として、年収アップは賞与にかかってくるということになります。

 

その賞与ですが、年1回の支給となります。賞与の査定については、部下、同僚を含めた360℃評価が取り入れられていますが、個人業績と上司の評価が、実質的な評価基準となっています。

 

また、人事評価についても、上司の力が極めて強く、その影響は賞与以上です。関係性をうまく保てなければパワハラや定期的に行われるリストラの対象になってしまうこともあるので、シティグループ証券において、高評価を維持するためには、他社以上に、上司との関係性が重要と考えてください。

 

シティグループ証券の成長環境について

シティグループ証券は少数精鋭で、常に人材が足りていないということもあり、会社として社員を育てるという意識はなく、OJT主体となります。

 

キャリア開発を支援するプログラムはあるものの、激務で、誰も受ける人がおらず、その存在がないに等しくなっているという部署が多いです。会社としても、受講を推進するようなことはありません。

 

そのため、スキル・知識の習得に関しては、自分次第となり、自己研鑽を積みたければ、業務に取り組んでいくなかで、時間を工面して、自ら率先して、必要な知識を学ぶという姿勢が、必須となります。

 

こういった状況なので、社内教育・研修という点では、あまり期待出来ませんが、入社直後から責任ある仕事を任せてもらえるため、日頃の業務をこなすこと自体が、自分の成長に直結する環境となっています。

 

一つの業務を統括するような形で、仕事を進めるケースが多いので、プロジェクト管理能力、マネジメントスキルも、実践を通じて養われます。

 

もちろん、これは、それだけ、会社側からの要求度が高くなるということであり、仕事をやりきるためには、不足している知識・スキルを自分で習得していかなければいけないので、向上心がない人には厳しいです。

 

また、一度に複数の業務をこなすことになるので、バランス感覚やマルチタスクスキルも、必要となってきます。かなり大変な環境ではありますが、それだけに、対応出来る人にとっては、やりがいや面白さを感じられる職場とも言えます。

 

ワークライフバランスについて

ワークバランスに関しては、所属部署によって、状況が大きく異なります。バックオフィスであれば、残業が少なく、有休も自分の希望通りに取得出来るので、ワークバランスは良好と言えます。

 

一方、フロントオフィスになると、仕事上、どうしても結果を出すためには、ハードワークが必要となり、長時間働くことが普通の状態となります。プライベートより仕事に重きを置くことに対して、躊躇がない人でないと、働き続けるのは難しいでしょう。

 

なお、こういった状況のなかでも、スケジュールをうまく調整して、プライベートの時間を確保している社員もいます。個人の裁量が大きな会社なので、自分次第で、どうにでもなるという一面はあります。

 

また、最近の傾向として、会社側が全社員に対して、有休消化を奨励するようになってきているので、営業マンでも、長期休暇を取るような人が、チラホラ出てきています。

 

あくまでも、仕事が回っていることが前提となりますが、ワークライフバランスを重視する傾向が強くなっているので、今後、少しずつ、好ましい方向に状況が変わっていく可能性が大です。

 

女性の働きやすさについて

シティグループ証券は、女性社員の比率が高いこともあり、女性にとっては働きやすい環境が整っています。男女で、仕事の内容に差がつくことはないですし、人事評価も、男女同等です。女性の活躍を推進しているため、女性のほうが、キャリアアップのチャンスを掴みやすいぐらいです。

 

また、子育て支援制度が充実している企業であり、産休・育休、時短勤務といった制度を、誰でも問題なく取得できます。そのため、子供がいる女性が多数働いている会社です。

 

フロントオフィスだと、就業時間が長くなりがちではあるものの、同僚のサポートを受けられるので、融通が利きます。チームとして、子供を持つ人をフォローする意識がある職場なので、激務ではあっても、子育て中の女性にとっては、働きやすい会社と言えるでしょう。

 

(周りから白い目で見られて、気兼ねするといった、古い体質の日系企業のような雰囲気とは無縁です。)

 

シティグループ証券の転職先としての価値

シティグループ証券は総じて給与面の待遇が良いものの、部署によっては競争が激しく、プレッシャーの激しさから、離職率が高止まりしているなど、ハイリスク・ハイリターンな一面もあります。そのため、自分にとって合う会社なのかどうか、じっくりと考えたほうがいいです。

 

おおまかな目安としては、チャレンジャー精神があり、ライバルがいるとモチベーションが上がる人。ハイリスクな面も受け入れられる器があり、仕事に心血を注げる人。ありとあらゆる変化に対応できるオールラウンダーな人。こういったタイプにとっては、向いている職場と言えます。

 

反面、人との競争を嫌う人、ライバルがいるとプレッシャーを感じてしまう人、打たれ弱い人にとっては、あまりいい環境ではないと思います。また、外国人スタッフと協働しながら働くケースが多い、文字通りのグローバル企業なので、こういった環境に対して、物怖じしてしまうといった人も厳しいでしょう。

 

いずれにも、シティグループ証券は、人を選ぶ会社とも言えるので、転職の決断は慎重に下すようにしてください。

 

最後に、外資系企業の求人に強い転職会社をリストアップしておきます。彼らは、シティグループ証券の内情に精通しているので、相談すれば、適切なアドバイスをしてくれます。転職すべきかどうか、迷っている人は、ぜひ、話をしてみてください。

 

また、彼らは様々な企業の求人情報を保有しているので、転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件に合う求人が存在するかどうか調査してくれます。もしかしたら、より魅力的な企業が見つかるかもしれないので、興味がある人は、一度調べてもらってください。

 

<外資系企業の求人に強い転職会社>


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。