デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの中途採用事情

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの中途採用事情

 

デロイトトーマツグループにおいて、ファイナンシャルアドバイザリー業務を担うデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)。東京、大阪、名古屋、福岡の4都市に事務所を置いて、下記のサービスを提供しています。

 

M&Aトランザクション、企業再生支援、企業再編支援、企業価値評価、不正調査・係争サポート、知的財産アドバイザリー、インフラ・PPPアドバイザリー、ホテル・不動産戦略アドバイザリー、対中国向け投資アドバイザリー

 

人材採用を積極的に行っており、中途に関しても、上記の業務を遂行出来るコンサルタントを募集しています。このページでは、DTFAの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境について、まとめていますので、参考にしてください。

 

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの中途採用求人の傾向

2019年7月現在、DFTAからは、下記のような求人が出ています。

 

M&Aトランザクションサービス

【職務内容】
M&Aの価値を最大化することを目的として、適切な提案・助言を行う。初期段階からクロージング後までのサポートを一貫して実行。

  • 財務デューデリジェンス
  • 会計ストラクチャー助言業務
  • カーブアウト財務諸表作成支援等の売却支援業務
  • 財務モデリング業務
  • 財務、会計領域に係るポストマージャーインテグレーション(経営統合)支援
  • 上記業務に関連するプロジェクト・マネジメント業務

 

【応募資格】

  • 上記業務内容の実務経験者
  • 監査法人における監査実務経験者
  • 事業会社における経理や会計財務、事業管理・事業投資・経営企画部門での実務経験者
  • 投資銀行等におけるリサーチアナリスト・財務分析業務の経験者
  • FAS系ファームにおけるFAS業務経験者(M&A・再編・バリュエーション業務系)
  • 金融機関でのM&A実務者や法人向けの審査部門の経験者
  • コンサルファームにおけるコーポレートファイナンス関連実務経験者
  • 投資ファンドでの価値向上支援の実務経験者
  • 英語ができる人間を優遇

 

バリュエーション(企業価値評価)

【職務内容】
価値評価及びモデリングのサービス。企業価値や事業価値評価をはじめ、合併比率算定や知的財産権の評価、さらには事業用資産の減損テストなど、様々な価値算定を実行。

  • ビジネスバリュエーション(企業価値評価)
  • 無形資産(知的財産等)の価値評価
  • 金融商品や債権の価値評価
  • 有形資産の価値評価
  • モデリング業務(構築・検証)
  • 評価アドバイザリー

【応募資格】

  • 金融機関出身者
    • 銀行・証券・保険等にて企業・産業等の分析業務や投融資・管理業務の経験者
  • 事業会社出身者
    • 財務経理、経営企画部やM&A関連業務経験者。
  • 公認会計士(試験合格者含む)
    • 日本ないしは諸外国の公認会計士の有資格者、監査経験者優遇
    • 会計大学院の卒業者で、国際会計基準や米国会計基準に興味がある人
  • コンサルタント
    • 戦略コンサルティングや産業分析の経験者
    • IT系の企業におけるERPソフト等の開発経験者
  • 第二新卒
    • 2-4年程度の社会人経験を有し、実務での英語対応経験があること

 

コーポレート ストラテジー

【職務内容】
アドバイザー・コンサルタントとして、M&Aにおける初期的検討から統合サポートまで、プロセス全般に幅広く関与して、サービスを提供。

  • 投資/撤退、M&A戦略策定
  • フィージビリティスタディ [事業性調査]
  • ビジネス/コマーシャルデューデリジェンス [B/CDD]
  • オペレーショナルデューデリジェンス [ODD]
  • PMIアドバイザリー
  • 事業計画策定支援

 

【応募資格】

  • コンサルティング業務の経験者(シニアアナリスト・ヴァイスプレジデント)
  • M&Aや投資関連業務の経験者(シニアアナリスト・ヴァイスプレジデント)
  • 企画業務の経験者(アナリスト・シニアアナリスト)

 

コンサルティング経験自体は必須ではありませんが、その業種・職域に精通していることが、前提条件として求められており、要求水準は高いです。

 

もちろん、コンサルティング経験者であれば、優遇されるので、より採用される確率が高くなりますし、年収を含めた条件面でも、好待遇を受ける可能性があります。

 

DTFAの求人情報は、デロイトトーマツグループの公式サイト内にある、経験者採用ページから入手できるので、興味がある人は、アクセスしてみてください。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/careers/experienced-hires.html?icid=top_experienced-hires

 

また、DTFAは、転職エージェント経由でも、人材募集をかけているので、こちらからも求人情報を入手することができます。

 

基本的には、公式サイト内で入手できる情報と変わりませんが、デロイトのようなコンサルティングファームは、同業のライバルに自社の動向を知られないために、エージェントを通じて、クローズドで人材募集をかけることが少なくありません。

 

その場合には、そのエージェントにおいて、求職者登録をしている人間に対して、アプローチするという流れになるので、エージェントに登録していない限り、この手の求人については、情報を入手することができません。

 

重要度の高い案件ほどクローズドになりますが、転職する側からすれば、仕事の内容、ポジション、待遇(年収)、全てにおいて魅力度が高い案件となるので、こういった求人を逃さないために、エージェントに登録しておくことをオススメします。

 

下記のエージェントであれば、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーへの転職支援実績が豊富にあるので、情報源としてオススメです。

 

DFTAへの転職支援実績が豊富なエージェント


転職エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、別のコンサルティング会社の求人を紹介してもらって、DTFAと比較するといったことも可能です。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 

 

補足

DTFAのみならず、コンサルティングファームの場合、中途採用に関しては、前職までの経歴や実績を細かくチェックされることになりますが、自分の職歴が、DTFAの要件に見合うものなのかどうか、不安な場合には、事前に転職エージェントに確認してもらうといったこともできます。

 

転職エージェントの判断が絶対的に正しいわけではないので、一つの目安に過ぎないのですが、それでも、参考になります。

 

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの年収について

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーに勤務する社員の年収例を挙げると、下記の通りとなります。

 

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの社員年収

  • シニアアナリスト 30歳 年収900万円
  • シニアアナリスト 35歳 年収800~900万円
  • マネージャー 30代前半 年収800~1100万円
  • ファイナンシャルアドバイザリー 20代後半 年収600~650万円
  • M&Aアドバイザリー 36歳 年収1000万円以上
  • CFA 30歳 年収1200万円
  • M&A 30歳 年収1200万円
  • ヴァイスプレジデント 30歳 年収900~1000万円
  • ヴァイスプレジデント 35歳 年収1200~1300万円

 

Big4の一員だけあって、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの給与水準は、コンサルティング業界のなかでも、トップクラスです。ただし、完全実力主義なので、社員間の給与差は、かなり大きいです。

 

同年代の社員でも、年収ベースで数百万単位の差が生じることは普通ですし、10歳年下の社員が、自分よりも上のランクにいるといったことも、珍しくありません。そのため、上記の年収例も、おおまかな目安程度に捉えてください。(自分次第で、幾らでも数字は変わります。)

 

また、DTFAでは、年俸に含まれる業績連動賞与の割合が極めて高いので、同じ人間でも、パフォーマンス次第で、1年おきに年収が大きく変動するという特徴もあり、ここは固定給よりも、歩合給をイメージしたほうが、現実に即していると言えます。

 

ただし、ごく平均的なパフォーマンスを残していれば、5~8ヶ月分にはなるので、一定額の給与は十分に確保出来ます。

 

なお、福利厚生面については、全て年俸に含まれているという考え方なので、特筆出来るようなものはありません。他社と年収を比較する時には、この点を加味したうえで、チェックするようにしてください。

 

残業代については、裁量労働制が採用されていることから、みなし残業として、年俸に含まれているという扱いとなりますが、22時以降の深夜残業については、別途、残業代が支給されるようになっています。また、休日出勤の際には、休日手当が出るようになっています。

 

中途採用で入社する時の、年収に関する注意点

中途採用者の年棒は、前職の給与額に、本人の実績・経歴を考慮する形で、算出されますが、基本的に、前職時の年収+αでのオファーとなるので、採用が決まった場合には、年収アップは、ほぼ確実と考えてください。

 

ただし、この数字は交渉次第で変わってくるという要素もあるので、会社側の提示額に対して、満足がいかない時には、仮に前職の給与を上回る額であっても、そこで妥協せず、交渉することをオススメします。

 

もし、お金の話をするのは、気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに、交渉の代行を依頼してください。彼らはプロなので、快く応じてくれますし、この手の交渉の経験が豊富なので、うまく話を進めてくれます。

 

さらなる上積みを勝ち取れるケースが少なくないので、ぜひ一度相談してみてください。(交渉ベタな人の場合、最初から任せてしまったほうが賢明です。)

 

評価制度について

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーにおける、人事評価の流れですが、プロジェクトごとの評価を勘案したうえで、年度末に1年を通しての評価を、直属の上司が行うことになり、年間評価の点数が、社内基準以上となれば、昇格候補の対象となります。

 

査定者である上司の意向が強く反映されるようになっているため、日頃から良好なコミュニケーションを取って、上記の期待に応えるパフォーマンスを残すことが、DTFAにおいて、高評価を得るためのコツとなります。

 

なお、評価基準には不明瞭な部分が多いため、人事制度の改革が行われています。そのため、今後は、大きく変わる可能性もあるので、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーへの転職を検討する際には、事前に最新の状況について、確認しておくことをオススメします。

 

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの成長環境について

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーでは、コンサルティングファームとしては珍しく、実務に必要な知識を学ぶための研修制度が整備されており、そういった機会を利用して、仕事に必要な知識の集積を図ることが出来ます。

 

ただし、逆に言えば、研修で得られるものは、こういった実務知識だけであり、仕事を遂行するうえで、必要なビジネススキル・能力というのは、自分自身の責任で、仕事を通じて、磨いていくことになります。

 

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーは、業界内での評価が高く、クライアントからの期待値も高いので、それに見合うだけのサービスを提供することが要求されますが、それだけに成果に対するプレッシャーには、強いものがあります。

 

その期待に応えるためには、自分の実力を高めていかなければならず、それが、自己成長につながることになります。DTFAは、入社直後から、様々な業務に関与出来る職場であり、仕事を通じて得られる経験値というのは膨大なので、速いスピードで成長することが出来ます。

 

職人気質のプロフェッショナルが集まっている会社なので、そういった人達と、一緒に仕事が出来るというのも、大きいです。プロフェッショナル同士なので、お互いに協力して、より良い結果を出していくという姿勢が確立されており、職場の雰囲気は良好です。

 

ただし、DTFAは、人を育てることはせず、優秀な人材を中途で引き抜けば良いという発想のもとで、組織を運営しているので、育成に関するサポートは一切受けられないと考えてください。全て自己責任となります。

 

ちなみに、MBAを取得するために、夜間大学に通うといった時には、学費の補助を受けられるので、こういった制度を利用して、社外において、自己研鑽を積むことは可能です。

 

ワークライフバランスについて

激務のコンサルティング業界の例に漏れず、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーも、仕事量が非常に多い会社です。プロジェクトによっては、連日、深夜までの残業が発生するのも当たり前の世界です。

 

ただし、プロジェクトの合間においては、まとめて有給を取得して、長期休暇を取るといったことが可能なので、定期的にリフレッシュの機会を得ることは出来ます。

 

あとは、個人の業務マネジメント次第と言えます。効率良く、仕事を回すことで、それなりにプライベートの時間を確保している社員もいるので、仕事に追われるだけで終わる職場ということでもありません。

 

働き方の自由度は高いので、ちょっとした用事があれば、昼間に会社を抜け出して、処理するといったことも出来ます。このあたりの融通が効くこともあり、業務量の割には、好きなように仕事が出来るという感覚が持てるでしょう。

 

女性の働きやすさについて

女性の労働環境ですが、まずは子育てという観点からお伝えすると、言うまでもなく、長時間労働のハードな仕事なので、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーにおいて、育児取得後に、復帰した女性というのは、いまだに一桁と言われるぐらい、厳しい状況です。

 

DTFAで、ある程度、経験を積んだ人であれば、どの会社でも通用するため、育休後は、事業会社に転職することを選択する女性が大半を占めているということも、復職者が少ない理由の一つとなります。

 

ダイバーシティの観点から、経営陣の意向としては、女性が長期に渡り、継続的に働ける職場環境を目指しているようですが、その過程は、道半ばということで、仕事と子育ての両立というのは、難しいと考えたほうがいいです。

 

ただし、部署ごとに、忙しさのレベルが異なるので、比較的、業務負荷が低い部署だと、家族のサポートを受けながら、産休後に復帰して、第一線で働いている女性社員も少なからず存在します。

 

一方、独身であれば、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーは、男女平等な会社なので、男性と同じく、第一線で働くことが出来ますし、順調にステップアップしている人も多いので、やりがいは十分にあります。

 

特に、ファイナンスの分野で、キャリアを築いていきたいと、考えている人にとっては、格好の会社だと言えるでしょう。

 

デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの転職先としての価値

コンサルンティングファームなので、激務が避けられませんが、そこを厭わないのであれば、かなりの好待遇ですし、様々な仕事にチャレンジ出来る会社なので、やり甲斐を持って、働くことが出来ると思います。

 

特に、ファイナンス関連での転職を検討している人にとっては、仕事のレベルがかなり高く、他社では味わえないような、貴重な体験が出来るので、オススメです。

 

逆に言えば、ハードワークは避けたいという人、ファイナンスに興味がないという人にとっては、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーは不向きな会社です。

 

また、コンサルティングの仕事に就きたいけど、ファイナンスよりも、経営戦略や人事など、別分野に興味があるという人にとっても、DTFAへの転職は不適切です。(同じデロイトグループで言えば、デロイトトーマツコンサルティングのほうが、より適切です。)

 

このように、向き・不向きがハッキリする会社でもあるので、自分との相性という点においては、簡単に判断出来ると思いますが、他社との比較などで、この会社にすべきかどうか、迷うという人もいるかもしれません。

 

下記に、DTFAの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは他のコンサルティングファームも含めて、様々な企業の求人情報を押さえているので、判断に迷う人は、ぜひ一度相談してみてください。

 

プロの視点で客観的にアドバイスしてくれるので、参考になりますし、DTFA以上に、あなたに向いている会社があれば、その会社の求人を紹介してもらうことも出来ます。転職先を決める際には、何かと頼りになる存在なので、色々と話をしてみてください。

 

DFTAへの転職支援実績が豊富なエージェント


転職エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、別のコンサルティング会社の求人を紹介してもらって、DTFAと比較するといったことも可能です。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。