日本メドトロニックの中途採用事情と転職者の年収

世界160ヶ国以上に拠点を構える世界有数の医療機器メーカー、メドトロニック。不整脈治療用植込み型ペースメーカーのリーディングカンパニーとして知られていますが、心疾患を中心に、パーキンソン病、糖尿病から、脊髄疾患、脳疾患、慢性的な痛みに及ぶまで、多様な疾患領域をカバーする製品とサービスを提供しており、高い評価を得ています。

 

日本メドトロニックの中途採用事情と転職者の年収

 

そのメドトロニックの日本法人として、1975年に設立されたのが、日本メドトロニックです。札幌から熊本まで、全国各地に営業所、事業所を展開、グループ会社を含めると、約2600名の社員数を誇る国内でもトップクラスの医療機器メーカーとなっています。

 

日本メドトロニックの中途採用事情

日本メドトロニックでは、中途採用を通年で行っています。募集は営業職と、その他専門職(マーケティング、薬事、臨床開発、品質、経理財務、サプライチェーン、IT、etc)の二つに分かれており、応募資格に関しては、以下の通りです。

 

・営業
営業経験を有すること(業界不問)
普通自動車免許を所有していること
(配属先は、経験と適性、希望勤務地に応じて、7つの事業部で幅広く選考)

 

・その他専門職
選考職種により、応募資格は異なります。
(経験と社内求人状況に応じて、選考職種を決定)

 

引用:
https://js01.jposting.net/medtronic/u/job.phtml?job_code=122
https://js01.jposting.net/medtronic/u/job.phtml?job_code=124

 

営業だけが独立しているように、求人数でみると、営業職が圧倒的に多くなっています。中途採用については、即戦力として通用するだけの経験・スキルを有することが求められるため、ハードルは高めとなります。

 

それだけに、採用が決まれば、前職からの給与アップが見込めます。メドトロニックは30%を超える高い営業利益率を誇る企業なので、社員の給与水準は医療業界内でも高めです。そのため、転職した時に、給与が前職を上回ったというケースが大半です。

 

成長環境について

日本メドトロニックは、新卒社員だけではなく、中途入社した社員の教育・研修にも力を入れている企業です。医学の基礎知識から製品知識まで広範な内容を学ぶ数ヶ月間の合宿型研修や、オンラインでのアメリカ学位取得支援など、充実した教育環境を提供しています。

 

そのため、本人が望めば、幾らでも学ぶ機会が得られる状況です。また、メドトロニックはペースメーカーをはじめとして、多くの分野でトップシェアを誇る医療業界のリーディングカンパニーなので、普通に仕事に取り組むなかで、最先端の知識・技術を吸収することが出来ます。

 

成長意欲が高い人にとっては、これ以上はないと言っても過言ではないくらいの環境が整っている会社と言えます。

 

日本メドトロニックの年収について

日本メドトロニックの社員年収ですが、幾つか具体的な例を挙げると、下記のようになります。

 

  • 営業 3年目 500万円~
  • 営業 1300万円(ベース給580万+インセンティブ650万+休日手当70万)
  • 営業部長 10年目、36歳、年収1200万
  • セールスマネージャー 12年目 40歳年収1800万
  • マーケティング 3年目 34歳 年収1000万円
  • 薬事 リーダー級 8年目 40代 630万
  • IT 30代 800万
  • 管理部門 45歳 1000万
  • 管理部門 5年目 30代後半 650~800万円

 

給与は年俸制で、先ほども触れましたが、医療業界のなかでも高い水準となっています。業績連動賞与は職種により支給回数が異なり、営業職は年4回、それ以外の職種では年1回となっています。

 

昇給は毎年あります。また、残業代は全額支給が基本です。福利厚生に関しては、医療機器メーカーとしてトップシェアの企業のため、外資であるにも関わらず、日系大手並みに充実しています。

 

日本メドトロニックの就業環境、ワークライフバランスについて

長時間労働を強いられることはなく、有給休暇を取得しやすい環境が整っているので、ワークライフバランスは、極めて良好と言えます。

 

1ウィーク・バケーション取得推進制度(1週間の連続休暇を取得した社員には、年1回報奨金を支給するという制度)といったものもあり、毎年、海外旅行に行っている社員も多いようです。

 

ただ仕事自体が忙しくないわけではなく、社員に課せられるノルマは、むしろ他社よりも厳しいと言えます。バランスはあくまでも自分次第なので、課せられた業務をこなせない場合には当然、時間外労働にて補填することとなります。

 

自己責任が徹底しており、やることをやっていれば、個人の裁量に任せるという自由な社風です。なお、医療業界ということもあり、土日は学会や会議で潰れることもありますが、その分は、代休を取得することが可能です。

 

日本メドトロニック社員の退職検討理由

日本メドトロニックは、給与・就業環境ともに良く、満足している社員の多い企業ですが、不満を抱えて退職する社員も一定数存在します。最も多い理由としては、先ほども触れたように、学会や会議の出席のための休日出勤が多いというものです。

 

また、一時期、日本法人の社長が頻繁に交代したため、組織体制への不安を感じて、退職したというケースも見受けられました。2015年にはコヴィディエンと事業統合を果たすなど、事業再編・組織再編を積極的に進めているので、この傾向は今後も続く可能性があります。

 

このあたりが気になる人は、事前に確認しておくことをオススメします。外部からは分からないことも多いので、医療業界に強い転職エージェントなどから情報を入手するのが無難です。

 

<医療業界に強い転職エージェント>

 

なお、これらのエージェントでは、日本メドトロニックへの転職支援実績を豊富に有しているので、採用プロセスを通過するための事前準備や面接対策に関するアドバイスを受けることが出来ますし、給与などの条件交渉を代行してもらうことも可能です。

 

※補足
JACは外資系企業、日系グローバル企業専門なので、こういった企業への転職を目指すのであれば、上記で取り上げている転職会社のなかでも、最も有効な情報源となります。

 

特に、30代以上の経験豊かなビジネスマンの転職支援を得意としているので、該当する人は要チェックです。(マネジメントレベルの求人も多いです。)

 

リクルートエージェント、ビズリーチも同様ですが、保有求人数が若干劣るので、第二・第三の選択肢と言えるような存在です。ただ、JACがカバーしていないような求人を扱っていることもあるので、リストアップさせて頂きました。

 

一方、マイナビエージェントは、若年層のビジネスマンの転職支援に力を入れている転職会社です。第二新卒者の転職支援も得意としているので、20代の人にオススメです。

 

いずれにしても、どの転職会社がいいのかというのは、実際に話をしてみたいと分からない部分もあるので、2~3社に同時にコンタクトして、比較検討することをオススメします。面倒かもしれませんが、これが最も確実な方法です。

 


※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。