常盤薬品工業の中途採用事情

常盤薬品工業の中途採用事情

 

ロングセラー商品『南天のど飴』をはじめ、栄養ドリンクの『眠眠打破』、豆乳イソフラボン含有の化粧品シリーズ『なめらか本舗』、臨床皮膚医学に基づいて考えられた低刺激性スキンケアブランド『NOV』など、様々な人気商品を有する医薬品メーカー、常盤薬品工業。

 

2002年(平成14年)9月に、訪問販売用化粧品の最大手として知られるノエビアにより買収され、同グループの傘下企業の一社となったあと、2011年(平成23年)6月の組織再編により、同年3月に設立されたノエビアホールディングスの完全子会社となりました。

 

2016年に 主軸商品『南天のど飴』の自主回収を余儀なくされるなど、会社経営にとって、ダメージを与えるような出来事もありましたが、トータルで見れば、高級基礎化粧品シリーズの売上高が拡大しているほか、既存シリーズの売上も順調に推移しており、業績は好調です。

 

かつ、海外EC販売の売上高が、急激に伸びていることから、今後は、さらなる増収増益が見込まれています。

 

このような背景から、常盤薬品工業では、人材採用の動きが活発化しています。南天のど飴の問題の影響で、一時的に採用を控えていた反動で、求人数が増えているという背景もあり、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっているので、転職を狙うには、良いタイミングです。

 

このページでは、常盤薬品工業の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

常盤薬品工業の中途採用求人の傾向

中途採用で募集がかかる職種は多岐に渡りますが、そのなかにおいて、特に募集頻度が高い代表的な職種を挙げると、下記の通りとなります。

 

  • ECサイト運営スタッフ
    • Webディレクター(マーケティング、サイトのコンテンツ企画)、Webデザイナー、Webエンジニア、システムエンジニア
  • ドラッグストア、スーパー、コンビニなどで展開する商品(化粧品、食品等)の商品企画スタッフ
    • マーケティング、ブランディング、広報、営業企画

 

また、この2系統以外では、営業、製品デザイナー、企業内薬剤師、経理財務、人事、法務、経営企画、一般事務、営業事務といった職種においても、募集がかかることがあります。

 

応募条件に関しては、大卒以上で、かつ、該当業務に関する実務経験が必須となります。また、求人によっては、医薬品業界における就労経験が求められるケースもあります。

 

なお、募集頻度が高い、ECサイト運営、商品企画については、クリエイティブな人材が求められており、選考プロセスにおいて、厳しくチェックされるので、注意してください。

 

求人情報の入手方法

常盤薬品工業から発生している中途採用者向けの求人情報の入手方法ですが、会社の公式サイト内において、採用情報ページが設けられており、そのなかで、現在、募集がかかっている求人の募集要項を、確認することが出来ます。
https://tokiwayakuhin.snar.jp/index.aspx

 

また、中途の場合、転職会社経由でも、求人情報が公開されているので、そちらから情報を入手することも可能です。

 

公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、常盤薬品工業だけでなく、他社の求人も含めて、比較検討してみたいといった時には、まとめて情報を入手出来るので便利です。

 

このページの最後に、常盤薬品工業の中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

常盤薬品工業の社員の年収・給与制度について

常盤薬品工業に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

常盤薬品工業の社員年収

  • 営業 23歳 年収350万円
  • 営業 25歳 年収360万円
  • 営業 26歳 年収400万円
  • 営業 32歳 年収480万円
  • 営業企画課長 40歳 年収700万円
  • マーケティング 26歳 年収449万円
  • マーケティング 27歳 年収440万円
  • マーケティング 29歳 年収500万円
  • 販促 27歳 年収410万円
  • デザイナー 26歳 年収550万円
  • 生産技術・生産管理 26歳 年収350万円
  • MS 27歳 年収350万円
  • 製品開発 31歳 年収430万円

 

常盤薬品工業の給与体系は、以前は、月給に加えて賞与を支給するという形でしたが、現在は年俸制になっています。

 

中途採用で入社する場合、年俸は前職の給与によって変動することになります。ただし、実績が不足しているなど、条件によっては、入社後3ケ月は試用期間となります。待遇面については、試用期間中も変わりはないのですが、解雇の危険性はあるので、その点は注意してください。

 

昇給については、年1回、給与が見直される機会がありますが、それほど大幅な給与増というのは望めず、毎年、少しずつ、給与が上がっていくという感じです。

 

残業代に関しては、年俸にみなし残業代として、45時間分が含まれています。45時間を超える部分については、実働分が支給されることになりますが、常盤薬品における、月間の平均残業時間は30時間なので、みなし残業の範囲内におさまっています。

 

福利厚生については、社会保険が完備されているほか、団体定期保険、医療保障制度も整備されています。あとは、退職金制度があるほかは、役職手当、管理薬剤師を対象とした管理薬剤師手当(年間60万円支給)が用意されているぐらいで、あまり充実した内容ではありません。

 

また、住宅補助として、寮・社宅が使えるようになっていますが、あくまでも、社命による転勤の場合のみに利用出来るものなので、対象者は限定されることになります。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用の場合、前職までの経歴・実績を踏まえて、年俸額が設定されることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるという要素もあるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望額を伝えて、話し合うようにしてください。

 

ここで引いてしまうと、入社後、後々まで響くことになるので、要注意です。こういった条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職会社に代行してもらってください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。

 

常盤薬品は、良くも悪くも、横並び体質の会社なので、給与に個人差が大きく生じることはなく、前職で、どれだけ、実績を挙げていたとしても、社内基準を上回る給与額を得ることは、まず見込めないのですが、何らかの上積みが為される可能性はあります。

 

常盤薬品は、こういった体質の会社なので、転職後も、短期間で大幅に給与が上がることは期待出来ず、それだけに、転職時の交渉というのは重要です。転職会社に、自分の希望条件を伝えて、しっかりと会社側と交渉してもらってください。

 

常盤薬品工業の評価制度について

常盤薬品工業の評価制度は、業績評価と能力評価の二面性評価となり、前者については、個人目標の達成度合いがベースになります。

 

上司2名が査定者となり、1次、2次と2回に分けて評価、そのうえで、部門内で調整をかけたうえ、最終評価が決定するという流れです。

 

評価基準がしっかりしているので、自分がやるべきことが、常に明確に把握出来ますし、評価が高くなるように、常日頃から上司がフォローしてくれるので、人事査定に対する、社員の納得度は高いです。

 

なお、常盤薬品工業では、部下が上司を評価する仕組みもあるので、そこも、公平性の担保に繋がっていると言えます。

 

教育制度・成長環境について

常盤薬品工業は、入社直後から、年齢や経験を問わず、重要な役割を社員に担わせる会社です。また、一つ一つの仕事の規模が大きいこともあり、同業他社の社員と比較しても、仕事を通じて得られる経験量というのは多く、そういった経験を通じて、自分のスキルを高めることが出来ます。

 

上司や先輩スタッフがフォローする風土が整っている会社なので、効率的に仕事を覚えていくことが出来るというのも、成長という観点で言えば、大きなメリットと言えます。

 

また、常盤薬品工業は、通信教育講座を毎年100講座ほど開講するなど、社員が自主的に学べる環境の整備に力を入れている会社でもあります。

 

講座の内容は、業務に直結する知識・スキルの向上を目的としたものから、プレゼンテクニック、ロジカルシンキング、コミュニケーションスキルなど、汎用的なビジネススキル、及び、マネジメントスキルまで、多岐に渡って、個人のニーズに合わせて、選択出来るようになっています。

 

さらに、資格を取得する際には、対策講座の受講料を補助してもらえます。受講前に受講料の50%に相当する金額が本人に支払われ、その後、資格を取得した時点で、残りの半分が支給されるという制度となっています。

 

試験に合格出来なければ、金銭的にも損するので、モチベーションアップにもつながっているようです。

 

なお、常盤薬品工業では、こういった制度を利用して、知識・スキルを習得した社員同士で、教え合うということが常態化しています。これは、会社として強制しているものではなく、社員の間から、自主的に生まれた風潮であり、長年に渡って引き継がれてきています。

 

お互いに協力しあう姿勢も育まれることになり、職場の雰囲気を良くするという効果も生み出しているようです。

 

ワークライフバランスについて

常盤薬品工業は就労環境が良好な会社です。先ほども触れたように、残業はそれほど多くはないので、仮に定時を超えて残るとしても、19時半頃には退社出来ます。

 

元々、早めの退社を推奨していることもあり、常盤薬品工業は、さらなる残業時間の削減に取り組んでいるので、状況は、今後、ますます改善される可能性が高いです。

 

休日出勤の機会も殆どないですし、夏季休暇・年末年始には、まとまった休みが取れます。有給についても、殆どの社員が、半分以上を毎年消化しているなど、取得しやすいので、しっかり休みを確保出来ます。(ほかには、バースデー休暇やメモリアル休暇が導入されています。)

 

ちなみに、残業時間の削減同様、常盤薬品工業は、有給消化率についても、さらに改善することを目指しており、様々な施作を実施しています。

 

こういったことを考えると、ワークライフバランスを重視する人にとっては、申し分がない会社と言えるでしょう。

 

女性の働きやすさについて

常盤薬品工業は、女性が働きやすいように、環境整備に務めており、そういったことから、女性社員が非常に多い会社です。

 

特に、子育て支援制度が充実しており、法定の産前産後休暇(産前6週・産後8週)はもちろんのこと、育児休業については、法定を上回る、子供が満3歳になるまでを期限として、自由に取得出来るようになっています。

 

また、その後も、子供が小学校3年生になるまでは、時短勤務が認められています。1日あたり、2時間まで、勤務時間を短縮出来るので、子供の状況にあわせて、勤務時間を調整するなど、柔軟に活用している人が多いです。

 

キャリア形成という観点で言えば、常盤薬品工業は、管理職に占める女性の割合が13%とかなり低くなっていますが、ノエビアグループ各社においては、3~4割に達するので、親会社の意向もあって、女性の昇進をバックアップするようになっています。

 

今後は、女性であっても、昇進のチャンスが広く与えられることになると考えて間違いないので、そういった意味では、キャリア志向が強い女性にもオススメの会社です。

 

なお、昇進についてはどうでもいい、それよりも、仕事はそこそこにして、あとは自分の時間を楽しみたいというタイプの人もいると思いますが、常盤薬品工業には、女性社員には、あまり残業をさせず、出来るだけ早く帰宅させてあげようという考えを持つ上司が多いので、キャリアを気にしないのであれば、毎日、定時に上がるといった働き方も可能です。

 

常盤薬品の転職先としての価値

常盤薬品工業は、医薬品メーカーとしては、決して、給与が高い会社ではなく、福利厚生の充実度も、同業他社として比較して、それほど優れているというわけではないので、条件面だけで見れば、それほど魅力度が高い会社ではありません。

 

むしろ、社員を大切する会社であること、かつ、現場においては、お互いに協力しあって、仕事を遂行していくという土壌が確立されているので、家庭的な雰囲気のなかで働けるというのが、常盤薬品工業の魅力と言えます。(残業が少ない、休日が取りやすいなど、労働環境も良好です。)

 

そのため、収入と就労環境、いずれを重視するかによって、常盤薬品工業の転職先としての価値は変わってくると言えます。

 

実際には、どちらも重要というのが本音だと思いますので、あとは割合的な問題となりますが、そのなかでも、自分が譲れるもの、譲れないものがあるはずなので、そのあたりを見極めながら、常盤薬品工業に自分に合っている会社なのかどうか、冷静に見極めるようにしてください。

常盤薬品の中途採用求人を扱う転職会社

最後に、常盤薬品工業の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情を把握しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、相談してみるのもアリです。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、転職会社は、様々な企業の求人情報を保有しているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。もしかしたら、常盤薬品工業以上に、自分にピッタリの会社が見つかるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。