田辺三菱製薬の中途採用事情

田辺三菱製薬の中途採用事情

 

三菱ケミカルホールディングスグループの一員として、グループ内のヘルスケア事業の中核を担っている田辺三菱製薬。自己免疫疾患、糖尿病・腎疾患、中枢神経系疾患といった領域に強みを持ち、様々な薬剤・ワクチンの開発に成功しているメーカーです。

 

同時に、ジェネリック医薬品や一般用医薬品の開発・製造・販売にも力を入れており、タナベ胃腸薬、アスパラ、葛根湯エキスなど、ベストセラー商品も多いです。

 

近年では、シンポニー・ワクチンなどの主力製品の売上が、順調に推移していることもあり、業績予想を上回る売上高・利益高を計上するなど、業績は好調なので、転職先として見た場合でも、有望な会社と言えます。

 

このページでは、田辺三菱製薬の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

田辺三菱製薬における中途採用の求人傾向

田辺三菱製薬では、新卒採用を人材登用の中核においており、中途採用に関しては、それほど募集数が多いわけではなく、タイミングによっては、求人がゼロということも珍しくありません。

 

会社の中核社員が辞めるなど、どうしても、外部から人材を引っ張ってくる必要性が出てきた時に、急遽、募集をかけるということがメインであり、数としては、それほど多くはないので、田辺三菱製薬への転職を目指すのであれば、求人情報をこまめにチェックする必要があります。

 

ただし、いつ求人が出てくるか分からないこともあり、チェック作業を続けるのは大変です。そこで、メディカル業界に強い転職会社に求職者登録(会員登録)をしておくことをオススメします。

 

一度登録しておけば、自分が希望する条件に合う求人が、新規で発生するたびに、その都度、メールで通知してもらうことが出来るためです。こうすれば、自分でチェックする必要がなくなるので楽ですし、求人に気付かず、スルーしてしまうというミスを防ぐことにもつながります。

 

また、田辺三菱製薬に転職するチャンスは少ないので、同時に、他社も視野に入れて、転職先を探すほうが賢明ですが、その時にも、転職会社というのは便利です。(希望条件に合う求人を探しだしたうえで、紹介してくれます。)

 

このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますが、転職先を探す時には、何かと重宝する存在なので、うまく活用してください。

 

田辺三菱製薬の年収・給与制度について

田辺三菱製薬に勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な事例を挙げると、以下のようになります。(職種別に羅列しておきます。)

 

田辺三菱製薬の社員年収

  • MR 27歳 年収550万円
  • MR  30歳 年収600万円
  • MR 32歳 年収700万円
  • MR 35歳 年収750~800万円
  • MR  40歳 年収800万円
  • MR  50歳 年収1000万円
  • 研究開発 27歳 年収520万円
  • 研究開発 29歳 年収650万円
  • 研究開発  30歳 年収760万円
  • 研究開発 31歳 年収700万円
  • 研究開発 31歳 年収700万円
  • 研究開発 34歳 年収800万円
  • 研究開発 50歳 年収1000万円
  • 研究開発マネージャー(課長) 30歳 年収850万円
  • 研究開発マネージャー(課長) 40歳 年収1100万円
  • 開発本部部長 54歳 年収1300万円

 

大手製薬会社と比較すると基本給与は少なめですが、賞与は年2回あり、合わせて約6ヶ月分と、なかなかの好条件となっています。

 

基本給に関しては、等級(ジョブランク)に連動したものとなり、毎年1回、昇給の機会がありますが、昇給額は各ポジションにあわせて、算出される仕組みとなっています。それぞれの等級には、昇給の上限が設定されており、昇進しない限り、早い段階で給与は頭打ちとなります。

 

(ベテランの高齢社員ほど、等級や給与が上がらず、その傾向が顕著となりますが、昇進すれば、昇給額は大きなものとなります。たとえば、40代後半~50代の社員で、課長クラスになれば、年収は1000万円超えとなります。)

 

人事評価・昇給制度について

田辺三菱製薬では、MBO評価制度が導入されており、5段階評価にて、目標達成度を上司が査定、その結果にあわせて、賞与額が決定されるようになっています。

 

ただし、日系企業では良くあることですが、最高評価と最低評価は、よほどのことがない限り、つくことはなく、実質3段階のいずれかとなり、結果として、社員間の賞与額には、それほど大きな差がつかないようになっています。

 

昇進については、田辺三菱製薬は、年功序列型から実績主義に制度を改変中ですが、実力がある社員が昇格出来ないケースが少なくないなど、まだまだ、統一性に欠ける状況です。

 

結局のところ、配属先の上司次第という要素が強く、上司の意向と日頃の関係性が大きく影響するため、社内政治が横行しています。

 

※補足
田辺三菱製薬の人事評価制度は2年に1回の頻度で変わり、その時に応じて求められる人物像が変わるなど、総じて不明瞭な評価体制となっています。そのため、ここまでの話は、あくまでも過去の一例として捉えてください。

 

基本的な路線は変わらないにしても、細部は変わっていておかしくないので、評価体制が気になる人は、最新の状況について、転職する前に確認しておくことをオススメします。

 

成長環境について

田辺三菱製薬は社員の育成に力を入れている会社です。年齢やポジションに応じた、様々な研修プログラムが用意されており、自由に受講することが出来ます。(特に、自己啓発型の研修が充実しています。)

 

また、外部セミナーの受講費を補助する制度、資格取得に要する費用を補助する制度もあり、こちらも、申請すれば、そのまま通るケースが多いです。

 

田辺三菱製薬では、昇格人事においても、育成能力が重視されるなど、会社として人を育てる意識が、非常に高いです。

 

キャリア形成に関しても、田辺三菱製薬は社員に対して、様々な職種を経験することを奨励しているので、簡単に、別職種・別部署へ異動させてもらえますし、海外の研究学会への出席を希望すれば、会社負担で参加させてもらうことも出来ます。

 

総じて、前向きな社員へのフォローが手厚い会社なので、キャリア志向が強い人には、魅力度が高い環境と言えます。

 

ワ―クライフバランスについて

田辺三菱製薬は、就労環境に優れた会社です。毎週ノー残業デーを設けるなど、定時退社を会社として推奨しているので、勤務時間内に仕事を終わらせるという意識が、全社的に高く、月平均の残業時間は30時間を下回っています。

 

フレックス制度や直行直帰等、個人の裁量に合わせたワークスタイルを選択出来るようになっているので、自由度が高いですし、有給を取得しやすいので、休みもしっかり確保出来ます。

 

連休に有給休暇をあわせて、長期休暇を取得することが、会社から奨められてもいるので、実際に長い休みを定期的に取って、リフレッシュしている人が多いです。

 

ワークライフバランスを重視する人にとっては、田辺三菱製薬は申し分がない会社ですが、営業職においては、若干の注意が必要です。

 

元々、仕事量が多いこともありますが、プライベートを確保しながら、自己の裁量でワークライフバランスを維持している人もいれば、仕事に追われて、殆ど有給が取れない人もいるなど、2極化した状況となっています。

 

また、部署によっては、能力が高い人・やる気がある人に仕事が集中してしまい、長時間労働が常態化しているという状況が見受けられる一方で、仕事が出来ない社員ほど、ノンビリしているなど、課題が残る一面もあります。

 

このため、営業マンとして、転職する場合には、配属先の部署の状況について、事前にチェックしておいたほうが賢明です。

 

なお、こういった問題もありますが、田辺三菱製薬は社員のワークバランスに対する意識が高い会社であり、全社的に就労環境の改善を進めているので、営業部門も含めて、今後はさらに状況が良くなる可能性が大です。

 

女性の働きやすさについて

田辺三菱製薬は女性にとっては、働きやすい会社です。会社側が女性の管理職への登用に積極的なこともあり、独身女性を中心に、女性管理職が年々増加傾向にあります。

 

男女で、仕事の内容に分け隔てがあるわけではないですし、成果を出せば、昇進・昇給等、それに見合う見返りを得られるので、キャリア志向の強い女性にとっては、やり甲斐を感じることが出来る環境です。

 

その一方で、田辺三菱製薬は、産休・育休制度も充実しています。育休制度は最大3年間利用出来るようになっており、復帰後には、時短勤務を選択することが可能です。

 

男性社員が、育休を取得するなど、社員の理解もある会社なので、子育てと両立しながら、働くことが問題なく出来る職場であり、そのため、産休・育休からの復職率は、非常に高くなっています。

 

ただし、ワークライフバランス同様、営業部門においては、仕事量が多いこともあり、仕事と育児の両立は難しいです。

 

最近は、周囲の理解と協力が進んでいるので、復帰して活躍している女性も出てきていますが、元々、女性社員の比率が低い部署ということもあり、田辺三菱製薬のなかでも、例外的に難しい部分があるということは覚えておいたほうがいいです。

 

田辺三菱製薬の転職先としての価値

田辺三菱製薬の給与水準は、大手医薬品メーカーのなかでは、それほど特筆出来るものではありませんが、他業種の企業と比較すれば、かなり高い部類に入るので、決して悪くはありません。

 

それでいて、激務に追われるということがなく、ワークライフバランスを維持出来る会社なので、転職先として見た場合には、十分に魅力がある会社と言えます。(特に、成長意欲が高い人にとっては、自己研鑽・キャリア形成の機会が数多く用意されているので、オススメの会社です。)

 

その一方で、同業の大手メーカーのなかには、より好条件・好環境の会社が存在するのも事実なので、そこをどう考えるかです。

 

また、そもそもの話として、田辺三菱製薬は中途採用の求人が少ない会社なので、転職のチャンスが限られているということもあります。

 

こういったことを踏まえると、この会社だけに固執するのではなく、他社の求人も視野に入れて、幅広く転職先を探すというのが、最も現実的な対応と言えます。

製薬会社からの求人に強い転職会社

下記に、製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多い転職会社をリストアップしておきますので、具体的に、どんな求人が出ているのか、確認してみてください。そのうえで、様々な求人を比較検討して、最終的に転職先を決めるというプロセスを踏むのがベストです。

 

今現在は、メディカル業界は好調なので、魅力的な求人が出てくると思います。ぜひチェックしてみてください。

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。