声優のマネージャーというのは、何かと誤解されることが多い職業です。『声優のマネージャーになるには、どうすればいい?』といった質問をすると、誤った回答をする人が少なくありません。それどころか、マネージャーになるうえでは逆効果となるようなことを必要な条件と考えている人が多いです。

 

声優マネージャーとして、採用されるには

 

そこで、このページでは、マネージャーの採用条件に関して、多くの人が思い込みがちな誤解についてまとめてみます。

 

誤解1:学歴は関係ない

声優に関しては、学歴など関係がない実力主義の世界ですが、声優のマネージャーは違います。会社に雇われる立派なサラリーマンなので、学歴は重要です。最低限、大学を出ていないと採用されるチャンスは、かなり少なくなると考えてください。

 

高卒から叩き上げのマネージャーというのもいますし、他の業界と比較すると、高卒者でも仕事を得るチャンスは大きいと言えますが、それでも厳しいです。今では大半のマネージャーは大卒ですし、それも東大や早稲田、法政、青山といった一流大学卒が多いです。

 

声優のマネージャーという仕事に関しても、学歴はモノを言うということを覚えておいてください。

 

誤解2:声優やアニメが好きでなければダメ

最も大きな誤解だと思いますが、声優やアニメに対する思い入れが強い人は、声優のマネージャーになる適性はありません。事務所側も敬遠します。思い入れが強い人は、自分の理想に合わせて仕事をしようとするため、周囲と合わせることが出来なかったり、上司の指示を無視したりして、トラブルを起こすことが多いためです。

 

特定の声優が好きで、その人のマネージャーになりたいからといった考えを持っている人は、さらに危険人物です。(好きな声優と一緒にさせたら、何が起きるか分かりません。それこそ、トラブルのもとになるので、芸能事務所は絶対に、そういった人物を採用しません。)

 

単純にアニメが好きで、業界のことを研究していますということであれば、プラス要素になりますが、いわゆるオタクというのは、決して好まれません。これは声優だけでの話ではなく、どんな仕事でもそうです。たとえば、JRや私鉄会社というのは、絶対に鉄道オタク、撮り鉄を採用しません。

 

自分がオタクと自覚している人は、そのことは、採用面接時にも、採用が決まった後にも、表に出さないほうが賢明です。

 

誤解3:人とのコミュニケーションが苦手でもやっていける

アニメ=オタクという構図があるからなのか、普段あまり他人と接しないような人が、声優のマネージャーを希望していたりしますが、マネージャーというのは人とのコミュニケーションから成り立つ仕事です。少し大げさにいえば、コミュニケーションだけが仕事と言えます。

 

担当声優の仕事を得るための営業、他事務所・制作会社との連絡・調整等、人間関係が基本となる仕事が大半です。離職する人のなかで、最も多い理由が人間関係疲れというくらい、対人関係が密な職業です。

 

物怖じせず、人とコミュニケーションが出来るような性格でないと、声優のマネージャーという仕事は、こなせないと考えてください。これは性格の問題でもあるので、採用面接の時に、すぐに見抜かれるので、コミュニケーションが苦手な人というのは、採用されることは殆どないと考えてください。

 

誤解4:声優をマネジメントする能力が最も重要な要素

声優のマネージャーにとっては、最も重要な仕事は、担当となった声優のために仕事を取ってくることです。それ以外の業務は二の次と考えてください。(そもそも、仕事がなければ、他の業務も発生しません。)

 

声優のマネージャーと聞くと、声優に付き添って現場に同行したりするなど、常に声優と一緒の時間を過ごすというイメージを持たれているかもしれませんが、実際はよっぽどの売れっ子声優でもない限り、マネージャーが現場に同行することはありません。

 

たいていの仕事において、声優は自分一人で行動します。マネージャーが行うことは営業と仕事の段取りです。声優と連絡を取る時も、メールや電話が中心なので、あまり直接会う機会もないと考えたほうがいいです。

 

以上となりますが、採用うんぬんの前に、そもそも、声優のマネージャーという仕事に関して、だいぶイメージと違っている部分があるかもしれません。もしかしたら、こんな仕事だったらマネージャーにはなりたくないという人もいるかもしれませんが、どんな職業に就くにしても、事前に具体的にどんな仕事をするのか、入念に確認しておいたほうがいいです。

 

いざ始めてから、自分が思っていたこととは違っていたとなったら、自分も不幸ですし、雇う会社も不幸です。職業というのは、選択ミスをすると、後々まで尾を引くので、興味がある仕事があったら、とことん調べてみることをオススメします。

 

それでも、この仕事がしたいということであれば、適性は十分なはずですし、そうであれば、採用面接に受かる確率も高くなります。自信を持って採用面接に望んでください。