タクシードライバーとして転職する時、英語は武器になりますか?

 

現在、タクシードライバーを転職の視野に入れている人のなかで、英語が得意な人や、今後、収益を上げるために、英語の習得に力を入れようと考えている人は、少なくないかと思いますが、実際のところ、英語というのは、タクシードライバーにとって、どうなのでしょうか?

 

このページでは、タクシードライバーの転職という視点から、『英語』について解説していきますので、参考にしてください。

 

タクシードライバーの英語事情

現在、来日する外国人の数は、年々増加しています。これは民間を挙げてのインバウンド対策の結果であり、私達日本人にとっては、喜ばしい出来事です。

 

さらに、2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックを迎えるにあたり、それまで興味がなかったけど、日本に目を向けるという人が増えることも間違いないでしょう。

 

こういった背景から、日本国内では2つの流れが出てくると予想されます。1つは、語学としての『英語』そのものを活用する場が増えてくるということです。これは日本語が話せない外国の人達と、英語が話せない日本人の間に介して、通訳を行うといったことも含みます。

 

もう一つは、『日本文化』を再度見直して、改めて日本文化を深く追求していこうと考える人達の増加です。

 

タクシードライバーとして、英語を活用するというのは、どちらかと言えば、後者に近く、車内でのコミュニケーション、目的地までの地理的説明や日本文化の説明に、英語を使うことになります。

 

東京ハイヤータクシー協会では、TSTiE(タスティー)という制度を設け、諸外国人に対して、高度な英語で説明が出来るタクシードライバーの育成に取り組んでいます。

 

※補足
『TSTiE 』は、Tokyo Sightseeing Taxi in English、すなわち『英語による東京観光タクシー』の略称であり、TSTiEドライバーとは、東京観光に関する豊富な知識と高い英語力を兼ね備えた、東京ハイヤータクシー協会認定のタクシードライバーを指します。

 

こういった状況にあるので、英語はタクシードライバーの転職において、武器になるのかどうかと言えば、答えはYESです。確実に武器となりますが、しかしながら、ここしばらくは、東京など、ごく限られた地域に限定されると考えておいたほうがいいです。

 

確かに、外国人観光客が増え、需要があるように見えますが、この先、どういう風に情勢が変わっていくかはわかりません。

 

上記のTSTiE(タスティー)認定のドライバーに関しても、都内で63,000人いるタクシードライバーのなかで、わずか15人だけです。

 

そういった人達の経歴を見ると、元々ビジネスレベルで英語を使用していた経験を持つ人や、英会話学校の講師をしていた、何十年も趣味で英語を勉強してきたという人ばかりです。生半可な英語力では、タクシードライバーとして、通用しません。

 

(日本語が出来ない外国人を相手にするだけに、そのへんの大企業のサラリーマンよりも、必要となるスキルのレベルは高くなります。)

 

英語が出来るタクシードライバーは高年収

ただし、こういった状況であるだけに、現場で通用するだけの英語スキルを有する、タクシードライバーだと、かなりの高収入を得られる可能性は高いです。

 

こういった人は、タクシー会社から、高い給与が保障されますし、これも首都圏など、一部の地域に限られてしまいますが、外国人VIP(経営者や政治家)相手の高級ハイヤーを扱うタクシー会社も狙い目です。(600万、700万円といった年収を得ているドライバーもいます。)

 

こういったところに、転職が決まれば、年収アップは確実です。ハードルは高くなりますが、そのハードルを満たせるドライバーが少なく、売り手市場であるのも事実なので、英語に自信があるのであれば、ぜひ一度、チャレンジしてみてください。

 

(会社側から要求される水準を満たしていなくても、それなりのスキルがあると認められれば、会社負担で、語学研修を受けさせてもらえるといったことも、起こりえます。)

 

英語を活かして働くうえでは、タクシー会社選びが重要

英語を武器に働きたいのであれば、外国人顧客を獲得するために、積極的にPRを行っていたりするなど、外国人観光客を重視しているタクシー会社に、転職することをオススメします。こういった会社だと、当然、英語が出来るドライバーの価値を分かっており、大切にするからです。

 

通常のタクシー会社だと、まだまだ、英語力を評価する土壌がないので、こういったところへ転職しても、宝の持ち腐れとなります。外国人顧客を集客するノウハウもないので、活かす機会も持てません。(語学の重要性を理解していないとも言えます。)

 

ただ、マーケティングが得意なタクシー会社だと、外乗務員のデータを細かく登録して、顧客のニーズに応えるように、配置するところもあります。

 

そういった会社だと、英語を話せるドライバーを、外国人観光客が多い地域に、優先的に向かわせるといったことをするので、英語を活かして働けるチャンスがあるかもしれません。

 

いずれにしても、英語が活きるかどうかというのは、どのタクシー会社で働くかによって変わってくるので、転職先選びは、慎重に行うようにしてください。