小動物臨床では先が見えず、不安に感じている獣医師のための転職ガイド

獣医師のための転職ガイド

不安に感じている獣医師のための転職ガイド

 

せっかく獣医師になったのに、給料が安い、福利厚生も何もなし・・・
毎日、12時間労働で、自分の時間が取れない・・・

 

開業医になったのはいいけど、人も動物も減っていく日本で、動物病院ばかり増えて、今後もやっていけるのか不安・・・

 

もし、あなたが、こんなふうに、小動物臨床に対する将来性が見えず、別の選択肢を探しているのであれば、一般企業(製薬会社)に転職することをオススメします。

 

人の医薬品業界で働いている獣医師というのは、まだまだ少ないのですが、実は企業側からすると、獣医師免許を持った人材というのは、貴重な存在であり、重宝してくれますし、同僚からも好意的に見てもらえます。

 

特に外資系だと、外国人は獣医師(DVM)という肩書きに弱いので、べた褒めしてくれます。

 

それだけに、待遇も良く、一般企業に勤める獣医師の給与事例を挙げると、こんなかんじです。

 

<民間企業に勤務する獣医師の仕事内容と年収額>

年齢・性別 給与額 仕事内容

31歳 女性

年収750万円

医薬品開発

49歳 男性

年収1000万円

実験動物の飼育管理

29歳 男性

年収650万円

製剤研究

33歳 男性

年収700万円

動物薬メーカー営業

45歳 男性

年収600万円

実験動物 麻酔担当

37歳 女性

年収800万円

臨床開発

 

サラリーマンなので、週休2日、有給もあって、お盆や正月にはまとまった休みがありますし、医薬品開発を手掛ける会社というのは、基本的に大企業なので、雇用も安定しており、将来の不安とも皆無です。

 

動物臨床のように、時間に追われることはないですし、動物の命を預かっているというストレスとも無縁なので、仕事のしやすさという点でも抜群です。

 

獣医師というのは、高度な教育を受けたプロフェッショナルですが、せっかく身につけた知識を活かしれていない人が多いのが、実情です。

 

大学で覚えた知識を企業で活かすという発想を持つと、キャリアの選択肢が増えるので、ぜひ企業への転職ということも考えてみてください。

 

では、企業へ転職するには、どうすればいいのか?

 

ここから具体的な方法について、お伝えしていきます。

 

その前に・・・、小動物臨床を捨てきれない人にオススメのサイト

こうやって、企業への転職を薦めておいて、矛盾していますが、小動物臨床というのが、大きな魅力がある仕事であることも、また事実です。

 

動物が好きで、動物の命を救いたくて、獣医師になったという人にとっては、なおさらです。給料が安いからとか、労働環境が悪いからと、不満があっても、そう簡単には割り切れないという人もいると思います。

 

そんな人には、ぜひ、自分が納得いくだけの給料、労働環境を兼ね備えている動物病院がないかどうか、一度探してみることをオススメします。

 

下記の求人サイトだと、好条件の求人が見つかることが多いです。

 

 

 

 

動物臨床に、やり甲斐を感じているようであれば、諦めずに、そのやり甲斐を追求できる職場を探す努力をしてみましょう。経営が順調で、スタッフの待遇を手厚くしている動物病院は決して少なくないので、最初から諦める必要はありません。

 

一般企業への転職を目指す獣医師に、オススメの転職エージェント

それでは、話を一般企業への転職に戻しますが、企業への転職を目指すのであれば、下記の転職エージェントに相談するのがベストです。

 

いずれもメディカル企業とのコネクションが強く、獣医師を募集する製薬会社、CRO、食品メーカー、保険会社などからの求人案件を、常時扱っています。

 

エージェントごとに、扱っている求人の内容が異なるのですが、下記の4社にあたれば、企業関係の求人は、ほぼ全て押さえられるので、どんな求人が存在するか、確認してみるといいです。

 

ちなみに、エージェントを利用する時には、自分のプロフィールを登録した後、担当者と面接をして、希望条件などをすりあわせたあと、その条件に見合う求人を紹介してもらうという流れになります。

 

そこで、『ここで働きたい』という求人が見つかれば、その会社の採用面接を受けることになるので、まずは、最初のステップである、プロフィール登録を行ってみてください。

 

アンサーズ

アンサーズ

 

製薬業界を専門とする転職エージェント。日系、外資を問わず、あらゆる製薬メーカーからの求人案件を扱っています。

 

獣医師の知識が活かせる仕事としては、毒性研究、薬理研究、病理研究、実験動物の管理などがあります。

 

アンサーズから紹介してもらえる求人は、大手が基本ですが、バイオベンチャーや、日本市場に新規参入する外資メーカーの求人で、獣医師が応募できる求人が出てくることもあります。

 

こういった企業だと、大手とは違った魅力があるので、興味がある人は、今現在、どんな求人があるか聞いてみてください。(レアなタイプの求人なので、タイミングによっては、有効求人がゼロということもありえます。)

 

アンサーズ 公式サイトを確認する

 

ビズリーチ

ビズリーチ

 

高度な専門知識を保有する、プロフェッショナル人材の転職支援を専門とする転職エージェント。獣医師を募集する様々な求人案件を扱っています。最もメジャーなのは、製薬会社の研究開発職ですが、それ以外にも、こんな職種の求人があります。

 

獣医師が応募できる求人の内容

  • メディカルライター
    • 医薬品のパンフレット、プロモーション資材、Webコンテンツに使用する原稿の執筆
    • 学会取材、医師へのインタビュー
  • 保険会社のリスク管理
    • ペット保険の申請に関する審査
    • 保険商品の開発
  • 動物用医薬品営業

 

高年収を提示している求人が多く、動物臨床の経験があれば、800~1000万円ぐらいの年収も、十分見込めます。

 

ビズリーチ 公式サイトを確認する

 

パソナキャリア

パソナキャリア

 

メーカー系の求人に強い転職エージェント。ここまで紹介してきたエージェントと比較すると、動物用医薬品・ワクチン、飼料、ドッグフードなど、動物用食品・医療品の開発・製造を手掛けるメーカーからの求人が多いという特徴があります。

 

また、ペット保険会社からの求人で、保険契約の引受け、保険金の支払いに関する医師的判断業務を担当するといった内容の案件もあり、一般企業において、本格的に動物にかかわれる仕事を探すという時には、最適な情報源です。

 

海外市場への進出に意欲的に取り組んでいるメーカーもあり、ゆくゆくは海外勤務という話もあるかもしれないです。

 

パソナキャリア 公式サイトを確認する

 

リクルートエージェント

リクルートエージェント

 

保有求人数が10万件以上を保有する国内最大手の転職エージェントであり、獣医師を募集する一般企業の求人案件についても、常時扱っています。

 

ビズリーチやアンサーズと比較すると、応募条件のハードルが低めの求人が多いので、実務経験があまりないという人でも、仕事を紹介してもらえます。(獣医学部を卒業したばかりという人でも大丈夫です。)

 

また、リクルートエージェントは、語学な得意な人材の転職支援に力を入れていることもあり、ビジネス英語ができる獣医師を募集する求人を扱っていることが多いです。

 

海外の製薬会社との共同プロジェクトのメンバーとして、研究開発業務に従事するといった、職務内容の求人なので、グローバルな仕事に就きたい人にオススメです。

 

リクルートエージェント 公式サイトを確認する

 

転職エージェントの上手な活用法

転職を成功させるうえでは、エージェントのサポートは必要不可欠ですが、ただ登録すれば、それで済むというわけではありません。利用の仕方を誤れば、十分なサポートを受けられず、転職できなかったという結果に終わる可能性もあります。

 

ここからは、エージェントを効果的に活用するためのポイントを6つ挙げていきますので、参考にしてください。

 

複数のエージェントに登録する

転職エージェントを利用する時には、複数のエージェントを併用するのが基本です。先ほどもふれたように、エージェントごとに、扱っている求人案件の内容が異なるからです。

 

特に、好条件の優良案件は、エージェント同士で取り合いとなっており、結果的に一社が独占する形になることが多いです。

 

そのため、登録するエージェントの数を増やさないと、入手できる情報が限られてしまい、その分、転職のチャンスが狭まります。このリスクを避けるために、複数のエージェントへの同時登録は必須です。

 

また、複数のエージェントを同時に利用することの、もう一つのメリットとして、サービスの質を比較できるということがあります。

 

エージェントに登録すると、専任の担当者がついて、サポートしてくれますが、全ての担当者が同じ能力を持っているわけではありません。

 

複数のエージェントに登録していれば、色々な担当者と話ができるので、それぞれを比較することで、最も自分に合う担当者を見極めることができます。

 

また、職務経歴書の添削や面接対策など、転職エージェントが提供するサービスは、基本的には同じですが、細部に関しては、エージェントごとに異なります。

 

そのため、複数のエージェントに登録して、サービス内容についても、比較できるようにしておいたほうがいいです。

 

かといって、あまりにも多くのエージェントに登録すると、やりとりが増えて大変なので、3~4社ぐらいにしておくのが、ベストです。

 

幸い、獣医師の転職をサポートできるだけの力量があるエージェントというのは少ないので、上記であげた4社だけ押さえておけば大丈夫です。

 

希望条件を明確に伝える

給料、勤務時間、休暇、仕事の内容など、どんなことでもいいので、転職先に希望することは、全部、エージェントに伝えてください。そのほうが、エージェントも求人を紹介しやすいです。

 

あまりにも細かく条件を指定すると、嫌がられるのではと、心配になるかもしれませんが、そんなことはないので、安心してください。

 

ただし、あなたが希望する条件だと厳しいと言われた時には、エージェントの意見を参考にしながら、条件を修正するようにしてください。エージェントが無理と言っていることに、固執しても良いことはありません。

 

希望条件の優先順位を付けておく

全てが自分の希望通りという求人が見つかる可能性は、極めて低いので、どこかで妥協することになります。そのため、どの条件ならどこまで妥協できるのか、あらかじめ考えておいたほうがいいです。

 

また、どうしても、ここは譲れないという条件もあると思いますので、それは最初の面談の時に、エージェントにしっかりと伝えておいてください。

 

紹介してもらった求人が気に入らなかったら、ハッキリ断る

転職活動が始めると、エージェントからは、色々な求人を提案してもらうことになりますが、しっくりこない時には、遠慮無く断ってください。『断ったら悪いかな・・・』といった配慮は不要です。

 

乗り気でない会社に転職しても、うまくいくことはないですし、そこで、また転職しようとしても、短期間での再転職は、企業側からの心象が著しく悪くなるので、やはりうまくいきません。

 

安易な転職は、絶対にダメということですが、そもそも、あなたからすれば、一生を左右するような大事なことですから、妥協はNGです。それはエージェントも分かっているので、断ることは全く問題ありません。

 

この会社であればと納得できる求人と出会えるまで、エージェントには求人を探し続けてもらうようにしてください。

 

ちなみに、断る時には、なぜ、その求人がダメなのか、NGの理由をエージェントに説明するようにしてください。こういった情報はエージェントからすれば、次の求人を探すうえで、有益な情報となります。

 

履歴書、職務経歴書を添削してもらう

転職する際には、履歴書、職務経歴書は非常に重要度の高いツールです。企業の人事担当者に対して、あなたという人間を売り込む最初のステップとなるため、履歴書のなかで、どう自分をアピールするかで、面接に進めるかどうかが決まります。

 

特に、職務経歴書に関しては、決まった書式がなく、自由度が高いため、人事担当者は、レジュメの構成、内容を通じて、あなたの論理的思考能力、プレゼンスキルをチェックします。

 

単純に、学歴、職歴をまとめれば、それでOKというものではありません。あなたのことを全く知らない人が読んでも、あなたの強みが理解できるように、書き方を工夫しなければいけません。説得力をつけるうえで、数字で表現する必要があるかもしれません。

 

エージェントであれば、どういった履歴書、職務経歴書を作成すれば、書類選考を通過するのか、ポイントを把握しているので、必ず、添削してもらうようにしてください。

 

Check!

どのような内容の履歴書、職務経歴書が効果的なのかは、業種、職種によって違いますし、同一業種の企業でも、Aという会社とBという会社では、好みの傾向が異なります。

 

『獣医師は、こんなふうにまとめればいい』といった感じで、ネットや書籍で解説されているような、汎用的なノウハウでは不十分なので、まとめ方については、エージェントから突っ込んだアドバイスを受けるようにしてください。

 

面接対策について、アドバイスをもらう

書類選考が通ったら、次は面接です。事前準備をどれだけしっかりできるかで、勝負は決まりますが、企業によって、質問の内容は微妙に異なります。

 

また、同じ質問でも、企業側が求めている人物像にあわせて、答え方を変えたほうが、PR力が高まります。

 

エージェントは、各企業の特徴を把握しているので、想定される質問の内容を教えてくれますし、希望すれば、模擬面接も行ってくれます。

 

模擬面接においては、回答の内容だけでなく、姿勢、目線、声量、声のトーンなど、自分では気付きにくい細かい部分についても、チェックしてくれるので、参考になります。

 

かなり有益な面接対策となるので、模擬面接は必ず実行してください。

 

待遇面について、交渉してもらう

年収に関する交渉は、自分では行わず、転職エージェントに任せたほうが賢明です。自分で直接行うとなると、かなりセンシティブな対応が求められるからです。

 

あまり強引に、自分の条件を突きつけると、企業側の心象を悪くする可能性があり、最悪のケースとして、採用が取り止めになってしまうかもしれません。かといって、控えめになりすぎると、本来、手にすることができる収入を逃すことになります。

 

また、交渉のスタイルとしても、ストレートな物言いをしたほうがうまくいく会社もあれば、謙遜する姿勢や、周囲との関係性を重視した姿勢を見せたほうが、うまくいく会社もあります。

 

給与交渉を成功させるためには、押さえておくべきポイントは多々あり、自分で行うのには大変なので、最初からエージェントに任せてしまったほうが楽ですし、うまくいく可能性が高いです。

 

獣医師さんだと、条件交渉の経験がないという人が多いと思いますが、そういった人だと、なおさらです。

 

面接官から希望年収を聞かれても、答えない

条件交渉のテクニックとして、面接の時に、希望年収を聞かれても、具体的な数字は挙げないようにしてください。年収700万というふうに、数字を伝えてしまうと、その数字以上の額が提示されることは、絶対にないからです。

 

(仮に、企業側が、あなたに年収700万円以上の価値を感じていて、それ以上の給与額を検討していたとしてもです。)

 

『後日、エージェントを通して、ご連絡します』とぼかしておいて、エージェントと相談したうえで、回答するのがベストです。

【製薬会社】正社員採用の求人を探す時に、オススメの転職会社7選

【製薬会社】正社員採用の求人

【製薬会社】正社員採用の求人

 

このところ、大企業の業績は好調に推移していますが、そのなかでも、製薬業界は好業績を挙げている業種です。最近は、薬価の改定を控えて、MRのリストラを行う企業も出てきていますが、そうはいっても、他の業種と比較すれば、やはり状況は良いと言えます。

 

実際、日系・外資を問わず、様々な製薬会社から、求人が発生しており、その大半が正社員採用という条件となります。

 

上記のような環境の変化を受けて、人を見る目は厳しくなっており、基本的には、どの製薬会社も、実務経験豊富な人材でなければ、中途では採用しませんが、なかには、未経験者からの応募を受け付けている企業も存在します。

 

流動的ではありますが、製薬業界は、転職のチャンスがかなりある状態なので、この業界での転職を考えるには、悪くないタイミングです。

 

下記に、製薬会社から出ている正社員採用の求人案件の取り扱い数が多い転職会社をリストアップしてあるので、具体的に、どんな求人が出ているのか、詳細については、直接問い合わせてみてください。

 

なお、7社、リストアップしていますが、経験者向け、未経験者向け、マネージャー・役員候補といったハイクラス求人専門など、転職会社ごとに、特徴が異なります。大まかな特徴をまとめていますので、自分の経歴や実績に合った会社に、連絡を取ってみるようにしてください。

 

アンサーズ

製薬業界専門の転職会社なので、業界に確固たるコネクションを確立しており、日系・外資を問わず、あらゆる製薬会社の求人情報を押さえており、この業界で転職先を探す時には、イチオシの情報源です。

 

もちろん、その大半が正社員採用案件となります。ただし、注意点としては、アンサーズは製薬業界出身者の転職支援を得意としているので、別業種からの転職を考えている人だと、満足できる求人を紹介してもらえるかどうか微妙です。

 

(医療機器メーカーやCROなど、医療業界出身者であれば、大丈夫です。)

 

また、最近の傾向として、MRの転職支援に力を入れており、こちらは異業種出身者にもチャンスがありますが、その一方で、MR経験者を優遇する求人が多いので、やはり業界経験者にオススメの転職会社です。

 

ビズリーチ

年収1000万円レベルのハイクラス求人専門の転職エージェント。様々な業種の求人案件を幅広くカバーしていますが、そのなかにおいて、メディカル業界への転職支援に力を入れているため、日系・外資を問わず、製薬会社からの求人案件についても、取り扱い数が多くなっています。

 

もちろん、その全ての求人が正社員となります。募集対象となる職種は、営業(MR)、マーケティングといった販促系から、研究開発専門職、経営企画、経理財務といったバックオフィス系まで、多岐に渡ります。

 

いずれも即戦力となる人材を募集する求人となりますし、マネージャークラスの案件も多いので、応募条件のハードルは高めです。5~10年以上の実務経験に加えて、リーダー経験、マネジメント経験が要求されるケースが多いです。

 

また、英語、中国語など、語学スキルが要求されるケースも多くなっているので、ビジネスレベルでの運用力があると、転職時に有利になるでしょう。

 

元々、年収レンジが高い製薬会社の正社員採用求人のなかでも、ビズリーチが扱う案件は、高収入と言える部類となっています。20代でも、年収1000万円 以上が見込める案件が多いので、年収アップを狙って、転職を考えている人は、一度、相談してみることをオススメします。

 

リクルートエージェント

10万件以上の正社員採用の求人案件を保有する、国内最大手の転職会社。製薬会社からの求人案件を多数扱っています。

 

医薬品開発の臨床試験のモニタリング業務、臨床試験、及び製造販売後調査に合わせたデータマネジメント、診断薬に関する海外企業、外資系企業との提携プロジェクトの推進業務など、製薬会社ならでは求人が多数あるので、チェックしてみてください。

 

応募条件に関しては、実務経験は必須となりますが、外資や日系グローバル企業からの求人だと、語学力が要求されるケースもあります。

 

ただし、実務スキル・専門知識に関して、高度なものを持っていれば、語学は要求水準に満たなくても構わないと判断されることも多いので、語学スキルについては、それほど気にしなくても大丈夫です。

 

また、上記のビズリーチ・JACリクルートメントと比較すると、割合は少なくなりますが、リクルートエージェントも、管理職候補の募集案件を扱っています。

 

リクルートの場合、課長候補を募集する求人が多く、選考の際には、マネジメント経験の有無が考慮されることになりますが、求人によっては、実務経験のみでも採用されるケースがあります。

 

製薬会社での勤続年数が長く、そろそろ、管理職への昇進を目指したいという人だと、ピッタリの求人が見つかる可能性があるので、興味がある人は、リクルートエージェントにコンタクトしてみてください。

 

※補足
ただし、管理職候補となる場合、正社員としての勤続年数が一定以上あることが、前提条件となってくるので、契約社員・派遣社員での勤務実績だと、難しいと考えてください。

 

これまで、製薬会社で、派遣社員として働いてきた人が、一般職で正社員を目指すということであれば、大丈夫です。実績を認められれば、入社後、1~2年で、正社員に昇進出来る可能性が、十分にあります。

 

マイナビエージェント

20代の若手ビジネスマンの転職支援に特化している転職会社。先ほどのミドルの転職の真逆となる転職会社ですが、未経験者が応募可の求人の取り扱い数が多いので、実務経験がない人に、オススメです。(第二新卒、既卒者向けの求人も多いです。)

 

正社員採用という条件での、製薬会社の求人案件についても、マイナビは常時、何らかの求人を扱っています。職種としては、研究開発、技術開発、ソフトウエア開発、営業、マーケティングなどが、主なものとなります。

 

若手層向けということで、月収20~25万円ぐらいの求人が多く、給与は低めとなりますが、これは、あくまでも未経験者向けの数字となります。

 

経験者の場合、経歴次第では上積みしてもらえるケースもあるので、詳細については、マイナビに直接確認してみてください。

 

ちなみに、マイナビが扱う求人のなかには、優秀な若手ビジネスマンを募集するものも含まれており、応募条件は厳しめに設定されていますが、クリアすれば、20代でも600~800万円ぐらいの年収が提示されることもあります。

 

そのため、製薬会社での勤務経験がある人が、より好条件の職場を探す時にも、使える転職会社と考えてください。

JACリクルートメント

日系グローバル企業、外資系企業専門の転職エージェント。メディカル・バイオ関連企業からの求人案件の取り扱いを得意としており、中外製薬、武田薬品工業、ファイザー、アストラゼネカなど、大手製薬会社からの求人案件を、多数保有しています。

 

研究開発、臨床開発、薬事申請、知財管理、メディカルサイエンスリエゾン、MR、プロジェクトマネージャー、品質管理、生産管理など、募集対象となる職種は、多岐に渡ります。

 

課長・部長、工場長、海外事業拠点の統括責任者など、管理職・役員クラスの求人も多く、マネジメントレベルでの転職を検討している人にも、JACはオススメの情報源です。

 

ビズリーチ同様、即戦力人材を求める求人が大半を占めるので、どの求人に関しても、該当業務に関する実務経験が必須となります。

 

また、マネジメントレベルの求人となると、管理職としての勤務経験や、マネジメントスキルについても、精査されることになりますが、具体的な要求度は、求人ごとに異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

想定年収のレンジについては、500~800万円、700~1000万円、1500~2000万円など、求人によって違いはありますが、全体的に製薬会社の正社員採用案件のなかでも、高めです。

 

DODA

国内有数の大手総合転職会社。様々な職種における、正社員採用の求人案件を保有しています。製薬会社からの求人については、MR、病理研究、臨床開発、治験モニター、薬事申請、特許管理、プロジェクトマネジメント、法務、経理財務、経営企画といった職種の求人を扱っています。

 

いずれの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、MRについては、未経験者が応募可能な求人を紹介してもらえるケースもあるので、興味がある人は、問い合わせてみてください。

 

なお、製薬会社での正社員採用案件となると、どうしても実務経験が必須となり、未経験者向けのチャンスが少ない状態なのですが、製薬会社を顧客とする化学メーカーや機械メーカー、CRO会社、コントラクトMR会社などであれば、未経験者応募可の求人が多数、存在します。

 

営業(技術営業)、研究開発、治験・臨床試験の運営サポートなど、様々な職種で募集がかかっているので、自分が希望する職種の求人が見つかると思います。

 

未経験者でも正社員として採用してもらえるので、医療業界へ転職したいと考えている人にとっては、貴重な機会となります。こういった企業で実績を積めば、製薬会社への転職が実現する可能性も出てくるので、一つの選択肢として、考えてみてください。

 

ミドルの転職

30代後半から40代のミドル層のビジネスマンの転職支援を得意とする転職エージェント。製薬会社からの求人案件を、多数保有しています。(当然、その大半が正社員採用となります。)

 

また、製薬会社を主要クライアントとする、マーケティング会社、コンサルティング会社、広告代理店、医療情報誌の企画制作会社などからも、求人が出ているので、興味がある人は、あわせてチェックしてみてください。

 

この年代を対象とする求人なので、いずれの職種においても、実務経験豊富な即戦力の人材が求められることになりますが、マーケティング会社や広告代理店だと、前職までの経歴については、広く見てくれるので、製薬業界と関わりがなかった人でも、転職出来るチャンスがあります。

 

ただし、全くの未経験者となると、さすがに厳しくなります。契約社員でのMRといった求人であれば見つかりますが、正社員という条件だと、紹介してもらえる求人は殆どないと考えてください。

 

なお、その分野に精通しているプロフェッショナルや、マネジメント経験がある人だと、1000万円前後の年収が提示されるケースが少なくないので、好条件で転職出来る可能性が大です。(製薬会社だと、1000万オーバーの求人もあります。)

 

MRを辞めたい人に、オススメ出来る転職先5選

MRを辞めたい人にオススメ出来る転職先

MRを辞めたい人にオススメ出来る転職先

 

MRとして働き続けていくなかで、辞めたくなるという人は少なくありません。毎日仕事漬けで、家族との時間が十分に取れない、医師から嫌がられて、MRの存在意義自体に疑問を持つようになった、将来が不安など、その理由は様々だと思います。

 

管理人の個人的な感想というのは、色々、デメリットはあるにしても、MRという仕事には、メリットもあるので、決して悪い職業ではないと思うのですが、同時に、辞める・辞めないというのは、あくまでも個人の価値観なので、辞めるという選択をするのも、正しいことだと思います。

 

今は、MRからのキャリアパスが多様化しており、実際に、違う仕事に就いて活躍している人は、たくさんいます。このページでは、そのなかでも、成功例が多い代表的な業種(職種)を5つ取り上げますので、転職を検討する際の、参考にしてください。

 

収入や働きやすさなどを加味して、条件が良い仕事から順番にお伝えするようにします。(あくまでも、一般的な目安です。)

 

転職先候補1:医療機器メーカー

製薬会社と医療機器メーカーの営業というのは、似ているようで違うところも多いです。まず、医療機器メーカーの場合、特定の分野に強みを持つ企業が多く、メーカー間の棲み分けが、ある程度出来ているので、ドクターへの営業は、やりやすいです。(競合が少ないからです。)

 

また、コンプライアンスが医薬品ほど厳しくはないので、医療機器を扱う時のほうが、自由に動きが取りやすいです。

 

関連法が薬事法というのは、医薬品と一緒なので、これまでのMRの経験・知識が活かしやすいので、転職しやすいですし、いざとなったら、製薬会社のMRに戻ることも簡単なので、お試し感覚で転職出来るということもあります。

 

給与については、平均的な額は、製薬会社より若干落ちるぐらいですが、医療機器メーカーの場合、個人差が大きいです。

 

優秀な人だと、MR時代よりも高給与を手にすることが出来ますし、逆に、営業マンとして、ごく普通の能力を持つ人の場合、MRの時よりも、下がる可能性が大です。

 

ちなみに、製薬会社と比較すると、医療機器メーカーのほうが、より男社会なので、女性の方は注意してください。

 

転職先候補2:保険会社

MRから生命保険会社への営業に転職する人は、かなり多いです。その理由は、MR時代の人脈を活かせるからです。

 

保険の営業マンというのは、売上の一部が、コミッションとして自分の収入になります。そのため、どれだけ、契約を取れるかという勝負になりますが、それ以上に重要なのは、高額な保険を契約してくれる優良顧客をどれだけ、獲得出来るかということになります。

 

たとえば、保険料3000円の顧客を30人獲得するよりも、保険料10万円の顧客を1人獲得したほうが、自分に入るコミッション(収入)は上です。

 

勘の良い方はお気づきだと思いますが、ここで、MR時代の人脈が活きています。医師というのは、理想的な顧客ですし、うまく関係性を築けば、その医師の知り合いを紹介してもらうことも出来ます。(ドクターだと、経営者や自営業者など、高所得者との付き合いも多いです。)

 

また、その病院のキーパーソンとなるような医師を押さえることが出来れば、そこから、看護師や職員などにも、広げることが出来ます。

 

さらに、MRも給料が良い職業なので、同じ会社の同僚や知り合いのMRというのも、優良顧客候補となります。

 

こういったことは、他業種の出身者では出来ないので、MRというのは、スタート時点で大きなアドバンテージを持つことになります。

 

保険会社の営業マンというのも、なかなか大変な仕事ですが、MRよりは自由が効きますし、うまくいった時の収入は比べものになりません。(外資だと、年収2000万、3000万といったプレーヤーが幾らでもいます。)

 

MRという仕事に対しては、モチベーションがなくなってしまったけど、バリバリ働く意欲自体はあるという人にとっては、保険営業というのは、やり甲斐がある仕事になってくると思います。

 

転職先候補3:コンサルティング会社

MRから医療コンサルタントというのは、最近、増えているキャリアパスです。医師の開業支援、病院の経営支援というのが、主な仕事内容となります。

 

病院の売上を伸ばしつつ、スムーズに運営出来るように、マーケティングや人事戦略、組織構築、コスト削減、システム導入といった領域において、アドバイスを行うことになります。

 

医療というのは、特殊な分野なので、業界の内情を把握しているMRというのは、医療コンサルタントとしては、かなり重宝されます。

 

コンサルタントとして、経験を積んでいけば、医療という分野からフィールドを広げることが出来ますし、そこから、どんな業種にも対応出来る経営コンサルタントとして、活動していくというのが、一般的なキャリアパスとなっています。

 

転職先候補4:転職会社

転職を考えている人であれば、転職会社のことには詳しいと思いますが、この転職会社というのも、MRの有望な転職先となります。

 

同じ業界で働いていた人間として、相手の悩みを理解して、的確なアドバイスを行うことが出来るということで、医療業界で働く人を対象にした、キャリアアドバイザーとして、活躍しているMR出身者は多いです。

 

MRと比較すると、年収は間違いなく低くなりますが、かつての自分と同じ悩みを持つ人をサポートするということに、やり甲斐を感じて、満足しながら働いている人が多い職業です。

 

転職先候補5:CRO臨床開発モニター

CRO機関のCRAというのは、MRの知識・経験を活かしやすい職種なので、スムーズに転職出来ます。そのため、次の働き口として選ぶ人が多いのですが、こちらも、年収は落ちます。MR時代に、高い給与を取っていた人だと、下手したら200万ぐらいは下がるかもしれません。

 

また、CRAは出張が多い仕事なので、MRの時と比較して、拘束時間が減ったという感覚を持てるかどうかは微妙です。ただし、MRと比べれば、仕事量は少ないですし、落ち着いて働けるので、仕事のストレス自体は、間違いなく軽減するはずです。

 

もう一つ、CRAは女性比率が高い職業なので、仕事と子育ての両立が出来るように、環境が整備されており、子供がいる人にとっては、満足度が高い職場になると思います。

 

迷っているのであれば、実際に転職活動に取り組んだほうがいい

ここまで、MRからのキャリアパスの代表例について、お話してきましたが、これは、あくまでも一般論です。転職となると、その人の経歴・実績次第で、幾らでも話が変わってくるので、結局のところは、自分にとって、どうなのかということを確認しなければいけません。

 

そのため、転職を考えているのであれば、実際に、自分にはどんな選択肢があるのか、確認したほうがいいです。

 

そのための方法としては、実際に気になる会社に問い合わせてみる、もしくは転職会社に登録して、担当者に相談してみるかの、いずれかになります。(直接、企業に連絡するというのは、性急に思われるかもしれませんが、決してそんなことはないです。)

 

こうやって、生の情報を得ないと、判断材料がないので、いつまでたっても、決断が出来ないままとなります。転職というのは、年齢が若い人ほど有利なので、悩んでいて、時間だけが過ぎるというのは、絶対に避けなければいけません。

 

MRとして、このまま働き続けるにしても、転職するにしても、その決断は出来る限り、早急に下す必要があるということは、頭に入れておいてください。転職はタイムイズ=マネー、そのものです。

 

なお、転職会社に登録するのであれば、下記の転職会社は、オススメです。

 

 

アンサーズは製薬会社や医療機器メーカーへの転職支援を専門としており、MRという仕事を熟知しているので、良いアドバイスをもらえると思います。

 

また、ビズリーチ、JACリクルートメント、リクルートエージェントは、様々な業種の求人案件を、幅広く扱う総合系の転職会社であり、経歴・プロフィールと、自分が希望するキャリアを伝えれば、それらの条件を満たす求人を提案してくれるはずです。

 

ちなみに、ビズリーチ、JACリクルートメントは、ハイクラスと呼ばれる高収入案件(年収800万円以上)の取り扱いを得意としています。

 

年収が高いということは、それだけ転職希望者に課せられる条件(スキル、経験値、人格などの人物特性)が厳しいということになりますが、そこをパスできれば、職場の中心的な存在となって働くことになるので、やり甲斐があります。

 

マネージャー(課長クラス、部長ブラス)のポジションに就く可能性もあるので、管理職での転職を考えている人にも、最適な転職会社です。

 

※補足)
薬剤師の資格を活かす形での転職を考えている場合、上記のような総合転職会社よりも、薬剤師の転職支援を専門的に行っている転職会社に相談したほうが、より好条件の求人を紹介してもらえる可能性があります。

医薬品製造管理、品質保証、薬事、DI・学術、安全性管理、製造、調達といった職種を中心に、企業内薬剤師の案件を多数保有しています。

製薬会社での勤務経験を必須とする求人だけでなく、未経験者からの応募を可能としている求人も扱っているのが、薬剤師専門の転職会社の特徴なので、企業勤務経験がないという人も、一度相談してみてください。

下記の転職会社であれば、製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多いので、相談先として最適です。

 

MRは重労働って本当?ブラックという意見に敢えて反論してみる

MRは重労働って本当?

MRは重労働って本当?

 

MRという聞くと、辛い・きつい仕事とイメージする人が多いと思います。実際、ネットで『MR 労働環境』、『MR 就労環境』といったキーワードで、検索をかけると、こういった内容のサイトがたくさん出てきます。

 

そういったサイトで書かれている内容は、ウソや誇張ではなく、真実なのですが、その反面、『実はそうでもない』、『言うほど、実はキツくない』という要素もあるので、このページでは、そういったことに触れてみます。

 

MRという仕事を多面的に見る一つのきっかけとして、読んで頂ければ嬉しいです。(MRというのは、世間的に言われるほど、悪い仕事ではないです。)

 

ポイント1:MRは決して朝から晩まで働き詰めではない

MRの場合、朝8時に出勤して、退社出来るのは19時ぐらい。ただし、クライアントのドクターの都合に合わせて、夜に会ったりすることもあるので、そうなると、終業時間はさらに遅くなり、家に帰るのは、21時、22時。

 

MRの労働時間を一般化すると、おおむね、こんな感じです。これを、そのまま労働時間に換算すると、11~14時間ということになり、この数字だけを見ると、まさにブラックそのものですが、MRの場合、この間、ずっと働き詰めというわけではありません。

 

MRというのは営業なので、顧客と会うのが仕事の基本となりますが、実際に顧客であるドクターや薬剤師と面会している時間は、1~2時間ぐらいです。あとは、車の移動時間や待ち時間です。

 

特に、待ち時間というのがくせ者で、これがMRという仕事の最大の敵とも言えるのですが、仕事が上手なMRだと、ドクターのスケジュールを把握して、出来るだけ待ち時間を短くしたり、待っている間に、内勤作業をしたりすることで、効果的に時間を使っています。

 

こうすることで、1日全体の労働時間を少なく出来るというわけです。ちなみに、待ち時間というのは、敢えて単純化すれば、ドクターの気分次第とも言える一面があります。

 

日頃から、良好な関係性を築いていれば、すぐに時間を取ってくれますし、事前に取っておいたアポについても、キチンと守ってくれます。

 

さらに、良好な関係を築くというのは、接待するといったことではなく(こういったことも重要だったりしますが・・・)、ドクターからの信頼を得るということですが、そのために最も効果的なことは、相手の時間を大切にすることです。

 

嫌われるMRというのは、たいした用事もないのに、とにかくドクターに会おうとするMRです。相手に繰り返し合うのが営業だと、会社から言われているのかもしれませんが、医者というのは、ただでさえ忙しい職業なのに、こんなことをされたら、一発で敬遠されます。

 

(出来る人ほど、時間のコスト感覚に優れているので、自分の時間を大切にしますし、だからこそ、自分の時間を無駄に奪う人を嫌います。)

 

ですから、本当に必要なことを、出来る限り短い時間で要点よく伝えるというMRは、ドクターからも好印象を持たれます。そして、これは無駄な営業活動を省くということにもつながるので、MRからすると、自分自身の時間を節約することにもなります。

 

MRのなかにも、こんなふうに時間管理を徹底することで、効率良く、仕事をこなしている人はいますし、そういった人ほど、売上をあげています。(朝から晩まで休みなしで働いている人ほど、結果を出していなかったりするものです。)

 

ポイント2:MRは実績を残せば、かなり自由

MRというのは、結果が全ての世界なので、予算(ノルマ)を達成していれば、会社も上司も何も言いません。通常、営業後は会社に帰って、報告書・日報を書くというのが基本ですが、実績を出していれば、『いつでもいいよ』といった感じで、やかましいことは言われません。

 

直行直帰を認めている会社も多いので、自由業的な感覚で、自分の好きなように、仕事をスケジューリング出来ます。出張にかこつけて、遊んでくるなんてことも許されます。

 

もちろん、結果を出せなければ、管理が厳しくなるので、そうなると、内勤の仕事が逆に増えたりして(上司とのMTG、書類の作成など)、労働時間が増えることになります。

 

ここは結果次第ということになりますが、MRが扱う医薬品・医療機器というのは、比較的売れやすい製品群なので、他の業種と比較しても、決して結果を出しづらいという業界ではありません。

 

(不動産会社、証券会社、生命保険会社など、医療業界よりもキツイ営業は、幾らでもあります。)

 

ただし、営業ということでいえば、メーカー系の営業と比較すると、かなりキツイです。余談ですが、営業で楽に働きたいということであれば、メーカーが一番でしょう。(ただし、給与はMRよりも低いです。)

 

ポイント3:接待・付き合いは少なくなっている

自社製品を採用してもらうために、毎晩、ドクターを接待して、土日はゴルフ。昔は、こんなことが日常茶飯事でしたが、今は、どんどん規制が厳しくなっており、接待の機会というのは、激減しています。

 

女性MRの数が増えて、無理に接待をさせようとすると、セクハラとして大ごとになりかねないということもあります。大手の製薬会社のなかには、接待を全面的に禁止するところも出てきました。

 

もちろん、そんな今でも、定期的に接待を行っているMRも存在しますが、1回あたりに使える金額は5000円ぐらいになっているので、昔のように、夜遅くまで、クラブで豪遊してなんてことは無くなりました。

 

お金で勝負出来るものではないので、結局、接待とは言っても、本当の意味での情報交換・交流といった意味合いになっており、そこに費やす時間も少なくなっています。

 

ポイント4:土日の講演会に対する代休が取れるようになっている

MRの場合、講演会・説明会のため、土日に働くことになるケースが多いのですが、最近では、平日に代休を取れるようにする製薬会社が増えてきました。また、先ほど触れたように、ゴルフ接待が減ったので、休日出勤の機会自体も少なくなりました。

 

最も、出勤回数が多いケースでも、毎週土曜日に講演会で出勤するという程度であり、土日が2日間埋まるということは、殆どなくなっています。

 

結論:年収とのバランスを考えると、MRは決して重労働ではない

こうやって見てみると、MRのイメージが、だいぶ違ってきたのではないでしょうか? たしかに一昔前までは、体育会系のノリで、長時間働くのが美徳とされていましたが、今はだいぶ、変わってきています。

 

製薬会社というのは、大きな会社ばかりなので、コンプライアンスの問題で、社員のワークライフバランスに、注意を払わなければいけなくなってきたという事情もあります。(実際、製薬会社は、ここ数年で、だいぶ労働環境が改善されてきています。)

 

それでも、他業種と比較すると、忙しい面はありますが、そのかわり、MRは高収入です。(1年目から年収500~600万は取れますし、外資であれば、実績次第で、すぐに1000万プレーヤーになれます。)

 

仕事の内容と年収を比較すれば、決して、ブラックということはではありません。むしろ、『割の良い仕事』と思っている人が多い職業です。

 

ここで敢えて、嫌なことを書くと・・・

 

これはMRだけでなく、どんな仕事でも一緒ですが、デキル人であれば、働く時間は短くて高収入、デキナイ人だと、朝から夜遅くまで働いても、給与は増えない。

 

今の時代は、こんなふうに二極化していますが、ここで重要なのは、『MRはブラック』と言っている人は、どんな人なのかということです。デキナイ人の意見だと、あまり意味がありません。(本人の資質の問題もあるためです。)

 

そして、デキル人というのは、わざわざ、ネットに何かを書き込むということはしないので、結果的に、目に留まるのは、マイナスの意見のほうが多くなります。こういった事情は割り引いて、考えておいたほうがいいです。

 

補足)MRという職業の最大のデメリット

こんなふうに書くと、今までの反動で、MRという仕事がバラ色に見えてくるかもしれないので、バランスを取るために、MRという職業のデメリットについても、触れておきます。

 

管理人が考える最大のデメリットは、キャリアの潰しがきかないということです。MRというのは、特殊な職業なので、この仕事で、どれだけ結果を出したとしても、そこで培われた経験・スキルというのは、他業種では、活かすことが出来ません。

 

MRから違う業種への転職は難しいということです。そうなると、MRという仕事を続けることになりますが、実力主義の社会なので、若いうちはいいのですが、40代、50代となって、結果を出せないと、リストラに遭う可能性が高くなります。

 

そして、その年齢では、他社への転職も難しいので、コントラクトMRとして働くことになります。(コントラクトMRというのは、簡単に言えば派遣社員・契約社員です。)

 

その段階で、給与は正社員の時の30~40%減となりますが、それでも、仕事に就けるだけでラッキーという状況になります。

 

MRというのは、毎年、若い人材が大量に入ってくるので、高年齢層の人が押し出される格好になるためです。

 

MRという仕事を選ぶのであれば、定年まで結果を出し続けなければいけないということは、頭に入れておいてください。途中でドロップアウトすると、人生設計は、かなり深刻なものとなります。

 

MRという職業を考えるうえでは、就労環境がどうこうというよりも、この『潰しのきかなさ』のほうが、より重要な問題と捉えたおいたほうが賢明です。

 

【プロダクトマネージャー】製薬会社の求人案件に強い転職会社7選

【プロダクトマネージャー】製薬会社の求人

【プロダクトマネージャー】製薬会社の求人

 

医薬品業界というのは、業績が好調に推移しているので、内資・外資を問わず、様々な製薬会社から、多数の求人が発生していますが、プロダクトマネージャーとなると、かなり重要度が高い職種ということもあり、求人数自体は、限られたものとなります。

 

このページでは、プロダクトマネージャーを募集する製薬会社からの求人案件を扱う転職会社を7社リストアップしているのですが、この7社が保有する求人、全てをあわせても、恐らく100件はいかないです。

 

これがMRだと、中途採用に限定しても、1000件単位で求人が見つかるので、いかに、プロダクトマネージャーへの転職が、狭き門であるかということが、お分かりになるかと思います。

 

ちなみに、製薬会社からの求人を扱っている転職会社というのは、100社以上存在しますが、そのなかで、プロダクトマネージャーの求人を、いつでも紹介出来る転職会社というのは、極めて少数です。

 

下記の7社というのは、そのなかでも、保有数が多い転職会社を厳選したものなので、プロダクトマネージャーでの転職を目指す時には、まずは、この7社にコンタクトすることをオススメします。

 

※補足)
今現在の状況においては、製薬会社よりも、医療機器メーカーのほうが、プロダクトマネージャーに対する求人需要が高く、発生している求人の数も多いです。

 

下記の転職会社は、当然、医療機器メーカーの求人も扱っているので、興味がある人は、製薬会社の求人とあわせて、確認してみてください。医療機器メーカーも対象に入れるのであれば、転職出来る可能性が、かなり上がってきます。

 

アンサーズ

メディカル業界専門の転職支援会社。プロダクトマネージャーの募集案件を、常時扱っています。割合としては、医療機器メーカーからの案件のほうが多いのですが、製薬会社の案件も、押さえているので、アンサーズもオススメの情報源となります。

 

既存製品の売上拡大を担当する案件、新製品上市に向けた販売戦略を担当する案件、双方の案件が存在するのですが、条件面では、後者のほうが上です。(年収1000万円を超えるケースが大半を占めています。)

 

ただし、製薬会社におけるマーケティング経験があり、かつ関連法規に関する知識、ビジネスレベルの英語力を有していることなどが、応募条件として設定されているので、製薬会社での勤務経験が豊富な人でないと、難しいと思います。

 

ビズリーチ

年収1000万円レベルのハイクラス求人専門の転職エージェント。製薬会社からの求人案件の取り扱いに力を入れており、プロダクトマネージャーの募集案件についても、多数保有しています。

 

このページでリストアップしている転職会社のなかでも、最も保有数が多いので、プロダクトマネージャーの求人を探す時には、要チェックのエージェントです。

 

耳鼻科・喘息、リウマチ、骨、血液、免疫、オンコロジーなど、様々な領域における、マーケティング経験者が募集されていますが、職歴に関しては、融通が効くケースが多いです。

 

たとえば、オンコロジーにおける市場調査経験があって、リウマチ領域でのMR経験がある。こういった人が、リウマチ領域のプロダクトマネージャーの求人に応募することが可能です。

 

また、血液領域におけるマーケティング経験があって、他の領域での実務経験はないけど、骨組織の疾患・治療に関する知識があるという人が、骨領域のプロダクトマネージャー案件に応募するといったことも可能です。

 

その一方で、その領域におけるマーケティング経験が必須という求人もあるので、応募条件は、求人ごとに細かく変わってくると考えてください。案件によっては、プロマネ経験が必須、英語は最低限ビジネスレベルといった条件が課せられることもあります。

 

そのほかにも、MR経験や新薬上市経験が高く評価される求人、職種を問わず、チームリーダーやスタッフマネジメントの経験者を優先的に採用とするといった求人などもあり、自分の職歴に対する評価というのが、企業ごとに大きく変わってくるのが実情です。

 

そのため、募集要項をじっくりとチェックして、最も高く自分を売れる求人を選択するのが、重要です。(ビズリーチの担当者に相談すれば、このあたりのアドバイスは、幾らでも受けられます。)

 

ハイクラス案件については、クライス&カンパニーというヘッドハンティング会社も、非常に取り扱い数が非常に多くなっています。

 

特に、20代後半から30代のキャリアアップ支援、40代エグゼクティブの転職支援を得意としているので、該当する人は、こちらもチェックしてみてください。
クライス&カンパニー

 

JACリクルートメント

外資系企業、日系グローバル企業専門の転職会社。メディカル業界における転職支援を得意としており、製薬会社からのプロダクトマネージャー募集案件についても、常時扱っています。

 

保有数自体は、ビズリーチに劣りますが、JACの場合、海外絡みのプロダクトマーケティング案件が多くなっているという特徴があります。

 

外資の案件で、新製品を日本市場に広める、内資の案件で、日本で開発した製品を海外市場に展開する、こういった内容の案件となり、定期的な海外出張(高頻度)、及び、海外赴任が想定されている案件ばかりなので、グローバルで働きたいという人向けです。

 

製薬会社や医療機器メーカーでの営業経験、もしくはマーケティング経験があることを、応募条件とする求人が多く、プロダクトマネージャーとしての実務経験がない人でも大丈夫です。

 

また、語学力に関しては、外資の場合、中級レベル(TOEIC650)、内資の場合、ビジネスレベル(TOEIC800)というのが、一つの目安になっています。

 

条件面については、想定年収700~1000万円という求人が多く、プロダクトマネージャーとしての実績があれば、1200~1500万円といった数字も見えてくるなど、かなりの好待遇となっています。

 

パソナキャリア

製造業界に強い人材紹介会社。富士薬品、三生医薬、ゼリア新薬、参天製薬、バイエル薬品、サノフィ等、内資・外資を問わず、大手医薬品メーカーからのプロダクトマネージャー募集案件を常時扱っています。

 

マーケティング戦略策定、販売予測、予算管理、プロモーションの実施・推進、新規販売チャネル開拓戦略立案、専任MRの管理・フォローといった業務を担当することになり、プロダクトマーケティングの経験が3年以上あることを、応募条件とする求人が多いです。

 

ちなみに、パソナは、ジュニアプロダクトマネジャーを募集する求人も扱っており、こちらは、マーケティング・営業の実務経験があれば、応募可とされているので、プロマネ経験がない人にも、チャンスがあります。

 

なお、語学力が重要視されるケースが多いので、ビジネスレベルの英語力があると、多少なりとも、有利です。

 

リクルートエージェント

10万件以上の求人案件を保有する、国内最大手の転職会社。数は少なくなりますが、製薬会社からのプロダクトマネージャー募集案件を、常時確保している貴重な転職会社です。

 

JACリクルートメントと同じように、海外市場におけるマーケティングを担当するといった内容の案件が割合としては多いです。

 

また、リクルートエージェントの場合、Webプロモーション絡みの案件が多く、Webに関する知識・実務経験(特にマーケティング・プロモーションの経験)があると、高く評価される傾向にあります。

 

業界経験が必須となるので、あくまでも、製薬会社における経験があるという前提となりますが、条件を満たす人には、すぐに採用が決まる可能性がありますし、待遇面でも厚遇されるかもしれないので、一度、リクルートエージェントに問い合わせてみることをオススメします。

 

ロバートウォルターズ

外資系企業とのコネクションが強い転職エージェント。外資への転職支援実績を豊富に有するエージェントですが、メディカル業界における転職支援を強化しているので、外資製薬会社への転職を目指す時には、オススメの情報源です。

 

免疫、糖尿病、血液、稀少疾患など、複数の領域を対象に、プロダクトマネージャーを募集する求人を扱っているので、要チェックです。

 

基本的に、プロマネ経験者が募集されていますが、MR経験でも良しとする製薬会社も存在するので、マーケティング経験がない人にも、チャンスがあります。実務経験以外では、語学スキルが必要とされるケースが多いです。

 

マイケルペイジ

日系グローバル企業、外資系企業への転職支援を得意とする人材紹介会社。製薬会社からのプロジェクトマネージャー募集案件を、常時扱っています。

 

バイエル薬品、日本ベーリンガーインゲルハイム、グラクソ・スミスクライン、MSD、ブリストルマイヤーズ、イーライリリー等、外資メーカーからの求人が多くなっています。

 

ジュニアレベルの案件で、製薬会社での勤務経験が3年以上あれば、応募可という、条件が緩い求人が出ていることもあるので、これから、プロジェクトマネージャーとして働きたいという人が、仕事を探す時にオススメです。

 

※補足)
薬剤師の資格を活かす形での転職を考えている場合、上記のような総合転職会社よりも、薬剤師の転職支援を専門的に行っている転職会社に相談したほうが、より好条件の求人を紹介してもらえる可能性があります。

医薬品製造管理、品質保証、薬事、DI・学術、安全性管理、製造、調達といった職種を中心に、企業内薬剤師の案件を多数保有しています。

製薬会社での勤務経験を必須とする求人だけでなく、未経験者からの応募を可能としている求人も扱っているのが、薬剤師専門の転職会社の特徴なので、企業勤務経験がないという人も、一度相談してみてください。

下記の転職会社であれば、製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多いので、相談先として最適です。

 

薬剤師の免許保有者を募集する製薬会社の求人を扱う転職会社6選

薬剤師の免許保有者を募集する製薬会社の求人

薬剤師の免許保有者を募集する製薬会社の求人

 

このページでは、製薬会社への転職を目指す薬剤師に、オススメの転職会社を6社リストアップしています。いずれも、製薬会社からの人材募集案件の取り扱い数が多いので、求人を探す時には、有効な情報源となります。

 

ちなみに、この6社というのは、2つの系統に分かれます。一つは様々な業種の求人案件を扱う総合系転職会社。もう一つは、薬剤師の転職支援に特化している転職会社です。どちらも、品質管理、DI・学術、薬事など、扱っている職種は一緒なのですが、応募条件に大きな違いがあります。

 

総合系転職会社の場合、製薬会社での実務経験者を募集する求人が中心となり、これまで調剤業務しか経験していないという人だと、応募したとしても、採用される可能性は低いです。(CRO企業や医薬品メーカーでの就労経験は可とされるケースが多いです。)

 

それだけ、条件が厳しいと言えますが、そのかわり、給与が高めに設定されており、一般職で年収500~800万円、マネージャークラスだと、1000万円を超える求人も少なくありません。

 

一方、薬剤師の転職支援専門の転職会社については、薬剤師の免許さえあれば、実務経験は問わないとする求人が多いため、これまで、薬局やドラッグストアで働いていた人が、方向転換をして、製薬会社への転職を目指すという時にも、仕事を紹介してもらえる可能性があります。

 

要は、総合系転職会社は、メディカル企業の勤務経験者向け、薬剤師専門の転職会社は、企業勤務未経験者向けと言えるので、自分の経歴に合わせて、選択するようにしてください。

 

(薬剤師専門の転職会社は、経験者向けの案件も扱っており、かなりの好条件となるハイクラス案件も少なくないので、製薬会社での勤務経験がある人でも、活用出来ます。)

 

なお、総合系、薬剤師専門、どちらにおいても、多数の転職会社が存在しますが、どの転職会社も、扱っている求人に大差はありません。

 

それぞれで3社ずつ選んでいますが、どの会社も、保有求人数が多く、この6社で、有効求人のほぼ全てを網羅出来るので、ここだけを押さえておけば大丈夫です。

 

総合系転職会社

 

JACリクルートメント

日系グローバル企業、外資系企業専門の転職会社。メディカル業界における求人案件の取り扱いに力を入れており、製薬会社からの人材募集案件についても、多数保有しています。

 

薬剤師の免許保有が必須条件となる求人に関しても、支店学術、安全性情報管理、品質保証、メディカルアフェアーズ、研究開発、薬効薬理、薬事、マーケティング等、様々な職種の案件を扱っています。

 

いずれも、該当業務に関する実務経験が必須となるので、間口は狭くなりますが、武田薬品工業、参天製薬、サノフィ、ベーリンガーインゲルハイムなど、内資・外資を問わず、大手メーカーからの求人ばかりなので、年収などの待遇面には、かなり期待出来ます。

 

ビズリーチ

年収1000万円レベルのハイクラス求人専門の転職会社。製薬会社、医療機器メーカーなど、メディカル企業への転職支援を得意としており、様々な求人案件を扱っています。

 

薬剤師の免許保有者を募集する求人としては、品質保証、安全性情報管理、生産管理、研究開発、薬事、メディカルインフォーメーションといった職種の案件を保有しています。いずれも、想定年収が800~1000万円となります。

 

該当業務に関する実務経験(3年以上というのが一つの目安です)、ビジネスレベルの英語力というのが、応募条件として課せられるケースが多いのですが、一部の求人に関しては、製薬会社での就労経験があれば、別職種における勤務実績でも、応募可とされることもあります。

 

また、ビズリーチは、品質保証部マネージャー、研究開発部門責任者、臨床開発プロジェクトマネージャーなど、管理職クラスの案件も豊富に扱っています。こちらは、年収は応相談となりますが、1000~1200万円が最低ラインとなるので、かなりの高額となるのは間違いありません。

 

マネジメント経験が不問とされるケースもあり、実務経験が豊富にあれば、採用される可能性があるので、マネージャーへの昇格のチャンスを狙っている人は、要チェックです。

 

ハイクラス案件については、クライス&カンパニーというヘッドハンティング会社も、非常に取り扱い数が非常に多くなっています。

 

特に、20代後半から30代のキャリアアップ支援、40代エグゼクティブの転職支援を得意としているので、該当する人は、こちらもチェックしてみてください。
クライス&カンパニー

 

リクルートエージェント

保有求人案件数が10万件を超える、国内最大手の転職会社。薬剤師の有資格者を募集する製薬会社からの求人案件についても、常時、複数の案件を確保しています。

 

参天製薬、大鵬薬品工業、日東メディック、日本イーライリリー、日本ベーリンガーインゲルハイム、サノフィ等、内資・外資、双方の求人を扱っているので、選択肢は豊富です。応募職種に関しては、品質管理、薬事が中心となります。

 

製薬会社での勤務経験があれば、前職の職種は問わないとする求人が多いので、キャリアチェンジの機会を探している人に、オススメです。なお、地方工場勤務となるケースも多く、勤務地については、かなり幅広くなっています。

 

将来的には、海外工場へ赴任する可能性があるとする求人もあるので、海外勤務に興味がある人も、要チェックです。

 

薬剤師支援専門の転職会社

 

マイナビ薬剤師

7万件以上の求人案件を保有する、薬剤師専門の転職支援会社。学術、DI、薬事など、製薬会社からの人材募集案件についても、常時100件以上扱っています。その大半が経験不問となっているので、調剤経験しかない、もしくは、働いた経験が全くないという人にもチャンスアリです。

 

ただし、未経験者の場合、想定年収が450~600万円程度となるので、その点は頭に入れておいてください。なお、勤務地は全国各地に散らばっているので、地方の人が仕事を探す時にも、マイナビ薬剤師は、役立つ情報源です。

 

また、マイナビ薬剤師が扱う案件の大半は、未経験者応募可ではありますが、同時に、製薬会社での勤務経験者も募集しており、2~3年程度の勤務経験があれば、年収が700~800万になるケースもあるので、経験者が転職先を探す時にも、活用出来ます。

 

ヤクジョブ.com

こちらも薬剤師専門の転職会社。医療機関とのコネクションが強い会社のため、病院勤務の求人案件の取り扱いをメインとしていますが、その絡みで、医療機関出身の薬剤師を募集する製薬会社からの求人案件を、常時扱っています。

 

学術部門、品質保証部門からの求人が中心となりますが、該当業務に関する実務経験は不問となっています。残業なし、完全週休二日、年間休日130日以上、フレックス勤務可など、就労環境に恵まれている求人が多いので、プライベートを重視する人にオススメです。

 

なお、ヤクジョブが扱う求人は、全国各地に、工場・支店を持つ大手医薬品メーカーからの求人がメインとなることもあり、全国の拠点に転勤が可能なことが、応募条件に加えられるケースが少なくないので、勤務地にこだわりがある人は、事前に、確認しておくことをオススメします。

 

薬剤師求人.com

薬剤師専門の転職支援サービス。企業勤務となる求人案件を、常時300件以上扱っており、そのなかには、製薬会社が勤務先となる案件も多数含まれているので、こちらも、要チェックの情報媒体です。

 

薬事申請医薬品のGQP関連業務、監査、薬事相談・指導、営業拠点での学術案件の問い合わせ対応、安全管理(GVP)業務、営業拠点におけるMR教育・指導など、対象となる業務内容は多岐に渡ります。

 

なかには、海外向けの薬事申請、海外拠点の監査といった、グローバルで働くような業務内容の案件もあり、ビジネスレベルの英語力を持つ人材が募集されています。

 

なお、いずれの職種についても、薬剤師の資格さえあれば、実務経験は不問とされているので、誰にでもチャンスがあります。

 

その一方で、薬剤師求人.comは、経験者を限定で募集する求人も扱っており、そのなかには、製薬会社での実務経験10年以上、かつ、5年以上の品質保証部門経験、3年以上の臨床部門経験など、経験内容が、かなり細かく指定されている案件もあります。

 

指定内容が細かくなればなるほど、想定年収が高くなり、上記の案件だと、1000万円オーバーとなります。条件を満たす人にとっては、大きなチャンスなので、製薬会社での勤務経験が長い薬剤師が転職先を探す時にも、薬剤師求人.comはオススメの情報源です。

50代で製薬会社へ転職することは出来るの?~キャリアパスまとめ~

50代で製薬会社へ転職することは出来るの?

50代で製薬会社へ転職することは出来るの

 

今さら言うことでもありませんが、どんな業種であっても、50代ともなると、転職先を探すのは、かなり難しいです。(40代ですらそうです。)これが、執行役員・経営幹部クラスであれば、また話が違ってきますが、そんな人は、このページを読んでいないと思います。

 

まず、大前提の話として、50代ともなれば、応募出来る求人は極めて限られると考えてください。ネットで検索をすると、『50代でも転職に成功出来る!』といったような話題が出てきますが、かなりの部分で、誇張されています。

 

こういった話を信じて、下手に強気に出ると、確実に失敗します。(プライドのせいか、勤務地や年収等、待遇面で希望条件を言い過ぎて、企業側から断られるという人が、この年代には、非常に多いです。)

 

年収が下がることを受け入れる、勤務地はどこでも会社に従う

 

このぐらいの覚悟がないと、選考のテーブルに乗る機会すら、ままならないと考えてください。そのうえでの話ですが、50代を取り巻く厳しい状況のなか、好条件の転職先を見つけることに成功した人もいます。

 

やり方次第では、どうにかなる部分もあるので、このページでは、製薬会社への転職を目指す50代の人が、知っておくべきことをまとめています。

 

ちなみに、さすがに、業界経験がない人が、転職するのは無理なので、ここからの話は、製薬業界において働いてきた人が対象となります。

 

研究開発・品質保証は実力主義

同じ製薬会社でも、研究開発、品質保証、生産管理などは、50代という年齢が、あまり重荷にならない職種です。これまでの培った経験・スキルが、大きな強みとなるからです。(実力勝負で、若い人にも勝てる職種です。)

 

ただし、この年代になると、実務的なスキル・知識だけでなく、職場の先頭に立って、周囲をリードしていけるような推進力、人間性も必要となってきます。(もちろん、部門長として、マネジメントが出来れば、完璧です。

 

また、製薬会社ということから、少し離れると、化学系・食品系のメーカーなども、転職先候補になってきます。医薬品を扱っているメーカーだと、医薬品に関するエキスパートを募集するケースが多いためです。

 

異業種として、人材を確保するのに苦戦する企業が多いので、製薬会社での経験・実績が豊富な人というのは重宝されます。これまでの事例でも、50代で給与維持、もしくは若干だけどアップしたという人が存在します。

 

製薬会社よりも、経験・スキルを高く売り込みやすい業種でもあるので、医薬品メーカー以外でも構わないという人は、ぜひ、選択肢の一つとして考えてみてください。

 

50代のMRが製薬会社に転職するのは、かなり厳しい

MRとして製薬会社に転職するのは、50代になると、かなり厳しくなります。早期退職やリストラが原因で、経験豊富なベテランのMRが転職市場には溢れているからです。

 

その一方で、MRを募集する求人というのは、かなり多く、特に新製品の上市の時期などは、50~100名といった単位で募集する大量採用が行われているのですが、会社の目線は若手MRに行きがちです。

 

これらのMRスタッフを束ねる人材として、40代、50代のベテランMRが採用されることもありますが、人数としては、100名中、2~3名といったものであり、かなりの少数枠です。

 

ちなみに、この状況が、そのまま回答とも言えるのですが、製薬会社に正社員として転職することを目指すのであれば、MRとしての経験・実績が豊富なことは当たり前として、管理職経験は必須です。

 

また、経験についても、オンコロジー、糖尿病など、専門領域を担当した実績がないと、厳しいです。プラス、大学病院、基幹病院、開業医、調剤薬局など、施設の経験が豊富にあると有利です。

 

相当、要求度が高くなりますが、50代にもなると、これぐらいのハードルをクリアしないと、製薬会社に職を得るのは難しいと考えてください。

 

製薬会社を諦めれば、MRとして転職出来る可能性が出てくる

もし、製薬会社への転職にこだわらないということであれば、もう少し可能性が出てきます。最も、チャンスが多いのは、コントラクトMRです。年俸500~600万がスタートとなるので、給与は下がると思いますが、50代の人でも、採用されるチャンスが十分にあります。

 

CSOの正社員として採用されて、製薬会社に派遣されるという形も多いので、正規雇用の仕事を探している人にとっても、検討すべき価値が十分にあります。対象エリアが全国に及ぶので、勤務地に対する希望を通しやすいというメリットもあります。

 

ただし、こちらも、特定の専門領域を経験していることが、応募条件とされるケースが多いので、転職出来るかどうかは、これまでのMRとしての経験・実績次第ということになります。

 

研究開発・MR以外の職種における、50代シニア層の転職成功事例

経理財務、経営企画、総務、人事、秘書、物流管理など、様々な職種で、製薬会社への転職に成功した事例がありますが(職種については、書ききれないぐらいです)、それらの成功事例を見ると、共通項があります。

 

それは、『グローバル』ということです。たとえば、秘書だと、工場長の秘書として、海外出張に同行する、海外からの来客・電話対応を行う、経理だと、海外支社との連結決算、海外工場の原価計算を担当するといったものです。

 

日本国内だけでなく、海外業務にも対応出来る人というのは、50代という不利な条件を覆して、転職出来るケースが多いです。もちろん、この年代だと、即戦力という位置づけになるので、海外業務に関する経験を豊富に有していること、英語に堪能なことが、絶対条件になってきます。

 

分かりやすい言い方をすれば、若い人が、そう簡単に習得することが出来ないようなスキルを持っているということですね。こういった人は、50代でも働き口を見つけることが出来ます。

 

ちなみに、この年代でも、年収アップに成功する人が少なからず存在します。なかには、800→1000万というふうに、大幅にアップした事例もあります。実力があれば、年齢によらず、高く評価されるということですね。

 

結論:武器があるか or 条件を緩めるか

ここまで、50代のシニア層が製薬会社へ転職出来る可能性について見てきましたが、この年代になると、年齢が足かせになることは間違いありません。

 

ハンディキャップとも言えますが、そのハンディキャップを覆せるほどの武器があるかどうかというのが、転職先が見つかるかどうかの分かれ目になります。今は、日本も実力主義の社会になってきているので、企業も年齢だけで落とすということはありません。

 

少しぐらいの能力差だったら、若い人のほうが、人件費が安く済むし、将来性に期待出来るということで、伸びしろを加味して、優先的に採用しているだけであり、能力差が大きければ、企業側も、ベテランを採用するという判断になります。

 

ただし、その『能力差』の判断というのは、想像以上にシビアなので、よほどのレベルでないと、企業側が評価してくれないという現実があるわけです。

 

ここで、企業側を納得させられるだけのものがなかった場合には、やはり、年収や仕事の内容など、希望条件を緩めるしかありません。

 

雇ってくれれば、何でもいいというところまで、妥協することはありませんが、どこまでは譲れるのか、ここだけはNGというものは何なのかというのは、一度、真剣に考えたほうがいいです。

 

50代の転職支援に成功している転職会社まとめ

結論としては厳しい話になってしまいましたが、実際のところは、自分の努力次第ということになるので、どう転ぶのかは分かりません。変な話、時期やタイミングによっても、成功確率は違ってくるので、いかに自分を高く売り込めるのか、冷静に判断することが重要です。

 

最後に、50代のベテラン層の転職支援の成功事例が多い、転職会社を下記にリストアップしておきます。彼らは、転職市場の動向に精通しているので、問い合わせれば、今現在、具体的に、どんなふうにすれば、うまくいく可能性があるのか、教えてもらえます。

 

また、これまでの経歴を伝えれば、どんなキャリアパスが描けるのか、分析してもらうことも出来ます。転職先を探す際には、何かと頼りになる存在なので、ぜひ、一度コンタクトしてみてください。

 

<50代の転職支援の成功事例が多い転職会社>

※補足)
薬剤師の資格を活かす形での転職を考えている場合、上記のような総合転職会社よりも、薬剤師の転職支援を専門的に行っている転職会社に相談したほうが、より好条件の求人を紹介してもらえる可能性があります。

医薬品製造管理、品質保証、薬事、DI・学術、安全性管理、製造、調達といった職種を中心に、企業内薬剤師の案件を多数保有しています。

製薬会社での勤務経験を必須とする求人だけでなく、未経験者からの応募を可能としている求人も扱っているのが、薬剤師専門の転職会社の特徴なので、企業勤務経験がないという人も、一度相談してみてください。

下記の転職会社であれば、製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多いので、相談先として最適です。

 


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【学術担当】製薬会社の求人を探す時に、オススメの転職会社6選

【学術担当】製薬会社の求人

【学術担当】製薬会社の求人

 

このページでは、学術担当者を募集する製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多い転職会社を6社リストアップしています。学術関連の求人というのは、数が限られてくるため、案件を扱っている転職会社というのも限られてきます。

 

そのなかでも、このページでリストアップしている6社は、情報量が多いため、貴重な情報源となります。逆に言えば、この6社をあたれば、有効求人の大半を押さえることが出来るので、うまく活用してください。

 

ちなみに、一口に学術担当といっても、業務内容や求められる役割は様々ですし、それにあわせて、応募資格として要求される経験・スキルの内容も異なるので、そういった意味では、選択肢の幅は広いので、色々とチェックしてみてください。

 

アンサーズ

製薬・医療業界専門の人材紹介会社。学術業務担当者を募集する製薬会社からの求人案件を、常時扱っています。支店学術の求人が多く、勤務先は全国各地に及ぶので、地方で仕事を探している人には、特にオススメの転職会社です。

 

管理薬剤師業務、DI業務、MRの教育・研修業務、市販後調査サポート業務を担当することになり、薬剤師の資格があれば、調剤経験のみでも応募可能という求人が多くなっています。

 

その一方で、製薬会社において、学術・DI・MSLのいずれかの実務経験があることを、応募条件とする求人も発生しており、こちらは想定年収が650~800万円と、かなり高めとなっています。(企業経験が不問とされる求人だと、年収は500万円前後にとどまるケースが多いです。)

 

なお、アンサーズは内資・外資、どちらの求人もカバーしていますが、外資のほうが、即戦力人材を募集する求人が多く、その分、給与が高めに設定されている傾向があります。

 

JACリクルートメント

外資系企業、日系グローバル企業専門の転職会社。メディカル業界における転職支援に力を入れており、製薬会社からの人材募集案件を多数保有しています。

 

学術担当者を募集する求人についても、沢井製薬、武田薬品工業、健栄製薬、バイエル薬品、サノフィ等、内資・外資、双方の医薬品メーカーからの案件を扱っているので、要チェックです。

 

医療用医薬品の製品情報概要の改訂・製作、疾病説明資料等の各種資料作成、MR・管理薬剤師への学術研修、医療機関・営業拠点からの問い合わせ対応といった業務を担当することになり、薬剤師免許があること、製薬会社での勤務経験があることが、応募条件となります。

 

ただし、一部の求人については、製薬会社での就労経験がなくても、病院や薬局での勤務経験があれば応募可というケースもあるので、これまで、調剤業務しか経験したことがないという人でも大丈夫です。

 

また、会社によっては、製薬会社の就労経験者であれば、薬剤師の免許は不要というケースもあり、このあたりの要件は、求人ごとに異なるので、個々に確認するようにしてください。

 

マイナビ薬剤師

薬剤師専門の転職支援サービス。調剤薬局やドラッグストア、病院からの求人の取り扱いがメインとなりますが、学術担当者を募集する製薬会社からの求人案件についても、常時100件近く扱っています。

 

このページでリストアップしている転職会社のなかでも、一・二を争う数となるので、求人を探す時には、一度は連絡を取っておいて損がありません。

 

薬剤師・医師・自社MR及び一般消費者を対象に、安全情報や医薬品情報に関する問い合わせ対応を、電話・メールで行うといった業務内容の案件が中心となります。

 

薬剤師免許保有者であれば、未経験者でも応募可となっているケースが多いので、キャリアチェンジをして、学術業務に挑戦してみたいという人が、仕事を探す時に、オススメの転職会社です。なお、想定年収としては、未経験者でも500~600万円が見込める状況です。

 

ちなみに、応募条件の一つとして、英語力を挙げている企業が少なくありません。必須条件ではなく、英語が出来れば歓迎というレベルですが、該当する人は、優先的に採用される可能性がありますし、給与の上積みも期待出来るので、ぜひ、こういった企業の求人を狙ってみてください。

 

ビズリーチ

年収1000万円レベルのハイクラス求人専門の転職会社。JACリクルートメント同様、メディカル業界に関連する求人案件の取り扱いに力を入れており、製薬会社からの人材募集案件を、多数保有しています。

 

学術担当の求人についても、常時扱っていますが、ビズリーチの場合、学術情報収集・提供業務、営業サポート業務(問い合わせサポート業務・教育研修業務)に加えて、学会・展示会の運営業務、新規市場開拓を目的とした、競合分析・市場分析業務も担当するといった案件が中心となります。

 

新規市場開拓のための、開発戦略・マーケティング戦略の立案に関与することになるので、一般的に言われる『学術担当』業務の範疇を超えたものとなりますが、会社の事業戦略に直接的に関与出来るので、今後のキャリアを見据えたうえで、確実にプラスになる経験が出来ます。

 

会社からしても、かなり重要度が高いポジションなので、学術業務に関する経験・見識だけでなく、データ分析能力、問題提起・解決力、営業マインドなど、幅広いスキルが求められることになり、応募条件のハードルは高いです。

 

その分、年収は高めなので(1000万円オーバーは確実)、興味がある人は要チェックです。また、ビズリーチは学術部門をマネジメント出来るリーダー候補の募集案件も扱っています。

 

学術業務経験に加えて、マネジメント経験が要求されるケースが一般的ですが、まれに実務経験さえあれば、管理職経験は不問という求人が出てくることもあるので、未経験者にもチャンスがあります。

 

ハイクラス案件については、クライス&カンパニーというヘッドハンティング会社も、非常に取り扱い数が非常に多くなっています。

 

特に、20代後半から30代のキャリアアップ支援、40代エグゼクティブの転職支援を得意としているので、該当する人は、こちらもチェックしてみてください。
クライス&カンパニー

 

リクルートエージェント

保有求人数が最も多い、国内最大手の転職会社。製薬会社からの人材募集案件を、多数保有しており、そのなかには、医薬品に関する問合せ業務、疾病に関する資料の受付・発送業務に従事する学術業務担当者の募集案件も含まれています。

 

傾向としては、外資よりも、内資メーカーのほうが多く、大手だけでなく、総合商社の子会社・関連会社など、規模的には中堅と呼べる医薬品メーカーからの求人もカバーしているので、内資メーカーへの転職を考えている人にとっては、選択肢が豊富で、貴重な情報源となります。

 

(中堅メーカーといっても、親会社が大企業なので、給与は悪くないですし、福利厚生が充実しているところが多いので、条件面でいえば、大手の製薬会社と張り合えるレベルです。)

 

メーカーごとに応募条件が異なり、薬剤師の免許保有者を募集する求人、MR経験者を募集する求人、カスタマーサポート経験者を募集する求人など、様々です。(もちろん、学術業務経験者だけを募集する求人もあります。)

 

数は少なくなりますが、実務未経験者でも応募可という求人もあり、どんな人でも、転職先が見つかる可能性があるので、スキル・経験面で不安がある人も、一度相談してみてください。

 

DODA

約8万件の求人案件を保有する、国内有数の総合転職会社。製薬会社からの求人案件を多数取り扱っており、そのなかには、学術関連の求人も含まれるので、要チェックです。

 

DODAが扱う学術関連の求人は、大きく二つに分かれます。一つは、新薬・発売製品に関する資料作成業務を専門的に行うというものです。

 

具体的には、製品情報概要、適正使用ガイド、くすりのしおり、医薬品ガイド、講演会記録集、MR研修テキスト、(医局)説明会PPT・解説書などの作成を担当することになり、学術資材の作成経験やメディカルライティングの経験がある人間が、募集されています。

 

また、一部の求人においては、英語での読み書きが出来ることが、応募資格に含まれるケースもあります。

 

もう一つは、医療機関や一般消費者からの問い合わせ対応業務であり、薬剤師の資格があれば、経験不問といった案件が多くなっています。入社後には、導入研修を受けてからの業務開始となるので、知識がない人でも、問題なく応募することが出来ます。

 

※補足)
薬剤師の資格を活かす形での転職を考えている場合、上記のような総合転職会社よりも、薬剤師の転職支援を専門的に行っている転職会社に相談したほうが、より好条件の求人を紹介してもらえる可能性があります。

医薬品製造管理、品質保証、薬事、DI・学術、安全性管理、製造、調達といった職種を中心に、企業内薬剤師の案件を多数保有しています。

製薬会社での勤務経験を必須とする求人だけでなく、未経験者からの応募を可能としている求人も扱っているのが、薬剤師専門の転職会社の特徴なので、企業勤務経験がないという人も、一度相談してみてください。

下記の転職会社であれば、製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多いので、相談先として最適です。

 

製薬会社への転職を目指す獣医師が知っておくべき市場動向

製薬会社への転職を目指す獣医師が知っておくべき市場動向

製薬会社への転職を目指す獣医師が知っておくべき市場動向

 

動物病院は激務で、給与が安い、かといって、独立開業したとしても、数千万円にのぼる初期投資を回収出来るかどうか不安・・・ということで、第三の選択肢として、民間企業で働くことを考える人は少なくないようなのですが、では、実際のところ、有望な転職先と言えるのでしょうか?

 

製薬会社からは、獣医師の免許を持つ人材を募集する求人が、頻繁に発生しているのは、間違いありません。

 

医薬品を開発する過程において、非常に重要な位置を占める安全性試験に携わる人材として、獣医師の価値は高いという意見がある反面、医師免許ほど、強力な武器にならないという人もいます。

 

これは、どちらが間違っているということではありません。製薬会社の状況は、色々と複雑なので、会社によっても、獣医師の立ち位置・価値が変わってきます。

 

そのため、より高く獣医師を評価する環境にある製薬会社を見極めて、転職することが重要になってきます。そこで、このページでは、獣医師を巡る製薬業界の転職事情について、重要なポイントをまとめてみます。

 

製薬業界における、獣医師の採用事情

 

ポイント1:毒性研究に関する需要で、獣医師が重宝されている

動物を使った安全性試験の業務には、必ず獣医師が必要となります。また、試験が終わった後も、厚生労働省へ申請を出す際に、安全性データが重視されるため、データのとりまとめなどで、主要な役割を担うことになります。

 

また、市販後も、安全性に関する問題が発生した時には、大きくかかわることになるので、獣医師に対する需要には根強い需要があります。その反面、試験自体はルーチンとなるため、他の研究部門よりも、業務の評価が低く見られる傾向があります。

 

ポイント2:研究分野において、需要が異なる

現在の傾向として、製薬会社は試験管内試験(培養細胞を使って行う実験)を重視するようになってきています。試験管内試験は生体を使わないため、動物を使用する機会は昔と比べると、減ってきています。

 

その一方で、がん原性試験など、生体実験は不可欠な分野もあり、こういった分野においては、獣医師の役割は、今も変わらず重要なものとなっています。

 

また、バイオ医薬品の分野では、実験でサルを使うので、獣医師の必要性が高い、その反面、抗生物質など、開発のペース自体が落ちていて、研究者の需要が減っているなど、薬品の種類によって、事情が異なっています。

 

そのため、生体試験が必要な分野における、研究開発に力を入れている製薬会社というのが、獣医師にとっては、狙い目の転職先ということになります。

 

ポイント3:毒性研究を自社内で行っている製薬会社は一部の上場メーカーのみ

最近は、安全性試験を外部の受託施設へ委任して行う製薬会社が増えてきており、今でも、自社内において、安全性試験を実施しているのは、一部の上場医薬品メーカーに限られています。

 

そういった会社のなかでも、安全性試験自体は、受託会社へ委託して行うようにシフトするところが増えてきています。

 

そのため、獣医師を募集する求人というのも、実は製薬会社よりも、受託機関のほうが多くなっています。ただし、受託機関の給与は大手の製薬会社と比べると低めですし、開発そのものには関わることはなく、試験をこなすだけで終わりなので、業務としては単調です。

 

製薬会社であれば、プロジェクトの全体像が見えますし、安全性試験以外にも、色々と関与することがあるので、研究者としての経験値というのは、受託機関で働くよりも、幅広く、かつ深化したものとなります。

 

そのため、製薬会社から受託機関へ転職することは簡単ですが、その逆は相当に難しいので、受託機関で働くかどうかというのは、慎重に決めたほうがいいです。求人が多いから、そちらに行こうというのは、後々のキャリアを考えると、危険なので注意してください。

 

ポイント4:実験施設の管理獣医師の需要は少ない

製薬会社で獣医師が行う仕事として、実験施設の動物を管理するというものがありますが、求人需要自体は少なく、かつ、必ずしも、獣医師が行わなければいけないということではないので、獣医師であることの優位性は、殆どないと考えてください。

 

仮に採用されたとしても、研究開発職と比較すると、かなりの薄給となります。

 

ポイント4:営業など、研究開発分野以外で、働くチャンスがある

研究開発分野以外で、需要があるとすれば、動物用医薬品のセールスを担当する営業職です。動物病院や獣医師学会に対して、セールスを行うことになりますが、専門知識がある人のほうが、話がかみ合うため、獣医師が営業職に就くというケースは少なくありません。

 

また、営業用のプレゼン、販促用のパンフレットなどの原稿を作成するメディカルライターでも、獣医師の需要があります。自社製品のPRを目的とした、Web用コンテンツの原稿を作成するといった仕事もあります。

 

求人数自体は、まだまだ少ないのですが、今後は増えていく可能性があり、給料も良い仕事なので、穴場と言えるかもしれません。(未経験者も年収500~600万円は堅いですし、前職までの職歴次第では、800万前後の年収も見込めます。)

 

ポイント5:動物用医薬品開発の需要は少ない

動物用医薬品の開発分野においては、獣医師の需要は少ないです。開発に取り組んでいる製薬会社は、日本国内では15社にとどまり、獣医師の求人需要というのは、年間で2~5名程度です。

 

ただし、求人数が少ない反面、分野としては微生物学にあたりますが、獣医学領域における様々な専門知識が幅広く必要となるなど、転職者に課せられるハードルは高いため、その条件をクリア出来る人だと、ほぼ確実に仕事が見つかります。

 

特に、畜産現場や製造業に関する理解がある人に対する需要が高くなっているようです。

 

いかに、自分を高く売るかという発想が重要

獣医師を取り巻く求人需要というのは、色々と複雑ですが、結論としては、獣医師という資格があるから、製薬会社に転職出来るというような、単純なものではないということです。

 

獣医師を強く必要としている会社もあれば、あまり高く評価していない会社もあります。同じ製薬会社であってもです。それだけに、どの会社が獣医師を求めているのか、冷静に見極めたうえで、転職先を絞りこむことが、転職を成功させるうえでは、必須事項となります。

 

もし、このあたりの判断に迷うようであれば、製薬会社の内情を把握している、転職会社に相談するのがベストです。自分のプロフィールや転職先に希望する条件を伝えれば、最適な製薬会社を見極めて教えてくれます。

 

もしかしたら、今現在においては、良い会社が存在しないという結果になるかもしれませんが、そのことが分かるだけでも大きいですし、その場合、今後、希望条件に合う求人が発生した時に、その都度、連絡してもらうようにすることも出来ます。

 

転職先を探す際には、転職会社はなかなか頼りになるので、うまく活用することを、オススメします。下記のページに、獣医師を募集する製薬会社からの求人案件を扱っている転職会社をリストアップしてありますので、興味がある人は参考にしてください。
獣医師を募集する製薬会社からの求人案件を扱っている転職会社5選

 

※補足)
薬剤師の資格を活かす形での転職を考えている場合、上記のような総合転職会社よりも、薬剤師の転職支援を専門的に行っている転職会社に相談したほうが、より好条件の求人を紹介してもらえる可能性があります。

医薬品製造管理、品質保証、薬事、DI・学術、安全性管理、製造、調達といった職種を中心に、企業内薬剤師の案件を多数保有しています。

製薬会社での勤務経験を必須とする求人だけでなく、未経験者からの応募を可能としている求人も扱っているのが、薬剤師専門の転職会社の特徴なので、企業勤務経験がないという人も、一度相談してみてください。

下記の転職会社であれば、製薬会社からの求人案件の取り扱い数が多いので、相談先として最適です。

 

獣医師を募集する製薬会社からの求人案件を扱っている転職会社5選

獣医師を募集する製薬会社からの求人

獣医師を募集する製薬会社からの求人

 

獣医師の資格を活かして、製薬会社へ転職することを考える場合、研究開発職を頭に思い浮かべる人が多いと思います。実際、獣医師の免許を持つ人材を募集する製薬会社からの求人で、最も多いのは、この職種となりますが、実は、それ以外にも、求人が出る職種があります。

 

それは、営業とメディカルライターです。前者に関しては、動物病院や獣医師会に対するセールスを行うといったもので、人間で言えば、MRに相当するような役割を担うことになります。獣医学に関する専門知識が必須ということで、獣医師が歓迎されています。

 

後者に関しては、製品情報概要をまとめた資料・パンフレットの原稿、及び、WEBコンテンツ・プレゼン資料など、営業・販促用の資材を作成するといったものとなります。(その過程で、国内外の学会や獣医師に対して、取材を行うこともあります。)

 

こちらも、獣医学に関する専門知識がなければ、業務を遂行するのは難しいということで、獣医師の免許を持つ人が募集されています。

 

研究開発職と比較すると、給与は低めとなりますが、それでも、本人の実績・実力次第では、600~800万円の年収レンジになることもあります。(マネージャークラスになると、確実に1000万円を超えます。)

 

決して悪くない条件なので、興味がある人は、ぜひ研究開発の求人とあわせて、確認してみてください。

 

なお、求人を探す時には、転職会社や求人サイトを利用することになりますが、獣医師を募集する製薬会社の求人となると、転職市場のなかでも特殊なものとなるので、扱っている媒体は限られます。(大手の転職会社・求人サイトでも、カバーしていないところが多いです。)

 

そういった状況のなかにおいて、特に保有求人数が多い転職会社を、下記に5社リストアップしておきましたので、求人を探す時には、ぜひ活用してください。(この5社ぐらいしか、常時、求人を扱っている媒体はなかったので、ここを押さえておけば、まず大丈夫です。)

 

アンサーズ

医療業界専門の人材紹介会社。製薬会社からの人材募集案件を多数保有しています。毒性研究、安全性管理といった業務内容の案件で、獣医師の免許を持つ人材が募集されている案件を扱っています。

 

前者に関しては、日本獣医病理学専門家協会(JCVP)の認定資格を持つことが、応募条件に含まれるケースが多くなっています。

 

また、海外の文献を検索したり、資料を作成したりするうえで、英語が必要になるということで、読み書きが出来る程度の英語スキルを有することを、応募条件に含ませる製薬会社が多くなっているので、語学力も重要です。

 

大手メーカーからの求人ばかりなので、住宅手当・家族手当など、福利厚生が充実している案件が多く、かつ600~800万円程度の年収が見込めるので、条件面としては、なかなか悪くない状況となっています。

 

ビズリーチ

年収1000万円レベルのハイクラス求人専門の転職会社ですが、獣医師を募集する製薬会社からの求人案件の取り扱い数が非常に多く、常時、50件以上の案件を確保しています。このページでリストアップしている転職会社のなかでも、ダントツで多いので、最も有効な情報媒体と言えます。

 

ヒト疾患組織とモデル動物の病態評価(肉眼解剖所見採取、並びに病理組織評価)、毒性病理評価といった業務を担当する病理評価担当者を募集する求人が中心となります。

 

また、臨床開発部門において、安全性情報管理・有害事象の特定・シグナル検出を専門的に担当するといった内容の求人、冒頭でも触れた、動物病院に対するセールスを担当する営業スタッフの募集案件なども出ています。

 

いずれも、獣医師免許を保有していることが、応募条件となりますが、実務経験については不問とする求人が多いので、製薬業界未経験者でも、仕事に就けるチャンスが十分にあります。

 

(もちろん、経験者が歓迎されており、未経験者と比較して、100~200万円の年収アップが期待出来ます。)

 

なお、ビズリーチは、マネージャークラスの案件の取り扱い数も多く、実務経験があれば、マネジメント経験は不問としている製薬会社が多いので、管理職へのキャリアアップを狙っている人が、仕事を探す時にも、オススメの転職会社です。

 

ちなみに、マネージャークラスになると、英語スキルが応募条件に含まれることが多く、TOEIC700以上のスキルを有していると、チャンスが広がります。

 

ハイクラス案件については、クライス&カンパニーというヘッドハンティング会社も、非常に取り扱い数が非常に多くなっています。

 

特に、20代後半から30代のキャリアアップ支援、40代エグゼクティブの転職支援を得意としているので、該当する人は、こちらもチェックしてみてください。
クライス&カンパニー

 

 

リクルートエージェント

10万件以上の求人案件を保有する国内最大手の転職会社。内資・外資を問わず、製薬会社からの人材募集案件を多数取り扱っています。獣医師を募集する求人となると、数は少なくなりますが、病理評価担当者を募集する求人を、常時扱っています。

 

中外製薬、武田薬品工業、第一三共、塩野義製薬、小野薬品工業、田辺三菱製薬、沢井製薬など、大手医薬品メーカーからの求人が中心となるので、日系メーカーへの転職を希望する人は要チェックです。

 

ミドルの転職

30代後半、40代の中堅層のビジネスマンの転職支援に特化している転職会社。医薬品の情報資材・パンフレット、販促物の原稿を作成するメディカルライターを募集する製薬会社からの求人案件で、獣医師の資格を持つ人材が歓迎されている案件を扱っています。

 

メディカルライティング未経験者でも応募可なので、興味がある人は要チェックです。(製薬会社の就労経験がない人でも、問題なしです。)

 

なお、給与は年俸制で、具体的な給与額については、経験・スキル、及び、前職の給与を考慮したうえで算定されることになりますが、未経験者で500~600万円、経験者で、上限が800万円というのが、おおよその目安となります。

 

A・ヒューマン

高度な専門知識・スキルを持つプロフェッショナル人材の転職支援に特化している人材紹介会社。メディカル業界における転職支援を強化しており、製薬会社からの人材募集案件を、多数保有しています。

 

ミドルの転職同様、メディカルライターの募集案件で、獣医学部出身者が歓迎されている案件を扱っていますが、A・ヒューマンが扱っている求人の場合、原稿の作成だけでなく、販促企画や一般消費者向けのPR企画の立案業務も担当することになるといった内容の案件が多くなっています。

 

職種的には、マーケティングや広報といった役割を担うことになります。広告代理店やコンサルティング会社と協働して、企画を進めることになるので、獣医学に関する専門知識だけでなく、コミュニケーションスキルや交渉力なども、問われることになります。

 

一般的なメディカルライティングを超えた仕事となりますが、将来のキャリアにつながるような、貴重な経験が出来る機会なので、メディカル業界でキャリアを追求していくことを考えている人には、オススメの案件です。