年齢別商社への転職戦略

商社への転職に成功するために求められる条件は、年齢とともに変わってきます。年齢が上がればあがるほど難しくなるので、本気で商社へ転職したいのであれば、若いうちから準備を進めるべきです。

 

このページでは、年齢別に転職の可能性や条件をまとめてみます。

 

年齢別の商社への転職戦略

 

25歳まで

 

20代前半であれば、中途採用のハードルが高い商社であっても、ポテンシャル採用(未経験者、第二新卒)で採ってもらえる可能性があります。

 

25歳までであれば、業界と職種を同時に変えるような転職が可能ということですね。ただし、どんな業界であったとしても、業務経験を積んでいることが条件です。言うまでもないことかもしれませんが、フリーターやアルバイトで働いていますではダメなので、そこは勘違いしないようにしてください。

 

この年代であれば、資格を取得したり、独学で勉強して知識やスキルを身につけることが高く評価されるので、自己投資をするのも転職成功の確率を高めることにつながります。

 

25〜28歳

 

25歳を過ぎると、業界と職種を同時に変えることが難しくなってきます。ただし、弁護士や社労士、会計士といった専門性の高い資格を取得していたり、有名校でMBAの学位を取るなどすることで、転職が可能になることもあります。

 

28〜32歳

 

30歳前後になってくると、さすがに業界と職種を一度に変えるのは難しくなってきます。商社の仕事のなかでも、今までの職歴とかぶるようなことでなければ、転職の可能性は薄くなります。

 

今まで、営業の世界で働いてきたのであれば、商社でも営業マンの求人に申し込む、飲食業界で働いてきたのであれば、食品を扱う部署の求人案件に申し込むといったことが必要となってきます。

 

ここがぶれなければ、資格も武器になります。たとえば、今まで自動車業界で営業の仕事をしてきたけど、会計士の資格を取ったという人であれば、自動車関連の事業を運営する事業部で、財務や経理の仕事に転職するといったことも可能になってきます。

 

32〜35歳

 

32歳を超えると、即戦力としての採用となるため、資格や学歴ではなく、実務経験と実績が求められることになります。実績がなければ採用されることはないですし、ましてや経験がない仕事に転職することは100%不可能です。

 

転職すると今の会社に伝えたとき、『君がいなければ困る』と引き留められるぐらいの人材でなければ、商社へ転職するのは難しいと考えてください。

 

ですから、こんなふうに言われるだけの実績を今の仕事で出すことが大前提となってきます。

 

35歳以上

 

35歳を超えると、マネジメント能力が問われます。一般的に、どこの企業でも35歳前後で係長になり、その後、課長・部長と昇進していくことになります。 そのため、35歳を超えた転職では、管理者としてのスキルが重要な要素となってきます。

 

もしくは、何か特別な専門性を持っていれば、その分野のスペシャリストとしての能力を買われて、採用されることもあります。

 

ですから、35歳以上の年齢での転職を考えているのであれば、マネージャーとしての能力を伸ばして実績を出すか、武器となるスキルを見極めて、誰にも負けないくらい専門性を磨いていくかのどちらかが必要となります。