海外営業

以前、インターネットのQ&Aサイトに、海外営業への転職を考えている女性から、こんな質問が投稿されたことがありました。

 

2ヶ月に1回のペースで海外出張があるのですが、これは相当な激務なのでしょうか?

 

この問いに対して、実際に海外営業の仕事をされている多くの方から、回答が寄せられたのですが、答えは全て一緒、『この程度で激務と考えているようでは止めたほうがいい』というものでした。

 

これは当サイトの管理人も同意見です。営業職というのは外を飛び回ってお客さんと会うのが仕事です。社内で机に座っている時間が殆どなくて当たり前の仕事と言えます。

 

海外営業

 

基本的には、海外営業も変わりがありません。地理的な要因などもあり、国内営業のように毎日、どこかへ行くということはありませんが、月1~2回、海外に行くというのは普通です。

 

こういったことをストレスに感じる人は厳しいでしょう。

 

自分の特性に合った仕事をすることが大切

 

海外営業の仕事をしている方からすれば、上記のような質問をする女性は甘いと感じるかもしれませんが、単純に『ダメな奴』と判断してしまうのは可愛そうというか、考慮すべき部分があります。

 

それは、人間には向き・不向きがあるということです。

 

これは私の推測に過ぎませんが、この質問をされた方は、旅行や留学といったことも含めて、海外経験が少ないのではと思います。そういった人にとっては、2ヶ月に1回であったとしても、海外に行くのは、相当にハードルの高いことなのでしょう。

 

あるいは、内向的で、海外を飛び回ることが苦手に感じるタイプなのかもしれません。そもそも、最初から、こういった仕事に向いていないタイプということですね。

 

『それなら、最初から海外営業に興味を持つなよ』という声が聞こえそうです。この点については、私も同感なのですが、経験のない仕事だと、自分の適性に合っているのかどうかというのは、分からなかったりもするものです。

 

だから、その点を考慮すると、非難されるのは気の毒かなという気がします。

 

ただし、『こんな質問をする時点でダメ』という意見も、また正しいものであり、要は自分の適性を的確に見極めることが大切ということです。

 

そのためには、自分が興味を持った仕事について、業務内容をとことん理解して、その業務をこなすうえで求められることも的確に把握すべきです。

 

出張なんてヘッチャラ、外国人と交渉するのも全然大丈夫という人であれば、海外営業の仕事は十分にこなせるでしょう。そして、こんな人がいるのも現実です。

 

向き・不向きをチェックするための簡単なやりかた

 

では、その仕事に自分が向いているかどうかというのは、どんなふうに判断すればいいのでしょうか。

 

簡単で、かつ信頼性の高い方法の一つが、自分の直感です。その求人を見た時に、肌感覚で自分に出来ると思うかどうかです。

 

たとえば、今回、例として取り上げさせて頂いた女性の場合、2ヶ月1回の海外出張ということに不安を感じているのですから、こういった仕事はちょっと難しい(向いていない)と判断出来ます。

 

同じ文面をみて、『2ヶ月に1回だったら余裕』、『もっと頻繁に出張出来るような仕事だと面白いのに』と捉えられるような人だったら、能力うんぬんは別として、心理的適正は十分です。

 

こういった感覚というのは当たるので、バカにしないことです。

 

もう一つの方法は、第三者に相談することです。そういった意味では、女性の取った行動は正しかったわけですが、残念ながらインターネットのQ&Aサイトだと、面識のない他人同士なので、どうししても冷たい回答になりがちです。

 

自分の身になって考えてくれる人に相談するのがベストなので、友人や家族など、身近に経験者がいれば、そういった人に相談する、いなければ転職エージェントのような、転職のプロに相談することをお勧めします。適切なアドバイスをもらえること、確実です!