マッキンゼーへの転職に必要な英語力

マッキンゼーは戦略系コンサルティングファームの中でも、転職するうえで語学力の重要度が高い会社と言えます。

 

マッキンゼーに転職するために必要な英語力

 

戦略系コンサルティングファームでは、中途採用者の資質を見抜くためにケーススタディを行います。具体的な事例を出して、その問題の解決策をまとめるといったようなものですが、これを4~6回繰り返すなかで、転職希望者の分析力や創造力、思考能力を見極めて採用者を決定します。

 

このケーススタディをマッキンゼーの場合、日本語と英語の両方で行います。ですから、英語が苦手だったら、その時点でアウトです。少なくても問題なくビジネスコミュニケーションが取れるぐらいの英語力がなければダメでしょう。

 

他のコンサルティングファームであれば、ケーススタディは日本語だけで実行することが普通なので、マッキンゼーが語学力を重視していることが分かります。

 

英語で問題を解く練習をしておく

尚、ケーススタディ対策という観点で言うと、英語力イコールTOEIC900以上といったような簡単な線引きは出来ません。

 

何よりも重要なのは、英語で論理的な思考が出来る能力だからです。たとえば、小さい時からアメリカに住んでいる帰国子女で英語がネイティブ同様に出来るという人でも、英語で論理的に考える訓練を受けていなければ、コンサルティングファームのケーススタディをパスすることは出来ないでしょう。

 

一般的な英語スキルとは、ちょっと違うわけです。

 

この点については、私も似たような経験があります。アメリカの大学院に留学していた時、英語で論文を書かなければいけなかったのですが、論文を書くというのは、ただ英語が出来るだけでどうにかなるというものではなく、論文を書くための知識が必須でした。

 

私の場合、論文の書き方といったような本を参考にして勉強したのですが、コンサルティングファームのケーススタディ対策に関しても、対策本が出版されているので、そういったものを利用してケーススタディの解き方を勉強しておくことをオススメします。

 

当然、英語での解き方を勉強するのですから、海外で出版されている本を利用すべきです。たとえば、下記のような本ですね。

 

How to Get Into the Top Consulting Firms: A Surefire Case Interview Method – 2nd Edition

 

日本だと新品が手に入らないみたいで、中古品が高価格で売買されていますが、アメリカのアマゾンで調べれば、この手の本が色々と出てくると思います。

 

ちなみに、こういった本で考え方を身につければ、あとはパターン化出来るので、それほど高度な語学力はいらなかったりします。TOEIC700ぐらいの実力があれば、ケーススタディ程度の問題はこなせると思います。

 

ただし、入社後は業務のなかで英語を使う機会があるわけですから、仕事をこなすうえで支障がないぐらいのスキルは身につけておくべきです。TOEIC換算でいえば900以上のスコアは取得しておいたほうがいいでしょう。

 

マッキンゼーへの転職に成功するためには?

英語力に関して、要求されるレベルをクリアしていると仮定して、マッキンゼーへ転職するためには、どういった経験・スキルが必要とされるのでしょうか?

 

コンサルティングファームの場合、即戦力の人材でなければ中途採用を行うことはないので、今現在、コンサルティング業界で勤務していることが絶対条件となります。そのなかで、優秀な実績をあげていれば、転職出来る可能性が出てきます。

 

もしくは、大手企業の経営企画部などに所属して、事業運営に直接的に関与するような業務に従事している人、IT系コンサルタントのように、マッキンゼーが力をいれている領域における経験・知識を豊富に積んでいるといった人であれば、採用されるチャンスが出てきます。

 

いずれにしても、その分野におけるプロフェッショナルであることが求められます。この点を満たせば学歴などは関係ないので、ビジネスマンとしての実績次第ということになります。

 

逆に、現在、営業マンとして働いているなど、マッキンゼーがカバーするコンサルティング領域と関係がない仕事をしている場合には、採用される可能性はゼロと考えてください。こういった人は、経営、財務、マーケティングなどの経験を積める仕事に転職することをオススメします。

 

現在、勤務している会社のなかで、部署を異動出来るのであれば、それでもOKです。

 

また、あまり知名度がない中小コンサルティングファームであれば、転職の条件はそれほど厳しくないので、コンサルティング業界に入って、経験を積むというキャリアパスもあります。とにかく、実務経験を積まないとコンサルティング会社からは相手にされないので、転職の可能性を考えるのは、その後の話と考えてください。

 

このあたりの転職するための方法論については、マッキンゼーの社内事情に精通している転職エージェントに相談するのもアリです。具体的なアドバイスを受けることが出来ますし、マッキンゼー以外のコンサルティングファームで、転職の可能性がある会社があれば、紹介してもらうことも可能です。

 

話をして損をすることはないので、是非一度連絡を取ってみてください。下記にもリストアップしていますが、JACリクルートメントビズリーチリクルートエージェントクライス&カンパニーといったエージェントであれば、外資企業に強いので、マッキンゼーの内部事情も把握しています。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 

特に、リクルートエージェントは語学な得意な人材の転職支援に力をいれているので、英語を活かして働きたいという人は、他業種の求人も含めて、色々な選択肢を提示してくれるので、利用価値が非常に高いです。

 

また、アンテロープコトラはコンサルティング業界に特化しているエージェントなので、やはりマッキンゼーの内部事情に詳しいです。このあたりのエージェントに相談すれば、まず間違いはないので、参考にしてください。