ビジネスコンサルタントの中途採用事情

ビジネスコンサルタントの中途採用事情

 

日本におけるコンサルティング業界の先駆者として、50年以上の実績を有するコンサルティングファーム、ビジネスコンサルタント。コンサルタント事業を主軸に、教育・研修事業、ライセンシング事業、調査診断事業など、複数の事業を展開しています。

 

特定の業種・会社規模に特化せず、幅広い領域をカバーしており、クライアントはハイテク・精密機器、自動車、重工業から、食品、医薬品、化学、通信、電力・ガス、交通機関など、多岐に渡りますが、特に製造業向けソリューションに強みを持っています。

 

ビジネスコンサルタントは、国内22都市と海外2都市に事業所を持ち、年間約3300社との取引を実現しており、2017年3月時点の売上高が、75億9000万円にも達する、コンサルタント業界の一大企業です。

 

そのため、常に優秀な人材を求めており、求人活動を積極的に行っています。このページでは、ビジネスコンサルタントの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

ビジネスコンサルタントの中途採用求人の傾向

ビジネスコンサルタントは、中途採用に関しては、ビジネスコンサルタント(コンサルティングの企画営業)を主に募集しています。

 

応募条件としては、大卒以上で、1年未満の既卒者(未就業者)、または営業経験者(法人、個人を問わず)としており、ハードルはそれほど高くはありません。

 

ビジネスコンサルタントでは、はじめは営業職として経験を積みながら、コンサルティングスキルを身につけて、最終的にはコンサルタントとして活躍するというキャリアモデルを採用しているため、最初は営業職から開始することになります。

 

(コンサルタントとしての経験が豊富な人が、中途で入社した場合には、いきなりコンサルティング業務からスタートすることもあります。)

 

なお、コンサルタント以外では、管理部門関連(経理財務、人事、法務、総務、経営企画など)で、求人が出てくることがありますが、募集頻度としては、かなり稀なので、これらの職種での転職を目指すのであれば、他社も視野に入れたほうが賢明です。

 

求人情報の入手方法

ビジネスコンサルタントの公式サイトには、中途採用向けの専用ページが用意されており、そこで、募集要項について確認することが出来ます。
http://bcon-recruit.com/information/

 

また、ビジネスコンサルタントの求人は、転職エージェントでも取り扱っているので、そちらから求人情報を入手することも出来ます。

 

ちなみに、エージェントは、様々なコンサルティングファーム、一般事業会社の求人案件を保有しているので、ビジネスコンサルタントの求人を、他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて求人情報を入手出来るので、便利です。

 

このページの最後に、ビジネスコンサルタントの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

ビジネスコンサルタントの社員の年収・給与制度について

ビジネスコンサルタントに勤務する社員の年収ですが、営業・コンサルタント職に関しては、青天井に報酬が上がっていく形になっており、実力があれば20代でも年収 1000万円以上になることもあるなど、報酬レベルは非常に高いです。(以下にその一例を挙げます)

 

ビジネスコンサルタントの社員年収

  • 営業 26歳 年収600万円
  • 営業 27歳 年収450万円
  • 営業 28歳 年収500万円
  • 営業 20代後半 課長クラス 年収800万円
  • 営業所長 30歳 年収1000万円
  • コンサルタント 年収1000万円
  • コンサルタント 60代前半 年収2000万円

 

報酬が上がっていくイメージとしては、サブリーダークラスで年収 500万円、リーダクラスで年収 600万円、ブロック長クラスで年収 900万円、営業所長で年収 1000万円に届くレベルになります。

 

給与体系は、「基本給+インセンティブ(成果給)」の形で、インセンティブの割合が非常に高いです。また、インセンティブは月単位の支給となり、前月の売上金額に応じて、翌月の給与に加算される形になります。

 

一方、営業・コンサルタント以外の内勤業務の場合、基本的に年功序列型の給与体系となっており、年齢・勤続年数に比例して、徐々に上がっていくようになっています。

 

なお、全職種共通で、固定給に関しては、毎年1回、必ず昇給します。また、インセンティブとは別に、ボーナスも支給されますが、支給額については、ポジションによって、かなりの差があります。

 

たとえば、入社後、数年程度の若手営業マンだと、ボーナスの支給はほとんどありませんが、これが管理職になると、年6回、支給されることになります。

 

福利厚生に関しては、各種保険が完備されているほか、従業員持株会制度、財形貯蓄制度、団体生命保険、住宅手当(月5万円まで、コンサルタントは対象外)、営業手当、役職手当なども用意されています。

 

また、定期健康診断、予防接種が受けられるようになっていたり、健保の保養所が利用出来るようになっていたりするなど、かなり充実したものとなっています。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途で入社する際には、前職までの経歴や、実務における実績などを加味して、入社後の給与額が算出されることになりますが、交渉によっては、この給与額が上がるケースもあります。

 

そのため、会社側から提示された額に満足出来ない場合には、納得がいくまで話し合うことを、オススメします。ここで、中途半端に妥協してしまうと、入社後も後悔し続けることになりかねないので、要注意です。

 

こういった交渉ごとが苦手ということであれば、前述した転職会社に、交渉を代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、この手の交渉に慣れており、より良い条件に近づくよう、上手に話を進めてくれます。

 

苦手な人が、自分で強引に進めるよりも、確実に良い結果につながるので、最初から任せてしまったほうが賢いです。

 

ビジネスコンサルタントの評価制度について

営業とコンサルタントの評価制度は成果連動型となり、売上高、及び、セミナーの集客人数をもとに、評価がなされます。お互いの年収を計算出来るぐらい、評価基準が明確でシンプルなので、極めて公平感がある評価体系と言えます。

 

なお、ビジネスコンサルタントの場合、無理な目標を立てさせられることや目標管理を細かく監視されることはないので、過剰なプレッシャーを感じることなく、仕事に注力することが出来ます。

 

一方、昇進に関しては、業績はもとより、社内における人物評価も重要になってきます。評価制度自体には、プロセスや行動を評価する指標は含まれてはいませんが、日々の活動内容はしっかり見られています。

 

そのため、この会社で昇進していくためには、仕事に対する姿勢といったプロセスも重要になりますし、常日頃から、上司・同僚とのコミュニケーションをマメにして、意思疎通をスムーズに図れるようにしておくことも大切です。

 

成長環境について

ビジネスコンサルタントは、研修環境が充実している会社です。新人研修をはじめとして、入社3年目や管理職に昇進する時など、特定のタイミングに合わせたフォロー研修を受けるようになっています。

 

また、それとは別に、Eラーニングが用意されているので、日常業務をこなしながら、自分のペースで、業務に必要な知識を身に付けることが出来ます。

 

また、営業職の場合には、担当する顧客の社内研修にオブザーバー参加する機会、定期開催されている公開講座に参加する機会も数多くあります。

 

実際の業務に関しては、まずは新規開拓営業を中心に活動することになりますが、数年の経験を経た後、様々な顧客の営業を担当するようになります。

 

新規開拓、案件受注、経営者への提案、受注後のフォローと、営業活動の全体を学ぶことが出来るうえ、経営者層を相手にセールスを行う機会が多いため、自然に提案力・プレゼンスキルが磨かれることになります。

 

これは、クライアントを納得させるためのハードルが高いためですが、こういったスキルは、無形商材を扱う会社であれば、どこの会社でも通用するものであり、実際に独立して成功する人や、他社へ転職して活躍している人が多いです。

 

一方、コンサルタントになると、スキルアップに関する会社からのバックアップというのは、あまりありません。上述した一般的な研修制度やEラーニングは使えますが、これらで習得出来るのは、汎用的なビジネススキルにとどまります。

 

コンサルタントとして業務を進めるうえで、必要不可欠な実践的な知識に関しては、基本的に、自分自身の責任で行うことになります。ただし、コンサルタント同士の勉強会が開かれているので、同僚と、お互いの経験をシェアする機会は持てます。

 

キャリアアップに関しては、まずは営業から始め、各拠点の責任者である営業所長に昇進、その後は、コンサルタントや商品開発、マーケティング、海外赴任など、様々なキャリアパスが用意されており、本人の希望に合わせて、選択出来るようになっています。

 

ただし、コンサルタントに登用される一つの目安が、入社から10年前後となるので、時間はかかります。

 

ワークライフバランスについて

多忙なコンサルティングという業種がら、コンサルティング会社というのは、どこもハードワークが基本ですが、それは、ビジネスコンサルタントでも変わらないので、ワークライフバランスに関しては、あまり期待出来ません。

 

特に、営業やコンサルタントは、業務量が多いため、労働負荷が高く、残業や休日出勤とうのは、当たり前です。

 

終業後の勉強会・ミーティング、休日の合宿など、実務以外にも、予定が入ることが多々ありますし、部署によっては夜遅くまで残業をした後に、強制参加の飲み会が頻繁に行われることになります。

 

さらに、管理職クラスになると、休日に会議が入ることが多くなり、土曜出勤が常態化するため、ますます就労環境は悪くなります。

 

近年は、会社が残業抑制や有休取得を推奨するなど、働き方改革を始めているため、少しずつ環境が改善されていますが、現状としては、長時間労働が避けられないので、この点を考慮したうえで、ビジネスコンサルタントへの転職を検討するようにしてください。

 

なお、管理部門などの内勤職であれば、業務量が適性に保たれているので、残業・休日出勤は、まず発生しないので、プライベート重視する人にも、オススメの会社です。

 

女性の働きやすさについて

ビジネスコンサルタントは、古くから男女差別はなく、完全な実力主義のため、評価においても男女による差は一切ありません。

 

ただ、フェアな分だけ、男性と同じだけのタフさを求められることになり、転勤や残業、休日出勤など、女性には厳しい面もあります。

 

ポジションが上がるにつれて、業務負荷が高くなる会社でもあるので、特に管理職として、やっていくのは、女性にとっては、かなり大変です。

 

そのため、昇進の機会は、男女平等ですが、実際に管理職に就いている女性は少数です。そういった意味では、女性がキャリアアップを目指すのは、難しい環境と言えるかもしれません。

 

ちなみに、現在、管理職として活躍している女性というのは、身内からの理解を得て、家事や子育てで、フォローしてもらっている人ばかりです。この会社で、キャリアアップを狙うのであれば、家族の理解は必要不可欠です。

 

こういった厳しさはありますが、同時にビジネスコンサルタントは、女性が働きやすいように、就業に関して配慮する会社でもあります。

 

たとえば、営業やコンサルタントだと、転勤が発生するケースが多いのですが、女性社員に対しては、東京、大阪、名古屋といった大都市に限定したり、本人、及び、家族の意向を取り入れる形で、転勤先を決めたりといったことが行われています。

 

また、産休・育休後には、一時的に、業務量が少ない他の部署へ異動させてもらうことも出来ます。

 

ビジネスコンサルタントの転職先としての価値

ビジネスコンサルタントは、典型的な実力主義の会社であり、仕事において高い実績を残せば、それに相応する収入、ポジションを手にすることが出来ます。

 

仕事の量が半端なく多いので、ワークライフバランスを重視する人にとっては、不向きと言えますが、自分の責任を果たしていれば、何も言われないので、自分次第では、プライベートを充実させるといったことも可能です。

 

その反面、パフォーマンスが悪ければ、収入は下がりますし、成果に対するプレッシャーも厳しくなり、休日もなくなります。

 

ビジネスコンサルタントは、ほかのコンサルティングファームと比較すると、社員に課せられるノルマが低く、そういった意味では働きやすいと言えますが、それでも、他業種の企業とは比較にならない水準なので、その点は頭に入れておいてください。

 

一言でいえば、バリバリ働きたいという人向けの会社ですが、そういったタイプの人にとっては、十分にやり甲斐を感じることが出来る環境なので、ビジネスコンサルタントは、オススメです。

 

転職先候補として、検討するだけの価値が十分あるので、ぜひ真剣に考えてみてください。

ビジネスコンサルタントの中途採用求人を扱っている転職エージェント

最後に、ビジネスコンサルタントの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、より詳しいことを知りたいということであれば、直接問い合わせてみてください。

 

また、エージェントは様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうことも可能です。ビジネスコンサルタント以上に、魅力を感じる求人が出てくるかもしれないので、興味がある人は、他社のことについても話をしてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。