日本を代表する総合商社、三井物産。総合商社といえば、新卒で人を取り、社内で育てるというのが昔から続く採用方針でしたが、事業のグローバル化などで、多様な即戦力の人材が必要となったため、中途採用(キャリア採用)を積極的に行うようになってきています。

 

三井物産の中途採用事情と転職者が見込める年収について

 

ただし、人気の商社であるため、応募者が殺到しています。三井物産は毎年1回、キャリア採用を行っていますが、倍率は100倍に達する勢いです。よほど目を惹く実績を持ち合わせていないと採用が決まることはないでしょう。

 

実際、毎年、内定を受ける人間は、外資系コンサルティング会社、金融機関、メーカー、マスコミなどで、バリバリ結果を出してきた超一流の人材ばかりです。

 

どんな人が三井物産に採用されやすい?

中途採用枠を拡大した最大の理由が事業のグローバル化にあるため、海外ビジネスに対応出来る能力、実績を持っている人間が優先的に採用されることになります。語学も重要であり、英語で外国人と五分に渡り合って、ビジネスを進められるだけのスキルが必要不可欠となります。

 

当然、コミュニケーションスキル、交渉力、プレゼンスキルなども必須となります。現在、三井物産は国籍を問わず、人材を採用しているため、外国人応募者とも競争することになります。

 

また、入社後は毎月のように海外へ出張したり、現地に赴任して業務を遂行することが必然となり、体力的にも精神的にもタフさが求められます。

 

中途採用者の年収は?

社員の平均年収が40歳で1200万を超える高い給与水準を誇る三井物産ですが、これは中途採用者にも適用されます。キャリア採用の場合、前職の実績と三井物産の社内基準を加味して、給与が決定されますが、年収が数百万アップするケースが大半です。

 

なお、三井物産の社員の年収の基本例としては、次の通りとなります。

<三井物産の年収例>
25歳 年収600万円
30歳 年収1000万円
35歳 年収1200万円
40歳 年収1500万円

 

30代で1000万円到達、40代で1500万到達というのが、一般的な水準です。基本的には年功序列であり、年齢が上がるに連れて、全員昇給することになります。賞与も会社の業績に連動するため、実力差が付きにくい状況です。

 

ただし、30歳を超えた頃になると、役職のある・なしが給与に響いてきます。役職につけば、課長クラスで200~300万アップ、部長クラスで500~1000万アップが見込めます。年齢が上がるにつれて、収入格差は大きくなり、40歳を超えた時点で出世コースに乗っていないと、頭打ちになってしまいます。

 

また、海外駐在手当が非常に高額になり、赴任者と国内勤務者であれば、同年齢同ポジションであっても、300~500万円程度の年収差が生じることになります。帰国後も一定期間、家賃補助が出るなど、海外勤務経験者は、かなり厚遇されています。

 

仕事は決して激務というわけではない

総合商社と言うと、それこそ24時間働いているようなイメージがありますが、今ではだいぶ状況が変わってきています。昔ながらの長く働く人間が評価されるといった傾向は薄まっており、残業が多い=仕事が出来ないとみなされることもあります。

 

ただし、これは上司の価値観に左右される要素が非常に強くなっています。残業、休日出勤は当たり前、日曜日は接待ゴルフといった考え方を持っている上司も存在すれば、趣味やプライベートの時間も取りながら、業務を遂行しているという部署もあります。

 

一概にはこうとは言えないので、プライベートとのバランスも重視したいという人は、自分が配属されそうな部署の状況を前もって確認しておいたほうがいいです。

 

女性には働きにくさを感じる一面がある

女性の働きやすさについては、事務職と総合職で事情が大きく変わります。事務職については、残業が少なく、休日もしっかり取れます。有給も消化しやすく、長期休暇を取って海外旅行に行くといったことも可能です。

 

産休、育休も取りやすく、職場復帰を果たしている人も多いので、家庭との両立を目指している人にとっても働きやすい職場と言えます。

 

一方、総合職は男性社員と同じだけの貢献度が要求されることもあり、かなりハードです。肉体的な面では、どうしても男性に劣ってしまうため、そこがハンディになり苦戦している人が少なくありません。

 

プライベートを犠牲にせざるを得ないという部分もあるため、結婚・出産を考えると、なかなか厳しいという状況です。総合職の場合、海外転勤が珍しくないのも大きなハードルとなっています。

 

また、これはエネルギー部門などに顕著ですが、文化的に性差別がある国とビジネスを展開するケースが多々あり、その場合、女性社員はプロジェクトから外されることを余儀なくされます。商社というのは、こういった制約が多い業界なので、この点は理解しておくことが必要です。

 

転職先としての三井物産の価値

三井物産は給与水準が非常に高く、30歳を超える年齢になると、実力勝負の世界となってくるので、自分の力を試したいという人、キャリアアップに意欲的な人にとっては、申し分がない会社だと思います。

 

ただし、年功序列の文化が生き残っている会社でもあるので、実力勝負といっても、外資企業のような自由な雰囲気ではありません。上司との付き合いなど、社内政治を上手く立ち回ることも重要なので、その点は要注意です。

 

また、上記でも触れましたが、三井物産は部署ごとに状況が大きく違ってくるので、自分が転職を目指す部門がどうなのかということを正確に把握することが重要です。もし、このあたりが気になるのであれば、総合商社の社内事情に精通している転職エージェントに問い合わせてみるのもアリです。

 

下記でもリストアップしていますが、ビズリーチリクルートエージェントクライス&カンパニーDODAといったあたりのエージェントであれば、商社とのコネクションを持ち合わせているので、情報源としてオススメです。

 

※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)