ニールセン・カンパニーの中途採用事情~年収、就労環境、etc~

1923年に設立された、世界最大のシェアを誇るマーケティングリサーチ会社、ニールセン。現在は、アメリカ・ニューヨークとオランダ・ディーメンに本社を置く2社体制で、世界を股に掛けて、事業を展開しています。

 

ニールセン・カンパニーの中途採用事情~年収、就労環境、etc~

 

日本法人であるニールセン・カンパニー合同会社は、1965年に設立、従業員数は100人ほどと、組織規模が小さな会社ですが、優秀な人材が集まっており、少数精鋭という言葉がピッタリあてはまる企業です。

 

ニールセンでは、人材登用の意識が高く、中途採用を常時行っています。即戦力として、入社直後から業務を遂行出来るようなプロフェッショナルが求められているので、転職のハードルはかなり高いです。

 

しかしながら、それに見合う高待遇が用意されているので、キャリアアップを狙っている人にとっては、チャレンジする価値が十分にある企業と言えます。

 

ニールセン・カンパニーの中途採用事情

ニールセン・カンパニーが、中途採用で募集をかけているのは、主に次の2職種となります。

  • リサーチャー
    • ヘルスケアや消費財など、特定の分野に特化した調査を担当
  • マーケティングコンサルタント
    • 消費者行動分析・視聴者行動分析をもとにしたマーケティング戦略策定・実行に関するアドバイザリー業務を担当

 

先ほども触れたように、即戦力となる人材が募集されているので、該当業務に関する実務経験・専門知識を有していることが、必須応募条件となります。(ポジションにかかわらず、定性/定量調査に関する知識も必須です。)

 

また、チームで業務を遂行することになるので、コミュニケーションスキルに関しても、高いレベルが求められていますし、語学力に関しても、全職種共通で、ビジネスレベルの英語力が必須(TOEIC700点以上が目安)とされています。

 

なお、要求される実務経験年数は、ポジションごとに、0-2年、3-5年、6-10年、10年以上の4種類に分けられており、割合としては、3-5年の実務経験を必須とする求人が、最も多くなっています。

 

ただし、かなり稀なケースとして、エントリーレベルの求人で、未経験者が応募出来るケースもあるので、経験面で不安がある人も、とりあえず求人情報をチェックしてみることをオススメします。

 

公式サイト内の採用情報ページに、現在募集がかかっている求人の詳細について、確認することが出来ます。
http://www.netratings.co.jp/company/recruit.html

 

ニールセン・カンパニーの社員年収について

ニールセン・カンパニーの社員年収について、幾つか具体例を挙げると、下記のようになります。

 

  • コンサルタント 26歳 年収420万円
  • コンサルタント 31歳 年収630万円
  • リサーチャー 27歳 年収450万円
  • リサーチャー 27歳 年収550万円
  • リサーチャー 30歳 年収550万円
  • リサーチャー 35歳 年収650万円
  • リサーチャー マネージャー 34歳 年収750万円
  • 営業 30歳 年収580万円
  • 営業マネージャー 34歳 年収780万円

 

業界を代表する企業だけあり、マーケティングリサーチ業界のなかでも、ニールセンの給与は、高い部類に入ります。ただし、リサーチ業界自体の給与水準が低いなので、本人の実力と比較すると、給与がイマイチと感じることもあるかもしれません。

 

ニールセンで得られるような経験・スキルというのは、他業種でも活かせるため、ある程度の実績を積むと、異業種の企業への転職を選択する社員も存在します。このあたりの詳細については、このページの最後で、改めて触れますので、参考にしてください。

 

ニールセン・カンパニーの人事評価制度について

完全実力主義の会社なので、年齢や年次に関係なく、挙げた成果の多寡によって、昇給・昇格が決まります。

 

また、人事評価には、360度評価制度が取り入れられているため、上司だけではなく、同僚や部下、クライアントも含めた、業務上で関わる複数の立場の人間から、評価がなされるような仕組みとなっています。

 

結果として、バランスが取れた公平な評価となるため、社員の納得感は非常に高いものとなっています。

 

就業環境、ワークライフバランスについて

ニールセンは個人の裁量が大きな会社であり、やるべきことさえやっていれば、仕事の進め方・時間の使い方に関しては、会社側から何か言われることはありません。無理な残業を強いられることもなく、コアタイムさえ出社していれば、出社・帰宅時間は、本人の自由です。

 

責任負担が大きいので、仕事自体はハードですが、セルフマネジメントが出来れば、通常の勤務時間内に業務を終わらせることが出来るので、仕事とプライベートを両立させて、働いている人が多いです。

 

また、契約社員を含めると、半数以上が女性社員で構成される、女性社員の比率が高い会社ですが、仕事の割り振りは男女平等なので、仕事を進めるうえで、不当な差別を受けることは、一切ありません。

 

昇給・昇格にも、男女差はなく、管理職に占める女性の数は、ほぼ男性と同じとなっているので、キャリア志向が強い女性には、理想的な環境です。

 

その一方で、子育て支援に対する理解がある会社でもあり、産休・育休を取得したり、復帰後、周囲のサポートを受けながら、働くことが出来るので、子育てと仕事の両立を考えている女性にとっても、良い職場と言えます。

 

(ただし、ポジションによっては、家庭に支障が来さない形で、業務を遂行することが難しくなるため、自ら、異動を申し出るというケースもあるようです。)

 

成長環境について

ニールセン・カンパニーでは、研修のような形での社員教育はほとんど行っておらず、OJTが中心となります。ただし、元々、優秀な人材が集まっている会社なので、教育体制に不満を抱えている社員は少なく、むしろ業務を通して成長出来たと、社員の満足度は高いです。

 

管理職になるまでは、たとえ大きなミスをしたとしても、レイオフ対象にはならず、自分から手を挙げれば、色々なことに、どんどん挑戦させてもらえる環境であり、実践を通して成長の機会を得たいと考えている人にとっては、このうえない環境が整っている会社と言えます。

 

ニールセン・カンパニーへの転職を検討する人が知っておくべきこと

ニールセン・カンパニーは世界最大のマーケティングリサーチ会社であり、業界内では給与面でもかなり優遇されています。

 

しかし、先ほども触れたように、日本国内では、マーケティングリサーチ業界自体の待遇が、悪い傾向にあるため、将来性を考慮した結果、別の職種に転職したという声が、一定数見られます。

 

ニールセン・カンパニーでは、業務を通じて、他社では得られないような経験を積むことが出来るので、ニールセン出身者というのは、転職市場のなかでは高評価となります。(ヘッドハンティングを受けるケースも珍しくありません。)

 

その反面、横の広がりが狭い業界でもあるので、一定年数以上働き続けていると、これ以上の成長・経験が見込めないと、限界を感じてしまうこともあり、そのタイミングで、他業種への転職を決める人もいます。

 

このように、ニールセン・カンパニー自体は、とても良い会社なのですが、長期的なキャリアを見据えるのであれば、色々と検討すべきことがあります。

 

しかしながら、こういったことを自分一人で考えるのは大変なので、このあたりのキャリア戦略については、転職エージェントに相談することをオススメします。

 

彼らはプロなので、客観的な視点で話をしてくれますし、数年後の再転職を視野に入れたうえで、今何をすべきなのかといったアドバイスを受けることも可能です。

 

もちろん、ニールセンの社内事情に精通していますし、色々な企業の情報も押さえているので、他社と比較検討することも出来ます。転職先を決める際には、何かと頼りになる存在なので、有効活用してください。

 

下記のエージェントであれば、外資系企業への転職支援を得意としており、ニールセン・カンパニーの実情も把握しているので、相談先として最適です。

 

<外資系企業に強い転職会社>

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)