帝人ファーマの中途採用事情

帝人ファーマの中途採用事情

 

骨・関節、呼吸器、代謝・循環器といった領域における医療用医薬品、及び、在宅医療機器の製造・販売事業を展開する帝人ファーマ。医薬品分野では、売上高ランキングで、常に上位20位内に入る、一流の医薬品メーカーです。

 

ここ数年、売上高が微減ながら、減少を続けるなど、成長著しい製薬業界のなかでは、苦戦していますが、2017年に入って、業績予想を上方修正するなど、回復の兆しを見せています。

 

就労先として見た場合、帝人ファーマは、業務量と報酬のバランスが取れているとして、転職会社からの評価が高く、転職希望者からの人気も上々の企業です。後述しますが、中途採用の求人が、多数存在するので、転職のチャンスも豊富です。

 

このページでは、帝人ファーマの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

帝人ファーマの中途採用求人の傾向

中途に関しては、医療機器営業、医薬品営業(MR)、経理財務、人事、経営企画、購買、素材研究、創薬研究、臨床開発、プロセスエンジニア、メディカルエンジニア、商品企画、新規事業企画、プロジェクトマネジメント等、様々な職種を対象に、募集がかかっています。

 

特に、最近は、商品企画、研究開発、新規事業企画の3職種において、採用ニーズが活発化しており、新しいものを生み出す力を持つ人材が強く求められています。(募集人数も1名ではなく、数名がまとめて募集されているケースが多いです。)

 

応募条件に関しては、いずれの職種においても、実務経験が必須となりますが、具体的にどんな経験が求められているのかというのは、求人ごとに細かく分かれるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

なお、研究開発職に関しては、当然の如く、メディカル業界での勤務実績が必須となりますが、それ以外の職種については、前職の業種は不問とするケースもあるので、異業種から転職出来る可能性も十分にあります。

 

また、求人によっては、ビジネスレベルの語学力(英語、稀に中国語)が必須スキルとされることがあるので、注意してください。

 

求人情報の入手方法

帝人ファーマでは、公式サイト内において、キャリア採用ページを開設しており、そちらのページにおいて、現在、募集がかかっている職種の一覧について、確認することが出来ます。
https://www.teijin.co.jp/recruit/info/career.html

 

また、中途に関しては、帝人ファーマは、転職会社を利用して、募集をかけることも多いので、こちらも有力な情報源となります。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、押さえておくことをオススメします。

 

帝人ファーマ株式会社の社員年収について

帝人ファーマに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な数字を挙げると、以下のようになります。

 

帝人ファーマの社員年収

  • MR 29歳 年収550万円
  • MR 30歳 年収650万円以上
  • MR 33歳 年収680万円
  • 営業 30歳 年収500万円
  • 営業 33歳 年収700~750万円
  • 営業 40歳 年収1000万円
  • 研究開発 30代 年収750~850万円
  • 研究開発 40代 年収920万円
  • 医療機器開発 新卒5年目 年収650万円

 

社員の平均年齢は41.2歳、平均年収は821万円となっています。給与体系としては、月給に6月と12月の年2回、ボーナス(合計6か月分)が支給されると形式となっており、ボーナスの配分については、事業部ごとに異なります。

 

加えて、事業所ごとのインセンティブ制も採用していますが、支給額は年間5~10万程度になるので、それほど大きなものではありません。

 

福利厚生に関しては、財形貯蓄制度、借り上げ社宅制度(自己負担額:年間70~150万円ほど)、自社持ち株制度(購入金額に対して、10パーセントほどプラスして取得することが可能)などが用意されています。本社在住の社員の場合、会社保有の住宅に入居することも可能です。

 

職級によって額は違いますが、営業の外勤手当もあり、非課税で1900円~3800円支給されています(他社より高め)。残業に関しては、自己申告制になっており、申告によって支払われるシステムです。申告がしにくいという雰囲気はないので、働いた分をしっかり請求出来ます。

 

帝人ファーマは、典型的な年功序列型の会社なので、ある一定の勤続年数があれば、ほぼ確実に、管理職に昇進することが出来ます。(昇進の際には、論文審査がありますが、ここで落ちるということは、まずありません。)

 

帝人ファーマ株式会社の評価制度・成長環境について

フィルムや高機能繊維、炭素繊維、医薬と多角的に事業展開をしているという点では、他の製薬会社にない特徴を持っている面白い会社です。

 

経営体制としては、トップダウン形式で物事を決めるときもあれば、上層部が明確なビジョンを描けない時には、一般社員からの良いアイデアを、積極的に採用するなど、ボトムアップを取り入れる企業文化もあります。

 

こういった背景もあって、帝人ファーマは、社員に大きな裁量を与える会社であり、入社1年目から、広範囲の仕事を担当することになります。

 

結果として、大手の製薬会社と比べても、仕事量は多くなり、大変ではありますが、多くの経験値を積めるので、短期間で成長することが出来ますし、自然と、効率よく仕事をこなす能力も磨かれることになります。

 

また、帝人ファーマの成長戦略として、社内公募制度があります。全ての社員が対象ということではなく、一定の実績を残すことが前提とはなりますが、会社から認められれば、今まで、全く未経験の職種に異動出来るなど、自分のキャリアを自由に作り上げることが出来ます。

 

配属期間も長期ではなく、3年超ごとのローテーションが基本であり、様々な分野の仕事を経験することになるので、帝人ファーマで働くことで、複数の領域において、専門家と言えるだけの知識を身に付けることが出来ます。

 

年功序列の会社なので、昇進や昇給といった見返りは少ないのですが、仕事の割り振りに関しては、成果主義なので、頑張れば、さらに面白い仕事につける、責任が重いポジションを任されるので、そこで、さらに自分を成長させる機会を得られるという好循環となっています。

 

研修制度も充実しており、職種・ポジションに応じて、自分に合った研修を、その都度、受けることが出来ます。経営陣から研修を受けた上司が、部下に対して、会社の経営方針や、具体的な仕事のスキルについて、直接教えるといった機会があります。

 

(これにより、全社員の考え方が統一されるので、帝人ファーマは、非常にまとまりがある組織となっています。)

 

評価体系に関しては、半年に1回の面談、及び、個人成績をもとに、人事評価を行うというものとなっています。定量評価が7割、定性評価が3割の割合で査定され、評価はA~Eまでの5段階となります。職級を上げるためには、B取得が1~2回必要となります。

 

ワークライフバランスについて

帝人ファーマは就労環境が極めて良好な会社なので、ワークライフバランスを重視する人にはオススメです。

 

社外からは、ワークライフバランスが良い会社として、たびたび表彰を受けていますし、社内の会議でも、ワークライフバランスが議題に挙がるなど、意識が非常に高い会社です。

 

例えば、有給休暇に関しては、年に10日は必ず取らなければならないのですが、有給消化が進んでいない社員に対しては、有給取得に関する注意喚起があり、それは部署全体の責任として通知されるため、気兼ねなく取得出来る環境となっています。

 

元々、仕事の進め方に関しては、個人の裁量に任せているため、予算管理をきちんと行ってさえいれば、自分の都合も加味して、業務スケジュールを組みことが出来るなど、かなり自由度は高いです。

 

ただし、担当案件次第では、業務量がとてつもなく多くなることがあり、その時には、寝る間もないほど忙しくなります。

 

新規事業の企画立案、新規開発プロジェクトの立ち上げなどが、その一例ですが、激務を避けたいという人は、自分が希望する職種(部署)の状況がどうなのか、事前に確認しておくことを、オススメします。

 

女性の働きやすさについて

帝人ファーマは、ダイバーシティの観点から、女性が働きやすいように、環境整備を進めている会社です。そのため、女性でも男性と同じように、責任ある仕事を担当して、バリバリ働くことが出来ます。

 

実際、帝人ファーマには、能力が高い女性が多いのですが、多くのチャンスが与えられています。女性管理者を増やすことを経営指針に掲げていることもあり、昇進のチャンスも豊富なので、キャリア志向の女性にとっては、やり甲斐がある会社と言えるでしょう。

 

パワハラ、セクハラをはじめとする、悩みを相談出来る仕組みがあり、精神的なことを理由に、転勤・配置転換を要望することも出来ますし、女性だけのサークル活動があるので、こういった場を利用して、リフレッシュしている社員も多いです。

 

このように、帝人ファーマは、女性に優しい会社と言えるのですが、子育て支援ということに関しては、あまり良くはありません。1年間の産休制度、子供が10歳まで利用出来る時短勤務制度といったものが用意されていますが、運用が上手くいっているとは言えないのが、現状です。

 

元々、仕事量がそれほど多くはないため、産休後に復帰しても、何とか仕事を続けられるようですが、製薬会社の場合、育児支援体制が整っているところが多いので、それを考えると、帝人ファーマは一歩劣るというのが、正直なところです。

 

ただし、今後は変わってくる可能性が大なので、転職先選びの基準として、子育て支援体制の充実度を重視する人は、最新の状況について確認してみてください。

 

帝人ファーマの転職先としての価値

ここまで、帝人ファーマの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、冒頭でも触れたように、報酬と仕事量のバランスが取れているので、転職先としての魅力度は高いです。(福利厚生が充実しているというのも、大きいです。)

 

外資のような実力主義の会社ではないので、仕事の成果が、自分の給与や昇進に、ダイレクトに反映されるわけではありませんが、それなりの見返りはありますし、それでいて、一定のポジションまでの昇進は約束されているので、安心度という意味では、抜群です。

 

あまり、出世のことは考えず、目の前の仕事に真摯に取り組んで、そのなかで、自然に、それなりに待遇が良くなる

 

こんな環境の会社が好きな人にとっては、帝人ファーマはベストの選択肢と言えるでしょう。逆に言えば、給与やポジションが下がることも含めて、自分の実力で勝負したいという人にとっては、イマイチ面白みに欠ける会社かもしれません。

 

このあたりは、その人の価値観次第となるので、自分の価値観と照らしあわせながら、転職の判断を下すようにしてください。

帝人ファーマの中途採用求人を扱っている転職会社

最後に、帝人ファーマの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、より詳しいことを知りたいのであれば、直接、問い合わせてみてください。

 

また、転職会社は様々な企業の求人情報を押さえているので、関心があるようでしたら、他社のことについて聞いてみるのもアリです。

 

色々な会社の求人を比較することで、また見えてくるものがありますし、帝人ファーマよりも、自分に合う企業が見つかるかもしれないので、ぜひ、他社の求人も紹介してもらってみてください。

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。