SMBCフレンド証券の中途採用事情

SMBCフレンド証券の中途採用事情

 

旧さくら銀行系のさくらフレンド証券と、住友グループ及び松下(現パナソニック)グループの証券会社である明光ナショナル証券が合併することで、2003年に誕生した新興の証券会社、SMBCフレンド証券。

 

三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)傘下の準大手証券会社として、株式、債券、投資信託等、様々な資産運用サービスを提供しています。

 

ネット販売を中心に、好調な業績を誇る会社ですが、2018年にSMBC日興証券株式会社と合併することが決定、更なる躍進が期待されている優良企業であり、転職先として見た場合においても、十分に魅力的な会社です。

 

このページでは、SMBCフレンド証券における中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

※補足
沿革について、詳細をたどると、かなり長くなってしまうので、ここでは説明を省きます。興味がある人は、公式サイトをご覧ください。
http://www.smbc-friend.co.jp/company/profile/history.html

SMBCフレンド証券株式会社における中途採用の求人傾向

SMBCフレンド証券では、会社の公式サイト内において、採用募集ページを開設しており、そちらのページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧・詳細について、確認出来るようになっています。
http://www.smbc-friend.co.jp/company/jobs/

 

ただし、SMBCフレンド証券では、新卒・中途どちらも、不定期での採用となるため、タイミングによっては、求人が掲載されていない(=募集がかかっていない)こともあります。

 

その場合、サイトをこまめにチェックするか、もしくは、中途採用に関しては、大手の転職会社経由でも、募集をかけているので、そちらに登録して、新規求人が発生した時に、通知してもらえるようにしておくことをオススメします。

 

一度登録しておけば、あとは連絡が来るのを待つだけなので、自分で探す手間が省けて便利ですし、新規求人が発生したのに、気付かなかったというミスを防ぐことも出来て、一石二鳥です。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

なお、SMBCフレンド証券において、中途採用で募集がかかる職種は、営業職が中心となります。証券会社での営業歴3年以上と経験者のみに限定されるケースが大半を占めるので、業界未経験者や異業種からの転職は、難しいと考えてください。

 

また、営業職以外では、経理財務、人事、法務、経営企画といった管理部門、アクチュアリー、クオンツアナリストといった金融部門関連の職種で、募集がかかることがありますが、数としては少ないです。

 

こちらも、その職種において、豊富な経験を積んでいるベテランが優先的に採用されているので、経験が浅い人、未経験者は厳しいです。

 

SMBCフレンド証券の年収・給与制度について

SMBCフレンド証券に勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な事例を挙げると、以下のようになります。(職種別に羅列しておきます。)。

 

SMBCフレンド証券の社員年収

  • 営業 24歳 入社3年 年収380万円
  • 営業主任 25歳 入社3年 年収450~500万円
  • 営業主任 27歳 入社5年 年収600~700万円
  • 営業課長代理 30歳 入社8年 年収750万円
  • 営業課長代理 32歳 年収約700万円
  • 投資相談課主任 26歳 年収510万円
  • 総合職主任 25歳 年収450~550万円

 

給与水準は、日系の証券会社のなかでも高めとなります。定期昇給というものはなく、基本給自体が、自然に上がることはありませんが、主任、課長代理というふうに、ポジションが上がるにつれて、増額されることになり、上げ幅が大きいので、若い段階から高収入を得ることが可能です。

 

また、SMBCフレンド証券は、賞与の支給額が大きな会社です。年1回支給となっており、会社業績、各支店業績、個人成績の3点評価によって、支給額が決定します。成果主義となるので、実績を出せば、かなりの額になる反面、実績が乏しい場合には、低額にとどまることになります。

 

そのため、上記の年収例を見ても分かるように、社員間の給与差は、大きなものとなりますし、勤務年数が少ない若い人が、先輩社員の給与を上回るといったことが、普通に起きています。

 

人事評価・昇給制度について

SMBCフレンド証券では、半期ごとに、人事評価が行われる仕組みとなっており、個人成績と、支店ごとの成績をもとに、査定が行われています。数字至上主義のため、成果が、そのまま査定に反映されるので、透明性・妥当性が高い評価体制となっています。

 

(この査定に伴う賞与の差額は相当なもので、仕事が出来る社員と低評価に甘んじている社員の給与差は半期で最大200万円前後となり、ハッキリと明暗が分かれることになります。)

 

昇給に関しては、先ほども触れたように、ポジションに準じてということになります。入社2年目の年度末に、主任に昇格するための試験があり、合格すれば、翌年から主任となり、給与が上がることになります。

 

それ以降の昇進は、実績がベースとなりますが、総じて実力主義のため、年齢を問わず、昇進のチャンスが豊富に存在します。

 

その反面、上層部や上司、部署内での人間関係などが、人事評価に影響を与える一面もあるので、他社ほどではないにしても、高評価を得るためには、社内政治が必要とするという声もあります。特に、実績が数字で判断しにくい管理部門においては、その傾向が強くなるようです。

 

そのため、SMBCフレンド証券で高い評価を受けるには、仕事のパフォーマンス・実績と、良好な人間関係、双方が必要不可欠と考えてください。

 

※補足
SMBC証券会社の評価制度は毎年変動があり、長く勤めている社員でも、全容を把握している人は少ない状況です。このため、ここまでの話は、あくまでも、過去の一例ということになります。

 

基本的な路線は変わらないにしても、細部は変わっている可能性があるので、転職する前に、最新の状況について、確認しておくことをオススメします。

 

成長環境について

SMBCフレンド証券は社員の教育体制に力を入れている会社です。金融知識、相続対策、資格取得に伴う勉強会やeラーニング、研修制度が充実しています。

 

また、営業部門においては、入社直後から、営業マン全員に入念なサポートが行われており、スムーズに業務を遂行することが可能です。

 

ただし、こちらも実績主義となり、優秀な社員に対しては、教育・サポートを更に手厚くする一方、成績が悪い社員に対しては、特に何もしないという、かなりハッキリした差が付けられています。

 

なお、SMBCフレンド証券は、大手証券会社と比較すると、知名度に欠けるため、目標を達成するためには、ハードワークが必須となり、日々厳しく管理されるため、自然にスキルが磨かれることになります。

 

そのため、業界内においては、SMBCフレンド証券で数字を残せる社員は、どこの会社でも通用すると定評があります。

 

ワ―クライフバランスについて

SMBCフレンド証券は、激務が当たり前の証券会社としては、比較的、ワークライフバランスが良い会社です。元々、仕事量が多く、毎日の残業が常態化していますが、労働組合が強いこともあり、年々改善されています。

 

また、営業も含めて、休日出勤は原則的に禁止とされており、カレンダー通り土日祝日が定休日となります。仮に土日に出勤することになったとしても、必ず代休が取得出来るので、週休2日は確実に確保出来る会社です。

 

さらに、夏期には土日を含めた9連休の休暇を、毎年、取れるようになっているので、定期的に長期休暇を取得して、リフレッシュすることが出来ます。

 

その反面、有給については取得しづらく、殆ど利用していないという社員が多いのですが、ノルマを達成していれば、取得することに対して咎められることはないので、自分次第とも言えます。

 

なお、SMBCフレンド証券では、職種を問わず、業務の状況に合わせて、毎月1回スポット休暇を取得することが出来るようになっています。

 

女性の働きやすさについて

SMBCフレンド証券は男社会の風潮が残る会社であり、男女で就く職種が分かれています。そのため、男女が同じ土俵で勝負することは殆どないです。管理職に就いている社員も、職種によって、男性と女性がハッキリと分かれています。

 

なお、SMBCフレンド証券は仕事量が多い会社ということもあり、管理職として活躍している女性というのは、その大半が独身です。結婚・出産後は、これを期に退職するか、総務に異動して、パートとして働くというケースが多いです。

 

育児支援体制については、産休・育休、保育料・ベビーシッター料の負担補助制度、時短勤務制度などが用意されており、制度設計としては充実したものとなっていますが、復職している女性社員が少ないこともあり、前例が少なく、取得しづらい雰囲気です。

 

特に営業はその傾向が強く、数字が出せないと勤務時間が長くなってしまうこともあり、体力的に厳しく、家族の協力が得られなければ、仕事と育児の両立は極めて困難な状況です。

 

しかしながら、会社としてはこの状況を改善しようと、産休取得の見直し、産後の職場環境の改善(事務職での復職、転勤・異動希望の承諾等)に務めており、女性が働きやすい環境が整いつつあるので、今後は期待出来る面があります。

 

SMBCフレンド証券の転職先としての価値

ここまで、SMBCフレンド証券の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、給与水準が高く、かつ、休みがしっかり取れるということで、この業界で転職を考えるのであれば、オススメと言える会社の一つです。

 

完全実力主義の会社なので、成果に対するプレッシャーが厳しい、子どもを持つ女性にとっては、働きづらい環境にあるなど、マイナス面もありますが、トータルで考えれば、働く側の人間から見ても、優良企業と言えるでしょう。

 

ビジネスマンとして鍛えられるので、どこにいっても通用するようなスキル・知識を身につけられるというのも、大きなメリットです。真剣に検討するだけの価値がある会社なので、ぜひ転職を考えてみてください。

SMBCフレンド証券の中途採用求人を扱っている転職会社

最後に、SMBCフレンド証券の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは内部事情に精通しているので、より細かいことに確認したい時には、直接問い合わせるようにしてください。

 

業界全体の傾向を把握しているので、他社と比較する形で、SMBCフレンド証券の価値について、聞いてみるのもアリですし、自分が望む職場像を伝えて、SMBCが当てはまるのかどうか、判断してもらうといったことも可能です。

 

転職先を決める際には、何かと有効な情報源となるので、ぜひ、うまく活用してください。

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。