カナダの会計士求人

会計士として、カナダで働きたいという時に、求人情報を得るための方法というのは、どんな働き方を考えているかによって違ってきます。具体的には、現地で採用されることを考えているのか、それとも、日本国内で採用されて、カナダに赴任するという働き方を考えているのかということです。

 

カナダの会計士求人

 

それぞれ、求人情報の入手ルートが違ってくるので、一つずつお伝えします。

 

現地採用の求人情報を入手する方法

まず、現地採用の求人情報を探す場合ですが、現地の求人情報サイト、もしくは転職会社を利用するのがベストです。グーグルなどで『canada accountant jobs』といったキーワードで検索をかければ、情報サイトが引っかかってくるので、そういったサイトをチェックしてみてください。

 

参考までに、代表的なサイトを幾つか挙げておきます。

※ほかにも、色々なサイトが存在するので、調べてみてください。

 

求人情報を探すのは難しくないのですが、カナダで募集がかかっている求人というのは、カナダ国籍を持つ人間、もしくは永住権を持つ人間に限られると考えてください。ワークビザでは難しいです。

 

カナダでも日本でも一緒ですが、会計士というのは担当制で、一つのクライアントを長期的に担当することになるため、ビザなどで就労期限がある人間というのは、事務所側も採用しにくく、敬遠される傾向があります。

 

また、カナダでは日本人会計士に対する需要は低いので、日本人ということを強みにして、転職活動を展開することも出来ません。

 

これは、CA、CGAといったカナダの会計士資格を持っていたとしても変わりません。極論すれば、会計士としての資格よりも、永住権を持っているかどうかのほうが重要と考えてください。(永住権があれば、経験・スキルに乏しくても、アシスタントとして採用されることが、普通にあります。)

 

ちなみに、カナダの永住権を取るためには、カナダ人と結婚する、カナダに会社を設立する(数千万単位の資本金が必要)、特殊技能者としてカナダ政府に申請して認められるなど、かなり高いハードルをクリアしなければいけません。

 

少なくても、会計士の資格を持っている程度では、まず取得出来ません。狙って取得出来るものではないと考えたほうがいいです。

 

補足)
いつまで有効なのか、わかりませんが、ケベック州では、州が指定する専門学校を卒業すると、永住権を取得出来るというプログラムを実行しています。卒業までに約2年間かかり、受講料と生活費を考えると、400万円近い費用がかかります。

また、ケベック州はフランス語が公用語となるため、在学中にフランス語の語学プログラムを専攻することも条件となっています。
http://toronto-ryugaku.cocolog-nifty.com/maringo/2012/08/100msp-ac67.html

かなり大変ではありますが、確実に永住権を取得出来るので、今現在、最も安く永住権を得られる方法として、密かに人気です。恐らく、参加者が一定の人数に達したら募集が終了すると思いますので、興味がある人は、今のうちに検討してみてください。

 

日本採用の求人情報を入手する方法

話を戻すと、では、永住権を持っていない人はどうすればいいのでしょうか? 最も現実的な方法は、日本国内において、大手会計事務所や監査法人、あるいは日系企業に就職、カナダに赴任するというものです。

 

数は少なくなりますが、カナダに赴任することを前提として、募集をかけている海外勤務案件が存在しますし、長期的目線で考えられるのであれば、とりあえず、カナダに支社がある企業に就職して、カナダに赴任するチャンスを狙うというやりかたもあります。

 

後者の場合、恐らく、数年単位の話にはなってきますが、日頃から、カナダで働きたいということをアピールしていれば、チャンスが回ってくる可能性は十分にあります。

 

こういった求人情報であれば、日本の大手転職会社に相談すれば、幾らでも紹介してもらえます。たとえば、下記のような会社です。

 

  1. ビズリーチ
  2. リクルートエージェント
  3. ロバートハーフ
  4. マイナビ会計士
  5. ジャスネットキャリア
  6. アカウンタントキャリア

 

1~3は民間企業に強い転職会社、4~6は会計事務所や監査法人に強い転職会社です。それぞれ、得意分野が違うので、自分が狙う転職先に合わせて選択するようにしてください。なお、このなかでは、リクルートエージェント・マイナビ会計士が、保有求人数が多くオススメです。

 

また、1~6共通で、コンサルティング会社からの求人を扱っています。会計・財務系のコンサルタントの求人のなかで、海外勤務を前提とした求人というのは多数存在しており、カナダ勤務の求人も少なくありません。

 

日本やカナダの公認会計士の資格を持っていれば、高く評価され、すぐに採用が決まるケースもあるので、興味がある人はチェックしてみてください。

 

※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)

 

北米だったら、カナダよりアメリカのほうが、チャンスが豊富

最後に、これは補足ですが、日本国内で仕事を探すにしても、カナダ勤務という求人は限られています。一方、アメリカ勤務であれば、かなりの数になり、チャンスが一気に増えます。

 

ニューヨーク勤務で、アメリカとカナダのクライアントを担当するといったようなケースも少なくないので、海外勤務を狙うにしても、こちらのほうがより現実的です。上記でリストアップした転職会社は当然、アメリカ勤務の求人もカバーしているので、併せて問い合わせてみるのもオススメです。