教養を高めたいビジネスマンにオススメの【ビジネス書以外】の書籍

自分を成長させる手段として、読書というのは非常に有効ですが、重要なことは、『どんな本を読むか?』ということです。

 

私は以前、仕事に身に付く知識・スキルを身につけようと、ビジネス書、自己啓発書を読みあさっていたことがあります。ピーク時には、毎月100冊以上の本に目を通していましたが、数年前に、衝撃を受けたことがあります。

 

それは、成功者と呼ばれるような人達は、案外、ビジネス書や自己啓発書は読んでいないという事実を知ったことです。

 

ある方からは、『今のビジネス書は読めば読むほど、頭が悪くなるから気をつけたほうがいい』とすら言われたことがあります。

 

でも、当時の私は、何を読めばいいのか分からなかったので、恥ずかしながら、『この人はスゴいな』と思う人に、その人の愛読書を教えてもらっていました。

 

歴史や哲学、自然科学、社会科学に関する本が多くて、『これが、どう仕事につながるのか?』と最初は戸惑ったのですが、こういった本を読むことが習慣になるにつれて、『人間とは何か』、『社会とは何か』といった、根本的なことに対する理解が深まるようになりました。

 

それにともない、仕事のパフォーマンスがあがり、収入も伸びました。

 

成功者と呼ばれる人達と比較すれば、私の理解力などミジンコみたいなものですが、教養を高めることは、最高のスキルアップ(自己成長)なんだと実感しています。

 

そんな私がこれまで読んだ本のなかで、特に、これは役立つと思う本をリストアップしてみました。正直にお話すると、ほぼ全てが教えてもらったもので、私が選んだものではありませんが、何度も読み返している本です。

 

反知性主義

反知性主義

 

建国から、アメリカの根底に流れる価値観、イデオロギーに対する理解が深まる本です。今のグローバリズムというのは、突き詰めていけば、アメリカの価値観なので、アメリカのことを知るというのは、現代社会を知るうえでも、極めて重要です。

 

でも、日本人からすると、アメリカの価値観は独特で、わかりづらいのですが、それを丁寧に解説してくれているのが、この本です。この本を読むことで、アメリカ(アメリカ人)の深層が分かります。

 

なお、『反知性』と聞くと、知性に反する行動(本を読まないで、テレビばかり観ているなど)をさしているように思えるかもしれませんが、そうではないことも分かります。

 

そして、それはアメリカ人の無邪気な楽観主義、徹底したプラグマティズム、権力(政府)への不信感とも結びついていて、その根底には、アメリカで独自に発達したキリスト教の福音主義の影響がある・・・ということで、なかなか深いです。

 

ちなみに、この本は今では、『なぜ、トランプ大統領が誕生したのかを解き明かす本』として、紹介されることが多いのですが、読み進めていくと、トランプ大統領という存在が、決してキワモノではなく、歴史の流れからすると、ある程度の必然性から生まれたものということが分かります。

 

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職業としての小説家

職業としての小説家

 

村上春樹は好きな作家さんの1人ですが、小説以上にエッセイ集が好きで、何度も読み返しています。

 

この『職業としての小説家』は、小説を書く時に、彼自身が大切にしている心構え、小説との向き合い方について、本音で語っている本ですが、その姿勢には、どんな仕事にも通じるものがありますし、人生との関わり方=生き方を考えるうえでも役立ちます。

 

また、この本を読み進めていくと、自然に自分自身の仕事との向き合い方や生き方について、考えたくなってきます。

 

脳に刺激を与えてくれる一冊として、考えるキッカケが欲しい人にオススメです。

 

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ローマ人の物語

ローマ人の物語

 

古代ローマの建国から滅亡まで、1000年の歴史をつづった超大作。文庫本だと全43冊と、膨大なボリュームなのですが、読みやすい文章で分かりやすく書かれているので、予備知識がゼロでも、サクサクと読み進めることができます。

 

難しいことを分かりやすく伝えるというのは、頭が良くなければできないことなので、作者の塩野七生さんは、本当にスゴイ人だなと思います。

 

古代ローマの文化、政治・経済・法の各種制度というのは、その後の世界にも大きな影響を与えており、現代社会に生きる私達にとっても、勉強になります。

 

また、ローマ人の物語の特徴として、歴史上の偉人の人間性を細かく表現しているので、歴史書という位置づけを超えて、人間のことを勉強できる本でもあります。

 

ビジネスの視点でいえば、リーダーシップ、組織運営について得られるものが多く、『ローマ人の物語』を愛読書としている経営者が多いのも、納得です。

 

私が初めて、ローマ人の物語を読んでから、20年近く経っており、何度も読み返していますが、読むたびに何かの気づきが得られるので、全く飽きません。

 

Check!

塩野さんの本だと、ギリシア人の物語、十字軍物語、ローマ亡き後の地中海世界、海の都の物語もGOODです。

 

これらの本を全部読めば、古代から中世まで、ヨーロッパ史の概要を、楽しく理解できます。

 

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ものぐさ精神分析

ものぐさ精神分析

 

岸田秀さんという心理学者によるエッセイ集ですが、日本の歴史を心理学の視点で分析するなど、かなり独特な内容です。人間の存在そのものに対する考察もあり、哲学書とも言える本です。

 

こんなかんじで、興味をそそられる刺激的な言葉が並んでいます。

 

  • 自己嫌悪とは、つまり、『架空の自分』 が『現実の自分』を嫌悪している状態である
  • 生きるのが下手な者は欲のない者であるが、自分は生きるのが下手だと思っている者とは、欲の深い者である
  • 被害者意識が強い者ほど、周りの人たちにとっては恐ろしい加害者となる
  • 本能が壊れた動物である人間は、現実に適合できず、幻想を必要とする
  • 人間とは幻想する動物である

 

また、この本のなかでは、日本とアメリカの関係性に対する話があります。国家という人間集団を、あたかも個人であるかのように扱っているのですが、日本人が集団として持っている感覚というのは、私自身にも当てはまることで、日本という社会の影響を強く受けているんだなと実感しました。

 

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世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

 

古代ギリシャ美術から2500年に渡る西洋美術の概要を学べる本。絵画は、その時の政治的・経済的背景の影響を色濃く受けていること、そして、絵画とは社会に対するメッセージであるということが分かります。

 

私は美術音痴で、何も知らなかったので、絵は見るものだと思っていましたが、この本を読んで初めて、絵とは読み物であることを理解しました。

 

そして、一つの美術品が生まれた背景を知ったうえで、その作品を見ると、色々なことを感じられるようになり、美術鑑賞が面白くなりました。

 

この本を読んで、美術に対する向き合い方が分かったというのが、最大の収穫でしたが、同時に、分からなくてつまらないと感じるのは知識がないからで、物事を楽しむには知識が必要ということを実感できて、学習の重要性を実感する機会にもなりました。

 

美術史は、世界のビジネスエリートにとって、当たり前の教養ということなので、グローバルで活躍したいのであれば、今のうちに勉強を始めるのもいいのではと思います。

 

なお、この本をアマゾンで購入した時に、関連書籍で『美術の物語』という本が表示されて、一緒に購入したのですが、こちらも面白かったです。

 

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ふしぎなキリスト教

ふしぎなキリスト教

 

現代社会というのは、近代西洋の価値観がベースになっていて、では近代西洋のベースは何かといえば、キリスト教ですが、日本人からしてみると、全く馴染みがない文化で、分かるようで分かりません。

 

それを、日本人の感覚でも理解できるように、解説しているのが、この『不思議なキリスト教』です。この本を読む前は、キリスト教に関する知識がゼロだった私でも、理解することができましたし、今の生活にも、大きな影響を与えているんだなということを実感しました。

 

入門書的な位置づけなので、詳しい人からすると、ツッコミどころが多いようですが、予備知識がない人間が、最初に手に取るにはスゴくいいと思います。

 

この本で得られる知識を土台にすれば、より深掘りしていけるので、ガイダンス的な本として読んでみてはいかがでしょうか。

 

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科学の方法

科学の方法

 

『科学には限界があるんだよ』ということを、実感させてくれる本。科学が万能と思っている人には、新鮮だと思いますが、この視点を持っているかどうかで、だいぶ、世の中に流通している情報の捉え方が違ってきます。

 

下世話な話をすると、誇大広告やウマイ話に騙されなくなると思います。(笑)

 

限界があるといっても、決して、科学を下に見ているわけではなく、限界が分かるからこそ、偉大さも分かります。

 

出版されたのが1958年ですが、今読んでも、古さがないですし、IT・AIといった技術が進んでいる今の時代のほうが、腑に落ちるような気がします。良書です。

 

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歴史の終わり

歴史の終わり

 

冷戦が終結したタイミングで出版され、『リベラルな民主主義が、人類が行き着く最終形』と論じて、ベストセラーとなった本。

 

歴史、哲学、思想、イデオロギーが現実世界に与える影響と、それらの関連性を様々な角度から、解説しています。

 

また、世界を作るのは人間ということで、人間を行動に駆り立てる要因=欲望、欲求の本質にもふれており、とても勉強になります。

 

ボリュームがあって、最後まで読むのは大変なのですが、今の時代を知るうえで、大切なことを色々と学べる、ぜいたくな本なので、じっくり時間をかけて読んで頂きたいです。

 

なお、この本の最後に、民主主義を脅かす最大の脅威として、過度に肥大化した優越願望をあげています。

 

優越願望というのは、『人から認められたい』、『よく思われたい』ということで、要は『私を見て!』ということです。何か、今のSNSの流れそのもので、30年近く前に予見していたとすれば、すごい洞察力だなと思います。

 

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デパートを発明した夫婦

デパートを発明した夫婦

 

現代社会を表現するキーワードの一つは、消費社会。必要ではないけど、欲しいから買うというスタイルですが、そのキッカケとなる世界初のデパートを開業した、フランスの商人、ブシコー夫妻の成功のプロセスを綴った本。

 

<必要>から<欲望>へというキャッチコピーが添えられていますが、『欲しくなったから、モノを買う』という今では当たり前のことが、実はわずか200年ぐらい前には、存在すらしていなかったということが分かります。

 

こういった本を読むと、当たり前って当たり前ではないんだなと実感できますが、この感覚は世の中の物事を観察するうえで、とても重要です。

 

また、ビジネスという視点でみれば、ブシコー夫妻が行ったことは、人間の本質を的確に捉えたうえで、いかに商品を買うという自分達が望む行動を顧客に起こさせるかということなので、マーケティングの勉強になります。

 

さらに、消費社会のキッカケを作ったとなると、強欲商人のように聞こえるかもしれませんが、ブシコー夫妻は、会社が得た利益を社員に還元することにも積極的で、定期昇給をはじめて制度化したり、無料の社員食堂、独身寮など、福利厚生という概念を生み出した経営者でもあります。

 

退職金制度、養老年金制度も、ブシコー夫妻が初めて創設したもののようです。今の利益至上主義の企業とは、意識の深さが違っていて、ビジネスとは何なのか、考えさせられます。

 

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中国化する日本 増補版

中国化する日本

 

日本の歴史を『中国化』、『江戸化』という、二つの枠組みで描き直している本。これまでの歴史書にはなかった視点ですが、文章が読みやすいこともあって、ぐいぐい引き込まれます。

 

ちなみに、この本では最初に、今のグローバル社会は、中国そのものだという解説から始まります。つまり、中国化というのは、この本では、グローバル化を意味しています。

 

(なぜ、中国化することがグローバル化になるのかというのは、この本のなかで説明されており、この視点が斬新で面白いです。)

 

一方、江戸化というのは、日本独自のスタイルを象徴する言葉として使われています。

 

日本人のなかにある、世界に自分達を合わせようとする思考と、昔からの自分達のスタイルに戻ろうとする思考の揺れ動きを書いている本です。

 

日本史の見方としてはユニークで、戸惑うこともあるかもしれませんが、こんなふうに今までにない視点と出会うことで、思考の幅が広がります。

 

『自分は賛同できるか?反対か?』、『なぜ、そう思うのか?』ということを自問すると、自分で考える力も磨かれますが、そんなキッカケを与えてくれる本としてもオススメです。

 

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実存と構造

実存と構造

 

実存主義、構造主義という、二十世紀を代表する思想を、生きるためのツールとして活用するための考え方について、まとめている人生のガイドブックと言えるような本。

 

実存主義というのは、シンプルに言えば、人間は価値ある存在で、どんなことでも自分の意志で決められる自由があるんだという思想で、人権、民主主義といった思想の土台になるような考え方です。

 

この考え方自体は素晴らしいもので、ここに反対する人はいないと思いますが、でも、いざ自由になったら孤独だし、何でも自分で決めなければならなくなるので大変で、実はそんな居心地の良いものではなかった・・・

 

身近なたとえで言うと、町内会や部活、ママ友の集まりなどに参加していると、気を遣うし、自分の好きなようにできなくて、窮屈だったけど、いざ抜けだしたら、最初はわずらわしさがなくなって楽しかったけど、仲間がいなくて、だんだん寂しくなってきた・・・といったことです。

 

この話のポイントは、人間は孤独には耐えられないということです。でも、また窮屈なコミュニティに戻るなんてできないという人に対して、人間はみんな一緒なので、孤独ではないですよというのが、構造主義です。

 

『みんな一緒』ということを、行動や思考のパターンが同じというふうに、システマチックに説明するので、構造主義と呼ばれています。

 

私の下手な説明で、どれだけ実感して頂けるか不安なのですが、人間の本質にふれられるので、何かと考えさせられます。

 

自由がいいorダメ、孤独がいいorダメという割り切れる話ではなく、物事には良いことと悪いことがあって、それが複雑にからみあっているので、考えれば考えるほど、『結局、何がいいのか?』と堂々巡りになってしまい、頭が痛いのですが、これこそが、この本を読む醍醐味です。

 

これは正しい、これは間違いと明確に断言するのは、分かりやすいのですが、世の中で割り切れることなんて、ほとんどないので、ゴチャゴチャした感覚を持っておくことは、生きるうえで、とても重要です。

 

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生と権力の哲学

生と権力の哲学

 

権力というと、力のある人間が、弱い人間を押さえつけるといった、上下関係をイメージすると思いますが、そうではなく、公平な立場にいる人同士が、お互いを監視することで、結果的に行動を制御する力ができるというのが、『生権力』という考え方です。

 

赤信号待ちをしていて、車が全く来ないので渡りたいけど、みんな守っているので、自分だけ渡るのは気が引ける・・・

 

こんな状況です。ごくありふれたことですが、これはプラス面を見れば、ルールを守る、マナーを大切にするといったことにつながり、とても良いことです。

 

でも、それが行き過ぎると、自由度が狭まり、窮屈になる。これって、今の日本の社会そのものではないでしょうか。

 

なぜ、こんなことが起きるのか? この状況に対処するには、どうすればいいのか?

 

こんな問いを考察している本です。人間社会に対する理解が深まりますし、そこから、自分はどんなふうに行動していけばいいのかという、生き方の指針を創り上げることもできると思います。

 

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今日の芸術

今日の芸術

 

『芸術は爆発だ!』で有名な岡本太郎の芸術評論書ですが、芸術という枠を超えて、充実した生をまっとうするにはどうすればいいのか?という生き方について、熱く語っている哲学書です。

 

うわべだけで生きていくことが、いかにむなしいことか、自分自身の人生と真っ向から向き合うことで、遭遇する問題を乗り越えていくことにこそ、生きている価値があるなど、様々なメッセージが散りばめられています。

 

本気で生きるということが、どういうことなのか、教えてもらえる本です。

 

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ゴーマニズム宣言SPECIAL 民主主義という病い

民主主義の病

 

民主主義の限界や欠点に焦点を当てている本。作者は漫画家の小林よしのり。(今は評論家といったほうがいいのでしょうか。)

 

この本は漫画なので、読みやすいです。内容としては、民主主義を否定しているのではなくて、何も知らないのに、理想化していることを批判するものです。もっと、民主主義のことを勉強して、現実を見極めようということですね。

 

民主主義とは何かということが、丁寧に解説されていますが、民主主義は今の社会の土台となるシステムなので、民主主義に対する理解を深めることは、世の中に対する理解を深めることにつながります。

 

『民主主義=素晴らしいもの』と考えていた人にとっては、ショッキングな内容かもしれませんが、こういった知的な刺激を頭に与えると、思考能力が活性化します。

 

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誰にもわかるハイデガー

誰にもわかるハイデガー

 

自分の人生を考えるうえでは、『死ぬ』という事実に本気で向き合うことが、とても重要だと実感しています。

 

暗い話ですが、『死』から目をそむけている限り、充実した人生は送れないと思います。なぜなら、その態度はゴマカシであり、何かをごまかしている人間が、良い生き方をできるはずは、ないからです。

 

かといって、『死』というのは、あまりにも大きすぎるので、どこから手を付ければいいのか、迷うところですが、この『誰にもわかるハイデガー』というのは、そのキッカケとして、絶好の本です。

 

『存在と時間』という、メチャクチャ難しい本を、分かりやすく解説している入門書ですが、それでも難しいです。

 

でも、理解できなくても、『そういうことなんだ』と腑に落ちることが、一つや二つは、必ず出てくるので、その実感と出会えるだけでも、物の見方が変わってくるはずです。

 

大げさな言い方をすると、生き方も変わるかもしれません。(人生に対する真剣度が上がるということです。)

 

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本を選ぶ時に重要なこと

このページでは、16冊の本を紹介させていただきましたが、どんな本が響くのかというのは、人それぞれなので、『何を読むべきか?』という問いに対する、絶対的な答えはないと思います。

 

自分がいいなと感じる本を読むのがベストですが、一応、指針的なものを挙げるとすれば、下記の二点を目的にすえて選ぶといいのかなと思います。

 

読書の目的

  • 自分と違う価値観、考え方と触れて、思考の幅を広げること
  • 世の中の仕組み、フォーマットを知ること

 

1については、誰もが納得できることだと思います。多様な価値観を身につけている人は、器が大きくて、人間としても魅力的ですし、頭が柔らかいので、発想力も豊かです。

 

また、個人的な経験からいえば、自分と違うモノを受け入れられるようになることで、イライラしたり、怒りを感じたりすることが減るので、毎日を穏やかに過ごせるというメリットもあります。

 

2については、うまく言葉で表現するだけの能力が、まだ私にはないのですが、ここでいう『仕組み』というのは、『世界は資本主義で・・・』とか、『今の日本は二極化していて・・・』といったシステム論的な話ではなく、個人の思考に影響を与える目に見えない仕組みといった意味合いです。

 

分かりづらいですね・・・

 

たとえば、私自身、色々な考え・価値観を持っています。

 

  • 真面目に仕事をすべき
  • 人に迷惑をかけてはいけない
  • 努力は素晴らしい
  • 家族は大切にしよう

 

書き出せば、幾らでもでてきますが、これは私が自分で考えているようで、実は周囲の影響を受けています。実際、上記のことって、今の社会で、正しいとされる考えです。

 

仮に、『幾ら人に迷惑をかけていい、何よりも自分が大切』という社会があり、私がそこに住んでいたら、『人に迷惑をかけてはいけない』という価値観は、身に付かなかったかもしれません。

 

もっと分かりやすい例だと、日本は信号を守る社会なので、『車が全然来ないのに、なんで待たなきゃいけないんだ』と思いつつ、私は赤信号が変わるのを待ちますが、海外だと、平気で無視する人ばかりなので、そんなところにいると、私も自分の判断で渡ってしまいます。

 

結局、こういうのって、自分で考えているようで、考えていません。少し、俯瞰して考えれば、外部の入力に反応しているだけです。

 

これって、刺激的な表現をすると、自分が社会の奴隷になっているとも言えますが、このことに気付くと、少しは縛りが緩くなって、自分の意志で動けるようになってきます。

 

・・・と考えているのも、実は何かの影響で・・・となるのでキリがないのですが、こんな理解が深まると、生きやすくなりますし、それは仕事にも好影響を及ぼします。

 

ですから、自分がどんな影響を受けているのか、その仕組みを知るというのは重要であり、それができるのが読書なので、それを本を読む目的の一つにされるといいのではと思います。