商船三井の中途採用事情

世界的な規模において定期船、不定期船、各種専用船、油送船及び液化ガス船による海上貨物運送を行い、運賃、貸船料、運航手数料を収受する海運業など行っている会社、それが『株式会社商船三井』です。

 

商船三井は創業1884年、約50ヵ所の海外拠点と444社のグループ会社を率い、847隻という世界最大の船腹量を誇る外航海運会社になっています。

 

最近の動向は、2017年に日本の海運業社である川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社が設立し、2018年4月1日から定期コンテナ船ネットワークの運営をスタートしました。

 

新会社の名前は『オーシャン・ネットワーク・エクスプレス (ONE) 』、シンガポールに本店を置いており、設立時点では世界第6位の規模の定期コンテナ船事業になっています。

 

このような背景から、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。商船三井への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。

 

商船三井の中途採用求人の傾向

商船三井の中途採用は、公式ページによると、陸上総合職(事務系と技術系)、海上社員の2つから募集が行われています。

 

<陸上総合職(事務系と技術系)>

  • 航海士、機関士

【採用条件】

  • 乗船履歴を有する者
  • 年齢25歳~40歳程度
  • 原則として、3級海技士免状及び2級海技士(筆記)免状以上に合格している者
  • 原則として、第三級海上無線通信士免状、もしくは、一級海上特殊無線技士免状取得者(但し、航海士に限る)
  • 乗船勤務可能な健康状態の者

選考は、一般教養試験、職業適性検査、クレペリンテストを経て面接試験が行われます。

 

<陸上総合職(事務系と技術系)>

  • 運航管理/海外営業/事業企画(グループ会社管理)

主として、鉄鉱石・石炭などの資源、石油・LNGなどのエネルギーや自動車などの製品を輸送する船舶の運航管理、及び国内外の顧客との輸送契約締結を担当します。

 

【必須スキル・経験】
営業、調達等、社外との折衝業務が発生する業務経験、将来的に国内外への転勤が可能であることが条件です。

 

歓迎するスキル・経験として、英語力中級(TOEIC730点程度)以上、海外留学、海外勤務経験などが挙げられています。

  • 企業法務 / 国際法務

民商法、会社法や独禁法などの各法令に関する社内、グループ会社へのアドバイス、各種契約書審査や、トラブル・事故対応に関する法的アドバイス、関係者との折衝、弁護士との相談等をご担当します。

 

【必須スキル・経験】
民商法、会社法、独禁法、腐敗防止法など法務関連業務に必要とされる法令全般の知識、国際契約の締結・審査の業務経験が必要です。

 

歓迎するスキル・経験として、英語力中級(TOEIC730点程度)以上、国際企業での法務実務経験が挙げられています。

 

その他、海洋事業、情報システム企画、経理など多種多様な職種の募集が行われていますので、転職希望の方は公式ページを必ず確認するようにしてください。

 

求人情報の入手方法

商船三井の公式サイト内に、経験者採用ページが開設されており、そちらのページから、求人情報を入手することが出来ます。
http://www.mol.co.jp/career/recruit.html

 

また、商船三井は、転職会社経由でも募集をかけているので、転職会社に問い合わせることでも、求人情報を入手することが可能です。

 

どちらのルートでも、入手出来る情報は一緒ですが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、商船三井を含めた、複数の企業の求人を見比べてみたいといった時には、まとめて紹介してもらえるので、便利です。(自分で探す手間が省けます。)

 

また、一度、転職会社に登録しておけば、自分が希望する条件に合う求人が発生するたびに、メールで通知してもらえるので、募集頻度が少ない職種での転職を狙う時には、情報源として活用することをオススメします。(連絡を待つだけなので楽です。)

 

求人情報を入手する際には、転職会社は何かと役立つ貴重な存在なので、うまく活用してください。(このページの最後に、商船三井の中途採用求人を扱っている代表的な転職会社をリストアップしておきます。)

 

商船三井の社員の年収・給与制度について

商船三井に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

  • 営業 26歳 年収630万円
  • 営業 30歳 年収700万円
  • 営業 31歳 年収880万円
  • 営業 32歳 年収920万円
  • 営業 35歳 年収1100万円
  • 営業課長代理 35歳 年収1200万円
  • 海技士 28歳 年収650万円
  • 海技士 31歳 年収900万円
  • 海技士 31歳 年収1000万円
  • 運行管理 25歳 年収740万円
  • 運行管理 29歳 年収800万円
  • 運行管理 30歳 年収1420万円
  • 運行管理 32歳 年収1000万円 
  • 経理 23歳 年収450万円
  • 財務 31歳 年収650万円
  • 経営企画 38歳 年収1000万円

 

商船三井の給与体制は、毎月の給与にプラスして、年4回(6月、9月、12月、翌年3月)の賞与と年1回(4月)の昇給からなります。賞与は会社の業績に大きく依存しますが、極端に少なくなるということはなく、昇給は原則として横並びを呈しています。おおよそ新卒10年ほどは年功序列型の給与体制と思っても差し支えありません。

 

30代半ば、課長代理クラス、課長クラス、部長クラスの給料はほぼ同一直線上にあり、段階上に上がる感じではありません。

 

諸手当は、通勤交通費が全額支給され、住宅手当などがあり、保険は、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険等完備されています。

 

福利厚生に関しては、独身寮、社宅、保養所、総合グラウンド、社員クラブ、リゾートクラブ・フィットネスクラブ法人会員、クラブ活動、住宅財形制度、貸付金、社員持株会 など充実しています。

 

中途採用で入社する時の注意点

商船三井は、年功序列型の給与体系となっており、中途採用の場合にも、同年代の現役社員の給与額を軸に、初任給が決まることになりますが、前職までの経歴・実績も加味されるので、交渉次第では、上積みが期待出来ます。

 

そのため、会社側からの提示額に満足出来ない時には、納得がいくまで、話し合うことをオススメします。転職時というのは、ある意味、最も、自分の希望を通しやすいタイミングなので、ぜひ、活かしてください。

 

もし、条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。実際、ベースアップに成功するケースが多いので、安心して任せてしまって大丈夫です。

 

商船三井の評価制度について

商船三井での労働環境は、自分一人で売り上げを変えるなどということが難しい業務であるため、個人の評価には幅を付け難いという側面があります。しかし、日々の業務の中でどれだけ仕事を回せているかなど、その意欲は明確に見えますので、そういった面を見られています。

 

基本的に評価は上司から行われますが、異なる部門への人事異動が一般的に行われているので、恣意的な評価はなく、公平性を保っています。しかし、やはり、基本的に年功序列型ですので、年次による出世になりますから、そうした面では正しい評価とは言えない面もあります。

 

商船三井の教育制度・成長環境について

通常の業務から外国政府、海外の企業、海外グループ会社と仕事をする機会は多く、グローバル的な視野を持つことができ、国際的な人脈の構築が最も役立ちます。 英語力は、入社時にはTOEICのスコアなどは参考にされますが、それほど問われません。しかし、業務を通じて使うことになりますから、得意でない人もめきめきアップできる環境です。

 

また若手の段階からスケールの大きい仕事を任せてもらえますので、個人の仕事の幅も他の業種の同年代に比べても早く成長できる環境です。

 

入社10年までをジョブローテーション期間としており、最低でも3部門に移動を経験する仕組みを採用しています。営業、バックオフィス問わず幅広く業務を経験できる点は商船三井ならではです。

 

教育面では、主任、アシスタントマネージャー、マネージャー、グループリーダーを対象とした階層別研修や、海外実務研修、海外短期留学、中国語等語学研修などの海外研修、その他研修として、乗船研修、英語力強化研修、社内語学研修(英語によるプレゼンテーション、ネゴシエーションなど)、リーダーシップコーチング研修等、力を入れています。

 

ワークライフバランスについて

商船三井では地上職と海上職とでは全くワークライフバランスが違っていきます地上職などは、部門によっては残業の多さは異なり、ワークライフバランスもまちまちです。

 

どの部署も日々の残業はありますが、上司が帰らなければ部下が帰りづらいという雰囲気は無く、定時で帰宅することも可能です。しかし、海外とのやり取りなどで、時間はずれ込む場合も少なくありません。

 

海上職などは、6か月仕事をし、3か月休暇をとるということもあり、通常のライフワークで考えることが出来ない面もあります。しかし、食費や居住費などはかかりませんから、貯蓄という面にフォーカスすれば、かなりの額を貯金出来る環境です。ちなみに月の平均残業時間は、40.2時間となっています。

 

休日休暇は、完全週休2日制(土・日)、祝日、メーデー(5月1日)、年末年始、夏季休暇(7日間)、有給休暇(初年度15日、1年ごとに1日増加、最高20日)、創立記念日(4月1日午後のみ)、慶弔など特別休暇と定めていますが、これも部署により様々です。

 

有給に関しても、部署間の繁忙期を除けば、取得している人も多く、年間の平均取得率も51%とまずまずの数字を上げています。

 

女性の働きやすさについて

船内には女性が多数在籍しており、マリンガールという呼称で活躍しています。航海士など男性のイメージがあるかもしれませんが、接客スタッフには女性も多いので女性が働き続けやすいという点は心配ありません。

 

採用や管理職登用も昨今では会社を挙げて積極的に行っているのがわかり、女性のキャリアアップも将来的には伸びていくのではないでしょうか?

 

育児支援制度に関しても、産休、育休など整えられており、たくさんの女性社員が結婚も出産も経験したうえで、在籍続けています。しかし、他業種に比べると、まだまだの面も多くあることは否めません。今後の課題と言えるでしょう。

 

商船三井の転職先としての価値

商船三井の職種とは古い産業であり、新しいことを始めるといったことより、歴史ある方法をきちんとやるという文化が根付いています。しかし、キーパーソンの顔が見えるサイズの組織ですので、本当にやりたいことがあれば、推し進めることも可能な組織でもあります。

 

職種が特殊というのもありますが、長期において、商船三井で活躍が出来る人材を作ろうという考えもあり、一度、商船三井に入れば、生涯を全うしようという気構えが必要になる会社です。

 

こうした環境に向いている人というのは、『船』にこだわりをもち、じっくり極めていきたいと考えている人が対象になると考えます。キャリアアップやベンチャー気質の人などは少し物足りなさを感じるかもしれません。

 

このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、商船三井への転職の判断を下すようにしてください。

 

最後に、商船三井の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。商船三井以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。

 

<商船三井の中途採用求人を扱っている転職会社>