株式会社ジェイテクトの中途採用事情

株式会社ジェイテクトの中途採用事情

 

ヤマザキマザック、DMG森精機、オークマといったメーカーとともに、日系四大工作機械メーカーと呼ばれている株式会社ジェイテクト。2006年に光洋精工株式会社と豊田工機株式会社が合併することで、誕生した会社です。

 

トヨタグループの系列会社として、主に自動車のステアリング、駆動系部品、ベアリング、工作機械、メカトロニクス製品の製造販売事業を展開していますが、部品メーカーでありながら、工作機械の開発技術を持つ、世界でも数少ない企業です。

 

工作機器の超高精度研削は、世界トップレベルにあり、その前身である、光洋精工の時代から、日本精工、NTNと共に、軸受大手3社とも呼ばれています。

 

ここ数年で、売上高が微増ながら、組織改編・効率化、コスト削減を進めることで、経常利益が2倍になるなど、業績は順調に推移しており、そういったことを背景に、人材採用を積極的に進めており、中途採用の求人についても、多数発生しています。

 

このページでは、ジェイテクトの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

ジェイテクトの中途採用求人の傾向

ジェイテクトでは、新卒・中途、双方において、人材採用を行っていますが、中途に関しては、下記のような職種を対象に、募集がかかっています。

 

  • 設計・開発(メカトロニクス・制御)
  • 軸受の製造関連業務
  • 電子制御システム開発
  • ソフトウェア・ハードウェア開発
  • 実験解析
  • 評価エンジニア
  • 電気設備管理業務
  • 営業(国内・海外)
  • 事業企画
  • 調達
  • 生産管理
  • 経理
  • 人事
  • 総務

 

タイミングによって、求人が出ている職種は異なりますが、傾向としては、営業、及び、設計・開発関連の求人が多く、その反面、管理部門関連の求人は少なくなっています。

 

応募条件に関しては、どの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、具体的な経験年数、前職の業種・実績などについては、求人ごとに要求される内容が異なります。

 

同じ職種でも、求人単位で、大きく異なっている状況なので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

求人情報の入手方法

ジェイテクトは、公式サイト内に中途採用希望者向けの専用ページを開設しており、こちらのページから、募集がかかっている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
https://www.jtekt.co.jp/recruit/info/carrier/

 

また、ジェイテクトは、転職会社経由でも、募集をかけており、求人によっては、公式サイト内では、募集をかけず、転職会社に採用を一任しているケースもあります。

 

こういった求人に関しては、転職会社に問い合わせない限り、存在を知ることが出来ません。そのため、公式サイトをチェックして、希望条件に合う求人が見つからなかった時には、転職会社にコンタクトすることをオススメします。

 

このページの最後に、ジェイテクトの中途採用求人の取扱実績が豊富な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

ジェイテクトの社員の年収・給与制度について

ジェイテクトに勤務する社員の年収を、職種別に幾つか挙げると、下記の通りとなります。

 

ジェイテクトの社員の年収

  • 開発 21歳 係員 年収 350~400万円
  • 研究開発 30歳 年収 550万円
  • 研究開発 30歳 年収 600万円
  • 技術 35歳 年収 600~650万円
  • 生産技術 30歳 年収 650~700万円
  • 生産管理 35歳 主任 年収 650~700万円
  • 管理 30代前半 年収 600万円
  • 営業 26歳 年収 400~450万円
  • 営業 28歳 年収 550~600万円
  • 営業 30歳 年収 600万円
  • 事務 32歳 主任 年収 650万円
  • 事業管理部 年収 500万円

 

役職の年収相場については、係員クラスで年収 600万円、主任クラスで年収 700万円、課長クラスで年収 800~1000万円、室長クラスになると、年収 1000万円超(1200~1500万円orそれ以上)、といった状況です。

 

親会社のトヨタ自動車や同業種の大手メーカー、デンソーなどと比較すると、給与水準は低めですが、他業種の日系大手メーカーと比較した場合においては、それほど遜色がないレベルです。

 

昇給は年1回、1%程度となり、役職が上がらない限り、年2000円程度の昇給にとどまります。(ただし、今の時代、毎年、確実に上がるというだけでも、凄いことではあり、ここは、やはり業界大手です。)賞与は年2回で、トータル5~5.3か月分程度が支給されています。

 

ジェイテクトはトヨタグループに所属しているだけあって、各種手当が手厚く、家族手当(妻 19500円、子供 7000円)や住居手当のほか、カフェテリアプランも用意されています。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用の場合、給与は前職までの経歴・実績をもとにして、算出されることになりますが、交渉次第で数字が変わるケースが多いので、ジェイテクトから提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、交渉することをオススメします。

 

もし、こういった交渉が苦手ということであれば、先ほど触れた転職会社に代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉に慣れており、上手に話を進めてくれます。苦手な人が無理に交渉しても、あまり良い結果にはつながらないので、全部、任せてしまったほうが賢明です。

 

ジェイテクトの評価制度について

ジェイテクトの評価制度は、期初に目標を設定、年2回の面談を経て、期末に目標の達成度と、その結果に対するアウトプット内容(質・量・スピード)を加味して、評価するという仕組みとなっています。

 

頑張ればそれなりに評価されますし、実力があれば大きな仕事を任されることもありますが、評価の結果が開示されないことと、基本的には年功序列の傾向が根強く残っているため、評価と給与が、連動していないのが現状です。

 

ただし、近年は徐々に実力主義の傾向が強くなってきており、年齢に関係なく能力の高い人が出世するようなケースが生まれてきているので、今後は努力に見合った見返りが得られるようになる可能性が高いです。

 

なお、ジェイテクトは、海外の売上比率が6割以上を占めるようになっていますが、今後も、海外市場の比重が高くなることは間違いなく、そういった背景から、英語のスキルは重要視されてきています。

 

そのため、TOEICの成績が主任や管理職への昇格の条件になっているので、英語が出来ないと、出世が打ち止めになると考えておいたほうがいいです。

 

ジェイテクトの成長環境について

ジェイテクトの教育環境は充実しており、入社時の研修をはじめ、節目ごとの社内研修や社内講師による技術教育、部署内での勉強会などが、随時行われています。

 

各研修のトピックも、製品知識、要素技術の設計と評価方法、システム設計と評価方法、QC、SQC手法、生産技術、法規など、非常に幅広くなっており、業務に必要なスキル・知識を効率的に身につけることが出来る態勢となっています。

 

また、ジェイテクトは、外部セミナー・研修の受講についても、積極的に奨励しており、業務に関連するものであれば、会社負担で受講することが可能です。(申請すれば、要望がそのまま通るケースが多いです。)

 

キャリアパスに関しては、ジェイテクトでは、年に数回、自身のキャリア・育成計画について上司と話し合う機会を持つことが出来る『キャリアコンサルティング』制度が用意されています。

 

自分が望むキャリアを形成するために、今為すべきことが明確になると、社員からは好評です。上司も親身に相談に乗ってくれるため、積極的に利用している人が多い制度です。

 

ワークライフバランスについて

ジェイテクトは、一部の部署においては、残業が多いうえ、休日にも出勤しなければいけない状況になっていますが、こういったケースは例外的であり、全体的に見れば、ワークライフバランスが取りやすい会社です。

 

基本的に、毎月有休を取得するように上司から指導されますし、労組の力が強いこともあり、3ヶ月続けて有休をとらないと、労組から所属部署へ指導が入るので、有休が取りにくいということはありません。長期休暇についても年3回、9日程度を取得することが可能です。

 

また、残業については、月40時間を超えると、帰宅を促されるなど、管理を徹底している会社なので、長時間労働を強いられるということは、まずありません。また、残業代は全額支給となっており、サービス残業になるケースはゼロです。

 

女性の働きやすさについて

ジェイテクトでは、ダイバーシティを強く推進しているため、社歴が長い日本企業でありながらも、男女差別はなく、セクハラやマタハラについても、厳しく監視されています。

 

業界の特色として、男性社員の比率が高く、女性社員の数は少ないですし、管理職に就いている女性となると、さらに少数となりますが、ここ最近は、技術職にも女性社員が増えてきていますし、女性の管理職を増やそうという動きもあるため、状況は変わりつつあります。

 

今後は、女性にとって、より働きやすい職場になっていくでしょう。なお、ジェイテクトは『育児休暇取得者100%復帰』を会社の方針として明確しているなど、育児支援制度の整備には力を入れています。

 

実際に復帰する人は多く、出産を機に退職する人は、自己都合によるものを抜かせば、殆どいません。ただし、一般職は基本的に定時で帰れるため、仕事と子育てを両立させやすいのですが、総合職になると、仕事量が多いため、大変さが増します。

 

ここは、部署次第ともなるので、気になる人は、転職後、自分が配属されることが想定される部署の状況について、確認しておくことをオススメします。

 

ジェイテクトの転職先としての価値

ジェイテクトは、トヨタ系列の会社ということもあり、就労環境がしっかりしていますし、給与は業界トップクラスの企業と比較すると、一段階落ちますが、それでも、福利厚生を含まれば、かなりの好待遇となるので、転職先として見た場合、十分に魅力がある会社と言えます。

 

自己研鑽・キャリア形成を図りやすいというのも、魅力の一つと言えます。ただ、好条件のメーカーが多い業種ではあるので、他社と比較したうえで、判断を下したほうが賢明です。

 

ジェイテクトの中途採用求人を扱っている転職エージェント

下記に、ジェイテクトの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、様々な企業の求人案件を保有しているので、ぜひ、他社のことについても、聞いてみてください。

 

ジェイテクトの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェント

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


転職の希望条件を伝えれば、それらの条件を満たす会社を探して出してもらうといったことも出来ます。選択肢が複数あると、判断を下しやすいので、こんなふうにも活用してみてください。