コーポレイト・ディレクションの中途採用事情

コーポレイト・ディレクションの中途採用事情

 

マッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループなどの外資が主流であった当時のコンサルティング業界において、欧米の合理的戦略思考を、日本企業の強みや文化に即した経営と融合させる『和魂洋才』のコンサルティングを目指して設立された、国内初の独立系経営戦略コンサルティングファーム、コーポレイト・ディレクション。

 

1986年にボストン・コンサルティング・グループに在籍していたコンサルタント10名が設立したコンサルティングファームですが、100名規模の組織に成長、民間企業に留まらず、医療機関、官公庁と、幅広い分野のクライアントに対して、コンサルティングサービスを提供しています。

 

組織規模が小さな会社ではありますが、優秀な人材の確保に余念がなく、コンサルタントを募集する、中途採用の求人を、常時、出しています。複数名を募集しているので、コーポレイト・ディレクションへの転職のチャンスは、思いのほか、多いです。

 

このページでは、コーポレイト・ディレクションの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

コーポレイト・ディレクションの中途採用求人の傾向

コーポレイト・ディレクションは、常時、コンサルタントを募集していますが、タイミングによって、具体的な領域・分野が違ってきます。たとえば、ここ最近では、経営戦略コンサルタント、PT担当コンサルタント、中国・東南アジア進出支援コンサルタントを募集する求人が、多くなっています。

 

国内外の主要大学・大学院を卒業していること、もしくは、企業・官公庁における勤務経験を有することを、応募条件としており、そのなかでも、下記の業務経験を有する人材を歓迎するとしています。

 

コンサルティング・調査・企画業務経験者、コーポレイトファイナンス、M&A、IPO支援、IR支援等のアドバイザリー業務経験者、証券アナリスト、事業法人での財務経験者

 

また、中国・東南アジア進出支援コンサルタントに関しては、ビジネスレベルで、英語・中国語を運用出来ることも、必須応募条件とされており、語学力も問われることになります。(担当地域によって、必要となる言語が変わってきます。)

 

なお、コーポレイト・ディレクションは、30歳前後という年齢条件を設けており、30代以降の人だと、よほど優秀な実績がないと、採用される可能性はないと考えてください。

 

求人情報の入手方法

コーポレイト・ディレクションの公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、中途採用求人の募集要項を確認することが出来ます。
http://www.cdi-japan.co.jp/recruit

 

また、コーポレイト・ディレクションは、転職会社経由でも募集をかけているので、コンサルティング業界における転職支援サービスを得意とする転職会社に問い合わせることでも、求人情報を入手することが可能です。

 

どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々なコンサルティングファーム、一般事業会社の求人案件を扱っているので、コーポレイト・ディレクションを含む、複数の求人を比較検討してみたいといった時には、まとめて求人情報を入手出来るので、便利です。

 

このページの最後に、コンサルティング業界に強い代表的な転職会社をリストアップしておきますので、必要に応じて活用してみてください。

 

コーポレイト・ディレクションの社員の年収・給与制度について

コーポレイト・ディレクションに勤務する社員の年収ですが、具体的な事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

コーポレイト・ディレクションの社員年収

  • 経営コンサルタント 25歳 年収502万円
  • 経営コンサルタント 25歳 年収700万円
  • 経営コンサルタント 26歳 年収800万円
  • 経営コンサルタント 27歳 年収452万円
  • 経営コンサルタント 30歳 年収1002万円
  • 経営コンサルタント 30歳 年収700万円
  • 経営コンサルタント 31歳 年収970万円
  • 経営コンサルタント 32歳 年収855万円
  • 経営コンサルタント 32歳 年収1212万円
  • 経営コンサルタント 36歳 年収1200万円

 

コーポレイト・ディレクションの報酬は年俸制となり、固定給部分と変動給部分とから、構成されています。変動給部分は、その年度のファームの業績と各スタッフの個人評価の二つの要素で決まります。

 

昇格するにつれて、年俸に占める変動給部分の比率が高くなります。また、年末に、過去1年間の貢献度を加味した、業績給が付与されますが、こちらも、職位が上がるにつれて、その割合が大きくなります。

 

つまり、ポジションが上がれば上がるほど、成果主義の給与体系になるというのが、コーポレイト・ディレクションの給与体系です。

 

なお、福利厚生については、特筆出来ることはないので、コーポレイト・ディレクションの待遇面を、他社と比較する時には、その点を考慮してください。(各種社会保険は完備されています。)

 

中途採用で入社する時の注意点

中途入社の場合、初年度の年収は入社時のポジション、及び、その年の評価によって決まることになりますが、前職までの経歴・実績も、重要な評価要素となってくるので、面接の時に、しっかりアピールすることが重要です。

 

また、話し合いで、金額が変わってくるという要素もあるので、コーポレイト・ディレクションからの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望を伝えて、しっかりと交渉することをオススメします。

 

評価と収入がリンクする会社なので、給与に妥協してしまうと、それが入社後の評価(立ち位置)にも響きかねないので、要注意です。

 

もし、こういった条件交渉を行うのは苦手ということであれば、前述した転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、この手の交渉事に長けており、うまく話を進めてくれます。上積みを勝ち取ったという実績を豊富に持っているので、ぜひ一度相談してみてください。

 

コーポレイト・ディレクションの評価制度について

コーポレイト・ディレクションの人事評価は、プロジェクトにおけるパフォーマンスが基本となります。具体的な流れとしては、まず、プロジェクトリーダーが、20にも及ぶ評価項目を通じて、メンバーを査定します。

 

コーポレイト・ディレクションでは、基本的に、一人のコンサルタントが、同時に2つのプロジェクトを担当することになるので、2名以上のプロジェクトリーダーから、評価されることになります。

 

そのため、特定の人間の意向に評価が引っ張られることがなく、大きな偏りが生じないような仕組みとなっています。

 

その評価をもとに、経営陣の合議において、最終査定が下されることになります。小さな会社だけに、経営陣が、一人一人の状況を把握しており、そのうえでの評価となるので、実情に即したものとなっており、社員の納得度は高いです。

 

実際、社員の間からは、『評価はガラス張りで公平』という声が多く、聞かれています。なお、コーポレイト・ディレクションでは、人事評価は半年ごととなります。

 

コーポレイト・ディレクションの教育制度・成長環境について

コーポレイト・ディレクションは、コンサルタントとしてクライアントの抱える問題と対峙することこそが、コンサルタントとしての成長につながる最適なトレーニングと考える会社であり、OJTをスタッフ教育の基本としています。

 

そのため、年齢や実績を問わず、全ての社員に対して、どんどん仕事を与えて、成長の機会を提供することに努めており、新卒・中途を問わず、入社直後から、大きな裁量を与えられて、仕事に取り組むことになります。

 

ちなみに、その時には、先輩のコンサルタントが仮説構築のアプローチ、調査・分析手法、スライド作成方法などの指導をきめ細かく行うので、実践を積みながら、効率良くスキルを向上させることが出来ます。

 

また、プロセスの一部だけでなく、プロジェクト全体を見ることになるので、一人でやりきる力やどんな状況下でも冷静に考えられる思考能力が、自然に磨かれることにもなります。

 

さらに、コーポレイト・ディレクションでは、プロジェクト経験の共有を目的とした勉強会(年数回)、外部講師やCDI コンサルタントが各専門分野についての発表を行う研究会(年2回)などが、定期的に開催されているので、こういった機会を利用して、実用的な知識を習得出来ます。

 

海外の大学への留学支援制度も用意されているので、会社の支援を受けながら、MBAの取得を目指すといったことも可能です。

 

このように、コーポレイト・ディレクションは、自分を成長させることが出来る環境が、非常に整っている会社ですが、在籍しているスタッフが、優秀なので、そういった人達と切磋琢磨出来るというのが、自己成長という点では、何よりも大きいです。

 

ワークライフバランスについて

先ほど触れたように、コーポレイト・ディレクションでは、成長するための最高のステージが用意されていますが、その土台を形成するためには、結局、仕事に専念するしかありません。

 

そのため、コーポレイト・ディレクションで働いている人というのは、自己研鑽の意識が高く、自分から進んで、ハードワークを行う人達ばかりです。そのため、ワークライフバランスに対する意識というのも、普通の会社とは違うので、注意してください。

 

ビジネスマンとして、しっかり休養を取ることも重要と認識しているので、無駄に長時間働くといったことはしませんが、自分に与えられた役割を果たすうえでは、プライベートを犠牲にすることを厭いません。

 

むしろ、休養の時間を取るために、いかに業務を効率良く回すかという発想で、仕事に向き合っているので、仕事が回っていないのに、休むというような感覚は、まず認められません。

 

逆に言えば、自分の責任を果たしていれば、どれだけ休もうとも、本人の自由とされているので、プライベートも大切にしたいということであれば、それも自分次第で実現出来る会社です。

 

ちなみに、コーポレイト・ディレクションには、仕事人間というタイプは少なく、しっかり働いて、しっかり休むという人が多いので、そういった意味では、体育会系の日系企業よりも、よっぽどワークライフバランスが確保出来る環境と言えるでしょう。

 

女性の働きやすさについて

コーポレイト・ディレクションでは、男女比率から言えば、男性のほうが多い会社ですが、だからといって、女性が不利な立場に置かれるということはありません。完全に、男女平等の会社なので、バリバリ働きたい女性にとっては、最高の環境と言えます。

 

実際、コーポレイト・ディレクションでは、プロフェッショナルとして活躍している女性コンサルタントが、数多く存在します。

 

もちろん、コンサルティング業界は、ハードワークが基本なので、仕事の負荷が高いということは、覚悟しておく必要があります。(一般的な観点から言えば、女性にとって、就労環境は良いとは言えないのが、コンサルティング業界です。)

 

コーポレイト・ディレクションの転職先としての価値

コーポレイト・ディレクションは、有志が集まって設立した少数精鋭の会社なので、実力主義のコンサルティング業界のなかでも、その傾向が強い職場です。そのため、自分の力で勝負出来るので、成果主義が好きな人、成長志向が強い人にとっては、最適な会社と言えるでしょう。

 

(逆に言えば、仕事に対する意欲が低い人には、向いていない会社ですが、そもそも、そういった人は、コーポレイト・ディレクションには興味を持たないと思いますので、このあたりの説明は省きます。)

 

あとは、給与などの条件面ということになると思いますが、大手と比較すれば負けます。その変わり、仕事のやり甲斐というのは、大手以上なので、そのバランスを、どう見るかということになってきます。

 

また、コーポレイト・ディレクションは、自分を成長させるには、格好の環境なので、ここで実力をつけて、より好条件の大手に移る、あるいは独立するなど、次のキャリアを考えるという考え方もあります。(この会社を大きくして、自分の収入を増やすといったことも目指せます。)

 

面白味は十分にある会社なので、自分自身のキャリアパスを考慮しながら、コーポレイト・ディレクションへの転職を目指すのかどうか、判断を下すようにしてください。

コーポレイト・ディレクションの中途採用求人を扱っている転職会社

最後に、コンサルティング業界に強い転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、コーポレイト・ディレクションの社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うようであれば、ぜひ一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になります。

 

また、興味があるようでしたら、他社の求人を紹介してもらって、比較するといったことも出来ます。転職先を決める際には、転職会社は何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。