スターバックスコーヒージャパンの中途採用事情と年収

スターバックスコーヒージャパンの中途採用事情と年収

 

スターバックスコーヒージャパンはアメリカに親会社を持ち、日本のスターバックスを経営する会社です。日本にスターバックスは1000店舗程あり、社員数2000人規模の大企業です。(2014年には、800人の契約社員を正社員(無期雇用)化するなど、積極的に人材登用を進めています。)

 

顧客サービスとコーヒーの品質に対するこだわりなど、企業理念がかなりしっかりしているため、社員満足度が高く、モチベーション高く働いている社員が多いのが特徴です。

 

中途で求められる職種など

中途採用に関しては、東京目黒にある本社スタッフのみの募集となります。(店舗スタッフは募集していません。)店舗の開発、設計を行う店舗開発部、営業本部、マーケティングを行う戦略部、店舗のシステム設計などを行う情報システム部、経理部、購買部、物流計画部、品質管理部など、様々な部署から求人が出ています。

 

中途希望者に要求される条件・スキルは募集部署により様々です。店舗運営関連の募集ならば、コミュニケーションスキルや分析能力、思考能力などが求められますし、システム設計関連の募集ならばシステム開発スキルや実務経験などが必須要件となってきます。チームリーダーとしてのスキルを求める部署も多いです。

 

なお、全部署共通で、スターバックスコーヒーのミッションを理解し、企業理念などの企業の価値観に深く共感出来ることが、採用の大前提となっています。

 

※2017年12月追記
このところ、スターバックスでは、上記の職種に加えて、デジタル戦略本部からの求人が増えています。データを活用したデジタルマーケティングの施策立案・実行業務、オンラインサービスやアプリの開発業務を担当することになります。

 

該当業務に関する3~5年程度の実務経験、及び、ビジネスレベルの英語力を有することが応募条件となっています。

 

中途採用者向けの求人情報の入手方法

スターバックスの公式サイト内に、キャリア採用情報ページが用意されており、そちらから、現在、募集がかかっている中途採用の求人一覧、及び、募集要項を確認することが出来ます。
http://www.starbucks.co.jp/recruit/career/

 

また、スターバックスは、転職会社経由でも、募集をかけているので、そちらから求人情報を入手することも可能です。

 

公式サイト、転職会社、どちらからでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を保有しているので、スターバックスの求人と、他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて情報を教えてもらえるので、便利です。

 

このページの最後に、スターバックスの中途採用求人を扱う転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

中途採用者の年収

スターバックスジャパンの年収事例は以下の通りです。

 

スターバックスジャパンの社員年収

  • アシスタントマネージャー 25歳 年収350万円
  • アシスタントマネージャー 28歳 年収350万円
  • ストアマネージャー 30歳 年収420万円
  • ストアマネージャー 30歳 年収480万円
  • ストアマネージャー 39歳 年収500万円
  • 営業 23歳 年収300万円
  • 営業 30歳 年収500万円
  • 人事 23歳 年収400万円
  • 経理財務 30歳 年収650万円
  • 経営企画 38歳 年収730万円

 

年収水準はアパレル業界とほぼ同水準となっており、それほど高額というわけではありません。(他業種と比較すれば、ハッキリ言って低いです。)

 

給与制度は年俸制が基本となりますが、本人の希望により月給制に変更することも可能です。外食産業としては珍しく、残業代や休日出勤手当、深夜手当などがきっちり支払われています。

 

賞与は夏、冬に分けての二回支給となっており、夏は1カ月、冬は2カ月の業績変動制となっています。

 

給与水準自体は決して高くないので、収入にこだわりがある人にとっては、満足出来ないかもしれません。コーヒーに対する情熱がある人が喜んで働いている会社と言えます。

 

スターバックスジャパンの人事評価制度

スターバックスでは、年2回人事考課が行われており、その評価次第で昇進が決まります。仕事に取り組む姿勢や意欲、スキルレベルなどが総合的に評価されることになります。実力主義が徹底されており、向上心のある人は、どんどん昇進することができる環境です。

 

ただし、直属の上司が評価者となるため、相性次第で評価が変わるという側面は、避けられないようです。

 

なお、スターバックスは、ポジション次第によっては役職が上がっても手当・残業代が付かないケースがあり、結果として、一般社員より年収が下がる場合もあるため、よくよく注意する必要があります。

 

福利厚生制度・女性の働きやすさ

スターバックスコーヒージャパンの労働環境は良好です。有給休暇をきちんと消化することが出来ますし、産休育休も取りやすく、時間短縮勤務をしている女性が多いです。時間の融通がつけやすく、ワークライフバランスを重視する人にとっては、理想的な会社と言えます。

 

その反面、金銭面では、あまり際だったことがなく、会社都合で転勤があった時のみ、住宅手当が支給される程度です。ちなみに、スターバックスならではの福利厚生として、コーヒー豆を貰うことが出来ます。

 

スターバックスには、正社員(無期雇用)、契約社員、アルバイトといった雇用形態やこれまでの経歴などで差別することなく、同じ会社で働く一員として尊重する風潮があり、それは福利厚生制度にも反映されています。そのため、社員同士の連帯感もあり、風通しもよく、会社環境は非常に良好と言えます。

 

会社に労働組合はありませんが、その代わりとなる制度が用意されており、社員の意見は定期的に役員会にあげられる仕組みになっています。そのため、今後、ますます社員よりの環境が整う可能性が高いのですが、収入等、金銭面では、あまり期待は出来ないと考えたほうがいいでしょう。

 

退職する理由

店舗勤務の店長クラスの社員が、仕事量が多く残業が多すぎるため、体を壊して退職を余儀なくされるといったケースはありますが、本社勤めであれば、それほどハードワークではないので、こういったことは少なく、退職を決断する人の理由の大半は給与に関する不満です。

 

元々の給与水準が高くなく、30代以降になると、他業種との差が顕著になってきます。若い時には、コーヒーに対する情熱から、好きなことを仕事に出来ることと引き替えに安い給料を受け入れるという選択をする人が多い反面、家族を持つ年代になってくると、現実的にもっと多くの収入が必要ということで、転職を決意する人が少なくないようです。

 

ただし、フォローするわけではありませんが、ブラックな企業も多い飲食業界のなかでは、スターバックスはサービス残業もなく、ボーナスも支給するなど、かなりの優良企業です。リストラもないので、本人が希望する限りは、安定して働くことが出来るので、給与水準に納得出来るのであれば、満足度の高い職場と言えるでしょう。

 

スターバックスコーヒージャパンに転職する時の注意点

スターバックスは労働環境が良い会社ではありますが、給与面に関しては、それほど恵まれているわけではありません。30代前後の人が中途採用で入社する場合、前職にもよりますが、年収が下がるケースのほうが多いと思います。

 

年齢が上がれば、さらに、この傾向は強くなり、40歳前後の場合、100~200万の収入源は十分に考えられます。年収については、転職エージェントに確認すれば一目瞭然ですが、給与面だけで考えれば、スターバックスは中途採用で入るには、クエスチョンマークがつく会社と言えます。

 

もちろん、仕事はお金だけで図れるものではないのですが、重要な要素であることは間違いないので、よくよく考えるようにしてください。

 

仕事に対する満足度・やりがいと収入アップを両立させられる職場は必ず存在するはずなので、エージェントと相談しながら、探してみてください。

 

スターバックスコーヒージャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェント

下記のエージェントであれば、外資企業への転職支援を得意としているので、相談先として最適です。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


※補足
JACは外資系企業、日系グローバル企業専門なので、こういった企業への転職を目指すのであれば、上記で取り上げている転職会社のなかでも、最も有効な情報源となります。

 

特に、30代以上の経験豊かなビジネスマンの転職支援を得意としているので、該当する人は要チェックです。(マネジメントレベルの求人も多いです。)

 

リクルートエージェント、ビズリーチも同様ですが、保有求人数が若干劣るので、第二・第三の選択肢と言えるような存在です。ただ、JACがカバーしていないような求人を扱っていることもあるので、リストアップさせて頂きました。

 

一方、マイナビエージェントは、若年層のビジネスマンの転職支援に力を入れている転職会社です。第二新卒者の転職支援も得意としているので、20代の人にオススメです。

 

いずれにしても、どの転職会社がいいのかというのは、実際に話をしてみたいと分からない部分もあるので、2~3社に同時にコンタクトして、比較検討することをオススメします。面倒かもしれませんが、これが最も確実な方法です。