プラダジャパンの中途採用の求人事情と年収について

プラダジャパンの公式サイトには、採用関連の情報は掲載されていないため、直接求人情報を入手することは不可能です。外資系企業の求人や消費財業界の求人に強い転職エージェントに問い合わせることになります。

 

プラダジャパンの中途採用の求人事情と年収について

 

下記のエージェントであれば、プラダジャパンの取り扱い実績が豊富なので、仕事を紹介してもらえる可能性が大です。

 

※ビズリーチはマネジメントレベルの求人の取り扱いが中心なので、マネージャー以上のポジションの求人を狙っている人向けです。役員クラスの求人もカバーしています。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 

プラダはイタリアに本社を持つ、世界的に有名な女性向けバッグなどのブランドメーカーです。憧れのプラダで働きたいという女性は多いでしょう。しかし、外資系企業にありがちな事ですが、イタリア本社からトップダウンで指示が下りてきて、世界中の支社が振り回されることがしばしばです。

 

本社勤務と店舗勤務があり、店舗勤務はほとんどが女性スタッフです。店舗によって職場の雰囲気はかなり異なるようです。

 

※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。

 

(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)

 

この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。

 

 

特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。

 

(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)

 

 


 

中途で求められる職種など

中途採用者の募集というのは、総合職と販売職に分かれます。販売職は、その名の通り、店舗勤務のスタッフとなりますが、正社員(無期雇用)採用の求人は殆どなく、大半がアルバイト、契約社員としての採用となります。

 

そのなかで、有能な勤務実績を上げたスタッフのみが正社員(無期雇用)として再契約出来るといった仕組みとなっていますが、販売職だと、昇格したとしても店長止まりであり、年齢的には40歳を超えると働きづらくなるポジションなので、他業種に転職する人も多いです。

 

総合職については、広告・マーケティング、広報、商品開発、広報、経理財務、人事等、様々なポジションで求人が出ていますが、数は少ないので、採用を勝ち取るのは至難の業となります。

 

即戦力として期待されての採用となるため、該当業務に関する実務経験を長年に渡り積んできているプロフェッショナルでないと、面接を受けることすら出来ないと思います。なお、アパレル業界に関する経験は問われないことが多いので、自動車や家電等、別業種において経験を積み上げてきた人が。プラダに転職することも少なくありません。

 

ですから、アパレル・ファッションに関する知識や興味がどうという話ではなく、純粋に、その職種に関する実務能力が問われるということになります。大半のポジションにおいて、ビジネスレベルの英語力も必須とされています。

 

年収・人事評価制度

プラダジャパンの給与制度は年俸制で、売上などの成果によってインセンティブが付きます。年収事例は以下の通りです。

一般スタッフ

  • 中途5年目 エリアマネージャー:年収500万円
  • 中途5年目 本社管理部門主任:年収800万円

店舗勤務スタッフ

  • 中途1年目 25歳:年収310万円
  • 中途7年目 店長:年収650万円

 

店舗スタッフについては、給与がそれほど高くありませんが、同業他社に比べると休みも多く仕事も難しくないため、納得している社員が多いです。逆に、簡単すぎる仕事の割には、給与が高いと感じる人も少なくないようです。

 

総合職に関しては、外資ということもあり、実力主義・成果主義の世界であり、実績次第では、年齢・ポジションにかかわらず、高い年収を得ることが出来ます。ただし、基本給自体は上がることが殆どないので、中途採用の場合、入社時の年収が、その後もずっと強い影響を及ぼすことになります。

 

中途採用者の場合、前職の年収がベースになりますが、交渉次第という側面もあるので、転職エージェントの力を借りて、少しでも良い条件を引き出すことを狙ってください。

 

エージェントは、転職者の年収の30%~35%を紹介手数料として、企業からもらうというビジネスモデルで運営しているので、年収がアップすることはエージェントにとっても望ましいことであり、真剣にサポートしてくれます。

 

福利厚生・女性の働きやすさ

プラダジャパンの場合、福利厚生制度はあまり整っておらず、住宅手当や配偶者手当などもありません。プラダ製品を割引で購入出来る社内販売制度があるぐらいです。ただし、同業他社に比べ有給休暇や週休は多くなっているので、労働環境自体は悪くありません。

 

女性が中心の職場なので、女性が働きやすいように環境が整えられていますし、産休・育休の制度も整っています。しかし、時短勤務制度は用意されていないため、産後も他の社員と同じ条件で働き続けなければいけません。必要があれば、残業も行うことになります。

 

そのため、両親の助けなどが無いと、出産後も働き続けることは難しいという意見が多いです。ただし、部署によっては、状況は違うようなので、中途採用で転職を目指す時には、事前に、このあたりの労働環境に関するチェックは綿密に行っておいたほうがいいです。

 

なお、女性メインということもあってか、男性社員にとっては働きにくいと思うことが多々あるようです。

 

退職する理由

仕事がぬるくキャリアアップに限界を感じた、店舗スタッフから本社スタッフへの異動を希望したが全くかなえられなかったなど、様々な退職理由があります。しかし、一番多いのは、給料が低すぎる、頑張ってもインセンティブが少なすぎるという不満です。

 

そのため、バリバリ働いて実力をつけてもっと高収入を手にしたいという上昇志向がある人ほど、辞めていく傾向が強くなっています。その結果として、『給料はそこそこだが、仕事量を考えると、まあまあ満足』といった考えの人が残りがちです。

 

また、人間関係に限界を感じた、出産後も働き続ける自信がなくて、結婚・出産を機に辞めたという人も少なくありません。

 

プラダジャパンを転職先として、どう見る?

このようにプラダジャパンは、転職を目指すには良い会社とは一概には言えない面もありますが、部署ごとに違いが大きいので、職種によっても事情が変わってくるというのが正直なところです。

 

この業界のなかでも花形の広報・マーケティング・商品開発といった部署だと、やはり魅力を感じるのか人気です。

 

そのため、内情について、転職エージェントに入念に確認することをオススメします。その時には、ヴィトンなど、同業他社の状況についても合わせて聞いておくと、的確な判断が下しやすいと思います。

 

転職は人生を左右する大きな決断となるので、後々で後悔しないように、納得がいくまで検討するようにしてください。