バイエル薬品株式会社の中途採用事情

バイエル薬品株式会社の中途採用事情

 

ドイツに本部を置く世界有数の製薬会社、バイエル。110年以上の歴史を持つ解熱鎮痛薬「バイエルアスピリン」をはじめとした、医療用医薬品事業を中心としていますが、近年は遺伝子組み換え種子の世界最大手モンサントの買収計画を進めるなど、農業分野にも力を入れています。

 

そのバイエルが100%出資する、バイエルホールディング株式会社の子会社として、日本国内でバイエル製品の製造・販売を担っているのが、バイエル薬品株式会社。2016年の売上高は 2190億円、従業員数は約 2850名を数える大手メーカーです。

 

日本法人は、医療用医薬品、動物用医薬品、医療機器、ヘルスケアの4事業を展開しており、主軸である医療用医薬品部門においては、循環器領域、腫瘍・血液領域、婦人科・皮膚科領域、眼科領域の4領域に注力しています。

 

ここ数年、業績は順調に推移していますが、さらなる増収増益を目指して、事業を拡大しており、それに伴い、人材を積極的に募集しています。中途採用に関しても、常時、複数の求人案件が見つかる状況です。

 

転職を目指すには、良いタイミングなので、ぜひ、色々と可能性を模索してみてください。このページでは、バイエル薬品の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、転職活動の際に、参考にしてください。

 

バイエル薬品の中途採用求人の傾向

バイエル薬品では、中途採用希望者向けの専用サイトを用意しており、こちらのサイトから、募集がかかっている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
https://career.bayer.jp/ja/working-at-bayer/professionals/index.html

 

募集が行われている職種は多岐に渡りますが、比較的、発生頻度が高い職種としては、下記のようなものがあります。

 

  • 営業、営業企画
  • マーケティング(リサーチ・分析)
  • 経営企画(事業企画・プロデュース)
  • プロジェクトマネージャー
  • メディカルインフォメーション
  • メディカルアフェアーズ
  • MSL

 

ほかにも、国内工場の建設管理者、経理財務、人事、法務、広報といった職種において、募集がかかることがあります。

 

また、最近の傾向としては、IT技術を活用した製品・サービスの開発に注力していることがあり、ウェブ・アプリ開発者や、新規デジタルサービスの開発経験者、データ分析経験者を募集する求人が目立つようになっています。

 

いずれも、即戦力としての人材を募集しており、3~5年程度の実務経験のほか、業務によっては、MBA や医師免許などの高度な資格の保有を必須としているため、全体的に、ハードルは高めと言えます。

 

また、外資系企業であるため、TOEIC700点以上の英語力を要求されるケースが多いので、語学スキルも必須事項と考えておいてください。

 

※補足
バイエル薬品は、中途採用に関しては、転職エージェント経由でも、募集をかけており、大手のエージェントにコンタクトすれば、様々な求人を紹介してもらえます。

 

エージェントは様々な企業の求人情報を確保しているため、同業他社とバイエル薬品の求人を比較するといったことも出来るなど、転職先を決める際には、なかなか便利な情報源となります。

 

このページの最後に、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、興味がある人は、ぜひコンタクトしてみてください。

 

バイエル薬品の社員の年収・給与制度について

バイエル薬品に勤務する社員の年収ですが、職種ごとに具体的な年収例を挙げると、以下の通りとなります。

 

バイエル薬品の社員年収

  • MR 24歳 男性 年収 500万円
  • MR 25歳 女性 年収 550~600万円
  • MR 20代後半 男性 年収 800万円
  • 学術 32歳 女性 係長クラス 年収 800万円
  • 開発 35歳 男性 年収 700万円~800万円
  • MR 35歳 男性 年収 800万円
  • 管理 35歳 男性 年収 800万円
  • MR 40代 男性 年収 900万円
  • MR 40代 男性 年収 1200~1300万円

 

ほぼ業界標準といえる給与水準となっており、中堅クラスで年収 1000万円程度です。ただし、バイエル薬品は実力主義の会社なので、早ければ30代前半で、課長・部長レベルに昇格することが可能です。

 

(逆に、実力がなければ、幾ら勤務年数を積み上げても、昇進することは不可能であり、40代後半でも係長止まりという人も少なくありません。)

 

給与体系は年俸制となり、基本給のほかにボーナスが支給されますが、基本給とボーナスの割合が7:3、もしくは8:2となるなど、基本給を重視した体系となっているので、他の外資企業のように、年収の社員間格差が大きくなるといったことはありません。

 

そういった意味では、給与が安定している会社とも言えます。(ボーナスの半分は、毎月の給与に分けて支給され、残りは3月に支給される形となります。)

 

なお、バイエル薬品では、職務等級に合わせた能力給が導入されていますが、これも、それほど給与には大きな影響を与えません。むしろ、給与に関しては、勤務年数のほうが強く影響する、年功序列の傾向が強い会社と考えてください。

 

(ちょっとややこしいのですが、昇進については実力主義、昇給に関しては年功序列ということになります。)

 

バイエル薬品の評価制度について

バイエル薬品では、活動評価と実績の2面制評価を取り入れており、ともに重要視されているので、たとえ実績が飛び抜けて良くても、活動評価のほうで評価されないと給与はなかなか上がらない仕組みとなっています。

 

ただし、活動評価に関しては、仕事のプロセスなど、数値化出来ない項目が多いため、最終的に、上司の判断に任されることになるので、日頃から、上司とコミュニケーションを取って、意思疎通をスムーズにしておくといった配慮が重要となってきます。

 

昇格に関しても同様であり、係長クラスまでは年功序列で、昇進に要する期間に差があるとはしても、ほぼ全員、昇格出来ますが、課長以上になると、ポストが少なくなるため、競争が始まることになります。

 

ただし、係長から降格することはほとんどないため、大きな出世は望まない、それよりも安定した職場環境のなかで働きたいという人には、満足度が高い会社になると思います。

 

成長環境について

バイエル薬品は、社員教育に力を入れており、教育プログラムが非常に充実しています。中途採用であっても、入社後には、初期研修をみっちり受けることになりますし、その後も、Eラーニングや社外セミナーなどを通して、必要に応じて、様々なスキル・知識を身につけることが可能です。

 

社内での勉強会も活発であり、スキルアップ出来る環境は、十分に揃っています。ただし、強制参加ではないため、自己研鑽に意欲的な人と、そうでない人とでは、数年で大きな差がついてしまいます。そのため、常に、努力する意識を持つことが、バイエル薬品で働く際には、重要となります。

 

キャリアアップに関しては、社内公募制度があり、別部署への転属も比較的スムーズに行えるなど、希望が叶いやすい環境です。(本人が希望すれば、ずっと同じ部署にとどまることも出来るので、このあたりは、本当に自由な会社です。)

 

ワークライフバランスについて

所属部署や上司の考え方によって状況は異なるものの、バイエル薬品の場合、全体的に残業は少なめで、フレックス制度もあるので、同業他社と比較すると、ワークライフバランスは良好な職場です。

 

有給の取得についても、問題はありませんし、特別休暇や、飛び石連休の中日は、すべて休みとなるブリッジホリデー休暇といった制度もあるため、プライベートの時間をしっかり確保出来る環境と言えます。

 

女性の働きやすさについて

バイエル薬品は、全社的な取り組みとして、女性社員に対しての待遇改善を行っており、女性のチームリーダーをはじめとする、女性管理職を積極的に増やしていこうという姿勢が見られます。そのため、女性社員に多くのチャンスが与えられる状態となっています。

 

子育てを支援する制度に関しても、育休・短時間勤務などが整っているほか、MRの場合は、配偶者の転勤等に伴う転居制度もあり、ほぼ100%希望が通るなど、家庭との両立を図りやすい職場環境です。

 

バイエル薬品の転職先としての価値

ここまで、バイエル薬品の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、給与水準は悪くないですし、働きやすい環境が整っているので、転職を目指すには、良い会社と言えるでしょう。

 

メディカル業界で、キャリアを築いていこうとしている人にとっては、教育制度が充実していること、仕事の担当に関する要望・キャリアパスに関する要望が通りやすいのも、大きな魅力です。

 

もちろん、誰にでも合う完璧な会社というのは存在しないので、自分にとって、バイエル薬品が本当に最適な職場なのかどうか、じっくり考えるようにしてください。

バイエル薬品の中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社

下記に、バイエル薬品の中途採用求人の取り扱い頻度が高い転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、転職の有無について、アドバイスを求めるのもアリです。冷静な視点で分析してくれるので、判断に迷うという人は、相談してみてください。

 

また、上述しましたが、他社の求人について、エージェントに聞いてみるのもオススメです。転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件を満たす求人を探してくれます。バイエル薬品以上に、自分に合う会社が出てくるかもしれないので、興味がある人は、ぜひ調べてもらってみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。