エミレーツの中途採用事情

 

エミレーツ航空は、アラブ首長国連邦のドバイを本拠とする航空会社で、1985年に2機の飛行機(ボーイング737とエアバスA300)で就航を開始しました。アジアとヨーロッパの真ん中という、格好のロケーションを活かすことで、創業以来、順調に成長を続けています。

 

2000年代に入ってからは、オイルマネーの恩恵も受けて、業績は急拡大、常に最新鋭の機材を導入するなど、高品質のサービスを提供することで、顧客を魅了し続けています。

 

現在は、日本(東京、大阪)、モスクワ、パリ、ロンドン、ソウル、北京、香港、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、ムンバイ、シドニー、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンパウロ、ヨハネスブルグなど、全ての大陸の都市に就航している、数少ない航空会社の一つになっています。

 

ドバイは、中東の経済・観光の中心地となるべく投資を進め、街には超高層ビルや高級ホテルなどが林立しています。エミレーツ航空は、そうしたドバイ首長国の政策の一端を担っており、世界各地とドバイを結び、その発展は、今後もますます加速すると見られています。

 

このような背景から、人材採用の動きが活発化しており、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。エミレーツ航空への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。

 

このページでは、エミレーツ航空の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

エミレーツ航空の中途採用求人の傾向

中途採用に関しては、パイロット、キャビンアテンダント、地上整備員、カスタマーサービス、広報、マーケティング、業務企画、IT企画など、様々な職種を対象に、募集がかかっていますが、タイミングによって、募集対象となる職種が異なります。

 

また、エミレーツは航空業界のなかでは、人気のある会社であり、求人が出ても、すぐに埋まってしまう状況です。気になる求人が見つかったら、応募するなり、問い合わせるなり、すぐに行動するようにしてください。

 

(国籍を問わず、全世界を対象に、人材を募集しているので、実質的には、外国人との勝負となります。)

 

なお、応募条件に関しては、どの職種に関しても、該当業務に関する実務経験が必須となり、職種未経験者は、応募不可となります。求人によって、必要とされる経験年数や職歴の内容が異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

また、基本的に、ビジネスレベルの英語力が要求されるので、語学力も、必要不可欠です。(日本勤務の求人だと、まれに英語のスキルが問われないというケースもあるようですが、これは、かなり例外的です。)

 

求人情報の入手方法

エミレーツ航空は、採用情報ページを用意していますが、こちらはドバイ本社で運営しているもので、エミレーツグループ全体の求人情報が記載されています。
http://www.emiratesgroupcareers.com/

 

Locationsから勤務地を選択することになりますが、ここには『日本』の設定はなく、日本法人から発生している求人については、確認することは出来ません。

 

エミレーツの日本法人が人材を募集する時には、国内の転職エージェントを利用する形で、告知することが多く、公式サイトを見ても、情報を入手するのは難しいです。

 

このページの最後に、エミレーツ航空の中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますので、直接問い合わせるようにしてください。

 


日本国外のグループ会社で働きたいということであれば、公式サイトから求人情報を入手することになります。日本国内の転職エージェントは、海外の求人はカバーしていないので、ここは使い分けてください。

 

エミレーツの社員の年収・給与制度について

エミレーツに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか収入事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

エミレーツの社員年収

  • 客室乗務員 26歳 年収280万円
  • 客室乗務員 27歳 年収520万円
  • 客室乗務員 29歳 年収500万円
  • 客室乗務員 30歳 年収550万円
  • 客室乗務員 34歳 年収430万円
  • 客室乗務員 35歳 年収650万円
  • ホテル フロントスタッフ 28歳 年収480万円

 

エミレーツでの給与体系は、客室乗務員を例にすると、基本給にプラスして、乗務手当が時給換算で支給されます。

 

乗務手当は、エコノミー担当で時給15USドル、ファースト担当で20 USドル、ビジネスクラスはその中間あたりとなり、客室責任者やチーフパーサーになると、25 USドルに上がります。

 

また、国際線などで、滞在が発生するフライトを担当する時には、別途、滞在手当が支給されます。滞在時間や滞在先によって金額が違いますが、おおむね、50~150USドルとなり、現地の通貨で支給されるのが、基本です。

 

賞与に関してはprofit shareという形で年1回の支給となり、会社の業績が良い時にのみ支給され、金額は、その年によって異なります。昇給は年に1回行われ、平均で55 USドルほど上がっていきます。

 

アラブ首長国連邦(UAE)に在住する場合には、所得税や住民税などの税金が全くないので、支給額=手取り額になりますし、社宅、光熱費、水道費などの公共料金は、全て会社負担です。

 

社宅を出て、自分で住宅を借りる時には、年間130~150万円ほどが支給されます。また会社への出勤に関しては、無料のバスが24時間利用出来るようになっています。

 

それ以外の福利厚生としては、エミレーツ航空のチケットを社割で購入出来る制度があります。家族は9割引、友人は5割引という、かなりの割引率となっており、ここは航空会社ならではの特典と言えます。

 

エミレーツの評価制度について

エミレーツの評価制度は、減点方式となっており、フライトごとに、責任者が勤務態度、パフォーマンスを評価することになります。フライトごとにメンバーが変わるため、査定を行う人間も、その都度変わります。

 

また、上司の評価とは別に、乗客からの感謝状、アンケート結果なども、評価対象となり、顧客から高い評価を受けると、それが人事査定に反映されるようになっています。

 

日本のようにルールをきっちり守るだけでは、高い評価は得られないので、自分の役割をしっかりと果たしつつ、そのことをマネージャーやキャビンの責任者にアピールするなど、自らの力で評価を上げていく努力が必要不可欠となります。

 

自己PRの習慣がない日本人にとっては、これは大変かもしれませんが、その一方で、数ある航空会社のなかでは、エミレーツは、昇給ペースが最も速い会社であり、パフォーマンスが良い人は、どんどんポジションが上がっていきます。

 

JALやANAでは、15年かかるパーサーのポジションにも、エミレーツ航空の場合、最短5年で昇進することができます。

 

そういった意味では、エミレーツ航空は、非常にやり甲斐がある環境と言えます。(もちろん、これは厳しさとの表裏一体となりますが、それでも、自分の力で勝負したい人にとっては、モチベーションが湧く職場でしょう。)

 

エミレーツの教育制度・成長環境について

エミレーツ航空の教育制度ですが、入社から2ヶ月程度、安全やサービスの研修を、英語で受講することになります。また、その間は、アラブ文化を学ぶ講義を受講することになります。

 

研修中は、講師が厳しくも温かい目で訓練生を見守り、サポートしてくれますし、トレーニング中はトレーニングスペシャリストというサポート役も付くので、体制としては万全です。

 

勤務開始後は、スキル向上のための研修が用意されており、本人の実力に合わせた、社内教育が、なされています。キャビンシニアクルー、パーサーを対象としたコースでは、リーダーシップやマネジメントのスキルも学べるようになっているなど、かなり実践的な内容となっています。

 

職場の環境としては、文字通りの多国籍軍であり、様々な考えを持つ人と、一緒に働くことになるので、視野が広がりますし、異なる文化背景を持つ人と、的確に意思疎通を図るために、コミュニケーションスキルも、自然に磨かれることになります。

 

上下関係のない風通しの良い職場なので、お互いに言いたいことを言い合って、切磋琢磨出来る環境です。

 

エミレーツの社員は、全体的に能力が高く、自主的に行動する人達ばかりですし、かといって、自分勝手ではなく、チームの一員としての自分を意識しながら働く、協調性も持ち合わせています。

 

一言で表現すれば、レベルの高い人達ですが、こういった人達と一緒に働くことは、自分にとっても好影響となるので、成長意欲が高い人にとっては、理想的な職場と言えます。

 

ワークライフバランスについて

エミレーツ航空の勤務時間は、担当するフライトのスケジュールによって、変わります。たとえば、休暇などがあって少ない時には、70時間程度にとどまる一方で、長距離路線を多く担当する時には、120時間になるといった感じです。

 

ただし、平均的にならすと、月100時間前後になります。1ヶ月の勤務日数は、20日前後になるので、休みは多いです。

 

有給は、年間30日が使えるようになっており、消化率はほぼ100%です。ただし、勤務時間については、100時間という数字を基準に考えられるので、休みが多い時には、残りの勤務日に、フライトが詰め込まれて、キツキツになってしまうようです。

 

また、業務の関係上、ほかのスタッフとのシフト調整が必要になるので、有給を取る時には、事前調整が欠かせないようです。

 

一方、本社勤務のスタッフだと、週5日の出勤となり、カレンダー通りに働くことになります。1ヶ月あたりの残業時間は5時間程度ですし、休日出勤の機会も殆どないので、プライベートの時間を、しっかりと確保出来ます。

 

社割のチケットで、格安であちこち行けるので、旅行を楽しんでいる人が多いです。

 

女性の働きやすさについて

エミレーツは、外資ということもあって、男女が同じ立場で働いている会社です。人事評価も同様であり、昇給、昇進のチャンスについても、男女で変わりはありません。

 

管理職に就いて活躍している女性も多いので、キャリアアップを目指す女性にとっては、最適な環境と言えます。

 

育児支援制度に関しては、妊娠した時には、産休を1年ほど取得することが出来ますし、その間も、給与が減額はされますが、支給され続けます。

 

出産後の職場復帰も、本人が望めば、100%認められますが、客室乗務員として勤務を続ける時には、出産してから6か月後ぐらいには、フライトに戻ってこないといけないというルールがあるので、ここはキツイです。

 

また、毎月100時間前後のフライトを続けるというのは、小さな子供を持つ人には、厳しいでしょう。ただし、子供がいるクルーだと、日帰り路線など、短いフライトをリクエストすることが出来るので、こういった制度を利用して、働き続けている人もいます。

 

エミレーツの転職先としての価値

なんとしても航空業界で働きたいと願う人でしたら、エミレーツはその労働環境全てにおいて、満足出来る会社だと思います。給与、昇給ペース、福利厚生、全てにおいて、他社を上回っている感があります。

 

しかし、居住地が日本ではなくドバイというところが、難点と言えば難点です。エミレーツからの転職者の理由で多いのが、ベースを日本においてキャリアを図りたいというものです。

 

高待遇のエミレーツを取るか、そこを抑えても、ほかの部分で他社を選ぶか。このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、エミレーツへの転職の判断を下すようにしてください。

エミレーツ航空の中途採用求人を扱っている転職エージェント

最後に、エミレーツの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。エミレーツ以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。

 

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