パイロットコーポレーションの中途採用事情

パイロットコーポレーションの中途採用事情

 

1918年(大正7年)創業の老舗筆記用具メーカー、パイロットコーポレーション。国内筆記具マーケットでは、トップクラスのシェアを持つとともに、世界100ヶ国以上で愛用されるなど、世界的にも知名度が高い商品群を持つ企業です。

 

シリーズ累計10億本を突破した大ヒット商品である、「消せるボールペン」フリクションボールを始めとする、筆記具や手帳などのステーショナリー事業を主軸に、「メルちゃん」シリーズで知られる幼児玩具などの製造・販売事業、宝飾製品や産業資材関連商品の販売事業を手掛けるなど、様々な事業を、幅広く展開しています。

 

顧客満足度の向上に対する、こだわりが強いこともあり、パイロットコーポレーションから販売される製品は、高品質で機能性に優れていると、消費者からの信頼を得ている企業であり、そういったこともあり、長年に渡り、安定した業績を維持しています。

 

人材採用に関しては、新卒がメインとなるため、中途で転職する機会というのは、限られているのですが、求人が全くないわけではないので、パイロットコーポレーションへの転職に興味がある人は、こまめに、求人情報を確認することをオススメします。

 

このページでは、パイロットコーポレーションの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

パイロットコーポレーションの中途採用求人の傾向

先ほども触れたように、パイロットコーポレーションは、新卒採用をメインとしている会社なので、中途採用向けの求人は少ないのですが、過去の実績も含めて、下記のような職種において、募集がかかることがあります。

 

  • 営業職(国内ルート営業、海外営業)
  • 技術・開発(基礎研究・インキ開発)
  • デザイン(プロダクトデザイン)
  • 管理(経理財務、人事、法務、経営企画)
  • 販売スタッフ(百貨店などでの販売:契約社員)

 

応募条件に関しては、どの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、販売スタッフにおいては、未経験でも応募出来るケースが多くなっています。

 

また、海外業務に関連する職種の場合、語学力(英語・中国語等)が必要となるケースもありますが、具体的な要求レベルは、求人ごとに異なるので、このあたりの詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

なお、販売スタッフの場合、契約社員としての採用となるのが基本なので、雇用形態については、注意してください。

 

求人情報の入手方法

パイロットコーポレーションでは、公式サイト内に採用情報ページを用意しており、こちらのページから、募集が行われている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
http://www.pilot.co.jp/employment/guidelines/

 

ただし、公式サイトの情報は新卒採用が中心となっているため、中途採用に関する情報というのは、限られたものとなります。

 

パイロットコーポレーションは、中途採用に関しては、転職会社経由で、募集をかけるケースが多いので、求人情報を入手する際には、転職会社に確認するほうが、より確実です。

 

なお、転職会社に求職者登録(会員登録)をしておけば、パイロットコーポレーションの求人が発生した時に、メールなどで連絡をもらえるので、自分で探す手間が省けて楽ですし、いち早く情報をキャッチすることが出来るので、応募のチャンスを逃すことも、なくなります。

 

このページの最後に、パイロットコーポレーションの中途採用求人の取扱実績がある転職会社をリストアップしておきますので、今のうちに登録しておくことを、オススメします。

 

※補足
パイロットコーポレーションは、本当に中途で募集がかかる機会が少ない会社です。下手をしたら、数年間、求人がゼロということも考えられます。

 

そのため、パイロットコーポレーションへの転職を模索しつつも、他社も選択肢に入れて、幅広く、転職先を探すことをオススメします。

 

こういった転職先選び、転職活動の進め方についても、転職会社に相談すれば、実情に合わせて、アドバイスしてくれるので、このあたりのことについても、相談してみてください。

 

パイロットコーポレーションの社員の年収・給与制度について

パイロットコーポレーションに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

パイロットコーポレーションの社員年収

  • 法人営業 22歳 年収460万円
  • 法人営業 24歳 年収330万円
  • 法人営業 25歳半 年収350万円
  • 法人営業 26歳 年収450万円
  • 法人営業 27歳 年収350万円
  • 法人営業 30歳 年収470万円
  • 法人営業 主任クラス 36歳 年収550万円
  • 営業管理 23歳 年収240万円
  • 営業事務・管理事務 26歳 年収250万円
  • 経理 28歳 年収380万円
  • 研究開発 30歳 年収400万円
  • 研究開発 32歳 年収430万円
  • 技能工 46歳 年収400万円
  • 工業デザイナー・モデラ― 33歳 年収350万円

 

2016年の IR 情報によると、パイロットコーポレーションの平均年収は、約 773万円となっています。異業種の大企業と比較すると、それほど年収が高いほうではありませんが、同業他社と比較した場合には、高めと言えます。

 

昇給は、年1回(7月)3000円程度、賞与は年2回(6月・12月)で、基本給は、それほど高くはありませんが、業績が良ければ、賞与は年間で5~5.5ヶ月分程度は出ます。

 

2006年以降、年功序列から能力給に給与体系が変更されていますが、実態としては、まだまだ年功序列の傾向が強いです。

 

手当に関しては、営業職に対する処遇が手厚く、事業所手当(5,000円~15,000円/月、勤務地により異なる)、営業員手当(56,000円~61,000円/月)のほか、昼食の補助も出ます。

 

かつ、転勤した時には、家賃補助などの手当も出るので、地方に転勤した人のほうが、収入は多くなります。

 

一方、常態化している営業職の残業に関しては、みなし残業になっているため、見かけの給与は高いけど、実働分で考えると、決して、実入りはそうでもないといった状況です。

 

福利厚生に関しては、全職種に対して、社会保険が完備されているほか、慶弔見舞金、結婚祝い金、企業年金、団体生命保険、社員預金、社員持株制度、財形貯蓄、退職金など、日本企業らしく、かなり手厚い内容となっています。

 

また、直営保養所(小淵沢、湯河原)が利用可能となっており、長期休暇の際などに、宿泊している社員が多いです。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用で入社する場合、過去の経歴や実績などを考慮して、給与額が決められますが、この給与額はあらかじめ決まったものではなく、面接の際に行う交渉によって、変動します。

 

そのため、もし、会社側から提示された金額に納得出来ない時には、希望条件を伝えて、納得出来るまで、しっかり話し合うようにしてください。ここで妥協してしまうと、入社後に、後悔することになりかねないため、要注意です。

 

もし、こういった条件交渉が苦手、あるいは、どう進めていいか分からないということであれば、前述した、転職会社に代行してもらうことを、オススメします。

 

彼らは転職のプロなので、この手の交渉経験を豊富に有していますし、交渉術にも長けているので、うまく話を進めてくれます。交渉下手な人が無理に交渉するよりも、間違いなく良い結果につながるので、自分で何とかしようとせず、最初から任せてしまったほうが賢明です。

 

パイロットコーポレーションの評価制度について

パイロットコーポレーションでは、半年に一度、面接と人事考課が行われていますが、評価の内容には、あいまいなところがあり、かつ、年功序列の傾向が強いため、個人の業績が良くても悪くても、同世代間で、それほど差がつくことはありません。

 

また、年代ごとに、ある一定の勤続年数を重ねるまでは、それほど評価されない傾向もあるため、30歳前の社員の給与が、新卒者とそれほど変わらないといった状況も見受けられます。

 

なお、営業職だと、実績の数字が評価に影響する割合が、ほかの職種と比べて大きく、成果を残せば、その分については、それなりに評価されますが、それでも誰かが、突出して高い給与を得られるといったようなことは、ありません。良い意味でも、悪い意味でも、横並びの会社です。

 

パイロットコーポレーションでの成長環境について

成長環境という視点で、パイロットコーポレーションを見た時の最大の強みは、国内トップの圧倒的な知名度とブランド力を持っているだけでなく、世界においても、高い評価を得ているため、海外の売上比率が高く、海外業務に従事する機会が多いということです。

 

経験の有無にとらわれずに、若い人を積極的に、海外に赴任させるという姿勢を持つ会社なので、海外勤務に興味がある人にとっては、このうえない最適な環境です。(営業職に関しては、特に、その傾向が強いです。)

 

また、パイロットコーポレーションは、系統立ったキャリア開発のシステムは、整備していませんが、5年周期で、ジョブローテーションを行うので、こういった機会を利用して、自分のキャリアに関する要望を、会社側に伝えることは可能です。

 

(その要望を聞き入れてもらえるかどうかは、上司の評価次第なので、そういった意味では、日頃の人事考課が重要となってきます。)

 

なお、パイロットコーポレーションの社内教育体制ですが、階層別・職種別の研修が、定期的に行われています。

 

また、強制されることはありませんが、各業務に関する通信教育を受けることが可能となっています。有料なので、受講するための費用が発生しますが、各講座に設けられている試験に合格すれば、受講料の半額を、会社側で負担してもらえます。

 

また、部署ごとに指定された資格を取得した際には、資格手当が支給されるようになっています。

 

ワークライフバランスについて

パイロットコーポレーションの就労環境は、営業職と、それ以外の職種で、大きく異なります。

 

まず、営業職のほうですが、定時に帰宅出来ることは、まずありません。これは、仕事の量が多いということもありますが、それに加えて、残業ありきで考える上司が多いのが、原因です。

 

たとえ、仕事が終わったとしても、早く帰宅出来る雰囲気がないので、無駄に会社に残ることになります。(みなし残業のため、残業代が出ないのも痛いです。)

 

また、基本的に、土日祝日が休みとなりますが、繁忙期には、販売の応援で、休日出勤が必須となります。ノルマの達成が危うい時は、休みがゼロということも珍しくありませんが、こういった雰囲気の職場なので、休日出勤が発生した際に、代休を取るといったことも、難しいです。

 

また、有休も、取りにくいので、営業マンの場合、休みは極端に少なくなってしまうのが、実情です。(1ヶ月間に、数日しか休めないといったケースも、珍しくありません。)

 

一方、開発職や事務職などは、繁忙期を除けば、残業がほとんどないですし、仮に残業が発生した時には、残業代が支給されます。

 

休日出勤の機会も限られていますし、有休も取りやすいので、営業とは真逆で、しっかり休みを確保出来る状態です。

 

女性の働きやすさについて

パイロットコーポレーションには、古くからの日本企業の体質が、そのまま残っている部分があり、職場には、男性中心という雰囲気があり、そのため、女性管理職は、ほとんどいません。(そもそも管理職を目指そうとする人が、少ないです。)

 

その反面、女性のほうが、ほかの部署に異動しやすいなど、働き方の自由度は高いという要素があります。

 

また、営業職の場合、女性だからと言って、不利な立場に置かれることはなく、男性と同等の立場で働ける反面、頻繁に発生する転勤が、女性だと免除されるといったメリットがあり、見方によっては、女性のほうが優遇されているとも言えます。

 

育児支援体制については、産休・育休などの制度が完備されており、結婚後や出産後も、仕事を続ける女性が、増えています。特に事務職だと、子育てをしながら、長期に渡って、この会社で働いている人が多いです。

 

ただし、社内結婚をした場合、夫が同じ職場だと、女性が異動させられるケースが多々あるので、このことは、頭に入れておいてください。(育休から復帰したタイミングで、異動させられることも多いです。)

 

パイロットコーポレーションの転職先としての価値

パイロットコーポレーションは、典型的な年功序列の会社なので、仕事を頑張ったとしても、それが給与アップや昇進に、直接的につながらないため、そういった意味では、やり甲斐を保つのが難しい部分があります。

 

しかしながら、給与水準自体は高いですし、福利厚生も充実しています。かつ、創業以来、長年に渡り、万全な経営を続けている会社であり、給与が減額されたり、リストラされたりといった危険性がないので、安定性を求める人にとっては、魅力度が高い会社と言えます。

 

こうやって見ると、パイロットコーポレーションの転職先としての評価というのは、自分が会社に何を求めるかによって、全く変わってくると言えるので、この会社が、自分が求めるものを持っている企業なのかどうか、冷静に見極めたうえで、転職の決断を下すようにしてください。

 

ただし、これは、そもそもの話となってしまうのですが、冒頭で触れたように、パイロットコーポレーションから、中途採用の求人が出てくるのは、極めて稀なので、転職のチャンスを得ること自体が、非常に難しいです。

 

そのため、あまり、この会社だけに、こだわらずに、広く転職先を探すようにしてください。(そうでないと、いつまでも、転職のチャンスを掴めません。)

パイロットコーポレーションの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社

下記に、パイロットコーポレーションの中途採用求人の取り扱い実績がある、転職会社をリストアップしてありますが、彼らは、内資・外資を問わず、様々な業種の企業の求人案件を保有しているので、ぜひ、他社の求人も紹介してもらってください。

 

(転職先に希望する条件を伝えて、それらの条件を満たす求人だけを、紹介してもらうといったことも可能です。)

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。