これまで、日系の会社で働いてきたけど、女性ということで、男性よりも待遇が低いし、キャリアアップのチャンスも少なく、閉塞感がある。

 

このまま、今の会社で働き続けていいのか、疑問を感じていて、女性にも公平にチャンスが与えられる外資系企業への転職を考えるようになった。

 

でも、本当に転職できるのか
転職できたとしても、自分がやっていけるのか

 

このページでは、そんな不安を持つあなたのために、外資の実情について、まとめていますが、結論から言えば、外資に向いている人、向いていない人というのは、こんな人です。

 

最も重要なポイントを5つ挙げていますが、これらに当てはまるようでしたら、間違いなく、外資でもやっていけるので、自信を持ってください。

 

<外資に向いている人>

  • 自主的に行動できる人
  • 精神的にタフな人
  • 物事を柔軟に考えられる人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 考え方の違う人とも、うまく付き合える人

<外資に向いていない人>

  • 上司からの指示がないと、動けない人
  • プレッシャーに弱い人
  • 頭が固い人
  • 環境の変化を楽しめない人
  • 物事をドライに割り切ることが苦手な人

 

1:日系よりも外資のほうが女性にとっては、断然働きやすい!

 

現在の日本における女性の労働環境を見てみると、男女雇用機会均等法が1986年に施行されて以来、少しずつ改善されてきていますが、海外と比較すると、まだまだです。ハッキリいえば、遅れています。

 

こういった状況下において、これまで、日系企業で働いてきた女性が、外資系企業に注目するのは、自然な流れですが、では、本当のところ、外資系企業は、女性にとって働きやすい職場なのでしょうか。

 

メリットとデメリットを考えてみます。

 

<女性が外資で働くことのメリット>

  • 男性と同じ立場で働ける
  • 働き方の自由度が高い

<女性が外資で働くことのデメリット>

  • 成果に対する責任を負わなければいけない
  • 序列が厳しい

 

1.1:女性が外資で働くことのメリット

 

1.1.1:男性と同じ立場で働ける

まず、日系と比較して、外資の最大のメリットを挙げるとすれば、それは、男性と女性が、同等の立場であるということです。

 

日系企業だと、採用の時点で、男性と女性で、差を付けることが珍しくないですし、働き始めた後も、人事評価の基準が、男性と女性で異なり、男性のほうが昇進のスピードが速かったりします。

 

日本医科大学が、入学試験において、女性の点数を不当に低く付けるという、明らかな差別を行っていた事実が明らかになるというニュースがありましたが、女性が不利な立場に置かれるというのは、民間企業においても、存在します。

 

一方、外資は、こういった性差別はなく、一人の人間として見るという姿勢が徹底しています。実力主義の世界なので、能力と結果が、判断指標となります。

 

外資では男性と女性は同等に働く

 

1.1.2:日本の企業は、女性が活躍しづらい

日系企業のなかでも、実力主義を取り入れる会社が出てきていますが、まだまだ一部ですし、外資と比較すると、中途半端になっているケースも多く、能力のある女性にとっては、外資のほうが活躍する場が多いです。

 

1.1.3:外資は働き方の自由度が高い

また、ワークライフバランスという観点で見ても、日系企業は、長時間労働を美徳とする風潮があり、無駄に遅くまで、会社に残らざるを得ないといった雰囲気が、いまだにありますが、外資だと、社員のプライベートには、一切関わりません。

 

仕事において、責任を果たしていれば、あとは自由なので、毎日定時に帰宅するというのも当たり前ですし、今日は都合があるので、早めに退社するといったこともできます。

 

外資は働き方の自由度が高い

 

1.1.4:外資では、休みも自由に取れる

休みの取り方についても一緒で、業務に支障がなければ、自分の好きなように休めます。

 

あくまでも、責任とのセットですが、自由な働き方ができる外資は、ワークライフバランスを重視する人にはオススメです。

 

1.2:女性が外資で働くことのデメリット

 

1.2.1:外資では、成果に対する責任を負わなければいけない

外資系企業では、『個人主義』と言ってもよいくらい、個人が尊重される文化です。こういった背景から、チームで行動する、人を育てるという意識が低く、日系企業の雰囲気に慣れている人だと、違和感を覚えるかもしれません。

 

結果に対しても、日系企業は年功序列の裏返しで、上司が部下の責任を負うという文化があるので、一定の保証がありますが、外資では、成果に応じて、年収がアップダウンしますし、最悪のケースでは、クビになることもあります。

 

これは男性にも当てはまることなので、女性だけに限った話ではないのですが、日本人の女性は、協調性が高く、チームワークを好む傾向があるので、特に注意が必要です。

 

外資は成果に対するプレッシャーが強い

 

1.2.2:外資では、男性・女性を問わず序列が厳しい

外資で働く場合、男性・女性を問わず、個人ベースで序列=上下関係が明確になるので、そういったことに抵抗がないかどうかというのは、外資への転職を考える時には、非常に重要です。

 

イメージとしては、先輩・後輩の付き合いをしてきた体育会系の人のほうが、外資の雰囲気に馴染みやすいのではと思います。

 

1.3:補足)外資での子育て事情

転職を考える時に、子育てという要素を重視する女性もいると思いますが、メリット・デメリットという観点からみると、外資はどうでしょうか。

 

外資は、子供を持つ女性を差別するようなことはしないのですが、逆に、子供がいるからといって、大目に見てくれることはなく、結果を追求されるので、そういった意味では、日系企業よりも厳しいです。

 

ただし、結果を出していれば、早上がりを認めてくれたり、有給を優先的に取らせてくれたりしますし、周りも、普通に接してくれるので、仕事ができる人にとっては、日系の会社で働くよりも、やりやすいと思います。

 

この点については、後ほど改めて、説明します。

 

子供がいても働くのは外資では当たり前

 

2:未経験者でも、転職できる?

『未経験でも、外資系に転職することはできる?』

 

外資系企業につきまとうイメージには間違ったものが多いのですが、そのなかで最も悪影響を及ぼしているのが『即戦力採用』という言葉だと思います。

 

未経験でも外資に転職できる

 

外資へ転職の真剣に考えた時、こんな不安が出てきて、悩んでしまうかもしれませんが、これはかなりの部分で誤解が入っています。

 

たしかに、日系企業と比較すると、即戦力の人材を求める傾向は強いのですが、まったく社員の育成を行わないというわけではありません。実際、未経験者でも応募可能な求人は増加傾向にあります。

 

2.1:未経験の意味合いによって、状況は変わってくる

『未経験者でも、転職できるのか?』という質問を考える時には、『未経験』という言葉の定義が重要となってきます。

 

  • A:外資系企業で働いた経験がないという意味での未経験
    (日系企業での勤務経験しかない)
  • B:その業種で働いたことがないという意味での未経験
    (別業種での勤務経験しかない)

 

2.2:外資で働いた経験がなくても、転職には何ら影響がない

Aのケースであれば、全く問題ありません。日系企業でも外資でも仕事は仕事、やることは一緒です。外資だから、仕事の難易度が高いということはありません。日本の会社で、普通に業務をこなしていた人であれば、外資でも全く問題なしです。

 

2.3:職種未経験ということだと、外資への転職は厳しい

問題となってくるのはBのケースです。金融業界で働きたいけど、今まで勤務していたのは製造業。こんな人の場合、転職のハードルは高くなりますが、これは、外資だからということではなく、日系企業でも一緒です。

 

20代の若い人であればともかく、30代後半、40代となると、正直なところ厳しいです。

 

2.4:業界未経験という女性は、まずはその業界での経験を積むこと

こういった状態で突破口を見いだすのであれば、外資・日系とこだわらず、また職種にもこだわらず、まずは金融業界で働き口を見つけることです。そうやって業界での勤務経験を増やしていけば、そこからチャンスが広がります。

 

業界未経験の人だと、最初から自分の希望に100%合った満額回答を目指すのではなく、その業界に入ることを優先してください。全てはそこからです。

 

2.5:管理職経験があれば、未経験の職種でも大丈夫

ちなみに、管理職としての経験があれば、業界知識がなくても、採用のチャンスは増えます。特に上級管理職(部長以上)であれば、チャンスは一気に増えます。(もちろん、名ばかりの部長ではダメです。あくまでも役職に見合う成果を出してきた人に言えることです。)

 

管理職経験がある女性は強い

 

3:外資へ転職する時には、学歴は関係なし

日本の会社の場合、学歴というのを非常に重要視しますが、外資においては、どうなのでしょうか? 結論から言えば、転職する時には、学歴は関係ないと考えてください。

 

新卒であれば、外資においても学歴は重要であり、マッキンゼー、ボストンコンサルティングといった大手コンサルティングファームだと、東大、京大など、特定の大学出身者しか取らないといった総合商社みたいな選考を行っていたりもします。

 

でも、これは、当人の実力を測る具体的な基準が何もないので、厳しい受験競争を勝ち抜いてきた高学歴者を優先しているという背景があります。

 

(こういった人達は、小さい頃から、もの凄いプレッシャーのなかで、毎日勉強してきているので、その努力を続けられたというのは、仕事においても大きな武器となるという発想です。)

 

でも、中途採用に関しては、あくまでも本人の実力が評価の基準となります。三流私大卒でも、応募したポジションで活躍できるだけのスキルがあることを認めさせれば、間違いなく採用されるので、自信を持ってください。

 

逆に、実力不足と判断されれば、東大卒でも弾かれるので、外資に転職する時には、学歴をアピールするのは無駄です。

 

外資への転職に学歴は関係ない

 

4:外資に向いている女性のタイプ

人には向き不向きがあり、得意なもの、苦手なものが分かれています。これは、会社でも一緒であり、日系企業が合う人と、外資系企業が合う人がいます。

 

では、どんな人が外資に向いているのか?

 

その特徴を、下記にまとめています。この特徴は同時に、外資系企業が欲しい人物像でもあるので、自分が、当てはまるのかどうか、ぜひチェックしてみてください。

 

なお、このページは、外資への転職を目指している女性を対象にしていますが、向き・不向きというのは、男性でも女性でも一緒です。女性だから、何か特別なことを要求されることはないということを、最初にお伝えしておきます。

 

外資に向いている女性のタイプ
<こんな特性があれば、外資でも大丈夫>

  • 自主的に行動できる人
  • 精神的にタフな人
  • 物事を柔軟に考えられる人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 考え方の違う人とも、うまく付き合える人

 

4.1:物事を柔軟に考えられる

外資系の特徴として、事業戦略の方向転換が、たびたび行われます。トップダウンでの命令は、日系・外資を問わず絶対ですが、外資の場合、昨日までと真逆のことを、いきなり言われるということが、日常茶飯事です。

 

日系企業から転職してきたばかりだと、違和感を覚えると思いますが、そこで重要になってくるのが『柔軟性』です。それまで行ってきた仕事のやり方、結果を一旦脇に置いて、新たな展開を受け入れることが、外資で働くうえでは、必要不可欠です。

 

4.2:臨機応変に対応できる

結果に対して非常に重きを置いているために、結果がでない方法をすぐ変えるというのも外資系の特徴です。これを一言で表現すれば、『朝令暮改』です。

 

上記の柔軟性にも通じることですが、想定外の事情が起こった時など、全てをゼロにして新たな方法を見つけ出すというのも、外資で働くための必要な要素となります。

 

4.3:自主的に行動できる

外資系企業は日系企業に比べて、仕事の裁量に対する自由度が高く、社員一人一人は、自分の仕事に対する権限を持って、働くことになります。

 

これは、自分自身で、物事を判断して進めていくことを意味しています。日本の会社だと、いちいち、上司の指示を仰がないと、仕事を進められないことが多いのですが、外資だと、自分で決められます。

 

でも、この自由度というのは、結果に対する責任とセットです。権限を与えられた社員は、そのなかで、自分自身の力で、結果を出さなければいけません。

 

4.3.1:外資では、全て自分で考えて実行する

その過程で、日本の会社のように、上司から、どうすればいいか教えてもらうといったことも、できません。全て、自分自身で考えて実行することになります。この感覚は、サラリーマンというよりは、個人事業主の感覚に近いです。

 

実際、外資というのは、個人事業主の集まりのような存在であり、業務遂行上、必要なコミュニケーションは取りますが、自分のノルマを果たすうえで、他人からフォローしてもらうということは、ありません。

 

4.3.2:業務上、必要な知識、スキルを自分で習得するのも仕事の一つ

そのため、自分が担当する仕事をこなすうえで、必要な知識、スキルがあれば、それも自分自身の責任で習得していくことになります。

 

ですから、外資で成功している人というのは、どうすれば、仕事が回るのか、自主的に考えて行動する習慣が身に付いていますが、もし、あなたが、こういった『自分で動く』という考え方ができるのであれば、外資向きです。

 

主体性がなければ、外資では通用しない

 

4.3.3:指示待ちタイプの人は、外資ではNG

日本人の女性には、自分で考えて動くよりも、誰かから指示されたことを、粛々と実行するほうが好きという人が多いのですが、こういったタイプの人は、外資には不向きです。

 

一方、自主性が高い人だと、日本の会社は息苦しさを感じてしまうと思います。特に、女性だと、仕事に対する裁量が少ないことが珍しくないので、なおさらですが、外資だと、こういったことはないので、思う存分働けるはずです。

 

4.4:精神的にタフ

ここまで見てきたように、外資は変化が激しいので、事業の方向転換などで、これまで着々と準備してきた仕事が、全部無駄になるといったこともあります。

 

そうした状況下では、精神的なタフさも重要な要素です。仕事が上手くいっている時は、誰でも気分良く、物事に取り組めますが、自分の責任範囲を超えた理由で、結果が伴わないという時期もあります。

 

そうした状況下でも、めげずに仕事を続けるには、精神的な強さが鍵となり、タフかどうかというのは、自分が外資に向いているかどうかを見極めるための、重要ポイントです。ちなみに、物事を悲観的に捉える人よりは、楽観的に考える人のほうがタフです。

 

4.5:考え方の違う人とも、うまく付き合える

コミュニケーション能力も非常に重要な要素です。日本だと、寡黙にひたすら仕事に打ち込む人を、よく捉えるイメージがありますが、外資では、そういった仕事の進め方はありません。

 

仕事の内容自体は、職人的なものもありますが、そういった仕事でも、同僚と議論を交わしながら、進めていくことになります。

 

そこでは、自分の意見を分かりやすく伝えられること、相手の意見を的確に理解できることが、重要なスキルとなります。

 

外資ではコミュニケーションスキルが問われる

 

4.5.1:異なる意見を受け入れる柔軟性は、外資では必要不可欠

また、その過程では、自分とは全く異なる意見が出てくることもありますが、そこで否定してしまうような人はダメです。

 

異なる意見でも、『参考になるところもあるのでは』と尊重できるような人でないと、文化や育った環境が違う人間が集まる外資で、働くのは無理です。

 

むしろ、考え方の異なる人間が、自由に意見を交換することで、より良いアイデアを生み出していくことに、外資の強さがあるので、この環境に馴染めないと、まず通用しないです。

 

これは男性よりも女性のほうが得意とすることなので、大丈夫かなと思いますが、自分はどうなのか、自己を振り返ってみてください。

 

4.6:語学が得意・好き

外資に採用されるために語学が必要であるかどうかというのは、企業によって違います。外資=英語というふうに、考える人は多いかもしれませんが、日本で働く時には、想像以上に、英語を使う頻度が少ない仕事も多いです。

 

その典型的な仕事が営業です。外資の営業だと、顧客は日本企業なので、英語を使うのは、本社に提出するレポートを書く時ぐらいといったこともあります。(英語ができる社員が肩代わりしてくれるというケースもあります。)

 

外資は実力主義だけに、営業なら営業、経理なら経理というふうに、実務能力のほうが重視されるので、仕事をこなす能力があれば、英語については、大目に見てもらえたりします。(特に、技術職については、この傾向があります。)

 

ただ、そうは言っても、語学が得意というのは、外資で働くうえで、損にはならないですし、英語が社内公用語という会社もあるので、語学ができる人のほうが、できない人よりも、チャンスは多いと言えます。

 

4.6.1:外資では『英語が出来る』は当たり前、武器にはならない

ただし、『未経験だけど、英語が得意なだから、語学力を活かして外資に転職したい』という考え方はNGです。

 

英語が必要とされるのは、業務を遂行するうえで必要なツールだからですが、最も重要なのは、『仕事で成果を出す』ということです。

 

英語が話せなくても、会社が望む成果が挙げられるのであれば、外資は、その人を採用します。

 

そして、語学力不足というのは、実務能力でカバーできますが、逆は無理です。従って、外資へ転職する過程において、英語ができるということは、それだけでは武器にはなりません。

 

日本の会社へ転職する時に、『日本語が得意だから』と言う人はいないでしょう。日本語ができるのは当たり前だからですが、外資における英語の位置づけというのは、これと一緒です。

 

外資では英語が話せるのは当たり前

 

5:こんな女性が外資に転職すると失敗する

ここまで、外資に向いている人の特徴について、見てきましたが、では、逆に、向いていない人というのは、どんな人でしょうか?

 

ここも、細かく言えば、色々ありますが、そのなかでも、特に重要なことを3つ挙げます。この3つのいずれかに当てはまる人は、外資向きではないと考えたほうがいいです。

 

こんな女性が外資に転職すると失敗する
<こんな人は、外資に向いていない>

  • 上司からの指示を受けて、働くのが好きな人
  • 環境の変化を楽しめない人
  • 物事をドライに割り切ることが苦手な人

 

5.1:上司からの指示を受けて、働くのが好きな人

外資系企業の特徴として、議論を行い、みんなの意見を聞きながら、仕事を進行するというものがあります。もし、何も発言することなく、指示待ちの状態の人がいる場合、即クビの対象者となります。自己を確立していて、自ら行動することが、外資では求められます。

 

日本企業の特徴として、年功序列を重んじることがあり、ここに慣れてしまうと、上司は絶対的な存在で、上の人間に意見を言うことなど、想像できず、常に指示を待つという体質が、身に付いてしまいます。

 

こういった体質を持つ人が、女性には少なくありませんが、こういった人が仮に、外資に採用されたとしても、なかなかうまくいかないでしょう。

 

5.2:環境の変化を楽しめない人

上記の『柔軟性』や『臨機応変』のところでも、触れましたが、外資では方針が急に変わることが、珍しくありません。

 

いきなり、トップが交代して、昨日までとは全く違う会社になったということも、起こりえます。そのため、環境の変化に対応できない人は、外資には向いていません。

 

先を予測することができず不透明だと、そこから始まる新たな展望にワクワク感が止まらない。

 

5.2.1:新しい物好きであればOK

何か新しいことが起きたときに、こんな感覚を持てる人は、外資でも通用しますが、こんな時に、まず不安に駆られてしまうという人は、外資で働くと、常に不安に苛まれながら、働くことになるので、精神的に厳しいです。

 

好奇心旺盛な人は外資向き

 

5.3:物事をドライに割り切ることが苦手な人

外資では、それまであったルールにこだわるという文化がありません。より効率的、効果的なやりかたが見つかれば、すぐに切り替わりますし、そこには、年齢・性別などの縛りもありません。

 

若手であろうが、ベテランであろうが、これがベストと思う判断をした場合、その方向性で仕事を進めることになります。

 

こういった背景があるため、外資では、日系企業で見られるような、ドロドロとした人間関係に悩まされることはなく、物事を淡々と進めることができます。

 

これは、良いことのように思えますが、物事の判断がハッキリしているので、日本人からすると、ドライと感じてしまうこともあります。この感覚についていけるどうかというのも、外資で働くうえでは、重要なポイントです。

 

5.3.1:物事にこだわる人だと、外資は厳しかも

一つの判断基準として、自分の意見が通らなくても、素直に割り切って、さらに良いものを作り出そうといった考えを持てる人は、外資に向いていますが、物事に執着してしまうタイプの人だと、外資は難しいと言えます。

 

物事にこだわる人だと、外資は厳しかも

 

6:外資への転職に、年齢は関係ないはウソ

これは、女性に限った話ではなく、男性も同じですが、転職を考えるうえでは、年齢というのは、重要な要素です。

 

転職市場においては、35歳限界説というものがあります。35歳を超えると、転職するのは難しくなるという話です。

 

今は、かなり人材の流動性が高くなったので、年齢が高い人でも、転職できる可能性が高くなっていますが、その一方で、35歳限界説というのは、根強く残っています。

 

35歳限界説

 

6.1:日本の会社が、年功序列を好むワケ

その背景には、日系企業の年功序列型の風土があります。昨今では、実力主義を採用する企業が増えてきましたが、これはITベンチャーなど、新しい会社に見られることであり、社歴が長い大企業だと、まだまだ年功序列が生き残っています。

 

日本の会社には、スペシャリストよりもジェネラリストを重んじる傾向があり、若手に色々な仕事を経験させて、育てていくという企業文化があるためです。

 

同時に、社員を会社の色に染めることで、組織運営をやりやすくするという狙いもあり、昔から、日系企業は、この考えの元に、社員教育を行ってきました。

 

一定の年齢を超えた社員だと、じっくり育てる時間がないですし、色々なことを経験してきているため、自分の会社の色に染めるというのも、難しくなります。そのため、採用する時に、年齢制限を設けている会社が多いというわけです。

 

6.2:女性の結婚適齢期という古い考え方

特に、女性に関しては、結婚適齢期という要素もあり、男性以上に、採用に慎重になる傾向があります。

 

なお、こういった年齢や性別で、採用する人間を制限するというのは、労働基準法に抵触するので、表立って、こういったことをしている企業はありませんが、採用の現場では、常態化しているというのが、現実です。

 

6.3:外資でも、女性の年齢を気にする人がいる

一方、外資系企業の場合、実力主義、成果主義が基本です。仕事に成果を出す人間であれば、国籍、年齢、性別は問わないとする考えのもとに採用を行っているので、年齢の高さが、ただそれだけで、マイナス要因になることは、ありません。

 

ただし、日本にある外資企業では、数多くの日本人が働いており、そのなかには、旧態依然とした考え方を持つ人もいます。

 

そういった人が、採用を担当していると、年齢がネックになることもあります。年齢が高い人を採用するというのは、特に、その部署の責任者が若い時には、その人との上下関係や、チーム内でのバランスを考えて、躊躇するということも、現実にはあります。

 

6.4:年齢にふさわしい実力があれば、外資は大丈夫

そういったマイナス面を吹き飛ばすだけの能力や実績を持っているなら、心配する必要はないのですが、現実としては、こういったこともあるということを、頭に入れておいてください。

 

年齢にふさわしい実力があれば、外資は大丈夫

 

6.5:数年スパンの転職は問題なし

ちなみに、日系企業の場合、転職回数が多いと、悪い印象を持たれるリスクがありますが、外資だと、回数自体は、全く気にしません。むしろ、色々な仕事を経験しているということで、プラスと判断されることもあります。

 

もちろん、何の理由もなく、短期間で転職を繰り返すような人は、外資でも敬遠されますが、数年程度のスパンで、しかも転職するごとに、役職が上がっているなど、確実にキャリアを上げているような人は、即戦力とみなされ、高い評価を受けること、間違いなしです。

 

6.6:見かけだけの外資に要注意

ここで、注意すべきなのが、最近は、外資とは言いつつも、内情は日系企業という会社が増えているということです。

 

これは、外資に買収される日系企業が、多くなっているためですが、経営統合されて、資本は外資になったけど、会社の体制は、買収前と変わらないという企業もあります。

 

これは、資本先が変わっただけであり、人事評価や仕事の進め方は、そのまま引き継がれるためです。こういった会社だと、転職する時に年齢が30代、40代となると、それだけで嫌がられる可能性があります。(女性だと、なおさらです。)

 

7:年代別にみる、外資への転職成功確率

ここからは、年代別に、外資への転職の難易度を見ていきます。日系企業と違って、外資は、年齢だけで判断することはありませんが、年齢が高くなるにつれて、相応の実力が求められるのも、また事実です。

 

20代であれば、将来性を見越して・・・ということもありますが、30歳を超えると、実力勝負となってきますし、30代と40代では、求められるスキルが違ってきます。

 

そのため、30代、40代の年代別に、転職の難易度について、見ていきます。

 

7.1:30代女性の成功確率

30代の女性にとっての転職というのは、日系企業と同じように、次第に厳しくなってきますが、外資の場合、結婚適齢期という概念はないので、プライベートのことが、問題になることはありません。(面接の時にも、そういったことは聞かれないはずです。)

 

ただし、これは結婚や出産を応援してくれるという意味ではなく、どんな状況下においても、会社側が要求する成果を出してくださいねということです。

 

結果を出せば、何も余計なことは言わない、だから、あなたも、結果を出してね

 

こういうことですね。成果に対するコミットがあるから、何歳になっても外資への転職が可能となるわけです。

 

7.1.1:30代に対する会社からの要求水準は高い

そして、30代となると、会社からの要求度は高くなるので、自分が、その要求に応えられるかどうか、冷静に判断してください。(これは、独身、既婚に関わらず、言えることです。)

 

具体的な要求内容というのは、企業ごとに微妙に異なりますが、30代となると、即戦力とみなされるだけのスキル、経験がないと、採用される可能性は低くなると考えてください。

 

そのため、これまで未経験の業種、職種へ転職するというのは、難しいです。これまでの経験を活かすというのが、基本線となります。

 

30代は即戦力

 

7.2:40代女性の成功確率

日系企業の場合、40代の女性となると、転職を受け入れる会社というのは、かなり少なくなりますし、仮に転職先が見つかったとしても、年収が下がるケースが多いです。

 

下の年代と比較して、40代の女性の転職の難易度が高くなるのは、外資でも同じですが、管理職の経験がある、プロジェクトマネジメントの経験があるなど、目に見える実績があれば、年齢にかかわらず、採用してもらえます。

 

7.3:外資におけるシニア層のリストラ事情

ここで、転職と年齢の関係という観点で、日系企業では見られない、外資特有の慣習をお伝えします。それは、年齢が高くなると、知名度の低い会社に転職するというパターンです。たとえば、金融業界を例にとると、下記のようなキャリアパスをたどる人が多いです。

 

A)JPモルガン、ゴールドマン・サックスなど、超一流の会社で働く

B)超一流とまでは言えないけど、ブランド力のある会社で働く

C)知名度に劣る中堅の会社で働く

D)社員数が数十名という、小さな会社で働く

 

この背景には、外資特有の転職事情があります。外資への転職に興味がある人だと、外資は、年齢が高くなると、リストラに遭う確率が高くなるという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

外資では年齢が高くなると、知名度の低い会社に転職する人が多い

 

7.3.1:同じ実力であれば、外資は若い人を厚遇する

これは事実です。プロ野球と同じような感じで、実力主義の外資では、同じ実力の人同士であれば、若い人にポジションを与えます。

 

そのため、年齢が高くなるというのは、それだけで不利になり、その会社でのポジションを失って、退職することになるケースもありますが、その時には、今の会社よりも、格が落ちるところに転職します。

 

日系の会社で言えば、トヨタで働いていた人が、肩たたきにあって、子会社への出向となるといった感じかもしれません。

 

ただし、子会社への出向となると、暗いイメージがありますが、外資の上記のような転職パターンは、決してそういったものではありません。

 

7.3.2:シニアでも転職することで、年収が上がるのが外資

見かけこそ、都落ちのような感じかもしれませんが、年収は前職なみを維持出来るか、人によっては、より高額の給与を取れるようになります。

 

その理由ですが、外資というのは実力主義の社会なので、一流の会社は、優秀な人を好条件で雇います。ですから、当然、優秀な人ほど、格上の会社に目を向けます。

 

ですから、格が落ちる会社には、優秀な人材が回ってきません。そこで、そういった会社が狙うのが、超一流の会社でリストラに遭った人です。元々、そういった会社で働いていたわけですから、能力に関しては疑いの余地がなく、安心して雇えます。

 

そして、リストラに遭った側の人間は、前職なみ、もしくは、それ以上の待遇を受けられるのですから、決して悪い話ではなく、Win-Winです。

 

シニアでも転職することで、年収が上がるのが外資

 

7.4:外資で働いている強み

人によっては、このサイクルを数回、繰り返すこともあります。AからBに移って、そこから、さらにCに移るという感じです。

 

働く会社は、どんどん小さく、名の知れないところになっていきますが、年収というのは、それほど変わらないので、会社の格さえ気にしなければ、実質的なダメージはありません。

 

そして、こんなサイクルが業界内で回っている理由ですが、外資企業というのは、外資出身者を好むからです。

 

7.4.1:外資は外資で働いている人間を好む

外資で働いていると、よくある話ですが、転職エージェントを通じて、別の会社から打診が来ることがよくあります。

 

いわゆるヘッドハンティングですが、エージェントというのは、外資から人材確保の打診が来ると、今現在、外資で働いている人に声をかけて、日系企業での勤務経験しかない人間は、避けます。

 

日本の会社というのは独特で、その世界でずっと働き続けてきた人だと、外資の感覚には馴染めないので、人材確保に苦戦しているエージェントでも、声をかけることはありません。ですから、外資で働いてきて、リストラに遭うような人間が、重宝されるというわけです。

 

(補足ですが、これは、40代、50代という年齢での話です。若くて優秀なビジネスマンであれば、日本の会社から引き抜くことも、盛んに行われています。年齢がいった人は、相手にしないということです。)

 

さらに言えば、同じ外資でも、同一業種出身者のほうが好まれます。金融であれば、やはり金融業界で働いている人のほうが望ましいということです。

 

7.4.2:外資は日系よりも、シニア層を優遇する

こうなると、転職市場において、対象となる人の数というのは、たかがしれています。下手したら、100人単位ではないでしょうか。そうなれば、会社間の人材獲得競走が起きて、けっこう良い条件で転職出来るということです。

 

これは、外資で働いている人間の強みだと思います。日本の会社でも、一流メーカーを退職したシニア層の技術者を、中小企業が雇うということはありますが、給与は落ちてしまいます。

 

そういった事情を踏まえると、真の意味で、人材の流動性があるとは言えず、ですから、この年代の本当に優秀な技術者は、中国や韓国のメーカーに、引き抜かれているわけです。

 

日本の会社で働く場合、40代、50代で、その会社を辞めなければいけなくなった時、今と同じ条件で働ける職場を見つけるというのは、ほぼ不可能に近いと思います。女性だと、特にそうですが、外資だと、案外、それができてしまいます。

 

外資はシニアを優遇する

 

8:結婚を意識している女性には、外資はオススメ

転職を考えるときに、女性だと結婚のことが頭によぎる人も多いと思いますが、もし、仕事と子育ての両立を目指すのであれば、外資は文句なしにオススメです。子育てに対する会社の理解が進んでおり、支援体制が整っているためです。

 

産休、育休は自由に取れますし、復帰後には、在宅勤務や時短勤務を選択できるようになっている会社も多いです。

 

  • 子供を保育園に迎えに行くので、どんなに遅くても、毎日18時には退社する
  • 子供が急に熱を出してしまったので、看病のために休む
  • 週3日出勤して、残りの2日は在宅勤務にする

 

こんなことも当たり前として、認められています。日本の会社から外資に移ってきた人だと、あまりにも何も言われないので、驚くことが多いようです。

 

8.1:外資は自分で勤務スケジュールを決められる

元々、外資は裁量制の高い働き方ができるところです。日系企業と比べると、プライベートの都合に合わせて、仕事を休んだり、出退社時間を調整したりといったことが、普通にできます。そのため、子供の事情にあわせて、仕事のスケジュールを変えられるという素性があります。

 

ただし、これまで述べてきたように、外資は、結果が求められる世界なので、子供がいるからといって、仕事のパフォーマンスが落ちることを許してくれるようなことはありません。

 

実際、子育てと仕事の両立に成功している女性には、男性以上に、効率良く、仕事をこなしている人が多いです。

 

先ほどのスケジュール調整ということで言えば、いざという時に、子供に時間を割くために、前持って仕事を進めて、余裕を持たせるといったこともしています。

 

責任を果たさなければいけないので、大変だけど、そのかわり、ノルマを果たしていれば、自由なので、自分が望む働き方ができるというわけです。

 

8.2:子供がいることが、キャリアの支障にならない

子供の存在というのは、ワーキングマザーにとっては、時に葛藤や戸惑いの原因になることもあるかもしれません。

 

子供と自分のキャリア、どちらを優先するのかという葛藤です。

 

でも、外資であれば、両方を目指すことが可能です。実際、マネージャーに昇進して、管理業務と育児を両立している女性は、多数存在します。

 

会社が、あくまでも、その人自身のパフォーマンスを見て、ポジションを割り当てるので、管理職として、業務を遂行できると判断すれば、躊躇なく、昇進させます。そこに、家庭の事情が加わることはありません。

 

仕事の責任が重くなるので、より一層、プレッシャーはかかりますが、管理職だと、現場の実務から離れられるので、業務量は減って、かえってやりやすいこともあるようです。

 

いずれにしても、外資においては、結婚の予定がある、妊娠している、子供がいるといった、プライベートの状況が、キャリアに影響することはありません。キャリアアップできるかどうかは、仕事で結果を出せるかどうか、自分の実力のみです。

 

結婚している人には、外資はオススメ

 

8.3:自分の居場所は、自分で確保する

ここで、結婚、妊娠に絡んで、外資でよくある光景を、ご紹介します。外資の厳しさと感じる人もいれば、可能性と感じる人もいるかもしれませんが、外資の実情を表す典型例です。

 

営業、マーケティング、あるいは、金融のフロントオフィスなど、激務が当たり前の部署で働く女性だと、子供が生まれた後、産休を取っても、2~3ヶ月ぐらいで復帰することが、珍しくありません。

 

外資というのは、ギリギリの人数で業務を回しているため、誰かが産休に入った時には、代わりの人を雇うことになります。数ヶ月程度であれば、派遣社員を使うなど、復帰までの代役を用意することで、カバーしますが、長期の休みとなると、正社員(無期雇用)として採用してしまうケースもあります。

 

そうなると、その人の帰る席がなくなるので、復帰する前に、社内で、どこか空いているポジションがないか、人事部と交渉することになりますが、元の部署に戻れるケースは少ないので、席を確保したい人は、早急に復帰することを選択します。

 

8.4:子育て優先であれば、仕事が楽な部署に異動させてもらうこともできる

その一方で、産休から復帰した後には、激務を避けて、もっと仕事が楽な管理部門に移ることを選択する人もいます。

 

これも会社側と交渉して、空きがあればという話となりますが、フロントで働けるぐらいの優秀な人だと、管理部門に移った途端、トントン拍子に昇進して、マネージャーや部門長になるケースも多いです。

 

いずれにしても、日系との違いとしては、外資の場合、自分のポジションを確保する努力が必要であるということです。

 

日本の会社であれば、産休から復帰して、働く場所がないといったことは、まずないので、そう考えると、外資は厳しいです。

 

でも、同時に、自分の努力次第で、キャリアを維持することができるし、状況によっては、方向性を変えることもできるので、自由度は高いとも言えます。

 

外資は働き方の自由度が高い

 

9:転職先を探す時の注意点

ここまで読み進めてきて、外資への転職を目指す気持ちが固まったという人もいるかもしれません。そうなると、次のステップとしては、転職先を探すことになりますが、その時には、注意すべきことがあります。

 

それは、外資とは言っても、その内情は会社によって大きく異なるということです。女性を活用する姿勢、バックアップする姿勢においても、同様です。

 

また、外資の場合、その人の実力にあわせて、給与を設定するので、同じ会社でも、経歴次第で、100万円単位の収入差が生じます。そして、どんな経歴を持つ人を高く評価するのかという評価基準も、企業によって異なります。

 

ですから、製薬会社へ転職しようとして、2つの会社で面接を受けたけど、提示された年収は、Aという会社からは500万、Bという会社からは800万円といったことが起こります。

 

そのため、転職先を決める時には、その会社の実情を、細かくチェックするようにしてください。その会社に勤めている女性社員に話を聞くことができれば、ベストなのですが、現実として、なかなか難しいと思います。

 

外資は、会社によって待遇が大きく異なる

 

9.1:転職会社を通じて、内部情報を入手するのが鉄則

そこで、オススメなのが、外資系企業への転職支援実績が豊富な転職会社に、連絡を取って、相談してみることです。転職会社は、各企業の内情に精通しているので、待遇、職場環境など、知りたいことについて、教えてくれます。

 

また、自分が望むキャリアパスがあるけど、どうすれば、それを実現すればいいのか分からないという時には、アドバイスを受けることもできます。

 

自分が理想とする転職を実現するうえでは、頼りになる存在なので、うまく活用してください。

 

下記の転職会社であれば、女性の転職支援にも慣れているので、相談先としてオススメです。