外資転職体験談

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  • 外資系企業で15年間働く妻の体験談その1:未経験で採用された理由
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    体験談その1では、日本の普通の会社で働いていた妻が、一般的には難しいと言われる日系企業から外資企業への転職に成功出来た経緯をまとめてお伝えしました。

     

    その後、妻はフランスの投資銀行へ転職しましたので、その時の経緯について、このページでまとめてみます。

     

    外資転職体験談

     

    派遣社員からの正社員(無期雇用)採用

    その当時、妻は外資の大手会計事務所で働いていましたが、人間関係がキツいため、なかば逃げるような感じで転職を決めたそうです。そのため、転職先を探してから辞めるのではなく、辞めてから転職先を探し始めました。

     

    実は、これは彼女本人も言っていますが、絶対にやってはいけないことです。日系・外資に限らず、ブランクを嫌うのはどこの会社でも一緒です。ですから、在職中に転職活動を行うのが、最も成功確率の高い方法です。

     

    ちなみに、妻の場合、当時は外資企業の経理や会計といった分野における採用ニーズが活発で、少なくても派遣社員であれば、登録したその日のうちに派遣先が決まるといった状況であり、とりあえず派遣社員でも食いつなげばいいと割り切っていたので、だからこそ出来たことです。

     

    辞めてから新しい会社を探すというのは、自分からハンディキャップを背負うようなものなのでNGです。

     

    話を元に戻すと、派遣会社から彼女が紹介されたのは米系のIT企業と、現在勤務しているフランスの投資銀行でした。

     

    業務内容、雇用条件はほぼ一緒だったのですが、米系の会社のほうはイケイケで、押しの強い社員が多く、社内の雰囲気もキツイ感じで派遣された人のなかで、すぐに嫌気がさして辞める人が少なくなかったそうです。

     

    妻はそういった雰囲気の職場を嫌って転職を決めた人間なので、その会社で働く選択肢はなし。一方、フランスの会社のほうは、穏やかでノンビリした人が多く、みんな和気あいあいと働いているということで、迷うことなくそちらを選んだということです。

     

    そうやって働き始めたわけですが、当時はリーマンショック前で金融業界自体が調子が良かった時代なので、1年後には正社員(無期雇用)として採用してもらえました。

     

    正社員(無期雇用)への登用を前提とした紹介予定派遣ではなかったので、本来はルール違反であり、実際、妻を雇用するために、その会社は派遣元の企業にけっこうな違約金を払ったそうです。

     

    今は会社の業績がそこまで良くないので、派遣社員を正社員(無期雇用)にするなんてことは絶対にしないそうです。つくづく運が良い人間だと思います^^

     

    紹介予定派遣での転職はアリ

    バックオフィス系の職種だと、いきなり正社員(無期雇用)として雇用するというケースは少なくなっており、紹介予定派遣というのは重要なルートになっています。そのため、人材派遣会社に登録して、外資の紹介予定派遣の求人が発生するのを待つというのはオススメの方法です。

     

    一方、妻のように派遣社員から正社員(無期雇用)というのは、今ではまずあり得ないケースです。ただし、派遣社員として働くことで実務経験をつければ、転職時にプラスになります。

     

    外資の場合、正社員(無期雇用)・派遣社員といった雇用形態にはこだわりません。自社の業務を遂行するだけの実力を身につけていると判断されれば採用します。

     

    むしろ、外資での勤務経験があるということで、日系企業だけでしか働いたことがない人よりも高い評価を受ける可能性があります。

     

    実績をつけるという意味で、あえて派遣社員として働くというのは理屈に合っているので、選択肢の一つとして頭に入れておいてください。

     

    会社の業績を重要

    妻の転職は運が良い事例といえますが、それが実現した背景として、会社の業績が好調だったということがあります。

     

    これは外資企業全体に言えることで、会社の業績は人材採用に直結します。業績がよければ、採用基準が甘めになりますし、入社後も給与が上がりやすい、昇格しやすいといったことが起こります。

     

    一方、業績が悪い会社であれば・・・

     

    言うまでもないと思いますが、このように転職先を探す時には、その会社の業績をチェックすることを忘れないようにしてください。業績が厳しい会社だと、転職に成功したのはいいけど、入ってからが地獄だったという結果になりかねません。

     

    業績の良い会社を狙うのが鉄則です。