かんぽ生命保険の中途採用事情

 

郵政民営化を機に設立された、かんぽ生命保険。誕生した時点で、114兆円もの契約高を有しており、それまで、業界トップだった日本生命保険を抜いて、世界最大の保険会社となりましたが、その後も、全国に2万局ある郵便局を営業拠点として、保険商品の販売、保険料の収納・保険金の支払などのサービスを提供、順調に契約数を増やしています。

 

(2016年6月末におけるソルベンシーマージン比率は、1600%を超えています。)

 

2016年3月には、第一生命ホールディングスと包括業務提携を締結、成長戦略の柱として、海外生命保険、資産運用、国内生命保険の提携事業を開始するなど、新しい動きも見せています。

 

元々、かんぽは、高齢者と女性に強い顧客基盤を持ち、同時に、地方では圧倒的なブランド力を誇るという強みがあります。

 

これらは、高齢化、女性の社会進出促進、地方創生など、今後の日本の社会変化に合致しているため、かんぽ生命保険の今後の見通しは、同業他社が羨むほどの明るい状況となっています。

 

こういった背景から、かんぽ生命保険では、人材採用の動きも活発であり、様々な職種において、募集がかかっています。かんぽへの転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。

 

このページでは、かんぽ生命保険の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

かんぽ生命保険の中途採用求人の傾向

募集対象となる職種は多岐に渡りますが、中途採用の場合、そのなかでも、営業、保険医事、リスク管理・資産運用、アクチュアリーの4職種が中心となります。

 

(ちなみに、この4職種以外では、営業事務、経理財務、人事、経営企画、総務、広報といったところが、比較的、求人の発生頻度が高い職種となります。)

 

それぞれ、応募条件が異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。ただし、いずれの職種においても、実務経験が必須となることについては、共通しています。
http://www.jp-life.japanpost.jp/recruit/rct_index.html

 

また、中途採用に関しては、かんぽ生命保険では、外部の転職エージェントを利用する形でも、募集をかけており、タイミングによっては、自社サイト内では告知せず、エージェント経由のみの募集となることもあります。

 

(特に、リスク管理、資産運用、アクチュアリーといった専門職については、エージェントに告知を委任するケースが多いです。)

 

また、過去の募集実績をみると、一般事務、営業事務、秘書、受付といった事務系求人においても、エージェント経由で募集がかかることが多いです。

 

そのため、かんぽ生命保険の求人情報を確認する時には、公式サイト、転職エージェント、双方をチェックすることをオススメします。エージェントに関しては、このページの最後に、代表的なものをリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

かんぽ生命保険の社員の年収・給与制度について

かんぽ生命保険に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

かんぽ生命保険の社員年収

  • 営業 25歳 年収330万円
  • 店営業 30歳 年収370万円
  • 営業 35歳 年収700万円
  • 事務 26歳 年収300万円
  • 事務 28歳 年収300万円
  • 営業事務係長 43歳 年収600万円
  • 経理財務 28歳 年収500万円
  • 経理財務 29歳 年収550万円
  • 経理財務 課長 38歳 年収800万円
  • 経営企画 27歳 年収500万円
  • 経営企画 35歳 年収700万円
  • 経営企画 課長代理 40歳 年収750万円
  • 人事 25歳 年収450万円
  • 人事 28歳 年収580万円
  • 営業企画 27歳 年収400万円
  • 営業企画 31歳 年収500万円
  • システム企画 35歳 年収600万円

 

かんぽ生命保険の給与体系は、毎月の基本給にプラスして、年2回の賞与から構成されています。(昇給は年1回。)

 

福利厚生については、各種社会保険が完備されているほか、扶養手当、通勤手当、住居手当、財形貯蓄制度、社員持株会などが、用意されています。(なお、残業代については、全額支給が基本となります。)

 

また、社宅(世帯用・独身用)、レクリエーション施設、付属医療機関(逓信病院、郵政健康管理センター)などが利用出来るようにもなっているので、このあたりは郵便局の名残を受けて、かなり充実したものとなっています。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用の場合、前職までの経歴や実績を加味して、基本給が決まることになりますが、交渉次第でも数字が変わってくるので、かんぽ生命保険から提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せずに、会社側と交渉することをオススメします。

 

もし、お金のことで話をするのは気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。

 

100%希望通りというのは難しいかもしれませんが、何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースは少なくないので、ぜひ一度相談してみてください。(実際に交渉することで、実入りがあるのかどうか、可能性について教えもらうことも出来ます。)

 

かんぽ生命保険の評価制度について

かんぽ生命保険の評価制度は、良くも悪くも年功序列型です。かんぽ生命保険単体の労働組合がなく、日本郵政グループとしての労働組合となるため、グループ各社の業績が異なっても、現状においては、グループ全体として、給与体系・ボーナスが横並びとなります。

 

人事評価に関しては、ここ数年で、実務での実績が反映されるような、成果主義的な制度に移行してきていますが、まだまだ不十分な状態で、完全に切り替わるまでは、もう少し時間がかかりそうです。

 

そのため、仕事を頑張って成果を上げて、収入を増やしていきたいといった考え方を持つ人には、不向きな会社です。(面白味を感じないと思います。) それよりも、安定した環境を望む人のほう適している環境と言えるでしょう。

 

かんぽ生命保険の教育制度・成長環境について

経営陣を含め、外部から新しい人材が入ってきているので、民営化当初は非常に強かった公務員気質から、少しずつ脱却していますが、まだまだ、横並びの状態です。

 

仕事の割り振りについても、年齢が上の人、勤続年数の長い人に優先して、重要なポジションが割り当てられるといった状況です。

 

外資やベンチャーのように、若いうちから、責任あるポジションに就いて、業務を遂行するといったことは、あまり期待出来ないので、自己成長という観点で言えば、それほど魅力はない職場かもしれません。(同業他社の社員と比べても、成長出来るペースは遅いと思います。)

 

郵便局のブランドは健在で、顧客受けはいいですし、事業規模が大きいということもあり、仕事の内容自体は、面白味があるもの、やり甲斐を感じられるものも多いのですが、最初はルーティンワーク的なことを繰り返すことになるので、自己成長に寄与するような経験を積む機会というのは、限られることになります。

 

教育体制に関しては、かんぽ生命保険には、長い年月をかけて社員を育てていこうという風土があるため、非常に充実した内容となっています。

 

新入社員研修、生命保険業界共通研修、階層別研修、フォローアップ研修、海外研修などが用意されており、希望に応じて受講することが出来ますし、資格取得のための通信講座を、安価で受講することも可能となっています。

 

ワークライフバランスについて

かんぽ生命保険は、残業や休日出勤が殆ど発生しない、大半の社員が8割以上の有給を消化しているなど、就労環境が極めて良好な会社であり、ワークライフバランスを重視する人にとってもまず納得の環境となっています。(社員の満足度は非常に高いです。)

 

なお、会社としては、有給全消化を推奨しており、取得出来るように環境整備に努めているので、今後は、さらに状況が良くなるかもしれません。元々は政府機関ということもあって、法令順守の意識が高いので、ブラック的な要素とは全く無縁です。

 

また、かんぽ生命保険においては、病気など、特別な理由がある時には、個人の事情に合わせて、勤務時間を選択出来るようにもなっています。

 

その場合、残された社員で、欠員社員の仕事を補おうといった、お互いに協力しあう風土がある会社なので、働くうえでの安心感ということに関しては、非常に強いものがあります。家族的な雰囲気が好きな人にとっては、非常に居心地が良い会社だと思います。

 


かんぽ生命保険では、夏休み、冬休みとして、それぞれ5~7日間ほどの特別休暇を取ることも出来るようになっています。

 

女性の働きやすさについて

かんぽ生命保険では、女性も男性と同じように活躍出来る会社であり、女性社員の満足度は非常に高いです。

 

年功序列の会社なので、昇進のチャンスというのは限られているのですが、それでも、年々、管理職に就く女性が増えていますし、日常業務においては、男性の下に置かれるといったことはないので、女性でも働きやすいと感じるはずです。

 

また、かんぽ生命保険は育児支援体制がしっかりしている会社でもあり、産休・育休・時短勤務といった制度は一通り完備されていて、誰でも利用出来るようになっていますし、復帰後には、周囲のサポートを受けながら、働けます。

 

(たとえば、子どもの体調が悪くなって、急に病院に行かなければいけないといった時でも、問題なく休ませてくれますし、その時には、周囲が仕事を肩代わりしてくれます。)

 

オフィスによっては、託児所も用意されているので、民間の保育園が入れないという時にも、安心です。

 

勤続年数、年齢が一定に達した時には、育児中の人でも、昇進のチャンスを得られるので、そういった意味では、かんぽ生命保険は、家庭を見ながら、自分のキャリアも追求出来る会社です。
(この点は、民間企業よりも先進的です。)

 

こういった職場環境なので、女性社員の定着率は高く、実際、夫との共働きで、定年まで勤めあげるという人が、非常に多いです。

 

かんぽ生命保険の転職先としての価値

かんぽ生命保険は、前身の郵便局の名残があって、年功序列を基本とする会社なので、良い意味でも悪い意味でも、安定しています。

 

そのため、実力勝負の世界を好む人には不向きですが、そうでなければ、仕事において、妙なプレッシャーを感じるようなことはないので、落ちついて働ける良い職場と言えます。

 

給与水準自体は、そこそこですが、福利厚生の手厚さが、そこをカバーしており、トータルで考えれば、なかなかの好待遇です。

 

それでいて、残業ゼロ、休日出勤ゼロ、有給取り放題という会社なので、自分のプライベートの時間、家族との時間を大切にしたいという人には、最高の職場です。

 

その反面、自分を成長させる機会というのは、他社よりも少ないので、30代、40代になって、別の会社に移りたいということになったとしても、転職市場において、どれだけの価値を認められるのかというのは、微妙なところです。

 

(転職することで、給与が下がってしまったということが、起きる確率は、決して低くないでしょう。)

 

働きやすい会社だけど、将来的なキャリアを考えると・・・ということです。でも、かんぽ生命保険は、土台がしっかりして、まずリストラに遭うこともないので、定年まで働くつもりであれば、このあたりの問題は一切関係ないということにもなります。

 

こうやって見てくると、その人が仕事に対して、どんな考え方を持っているのかによって、かんぽ生命保険の転職先としての価値は変わってくるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、転職を目指すのかどうか、最終判断を下すようにしてください。

かんぽ生命保険の中途採用求人を扱っている転職エージェント

最後に、かんぽ生命保険の中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、判断に迷うところがあれば、相談してみるのもアリです。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、エージェントは様々な企業の求人案件を保有しているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。もしかしたら、かんぽ以上に魅力を感じる会社が見つかるかもしれません。

 

転職を考える際に、選択肢が多いに越したことはないので、ぜひ、他社の求人についても、色々と話を聞いてみてください。