ソフトバンクの中途採用事情

ソフトバンクの中途採用事情

 

今や日本を代表する企業に成長した、ソフトバンク。携帯電話の会社というイメージが強いかもしれませんが、ヤフーと一体となって展開するイーコマースサービスなど、様々な事業を展開している多角企業です。

 

グローバル展開の動きも目覚ましく、スーパーセル、スプリント、アームなど、M&Aを繰り返しています。(2016年度においては、日本企業関連したM&A案件の1/5は、ソフトバンク絡みとなっており、グローバル市場においても、ソフトバンクのM&Aは際だっています。)

 

一言でいえば、エネルギッシュな会社ということになりますが(かなり単純な表現ですが)、こういった企業なので、人材採用の動きについても活発な会社であり、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。

 

ソフトバンクへの転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。このページでは、ソフトバンクの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

※補足
後ほど詳しく触れますが、ソフトバンクは、会社としては、かなり野心的な動きをしていますが、社内の雰囲気としては、組織規模が大きくなったこともあり、大企業病的な、やや閉塞感を感じるようなものになりつつあります。

 

そのため、ベンチャーのような自由な空気をイメージして、転職すると、ちょっと違うということになりかねないので、注意してください。

 

ソフトバンクの中途採用求人の傾向

中途採用の対象となる職種は、営業、商品開発、事業企画・開発、マーケティング、経理財務、人事、経営企画、海外事業企画など、多岐に渡りますが、このなかでも特に、マーケティング、事業開発、商品開発といった職種における求人が多くなっています。

 

ゼロから、製品やサービス、事業モデルを生み出すことが出来るような人材が求められているということですね。

 

また、エンジニアを募集する求人も多く、こちらでは、ネットワーク、セキュリティ、クラウド、フィンティックといった領域に精通しているエンジニアに対する需要が高くなっています。

 

ソフトバンクの考え方に、『300年続く会社を築くには、人材こそが非常に大切な鍵』というものがあり、優秀な人材を確保することに関しては、余念が無い会社なので、高い意欲を持つ人、チャレンジ精神がある人、全てに門戸が開かれており、職歴を問わず、応募することが出来ます。

 

ただし、それだけに、ソフトバンクの人を見る目は厳しく、どの職種においても、即戦力として、すぐに第一線で働くことが出来るだけの能力・スキルを有する人でないと、採用されることは、まずないでしょう。

 

ちなみに、ソフトバンクでは、キャリア登録制度が用意されており、ソフトバンクへの転職に興味があるけど、『現在募集中の職種が希望に合致しない』、『自分のキャリアを活かせる職種が分からない』といったケースにおいては、今までの仕事の経歴などを登録することで、適したポジションで集がかかった際に、選考についての情報を受け取ることが出来るようになります。

 

求人情報の入手方法

ソフトバンクから発生している中途採用者向けの求人情報の入手方法ですが、会社の公式サイト内において、採用情報ページが設けられており、そのなかで、現在、募集がかかっている求人の募集要項を、確認することが出来ます。
http://recruit.softbank.jp/career/

 

また、中途の場合、転職エージェント経由でも、求人情報が公開されているので、そちらから情報を入手することも可能です。

 

公式サイト、転職エージェント、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、ソフトバンクだけでなく、他社の求人も含めて、比較検討してみたいといった時には、まとめて情報を入手出来るので便利です。

 

このページの最後に、ソフトバンクの中途採用求人を扱う代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

ソフトバンクの社員の年収・給与制度について

ソフトバンクに勤務する社員の給与水準ですが、職種別に幾つか年収事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

ソフトバンクの社員年収

  • 営業 26歳 年収500万円
  • 営業 30歳 年収700万円
  • 営業 35歳 年収700万円
  • 営業 課長 32歳 年収700万円
  • 営業 課長 48歳 年収1200万円
  • 営業事務 26歳 年収600万円
  • 営業事務 31歳 年収650万円
  • 営業事務 40歳 年収700万円
  • 経営企画 27歳 年収720万円
  • 商品企画 30歳 年収650万円
  • 営業企画 35歳 年収800万円
  • 販売 27歳 年収550万円
  • 販売 28歳 年収400万円
  • 販売 30歳 年収350万円
  • ネットワークエンジニア 28歳 年収600万円
  • SE 30歳 年収750万円
  • SE 35歳 年収650万円
  • 情報システム部門 課長 40歳 年収900万円
  • 情報システム部門 課長 40歳 年収800万円
  • 経営管理 28歳 年収800万円
  • 経理財務 29歳 年収600万円
  • 経理財務 45歳 年収850万円
  • 技術開発 30歳 年収700万円
  • 技術開発 31歳 年収680万円
  • 技術開発 41歳 年収750万円
  • 技術開発 チームリーダー 33歳 年収700万円
  • 技術開発課長 40歳 年収850~900万円
  • マーケティング 33歳 年収500万円
  • マーケティング チームリーダー 30歳 年収850万円

 

ソフトバンクの給与体制は、毎月の給与に加え、年2回の賞与(年間標準賞与6カ月)、及び、業績によって支給される特別加算賞与から構成されています。昇給は原則、年1回となります。

 

ここ最近の傾向として、会社自体の生産性を上げて、その分を社員の給与に反映しようという方針があり、仕事自体はそれなりにプレッシャーがかかる負担の大きなものになりますが、それに見合った給与水準となっています。ここ数年は業績も良く、特別加算賞与も続いています。

 

また、外部から見ると、イケイケのベンチャーのようなニオイがするので、成果主義の会社のように思えるかもしれませんが、実情としては、そうでもなく、年功序列と成果主義のバランスが適度に取れている企業です。

 

もちろん、各社員に目標を提示して、そのノルマを果たすことを要求する会社ですが、外資やベンチャーのように、結果に対する追求度が、それほど高いわけではありません。

 

むしろ、ノルマを社員一人に押しつけるのではなく、社内全体で達成しようという風土がある会社なので、妙なストレスを感じることなく、仕事に取り組むことが出来ます。

 

福利厚生については、各種健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険が完備されているほか、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度が用意されています。

 

また、ベネフィット・ワンと提携しているので、そちらのサービスを利用することも可能です。(詳しくは、https://bs.benefit-one.co.jp/bs/pages/bs/top/top.facesを参照してください。)

 

中途採用で入社する時の注意点

中途入社の場合、初年度の年収は、前職までの経歴・実績をベースに算定されることになりますが、交渉次第で金額が変わってくるという要素もあるので、ソフトバンクからの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望額を伝えて、交渉するようにしてください。

 

もし、こういった条件交渉を行うのが苦手ということであれば、前述した転職エージェントに代行してもらうことをオススメします。

 

彼らは転職のプロなので、この手の交渉ごとに長けており、うまく話を進めてくれます。上積みを勝ち取ったという実績を豊富に持っているので、ぜひ一度相談してみてください。

 

ソフトバンクの評価制度について

ソフトバンクでは、ジョブグレード制が導入されており、年齢や性別などの属人的な要素ではなく、担うミッションや働き方に応じて、グレードが決まる仕組みとなっています。

 

D1~D6までに分かれており、D4以上が課長職で役職手当が付きますが、残業代は支給されないようになります。年収で言えば、おおむね800万円クラスになります。

 

特別加算賞与の支給額については、毎年一定ではなく、会社の業績、個人のパフォーマンスを加味して、支給額が算出されるので、同じミッショングレードのなかでも、50万円から100万円くらいは、差が出てきます。

 

具体的な評価方法としては、仕事の成果や組織への貢献度を評価する『貢献度評価』、仕事のプロセスに求められる能力、及び、ソフトバンク人としての姿勢・行動に対する『コア能力・バリュー評価』

 

この2つの指標を軸に、半期ごとに査定を行うと同時に、次の期の目標を新たに設定するという流れです。(年度末には、過去1年間のパフォーマンスを評価する年度評価も行われます。)

 

また、ソフトバンクは、この評価軸とは別に、チームや個人の挑戦的・独創的な取り組みを表彰する制度『SoftBank Award』や、営業部門を対象としたチーム別利益管理制度などを用意して、結果を出した社員に報いるようにしています。

 

ソフトバンクの教育制度・成長環境について

ソフトバンクは、社員の自主性を重視する会社なので、年齢や経験を問わず、社員に大きな裁量を与えて、責任感を持って、業務を遂行させるようにしています。

 

プレッシャーが大きくなるので、大変ではありますが、刻々と変わる状況に対して、タイムリーに人・モノ・金を動かす能力が身に付くので、ビジネスマンとして、短期間で大きく成長することが出来る環境です。

 

社内の雰囲気も、社員同士が、お互いがライバルといった緊張感を持って、刺激を与え合いつつ、自らの経験・知識をシェアして、お互いに教え合うといった文化があるので、高いパフォーマンスが発揮しやすい環境です。

 

(社員が講師になって、研修を実施するといったことも、頻繁に行われています。部署をまたいで行われているので、情報をシェアする良い機会になっているようです。)

 

ソフトバンク自体が世界一を目指して日々向上している企業なので、社員に対する要求水準も高く、その環境下で揉まれるのは、着実に自分自身の成長に繋がると言えます。

 

過去20年間の成長を見ても、ソフトバンクほど急成長した企業はありませんが、この傾向が今後も続くことは間違いないので、ソフトバンクのダイナミズムを味わいながら働くというのは、またとない経験となります。

 

なお、ソフトバンクは社内教育にも力を入れている会社であり、「ソフトバンクビジネスプログラム」「階層別プログラム」、「次世代経営人材プログラム」を3つの柱として、様々な研修プログラムを提供しています。

 

社員の多様性を重視して、個性豊かな人材の育成を目指している会社なので、プログラムの内容は、かなり細分化されており、そのなかから、自分が希望するものを選んで、受講することが出来ます。

 

また、これらの研修制度とは別に、社長の孫正義自ら、後継者の発掘・育成を目的とした『ソフトバンクアカデミア』を開校しています。

 

新規事業を構築するための知識やノウハウ、事業プランの検討方法など、経営者として、幅広い知識を習得することを目的としており、将来的には、優秀なビジネスプランをまとめた人を、会社が支援して、そのプランを事業化させるといったことも検討されているようです。

 

ワークライフバランスについて

ソフトバンクの就労環境は、日本の会社としては、かなり優れていると言えます。有給は、ほぼ100%、本人が志望する通りに取得出来ますし、社内全体の消化率も6割近くになっています。

 

休日に出勤する機会は殆どなく、例外的に発生する程度です。特別休暇も用意されているので、定期的に、まとまった休みを取ることが出来ます。

 

残業に関しては、部署ごとに事情は異なりますが、多い部署でも、1日1~2時間程度の残業が発生する程度です。(1ヶ月平均の残業時間は、37.5時間となっています。)

 

最近では、人事が残業削減に、かなり力を入れており、残業時間が一定のラインを越えそうになると、人事側から、上司へ警告が与えられるようになっています。

 

警告を受けると、部署全体で、仕事の割り振りを調整するなどして、当人の残業時間を減らせるように対策を取るので、長時間の残業が、何ヶ月も続くということはありません。

 

こういった状況なので、多くの社員が、オンとオフのメリハリをつけて働くことが出来ています。これほど従業員の権利が、しっかり守られている会社はなかなかないので、ワークライフバランスを重視する人には、ソフトバンクはオススメの会社です。

 

女性の働きやすさについて

ソフトバンクは、日系企業のなかでは、女性の活躍推進という観点で、いち早く働き方改革を始めた会社であり、女性の働きやすさという観点で言えば、文字通りの優良企業といえます。

 

男性・女性で、仕事の内容に差が生じることはなく、多数の女性社員が、責任あるポジションに就いて、活躍しています。最近では、キャリアアップの動きも目覚ましく、女性で管理職に昇進する人が、目に見えて増えています。

 

また、女性にとっては、大きなライフイベントである、結婚、出産に対する配慮も手厚く、子供が産まれた後でも、無理なく働き続けることが出来る環境が整備されています。(実際、産休・育休から復帰して、継続して働いている女性が多数存在します。)

 

具体的なフォロー体制については、時短勤務を選択する、子供の送り迎え、病気等のトラブルに合わせて、出退社時間を調整する、自宅で勤務するといったことが、認められています。

 

また、経済的な負担をバックアップする制度として、子育て支援金制度が用意されており、子供の人数に合わせて、支給額が増えるようになっています。

 

これだけでも、かなりの好条件と言えるかもしれませんが、この点に関しては、毎年見直しがかけられていて、状況に即して、新たな制度が導入されるので、今後、ますます、働きやすい環境になってくはずです。

 

転職先としての価値

ソフトバンクは、最先端の通信技術メーカーとして、日本が世界に誇るリーディングカンパニーの一社であり、それだけに待遇面は良好です。

 

給与額自体で言えば、大手企業と比較して、それほど高いというわけではありませんが、福利厚生や就労環境、教育制度などをトータルに見れば、十分に魅力的な会社と言えます。(人によるかもしれませんが、やり甲斐がある仕事に溢れているというメリットもあります。)

 

最近では、ベンチャー気質が薄れてきて、大企業の雰囲気を醸し出す状態になってきているので、人によっては、少し物足りなさを感じる部分が出てきてしまうかもしれませんが、社員のモチベーションはまだまだ高いので、不祥事を起こしている老舗企業ほどの停滞感はありません。

 

シビアな面もあるけど、従業員のことを考えている会社といえるので、転職先候補の一つとして、ぜひ、真剣に検討してみてください。

ソフトバンクの中途採用求人を扱う転職エージェント

最後に、ソフトバンクの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、細部について、もっと知りたいことがあるということであれば、直接問い合わせてみてください。

 

なお、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。もしかしたら、ソフトバンク以上に、魅力を感じる会社が見つかるかもしれないので、興味があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。

 

 


複数の企業の求人を見比べて、どの会社がベストなのか、迷った時には、転職先選びについて、アドバイスを求めるのもアリです。プロの視点で、意見してくれるので、参考になるはずです。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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