ボッシュ・ジャパンの中途採用事情と年収

ボッシュはドイツを本拠とする世界有数の自動車部品メーカー、電動工具メーカーです。そのボッシュの日本法人に当たるのがボッシュ・ジャパン。元々は、ボッシュ製品の販売代理店として設立された会社ですが、2008年に完全子会社化。移行はグループ会社として、自動車部品の開発・製造・販売事業、および自動車機器(アフター市場向け)や電動工具等の輸入・販売事業を展開しています。

 

ボッシュ・ジャパンの中途採用事情と年収

 

日本においては、人気度の高い外資系企業の代表格であり、中途入社を希望する人も多くなっています。

 

ボッシュ・ジャパンの中途採用事情

ボッシュ・ジャパンでは常時、中途採用を行っています。営業、購買、研究開発、製造、財務、経営企画等、募集がかかっている職種は様々です。中途採用者には即戦力としての活躍を求めているため、特定分野におけるエキスパートが好まれる傾向があります。

 

世界中に50カ所の拠点を持つグローバル企業なので、職種によらず、国際人としての視野の広さ、異文化コミュニケーションスキル、業務遂行に必要な英語力(第二外国を身につけていれば、尚良し)を有していることが必須条件とされています。

 

また、性格特性としては、外資ということもあり、積極的で自分からイニシアティブを取って動けるようなタイプ、好奇心や創造性が強いタイプ、チャレンジ精神が強いタイプが求められています。

 

スキルアップのための社内研修制度、トレーニング制度が充実しているので、入社後、業務を遂行しながら、自分の専門性をさらに高めることが出来るため、キャリア開発に意欲的な人にとっては、魅力を感じやすいと思います。

 

海外勤務(海外拠点への異動)も特殊なことではなく、全社員に可能性があり、海外勤務の経験が出来るように社員をバックアップしている企業でもあるため、海外勤務に興味がある人にとっても、魅力的な会社と言えます。

 

年収について

職務ランクによって年収がある程度決まる仕組みとなっています。それに加えて、年1回の上司からの評価が加わりますが、それほど大きな差がつくというわけでは無いようです。また、職種によって年収差が生じるということもなく、おおむね共通しています。

 

幾つか具体例を挙げると、下記の通りとなります。

  • ソフトウェア開発 33歳 年収700万円
  • ソフトウェア開発 37歳 年収650万円
  • 技術開発 48歳 年収800万円
  • 技術開発 50歳 年収900万円
  • 技術開発技術 課長 43歳 年収900万円
  • 営業 25歳 年収450万円
  • 営業 30歳 年収600万円
  • 営業 35歳 年収630万円
  • 人事 29歳 年収450万円
  • 経理 30歳 年収500万円
  • 製造技術 38歳 年収650万円
  • 製造技術 課長 45歳 年収800万円
  • 製造 26歳 年収350万円
  • 製造 33歳 年収620万円
  • 製造 33歳 年収650万円
  • 設計エンジニア 28歳 年収430万円
  • 設計エンジニア 30歳 年収500万円
  • 設計エンジニア 40歳 年収650万円
  • 生産管理部マネージャー 46歳 年収1000万円
  • マーケティング 33歳 年収620万円
  • マーケティング 課長 35歳 年収850万円

 

年収差が生じるポイントとしては、まずリーダー的なポジションを任されるかどうか。これで、同じ年齢・職種でも100~150程度の違いが出てきます。

 

次は、役職付きになれるかどうか。ボッシュの場合、中間管理職へのキャリアルートというのは決まっており、有能な人材をドイツ本社に数年間送り込んで、帰国後課長に昇進させるという流れになっています。

 

つまり、海外勤務を経験しない限り、管理職にはなれないということなので、ここで語学力や国際センスなどが問われることになります。課長に昇進すれば年収は800~1000万、部長で年収1000~1500万というのは標準値となっています。

 

ボッシュの就業環境、ワークライフ・バランスについて

現職社員・退職者を含めて、共通しているのがボッシュはワーク・ライフ・バランスに優れているということです。フレックス制で、スケジュールの調整がしやすいうえ、残業も自分の意思で決定することが出来ます。

 

フレックス制や残業ゼロを謳っていても、実際には暗黙の了解でノルマが決まっていたり、残業せざるを得ない雰囲気があるというのは、日本の会社によくあるケースですが、ボッシュに関しては、こういったことが全くなく、本当に自由です。

 

また、ボッシュは在宅勤務制度も積極的に取り入れている会社なので、子育てや親の介護をしながら働いているといった社員も多く、仕事とプライベートを両立させて働くことが出来る会社といえます。

 

なお、ボッシュは有給休暇100%消化を奨励している会社であり、長期休暇も取りやすい環境にあるため、年に数回海外旅行に行くといった人も多いようです。

 

ボッシュの福利厚生について

外資には珍しく、ボッシュは福利厚生が充実している企業です。独身寮・社宅制度が用意されています。また、既婚者に対しては、結婚から7年間75%の家賃を補助する仕組みとなっています。住宅手当で年間100万が支給されているといったケースも珍しくありません。

 

一方、マイホーム購入後の手当はないので、賃貸・自宅所有によって、住宅手当の度合いが大きく変わってきます。

 

その他、ボッシュへの中途入社を考えている人が知っておくべきこと

ボッシュは外資だけあって、職場環境は自由で明るい雰囲気だけど、元々が日系企業なので、保守的な一面も抱えています。

 

また、ドイツ本国の意向が強く反映され、全ての決定において、ドイツ本社の承認が必要なので、日本の社員には決定権がなく、業務に関しては本社の顔色を伺いながら進めなければいけないということで、そこに不満を感じている人は多いです。

 

ただし、複数国の拠点の社員が協働して進める海外プロジェクトにおいては、自由と裁量が保証されているので、やり甲斐を感じるという人が多いです。一方、国内業務専任だと、言われたことだけをやるというパターンになってしまうようです。

 

特に、エンジニアだと、研究開発がドイツ・インドで行われており、日本では創造性を働かせる余地がないので、つまらないという人が多いです。

 

このように日常業務に関しては、海外本社・支社と連携して働く部署であるかどうかで、充実感・やり甲斐が大きく変わってきており、実際に社員の評価もキレイに分かれているので、ここは転職する時には要チェックです。

 

自分が満足出来る職場に配属されれば、年収や就業環境に関しては申し分がない会社なので、高いモチベーションを持って働くことが出来るのではと思います。

 

中途採用で転職を目指すには良い会社なので、くれぐれも注意点はボッシュのなかでの配属部署です。ここは転職エージェントに、その部署の雰囲気・実情を確認しながら、慎重に選んでいくことをオススメします。

 

下記に、外資系企業の転職事情に精通しているエージェントをリストアップしていますので、参考にしてください。

 

なお、彼らは当然、他社の求人情報も押さえているので、転職先に希望する条件を伝えれば、ボッシュ以上に、それらの条件を満たす求人が存在するかどうか、調べてもらえます。

 

他社の求人と比較することで、より客観的に判断出来るというメリットもあるので、興味がある人は、ぜひボッシュ以外の企業についても、確認してみてください。

 

<外資系企業に強い転職会社>

 


転職を目指す会社が決まった場合、先ほども触れたように、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


※補足
JACは外資系企業、日系グローバル企業専門なので、こういった企業への転職を目指すのであれば、上記で取り上げている転職会社のなかでも、最も有効な情報源となります。

 

特に、30代以上の経験豊かなビジネスマンの転職支援を得意としているので、該当する人は要チェックです。(マネジメントレベルの求人も多いです。)

 

リクルートエージェント、ビズリーチも同様ですが、保有求人数が若干劣るので、第二・第三の選択肢と言えるような存在です。ただ、JACがカバーしていないような求人を扱っていることもあるので、リストアップさせて頂きました。

 

一方、マイナビエージェントは、若年層のビジネスマンの転職支援に力を入れている転職会社です。第二新卒者の転職支援も得意としているので、20代の人にオススメです。

 

いずれにしても、どの転職会社がいいのかというのは、実際に話をしてみたいと分からない部分もあるので、2~3社に同時にコンタクトして、比較検討することをオススメします。面倒かもしれませんが、これが最も確実な方法です。