ニコンの中途採用事情

ニコンの中途採用事情

 

誰もが一度はその名前を聞いたことがあるであろう、日本を代表する光学機器メーカー、ニコン。2016年度の連結売上は8千億円以上、従業員数は約2万5千人、海外売上比率は85%以上という、文字通りのグローバル企業です。

 

長年に渡り、主軸事業として業績を支えていた映像事業が、市場の縮小により低迷、コスト削減や販売拠点再編などの構造改革に取り組んでいます。

 

また、ニコンは同時に、業績が好調なメディカル事業、インストルメンツ事業への投資を加速、映像事業の減益を補填することを狙っています。

 

こういった背景から、組織体制の再編も進んでおり、それに伴い、人材採用が活発に行われています。経験豊富なベテランを求めて、中途採用についても、多数の求人が出ています。

 

このページでは、ニコンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収や就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

ニコンの中途採用要綱

ニコンにおける中途採用求人の傾向ですが、事業部門単位での募集となり、マーケティング・企画、研究開発、品質保証、薬事申請、営業(セールスエンジニアを含む)、法務(知財管理)といった職種を中心に、様々な求人が発生しています。

 

いずれの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、必要とされる経験年数については、2年~5年以上と、求人ごとに差があります。

 

また、眼科医療機器の営業経験、培養プロセス開発経験、バイオ系のセールスエンジニア経験など、経験の内容が、より細かく指定されているケースもあるので、このあたりの詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

なお、全体的な傾向としては、今後、成長が期待出来る医療分野に関連する求人が多くなっているので、医療機器・製薬・バイオなどの業界経験者のほうが有利です。

 

極めて高い専門性を有する人の場合、かなりの好条件を期待出来るので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

求人情報の入手方法ですが、ニコンの公式サイト内には、キャリア採用情報ページが開設されており、現在、募集中の求人の詳細について確認出来るので、そちらにアクセスして、内容をチェックしてみてください。
http://www.nikon.co.jp/recruitment/career/

 

また、ニコンは中途採用に関しては、大手の転職会社を経由して、募集をかけたり、転職会社に登録している人材のなかから、条件に合う人材にアプローチしたりすることもあります。

 

そういった求人のなかには、公式サイト内においては掲載されていないものもあるので、もし、ニコンのサイトをチェックして、希望条件に合う求人が見つからなかった時には、転職会社にも連絡を取ってみてください。

 

このページの最後に、ニコンの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

社員の年収・ニコンの給与制度について

ニコンに勤務する社員の年収ですが、具体例を挙げると、下記の通りとなります。技術職を中心に、職種別に事例をまとめていますので、参考にしてください。

 

ニコンの社員年収

  • 28歳 企画 年収  580万円
  • 30代前半 設計主任 年収800万円
  • 34歳 開発 年収  650万円
  • 30代後半 企画 年収 800万円
  • 40代 スタッフ 年収  800万円
  • 50歳 技術課長 年収 1,000万円

 

基本給と年2回の賞与から構成される給与体系となっています。給与は資格給と職能給で決まるようになっており、このあたりは日本の大手メーカーの標準的な仕組みそのものです。ニコンは、大手企業ということもあり、給与水準は高めです。

 

日本企業の多くのメーカーがそうであるように、ニコンも年功序列色が強い給与制度となっており、給与は経験と実績に基づいた資格と職能にほぼ比例して、上昇します。(資格と職能については、経験年数によって決まる要素が強いです。)

 

ただし、他の電子機器メーカーより、賞与を重視しているので、実績を残した時のボーナスのアップ幅は、他のメーカーよりも高く、この点は期待出来ます。

 

ニコンの人事評価昇給制度について

給与体系のところでも少し触れましたが、ニコンは年功序列の色合いが強い会社なので、短期的な成果や業績よりも、中長期的なスパンで安定した成果を残す社員のほうが、評価が高くなる傾向があります。

 

ただし、評価の仕組みとしては、成果に対する絶対評価ではなく、部門内での相対評価となるので、同僚との兼ね合いで、評価が決まるという要素も強いです。

 

このあたりは、典型的な日本のメーカーですが、他社と比較すると、ニコンの場合、年功序列色が強い資格・職能制度の基本給を抑え目にして、業績評価の賞与を重視することで社員の成果に対して応えようとしているので、日系メーカーのなかでは、より実績重視の会社と言えます。

 

成長環境について

研修制度は大手企業だけに充実していますが、主体性を持って、自己成長していくことが求められているので、待ちの姿勢ではチャンスは与えられません。自分から必要と思われる研修を指定して、受講を申しこむという姿勢が重要です。

 

これは、日常業務に関しても同様です。ニコンは、海外売上比率が80%を超えるグローバルメーカーなので、日本国内だけでなく、国際的に活躍したいという意欲のある人にとっては、様々なチャンスに満たされた職場環境と言えます。

 

実際にアメリカや中国の現地法人に着任して、現地の優秀な上司やスタッフと仕事をしたことが非常に良い経験になり、その後のキャリアアップに繋がったというような体験談もあります。

 

ただし、自ら名乗り出てグローバルビジネスに挑戦していく姿勢を見せないと、こういったチャンスは全く得られません。仮に、仕事で大きな成果を上げているとしても、会社側でお膳立てしてくれるようなことはないので、この点は注意してください。

 

なお、グローバルビジネスへの取り組みついては、部門差があるので、こういった職場環境を重視する人は、入社後、自分が配属されることが想定される部署の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。

 

ワークライフバランスについて

ニコンは、全社的にワークライフバランスに対する意識が高い会社であり、就労環境は良好です。たとえば、有給休暇については、部署・担当業務内容に関わらず、本人の意向に合わせて取得することが出来ます。

 

社員全体の有給休暇の消化率は、50%を超えており、大手メーカーとしては、かなり高い数字となっていますし、プラス、年末年始などの特別休暇も用意されています。

 

フレックスタイムが導入されているので、仕事のスケジュール調整に対する自由度が高いですし、残業についても、全社平均での残業時間が1ヶ月25時間前後と、それほど多くはありません。

 

決算月では、経理部門のスタッフは、全員夜21時ころまで残業することが余儀なくされるなど、部門や季節的要因で、多少の変動はありますが、年間を通じて考えると残業の負荷は軽いと考えて間違いなしです。

 

このように、ニコンはワークライフバランスが整っている会社ですが、あくまでも、自分自身の責任を果たしていることが前提の話となります。自分が担当する仕事が時間内に終わらないとなれば、勤務時間を延長して対応することになるので、結果として残業が多くなると考えてください。

 

女性の働きやすさについて

男性社員が8割を超える部門がほとんどですが、非常に紳士的な雰囲気の社風です。育児休暇制度が有効活用されていて、2年間近く育児休暇を取得した後に職場に復帰するという女性社員が多数存在します。

 

ワークライフバランスのところでも触れたように、フレックスが導入されているので、子育てと仕事の両立を図りやすい環境であり、子供を持つ女性には優しい職場と言えます。(周囲の子育てに対する理解も厚く、何かと気遣ってくれます。)

 

女性の登用に力を入れており、女性管理職も増加傾向にあるので、キャリア形成という点でも悪くありません。日本の大手メーカーのなかでは、女性登用は最も進んでいる会社と言えるので、キャリア志向が強い人は要チェックです。

 

ニコンは海外比率が高い会社でもあるので、グローバルでの活躍を目指して女性には、特にオススメです。

 

ニコンの転職先としての評価

ここまで、ニコンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、給与水準は高いですし、働きやすい環境が整っているので、転職を目指すには良い会社です。

 

特にグローバルなシェアを誇る光学機器、今後の主軸事業として、力を入れている医療機器といった分野においては、中途採用の募集数が多いので、有望な転職先候補と言えます。

 

注意点としては、中途採用の場合、これまでの実績・経験と能力(専門性)を加味して、資格給・職能給が設定されますが、ここは交渉次第で大きく変わってくるということです。

 

ニコンは年功序列色が強いだけに、入社時の給与から大幅に昇給することは容易ではなく、中途半端に妥協すると、後々まで後悔することになります。そのため、自分が納得出来るまで、給与額に合意することはせず、会社側とキチンと話し合うようにしてください。

 

こういった交渉が苦手という人は、転職会社に代行してもらってください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。

 

あくまでも、その転職会社はニコンの中途採用求人を扱っていることが、前提の話となりますが、下記の転職会社であれば、取り扱い実績が豊富なので、まず大丈夫です。

 


彼らは、ニコンの社内事情に精通しているので、転職すべきかどうか、判断に迷う時には、意見を求めることも可能です。客観的な視点でアドバイスしてくれます。

また、転職会社は様々な企業の求人情報を押さえているので、他社のことについて聞いてみるのもアリです。ニコン以上に、自分に合う会社が見つかるかもしれないので、興味がある人は、あわせて確認してみてください。

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。