ニプロは、薬剤を入れるアンプルや錠剤瓶用の硝子管の販売を業として1954年に創業しました。
1970年代に点滴器具や注射器などの医療機器を手がけ、1980年代には、その後主力製品に成長する人工腎臓透析器(ダイアライザ)の開発・製造に着手するようになりました。
今日では、『医療機器事業』、『ファーマパッケージング事業』、『医薬事業』という3事業体制を構築しています。
直近の動向として、2019年2月、中華人民共和国の中央部に位置する河南省の省都・鄭州市に、連結子会社 尼普洛貿易(上海)有限公司の営業事務所を開設するなど、幅広く業務を推進しています。
このような背景から、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。ニプロへの転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
ニプロの中途採用求人の傾向
現在、ニプロの公式ページにて確認できるキャリア採用は下記の通りとなります。その中で代表的な職種についてまとめていますので、ニプロへの転職希望者は参考にして下さい。
- 医療画像システムの営業担当者
- 医療研修、セミナーの運営担当者
- 社内情報システム担当者(社内SE)
- 整形外科医療機器の営業担当者
- 医薬品製造販売業 品質保証・安全管理・薬事業務担当者
- 損害保険取扱業務担当者
- 医療機器(透析装置、輸液ポンプ、シリンジポンプなど)のメンテ技術者
- システムエンジニア(SE)
- 知的財産担当者
- 生産技術担当者
- MR(国内営業担当者)
- 海外営業担当者
【業務内容】
医療用画像システムの営業全般が主な業務で、具体的には、医療用動画像に関わる循環器科医師・放射線科技師等への製品紹介をはじめとするシステム提案と導入施設においての操作サポート・保守案内となります。
【応募資格】
大卒以上の学歴で営業経験者が対象となります。医療機器の営業やマーケティング業務の経験のある人になります。その他、普通自動車運転免許必要です。
【業務内容】
医療研修施設(iMEP)で実施する各種医療研修、セミナーの企画、立案、実施及びサポートが主な業務となります。
【応募資格】
薬剤師の資格を有する人のみになります。
【業務内容】
社内ICT部門として社内システムの開発・運用、インフラ整備が主な業務となります。
【応募資格】
ITに関する基礎知識を有する人が対象となりますが、専門知識が無くても『意欲』とコミュニケーションがあれば 転職後も十分なサポートが受けられるます。なお、社内システムはOracleを利用するJava/OpenCOBOLやSAPです。
【業務内容】
整形外科領域の医療機器に関して企画・営業全般が主な業務です。具体的には、販売及び学術的なサポート、新製品の企画・開発、ユーザーへの製品説明などの勉強会や学会展示などが挙げられます。
【応募資格】
医療機器に関心のある人が対象です。その他、医療機器特に整形外科領域において就業経験のある人は有利に働くようです。普通自動車運転免許は必須です。
求人情報の入手方法
ニプロの公式サイトには、採用情報ページが開設されており、そちらに募集要項が掲載されているので、詳細について確認することが出来ます。また、エントリーフォームが設置されているので、そちらから応募することも出来ます。
https://www.nipro.co.jp/employ/career/
また、ニプロは、転職エージェント経由でも募集をかけており、こちらから、求人情報を入手することが出来ます。
情報量としては、転職エージェントのほうが多いので、ニプロの求人を探す時には、公式サイトと合わせて、転職エージェントにも、問い合わせておくことをオススメします。
医療業界に強い転職会社であれば、まず、ニプロの求人を扱っています。このページの最後に、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
ニプロの社員の年収・給与制度について
ニプロに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- MR 24歳 年収450万円
- MR 25歳 年収450万円
- MR 25歳 年収500万円
- MR 27歳 年収500万円
- MR 40歳 年収480万円
- MR係長 35歳 年収500万円
- MR課長 50歳 年収800万円
- 開発 26歳 年収450万円
- 開発 35歳 年収500万円
- 研究職 26歳 年収400万円
- 研究職 班長 32歳 年収550万円
- 製造技術 30歳 年収500万円
- 製造管理 22歳 年収400万円
- 製造管理 主任 54歳 年収550万円
ニプロの給与体制は、毎月の給与の他に年2回の賞与から成ります。給与は、業種別、職種別、地域別、学歴ベル、コース別賃金体制を採用しており、賞与に関しては、事業部門別業績スライド制を採用しています。 よって、業績によって年3回の賞与になる場合もあります。
保険に関しては、健康保険、厚生年金保険、労災保険、雇用保険等の社会保険を完備しており、その他制度および福利厚生は、発明報奨金制度、持株制度、財形貯蓄制度、育児・介護勤務(休職)制度、寮・社宅、保養施設など充実しています。
寮・社宅に関しては、大阪府高槻市・豊中市、東京都北区)、秋田県大館市にあり、自宅からの通勤が困難な方に対して、借上寮を提供しています。
その他、各拠点毎に、様々なクラブがあります。大阪本社野球部・テニス部、研究所野球部・サッカー部、東京支店ゴルフ部・自転車部、大館工場野球部・バレー部・スキー部などなどです。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴や実績を加味して、基本給が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、ニプロから提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と交渉するようにしてください。
もし、お金のことで話をするのは気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、安心して任せてみてください。
ニプロの評価制度・成長環境・教育制度について
ニプロの評価制度は年功序列型が基本となっています。賞与などは、業績スライド方式ですので、業績を残すという点ではモチベーションに繋がっています。
人事考課に関しては、昇進試験、面接等で決められます。制度的には従来の日本企業が採用していたものと同じです。具体的には、半年ごとに5段階の評価がなされ、最大で10%の差がつく仕組みです。
ニプロのメリットとしては、長期的に勤続することが前提で有れば、将来的な収入の見込みは立ちやすいですが、デメリットは、仕事の成果が直ぐに給与に反映されないシステムということです。
職場環境に関しては、若手でも希望すれば挑戦できる環境が揃っており、『意欲』を社是そしているので、やりたい人、出来る人にとっては、これと無い条件がそろっています。しかし、自主的に勉強をしないと一定のレベルで止まることも事実で、絶えず自己成長を要求されます。
失敗しても、やる気さえあれば、再チャレンジできる会社であり、自分から他の事業部へ移動を申告出来る仕組みもあり、海外勤務の希望があれば、誰にでもチャンスはあります。
教育面では、社内で通信教育を設けており、様々な職場を体験できる研修もあり、異なった視点からの立場を養えるようになっています。その他、一対一で教育係りがおり、課全体でサポートもあります。安定した環境で働ける職場です。
ワークライフバランスについて
ニプロのワークライフバランスは、職種によって変わってきます。例えば、製造などはラインの関係上、不規則なスタイルになりますから、残業は自ずとあります。
一方、MRは自分で段取りをとるため、休みは計画して取ることが可能です。残業代に関しては、全ての職種できちんと支払われます。全体的な月の残業時間は26時間程ですので、決して多くはない環境です。
休日休暇は、完全週休2日制、祝・祭日、年末年始、年次有給休暇、特別休暇、看護休暇、有給休暇復活制度など規定されており、フレックスタイム制度、有給休暇制度・半日有給休暇制度なども取得できます。
有給消化に関しても、やはり部署間で違いますが、全体的な年間の取得率は、45%を超えていますから、まずまずの数字です。
女性の働きやすさについて
女性の労働環境という面では、非常に好条件で働ける環境ですが、キャリアアップという面で考えれば、管理職などはまだまだ少なく、改善の余地はあります。それ以外に関しては男女間に差は感じられず、安心して長く働けるような環境です。
育児支援制度に関しては、産休、育休はきちんと整備されていますが、結婚後多くの女性は寿退社せず、産後に職場復帰する女性は多い現状です。研究所には保育所など完備してあるため、研究所勤務の社員は子連れで出勤が出来ます。全体的に見て、女性は配慮されている環境です。
ニプロの転職先としての価値
ニプロは、医薬品医療器と幅広く製品を持っていますし、テレビCM等で知名度もあり、企業規模ともに安定した基盤はあります。医薬品などの事業展開も後発品が主であるため、今後も売り上げも伸びることは予想されます。全体的に付加価値の高い高収益率の商品が揃っており、現場での支援も厚いと言えます。
中途採用も様々な職種で募集してあり、決して転職者が不利に働くことはありません。むしろ、これまでの経験が活かせる環境と言えるでしょう。
そうしたニプロに向いている人は、医療従事者で、さらに同分野で活躍したいと思う人が向いているのではないでしょうか? もちろん、全く経験がない人でもチャンスはあると思いますが、ニプロに関しては専門として医薬に携わった人が有利でしょう。
このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、ニプロへの転職の判断を下すようにしてください。
ニプロの中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、ニプロの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。ニプロ以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。