DHLサプライチェーンの中途採用事情~年収、就労環境など~

ドイツに本社を構え、228の国・地域において、事業を展開する、世界最大の国際輸送物流会社、DHL。日本支社には、DHLジャパン株式会社、DHLグローバルフォワーディングジャパン株式会社、DHLサプライチェーン株式会社の3社が存在します。

 

DHLサプライチェーンの中途採用事情~年収、就労環境など~

 

そのなかで、DHLサプライチェーンは、日本国内の企業間物流を担っている会社です。それほど知名度は高くないかもしれませんが、国内では、初めて無人搬送車を導入するなど、先駆的な企業として、日本の物流業界をリードしています。

 

DHLサプライチェーンの中途採用事情

DHLサプライチェーンは人材採用を積極的に行っており、中途採用に関しても、通年で行っています。営業、物流・配送管理といった職種における求人が中心です。(物流・配送管理に関しては、DHLでは、ロジスティクス・オペレーションと呼ばれています。)

 

選考の際には、実務経験が重視されており、SCM、物流、通流、配送業界おける3年以上の就労経験が必須とされるケースが大半です。また、プロジェクトリーダー、スーパーバイザー等、マネジメント業務に関する実務経験が要求されるケースも多くなっています。

 

実務経験以外では、語学力に対する要求度が高く、ビジネスレベルの英語力が必須と考えてください。(稀に、語学力不問の求人も出てくるので、語学が苦手な人も、念のため、求人要項を確認してみることをオススメします。)

 

中途採用情報の入手方法

DHLサプライチェーンの採用情報ページ内において、現在、募集中の求人の詳細について、確認することが出来ます。(DHLジャパンの求人についても、確認が出来るので、興味がある人は、併せてチェックしてみてください。)
http://www.dhl.co.jp/ja/careers/jobs.html

 

また、DHLは中途採用に関しては、転職会社経由で募集をかけることもあるので、外資系企業の求人に強い転職エージェントに問い合わせてみるのもアリです。このページの最後に、代表的なエージェントを数社リストアップしておきますので、参考にしてください。

 

DHLサプライチェーンの社員年収について

DHLサプライチェーンの社員年収について、幾つか具体的な事例を挙げると、以下のようになります。

 

  • 35歳 営業 年収600万円
  • 39歳 営業 年収700万円
  • 43歳 営業 年収600万円
  • 40歳 営業マネージャー 年収750万円
  • 40歳 営業マネージャー 年収900万円
  • 45歳 経営企画 年収1120万円
  • 40歳 人事 年収400万円
  • 32歳 物流 年収500万円
  • 34歳 物流 年収600万円
  • 41歳 物流マネージャー 年収800万円

 

物流業界の大手企業であるため、給与水準は業界内でも高い水準を誇っています。賞与は夏・冬の年2回で、それぞれ月給2か月分の固定賞与となっています。

 

評価制度に関しては、年次評価に加えて、四半期ごとに自己評価と上長評価をあわせた評価を行う制度が採用されていますが、上司からの評価に関しては、明確な基準が存在しません。そのため、自分を上手にアピールすることが出来る社員ほど、高い評価を得る傾向があります。

 

そのため一部の社員からは、上司の面談スキルによって、受ける評価にばらつきがある、個人的な好き嫌いで評価を下している、といった不満の声も上がっています。

 

ただし、給与水準が高いため、不満はあるけれども、トータルでは、おおむね満足しているというのが、実情のようです。

 

就業環境、ワークライフバランスについて

DHLサプライチェーンは、ドイツ本社の会社らしく、ワークライフバランスに関して高い意識を持っています。有給休暇の完全取得を積極的に推進しており、また、取得日に関する融通も利くため、一週間以上のまとまった休暇を取るといったことも可能です。

 

そのため、定期的に長期の休みを取得するという社員が非常に多い会社です。残業もそれほど多いわけではないので、就労環境は良好です。

 

どうしても、荷主顧客ありきの仕事内容とはなるため、トラブル対処のために、急な休日出勤などが発生する時もありますが、その場合には、代休が取得出来るようになっていますし、残業代についても、全額支給となっているので、安心して働くことが出来ます。

 

DHLは、全社的に家庭を優先する風土があり、さらにボードメンバーとの垣根が低く、会話しやすい雰囲気があるため、職場の風通しが非常に良い会社です。そのため、長年に渡り、働き続ける社員が多く、外資としては異例と言えるぐらい、離職率が低い会社でもあります。

 

女性の働きやすさについて

DHLサプライチェーンは、本社勤務と現場勤務で、女性の働きやすさに、違いがある会社です。人事など、本社勤務の間接部門では、女性だからといって、不利な立場に陥ることはなく、男性と同じように働くことが出来ます。

 

女性も、責任ある仕事に就くことが出来ますし、昇格の機会も開けているので、キャリアアップを目指すことも十分に可能です。(管理職に就いている女性も多いです。)

 

産休・育休も取得しやすく、結婚・出産・育児といったライフイベントを通して、働き続けている女性社員は、多数存在します。

 

長期休暇明けに、以前所属していたポジションの空きがないといった場合でも、新たにポジションを用意してもらって、復職したという前例もあり、子育てと仕事の両立がしやすい環境であると言えます。

 

一方、現場勤務となると、決して女性にとって働きやすいとは言えない状況にあるのが、実情です。本社勤務と違って、女性社員の場合、男性社員の補佐役的なポジションで仕事をすることが多く、管理職への昇格の可能性は、殆どありません。(現場では、管理職は男性が占めています。)

 

また、本社勤務の間接部門と比較すると、産休・育休が取得しづらい雰囲気があります。各種休暇について、制度としては用意されていても、人手不足の部署が多いため、実際に活用しようとすると、周りからの反応が冷たく、上司からの心象も悪くなりがちです。

 

そのため、取得することを諦めたり、結婚・出産のタイミングで退職することを決意する女性社員も少なからず存在するのが実情です。

 

結論としては、女性にとっては、本社勤務だと、非常に働きやすいけど、現場勤務だと、長期間の勤務は難しいと言えます。

 

成長環境について

DHLサプライチェーンは、充実した社内トレーニングを提供している会社です。物流に関する研修制度はもちろんのこと、マネジメントスキルに関して、体系的に学ぶ機会が設けられているなど、どのような職位にいたとしても、学びの機会が得られる環境が整備されています。

 

DHLサプライチェーンへの転職を検討する人が知っておくべきこと

DHLサプライチェーンは、世界最大の国際輸送物流会社の日本法人であり、高い水準の雇用環境を社員に提供している会社です。

 

物流業界のなかでも、高めの給与水準、家庭優先のアットホームな職場、スタッフクラスからマネジメントクラスの社員まで、常に学びの機会が得られる教育制度など、非常に魅力的な環境が整備されています。

 

そのため、社員満足度が非常に高く、定着率も良い会社です。(社員の入れ替わりが少ないので、アットホームな雰囲気が保たれるといった好循環が生まれています。)

 

そのなかで、敢えて、DHLへの転職を考える際に、マイナス点として注意すべきポイントを挙げるとすれば、英語が出来ない限り、キャリアアップはほとんど見込めないということがあります。

 

中途採用の場合、選考時点において、ビジネスレベル程度の英語力が求められますが、管理職以上を目指すのであれば、より高いレベルの英語力が必須となるので、常に自己研鑽をしていく必要があります。

 

DHLサプライチェーンの求人を扱う転職会社

最後に、DHLの中途採用求人情報を調べる時に、情報源として有効な転職会社を挙げておきます。いずれも、外資の求人を得意としており、DHLの求人情報も押さえているので、頼りになります。

 

ちなみに、彼らは、日系グローバル企業の求人にも精通しているので、日系・外資を問わず、同業他社の求人情報について、教えてもらうことも可能です。DHLサプライチェーンよりも、好条件の求人が出ているかもしれないので、興味がある人は、併せて問い合わせてみてください。

 

(他業種における外資企業の求人のなかで、好条件の案件を紹介してもらうことも出来ます。)

 

<外資系企業に強い転職会社>

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。

 

※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)