全国農業協同組合連合会(JA全農)の中途採用事情

 

JA(農業協同組合)グループの経済事業を担当し、国産農畜産物の販売や農業生産に必要なさまざまな資材を全国に供給する事業を行っている、全国農業協同組合連合会(JA全農)。

 

大手商社並みに幅広い領域で事業を展開しており、米穀事業、園芸・麦類農産事業、畜産・酪農事業、営農・生産資材事業といった、農畜産関係のみならず、生活関連事業(スーパーなどの生活リテール事業、ガソリンスタンドなどの燃料事業)といった業種における商品まで、幅広く取り扱っています。

 

中心となっている農業領域の国内市場はゆるやかに縮小傾向にありますが、JA全農の2013年度における連結の収入は6兆4,364億円にも上り、従業員数は8,221人、新卒採用でも毎年200~300人もの大量採用を行っているなど、まだまだ十分に安定した事業基盤を確立しています。

 

このページでは、株式会社JA全農の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

JA全農の中途採用求人の傾向

現在、JA全農における人材の採用は、新卒採用が中心になっており、中途採用はまれに発生する程度です。

 

新卒の場合は、JA全農本体から募集が行われており、全国への転勤がある「全国コース」と地域内での転勤のみの「県域コース」の 2種類の総合職がメインです。こちらの応募要件は、大卒か第二新卒以上となっています。

 

一方、中途採用の求人は、各県のJA全農から個別に行われています。求人の一例を挙げると、JA全農岐阜での建築設計職(正社員)、JA全農長野での畜産業務(アルバイト・パート)などがあります。中途採用の応募要件や条件は、業務内容によって大きく異なるため、求人ごとに個別に確認するようにしてください。

 

求人情報の入手方法

JA全農の公式サイト内には、採用希望者向けの専用ページが用意されていますが、主に新卒採用とグループ会社の採用情報へのリンク一覧が掲載されているのみで、基本的に中途採用の求人情報はありません。

 

(グループ会社の中には、中途採用の情報が記載されているものもあります。)
http://www.zennoh.or.jp/recruit/index.htm

 

一方、JA全農の中途採用求人は転職会社経由で募集が行われることが多いため、JA全農の中途採用に関する求人情報を入手したい場合は、転職会社へ確認することをオススメします。

 

転職会社に登録しておけば、JA全農の中途採用求人が発生した時に、リアルタイムでメール通知をしてくれるため、数少ない就業のチャンスを逃さずに済みます。

 

また、転職会社は、他の多くの会社の情報も持っていますので、他社と条件を比較するときも、まとめて情報を入手することができて、とても便利です。

 

このページの最後に、JA全農の中途採用求人を取り扱った実績のある転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

JA全農の社員の年収・給与制度について

JA全農に勤務する社員の年収例を、職種別に挙げると、以下のようになります。

 

  • 営業 23歳 年収300万円
  • 営業 25歳 年収500万円
  • 営業 30歳 年収500万円
  • 営業 32歳 年収650万円
  • 営業 44歳 年収1000万円
  • 購買 28歳 年収430万円
  • 購買 29歳 年収500万円
  • 購買 33歳 年収480万円
  • 物流 23歳 年収350万円
  • 物流 26歳 年収500万円
  • 総務 24歳 年収200万円
  • 総務 27歳 年収270万円
  • 経理 33歳 年収480万円
  • 物流企画・物流管理 28歳 年収640万円
  • 管理部門 部長 47歳 年収1200万円

 

部署にもよりますが、JA全農の年収レベルとしては、新卒後10~15年目で年収 650万円~700万円、15年目~25年目で管理職になると、年収 800万円~900万円といったイメージで、基本給では一般的なサラリーマンと同程度といったレベルです。

 

近年は、成果主義を一部採用しはじめていますが、古い会社ということもあって、年功序列の傾向がまだ根強く、役職がつくまでには、平均して15年程度は要するなど、バリバリ仕事をして、給料も上げていくといったようなことは難しいです。

 

その反面、特に目立った実績を残さなくても、給与は年々上がっていくため、安定感はかなり高く、長く勤めるのにはよい企業です。

 

昇給は、年1回(4月)行われますが、管理職になるまでは少しずつ増えていき、管理職に昇格する段階で一気に上がりますが、その後は退職までそれほど増えるようなことはありません。また、賞与は、年2回(6月・12月)に、約4か月分が支給されます。

 

福利厚生は充実しており、諸手当として、家族手当や資格手当などがあるほか、社宅があり、東京都内でも2万円以下で住むことができます。

 

その他には、退職金制度、確定給付企業年金制度、傷病見舞金、遺児育英年金制度、災害見舞制度、障害補償制度、普通積立預金制度、一般資金貸付制度、結婚祝金、出産祝金、コナミスポーツクラブの優待割引などがあり、非常に手厚いです。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用で入社する場合、前職の給与額や過去の経歴から、年俸額が算出されることになりますが、この数字は固定したものではなく、交渉次第で変わる要素も大きいです。

 

そのため、会社側から提示された金額に納得がいかない時には、キチンと自分の希望額を伝えて交渉するようにしてください。

 

ここで中途半端に妥協してしまうと、後々まで後悔することになりかねません。特に、JA全農のような年功序列型の企業の場合、入社後に給与を一気に上げることは難しい一方、この入社時が最も給与をアップできる唯一と言っていいチャンスですので、交渉をしないのはむしろ損です。

 

もし、こういった条件交渉を、どう進めていいのか分からないということであれば、前述した転職会社に交渉の代行を依頼することをオススメします。

 

彼らは転職のプロなので、普段からこの手の交渉を行っていて手慣れていますし、ここで決まった給与額が、手数料として転職会社の売り上げに直結するため、責任を持ってしっかり交渉してくれます。

 

もちろん、転職会社に任せれば、希望通りの年収を獲得できるとは限りませんが、交渉下手な人が、自分で進めるよりは、良い結果に落ち着つくことは間違いないので、最初から転職会社に任せてしまったほうが、賢明です。

 

JA全農の評価制度について

JA全農では、目標管理制度を採用しており、年度の初めに目標を設定、半期と年度末に上司との面談を行ったのち、部門ごとに最終評価が行われます。

 

評価はS~Dの5段階になっており、評価結果は賞与にも反映しますが、最終評価は部門別の相対評価に調整されるため、ほとんどの人が真ん中のB評価になっています。

 

JA全農にはノルマがある部署とない部署がありますが、たとえノルマのある部署で成果を上げても、評価に差はつきにくく、給与にはプラスマイナス数パーセント程度しか反映しません。

 

そのため、バリバリ仕事をして、昇進していきたいと考える人の中には転職していく人も多いのですが、そのなかには、大手メーカーや商社からヘッドハンティングされて転職していくケースもよくあります。

 

JA全農における成長環境について

JA全農では研修が充実しており、入会(入社)後の研修を初めとして、階層別研修、課題別研修、外部派遣研修など、数多くの研修が常時実施されています。

 

また、自己啓発の支援制度もあり、語学からマネジメントスキル、マーケティング、資格取得など幅広い分野において、通信教育を中心とした約250の講座が利用できます。

 

実務を通しての成長という面では、正社員の総合職の場合、数年ごとにジョブローテーションが行われていますが、JA全農自体が大手商社並みの広い事業分野を持っていることから、業務を通して多くの経験や資格を得るチャンスを得ることができます。

 

また、若手のころからある程度裁量が与えられ、金額や責任の大きな仕事を任されることもあるため、成長の度合いも大きいです。

 

ワークライフバランスについて

JA全農におけるワークライフバランスは、主属する部署によって大きく変わります。基本的に、管理部門は繁忙期を除き、残業は少なく、有休申請を断られることもないなど、プライベートの時間は確保しやすいです。

 

一方で、販売や資材関係の部署などでは、業務量自体が多いこともあり、残業が多く、休日出勤が発生することもあります。

 

仕事で関わる生産者自体が年中無休で働いていることもあり、土日に生産者から電話がかかってくることもよくあり、休日も落ち着かない日々を過ごすといったケースもあります。

 

また、組織自体にまだ古い体質が残っているため、いまだに残業をよしとする考えの上司も多く、上司より先に帰宅するのが憚られるような雰囲気も見られます。

 

ただ、近年はパソコンのログイン時間による労務管理なども始まっており、今後は労務環境も改善されてくると考えられます。

 

女性の働きやすさについて

JA全農は、これまで男性社員が多く、仕事も男性が中心で、女性社員は事務職がほとんどという状況でした。しかし、近年は女性の入職(入社)自体が増えてきているため、女性の割合も高まっており、キャリアの面でも女性の管理職が年々増えてきています。

 

子育て支援の面では、労働組合が強いこともあって、産休・育休・短時間勤務などの制度がしっかり用意されており、特に管理部門の女性に関しては、復帰後も同じ職場に帰任できることがほとんどのため、育休から復帰するママさんも多いです。

 

一方で、全国コースの総合職の場合は、3年程度のサイクルで全国各地への転勤の可能性があるため、結婚後も同じ仕事を続けるのがやや難しくなり、退職してしまう女性が多いのも現状です。

 

JA全農の転職先としての価値

ここまで、JA全農の就労環境について見てきましたが、良くも悪くも、昔ながらの日本の会社です。人事評価は横並びですし、待遇面に関しても、年齢や就労年数が軸となってくるので、個人差が付かない会社です。

 

これは、やり甲斐がないという捉え方も出来ますが、同時に、一定の待遇が保証されているとも言えるので、人によっては、魅力を感じるかもしれません。

 

このあたりは、個人の価値観次第と言えるのですが、『やり甲斐がない』と感じる人に、一つだけ補足です。

 

恐らく、こんなふうに感じる人は、仕事を頑張って、収入を増やしていきたい、キャリアアップをしていきたいなど、成長志向が強い人だと思いますが、少し長期的な視点で考えると、JA全農で働くというのは、悪くない選択肢です。

 

日本国内のなかでは、圧倒的な存在感を持つ会社なので、JA全農でなければ出来ないような仕事もありますし、人事評価が横並びである反面、実力がある人、やる気がある人を抜擢して、重要度の高い仕事に就かせるなど、業務の割り振りについては、柔軟性があります。

 

そして、JA全農は、社内教育制度が充実しているので、仕事に必要な知識・スキルを、効率良く伸ばすことが出来ます。

 

つまり、自己成長という観点から見れば、なかなか理想的な環境であるということです。そのため、先ほども触れましたが、大手のメーカーや商社から、ヘッドハンティングを受けるという社員が少なくありません。

 

JA全農には、ノンビリした社員も多く、やる気があれば、かなり目立てるので、仕事に関しては、自分の好きなように出来るという部分もあり、将来的に、転職するということを視野に入れて働くのであれば、JA全農というのは、ステップアップの土台となる職場となり得ます。

 

これは、5年、10年といったスパンで考えることなので、この時間を費やすことが割に合うかどうかということはありますが、変な話、いきなり、大手のメーカーや商社に入るのは難しいという人にとっては、最初のステップとして、JA全農というのは、合理的な選択肢になってくるかなと思います。

 

少し、話が長くなりましたが、こういった考え方もあるということで、お伝えしておきます。

 

なお、こういったことに興味はなく、単純に安定した職場を求めているということであれば、JA全農は文句なしにオススメです。給与は、それなりのレベルですし、福利厚生も充実しています。

 

無駄に長時間、働かされるといったこともなく、休みもしっかり取れるので、プライベートの時間も楽しみながら、働くことが出来るでしょう。(強いて難点を言えば、職場の人間関係が濃いので、面倒と思うこともあるかもしれません。)

 

なお、こういった話をしてきて何なのですが、そもそも、JA全農は、中途採用で募集をかける機会が少ないので、まずは求人情報を入手することが先決です。

 

下記に、JA全農の中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますので、今現在、どんな求人が出ているのか、確認してみてください。

 

なお、タイミングによっては、求人がゼロということもあると思いますが、その時には、別の会社を紹介してもらうのもアリです。

 

転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件を満たす企業の求人を探し出してくれるので、興味があるようでしたら、他社のことについても、話をしてみてください。

 

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