塩野義製薬の中途採用事情

塩野義製薬の中途採用事情

 

1878年創業の薬種問屋『塩野義三郎商店』を前身として、100年以上の社歴を誇る、日本有数の医薬品メーカー、塩野義製薬。現在では、医療用医薬品、一般用医薬品、診断薬の開発・製造・販売事業を幅広く展開しています。

 

近年は、海外市場における売上高が順調に伸びていることもあり、営業利益、経常利益が毎年、続けて、過去最高を更新するなど、業績好調です。

 

そこで生み出した利益を研究開発に投資することで、さらなる事業拡大を目指しており、特に、『代謝性疾患』、『感染症』、『疼痛・神経』を重点疾患領域として、販売力の集中を図るとともに、約20品目にも及ぶ新薬を国内外で開発しています。

 

こういった背景から、人材採用の動きが活発であり、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。塩野義製薬への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。

 

このページでは、塩野義製薬株式会社の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

塩野義製薬株式会社の中途採用求人の傾向

中途に関しては、研究開発部門と管理部門関連の求人が、中心となっています。具体的には、創薬研究、品質保証、統計解析、プロセス研究、薬事、経理財務、人事、法務、経営企画、海外事業管理といった職種において、募集がかかっています。

 

応募条件については、どの職種においても、該当業務に関する実務経験、知識が必須となりますが、具体的な経験の内容・年数については、求人ごとに異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。

 

なお、研究職に関しては、修士卒以上が必須であり、かつ、語学力を有することが望ましいとされています。

 

また、MRに関しては、新薬が上市する時など、特定の時期に、大量に募集をかけるというのが、通例となっており、時期によっては、求人数がゼロというケースが珍しくないので、タイミング次第と言えます。

 

ちなみに、募集がかかる時には、MRの認定資格を有すること、普通自動車免許を持っていることが、応募資格となります。同時に、実務経験についても、厳しくチェックされるので、これまでの経歴が重要になってくると考えてください。

 

求人情報の入手方法について

塩野義製薬では、公式サイト内に中途採用ページを用意しており、そちらのページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが可能です。
http://www.shionogi.co.jp/recruit/career/index.html

 

また、転職会社経由でも、募集をかけているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが可能です。

 

どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、塩野義製薬の求人を、他社の求人と比較したいという時には、便利です。

 

また、転職会社に一度登録しておけば、その後は、自分が希望する条件に合う求人が発生した時、その都度、自動的に通知してもらえるようになるので、MRのように、求人の発生時期が読めない職種での転職を狙う時には、情報源として使えます。(自分で探す手間が省けるので楽です。)

 

このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

塩野義製薬株式会社の社員の年収・給与制度について

塩野義製薬株式会社に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

塩野義製薬の社員年収

  • 営業 26歳 年収620万円
  • 営業 35歳 年収750~800万円
  • 営業課長職 30代後半 年収1000万円
  • MR 27歳 年収500~600万円
  • MR 27歳 年収600万円
  • MR 新卒5年目 年収700万円
  • 研究開発 30歳 年収600万円
  • 研究開発 35歳 年収750万円
  • 管理部門 新卒10年目 年収700~800万円

 

基本給と年2回の賞与から構成されるといったオーソドックスな給与体系となります。給与に関しては新卒から3年間は評価基準が適用されないため、同水準の額をもらえますが、その後は、実力に応じて個人差が生じることになります。

 

中途で入社した場合には、最初から実力勝負となります。賞与に関しては、全社員一律で、初めから業績連動型となり、貢献度評価など、会社独自のマトリクスを使用して、個人査定を実施、その後、上司との面談を経て、支給額が決まる仕組みとなっています。

 

現状としては、外資企業と比べると、同じ階級での給与差はそこまで大きくなく、年功序列の風土が、まだ残っていますが、徐々に実力主義の評価体系にシフトしています。今後も、この動きが加速することは間違いないので、成果主義を好む人にはオススメです。

 

福利厚生については、借り上げ住宅、食事手当、家賃補助(自己負担の3割)、持ち株補助制度、私有車制度、財形貯蓄制度など、塩野義製薬は、かなり充実しています。MRに関しては、別途、日当が支給されており、総額で年間50万円前後になります。

 

福利厚生も含めると、塩野義製薬の待遇面は、製薬業界のなかでも、かなりのレベルにあり、社員からの満足度も高いです。

 

※補足
営業職の場合、個人成績だけでなく、事業所単位の業績が査定対象となりますが、首都圏と地方を比較すると、どうしても売上実績に差が出てしまうため、配属先地域によって、給与差・賞与差が生じることになるのが実情です。

 

今後は改善される可能性もありますが、少なくても現時点においては、こういった状況下にあるため、勤務地にこだわりがなければ、出来るだけ、市場規模が大きな地域にある事業所を志望することをオススメします。

 

塩野義製薬株式会社の評価制度・成長環境について

塩野義製薬の評価体系は、実績とプロセスの二点評価となっており、実績は製品単位で、個人成績・チーム成績が査定対象になります。相対的な評価となるので、目標を達成出来なくても、自分の数字が周りより良ければ、それなりの評価を受けることになります。(その逆もあります。)

 

社風としては自由の一言であり、良く言えば自分の裁量で決められますし、悪く言えば、野放しです。そのため、意思をしっかりと持って、自分で物事を進めていく姿勢が必須となります。実際、塩野義製薬において、高い実績を出している社員というのは、自己管理能力が高いです。

 

同時に、塩野義製薬は、誰にでも平等にチャンスが回ってくる会社であり、学歴や経歴に関係なく、結果を出している人が、高い評価を受けて、賞与額も高くなるので、やり甲斐がある環境です。

 

また、営業なら営業だけという関係だけではなく、マーケティング部など、他部署との意見交換が盛んな会社であり、部署を越えての交流・協働が出来るので、一つの仕事を通じて、幅広い見識を積むことが出来ます。

 

仕事の内容に関して、自分から会社側に要望を出すことも可能であり、大抵のケースにおいて、受け入れてもらえるので、その気になれば、自分の可能性を様々な業務で試すことが出来る職場でもあります。

 

このように、塩野義製薬は、仕事を通じて、自己成長を図ることが出来る会社です。特に、研究職に関しては、その傾向が強いです。

 

実験の手法、研究に対する考え方、発想力などにおいて、高度なスキル・知識・経験を有する優秀な社員が揃っており、そういった人間と一緒に働くことで、1つの視点からだけではなく、多角的に分析して、物事を考えるという能力が育ちます。

 

製品ラインナップが豊富なうえ、新薬開発に力をいれている会社なので、塩野義製薬で得られる経験値には、大きなものがあります。医薬品研究者としてのキャリアを考えた場合、塩野義製薬で働くというのは、間違いなくプラスになります。

 

ワークライフバランスについて

先ほども触れたように、塩野義製薬は自由度が高い会社であり、日々の業務については、自分自身でスケジュールを立てることになるので、仕事やプライベートの管理がしやすい環境です。平日の16時台に帰宅して、休日に残りの仕事を消化するといったことも可能です。

 

MRに関しては、得意先の都合に合わせることになるので、帰宅が遅くなる、休日に出勤する機会が増えるといったこともありますが、他社と比べると、それほど振り回されることはないので、ワークライフバランスは、比較的、良好と言えます。

 

なお、MRとして働く場合、注意しなければいけないのが転勤です。塩野義製薬の場合、辞令が降りるのが1月前なので、かなり慌ただしいです。

 

転勤を避けたいという人に向けて、エリア限定のMR制度が導入されていますが、基本給の数割がカットされるので、給与面を考えると、難しいところがあります。

 

そのため、転勤が問題にならないという人でないと、塩野義製薬において、MRとして働くのは厳しいでしょう。(既婚者の場合、家族の理解を得ておくことは、必須事項です。)

 

女性の働きやすさについて

営業に関して言えば、朝も早く夜も遅い、休日出勤もあるなどと思いがちですが、基本的には自分でスケジュールが組むことが出来るため、家庭や子育てとの両立が、十分可能な職場です。

 

男性社員で、1ヶ月の育休を取得するような人が少なからず存在するなど、子育てに対する理解は、進んでいる会社です。(ちなみに、育休を取得した男性でも、その後のキャリアを順調に積んでいけます。)

 

ただし、営業の場合、数年に一度のペースで全国転勤があるため、同じ営業職で定年まで続けるという選択肢は、子育てということを考えると、現実的には難しい面があります。(転勤を避けるため、別部署に異動するという人もいます。)

 

一方、女性のキャリア開発に関しては、塩野義製薬は、女性だからといって、仕事の割り振りなどに差を付けるといったことはしない会社ですが、管理職やリーダー職に就いている女性の割合は、社員比率から考えると、圧倒的に少なく、ここは会社としても問題視しています。

 

そのため、女性の能力を発揮出来る環境の整備、本人のキャリアアップに関する意識の向上に対する取り組みを始めているので、キャリア志向が強い女性にとっても、十分に満足出来る環境になりつつあると言えます。

 

ちなみに、会社としては、女性の登用に力を入れていますが、それに見合う人材が確保出来ていないという現状もあるので、女性の場合、キャリアアップが図りやすいのも事実です。(優秀な女性であれば、会社から、かなりのバックアップを受けられます。)

 

塩野義製薬の転職先としての価値

福利厚生を含めた待遇面は、他業種と比較して恵まれている製薬業界のなかでも、上位に入る部類ですし、実力主義の色が濃い会社でもあるので、仕事に対する意欲が高い人にとっては、やり甲斐を感じる環境だと思います。

 

職場の労働環境に関しても、個人の裁量が大きいうえ、無駄な残業や休日出勤を強いられることがないので、転職先として考えた場合、十分に価値がある会社と言えます。

 

もちろん、誰にとっても合う会社というのは存在しないので、最終的には、自分の価値観と照らし合わせたうえで、決断を下すようにしてください。

塩野義製薬の中途採用求人を扱っている転職会社

下記に、塩野義製薬の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、社内事情に精通しているので、より詳しいことを知りたいということであれば、直接問い合わせてみてください。

 

転職の判断に迷うようでしたら、アドバイスを求めるのもアリですし(的確に意見を述べてくれるので、参考になります)、希望条件を伝えて、塩野義製薬以外にも、その条件を満たす企業が存在しないかどうか、探してもらうといったことも出来ます。

 

転職先を決める際には、何かと頼りになる存在なので、有効活用してください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。