JPモルガン証券株式会社の中途採用事情

JPモルガン証券株式会社の中途採用事情

世界有数の法人向け金融サービス会社であるJ.P.モルガングループの中で、日本での投資銀行業務、債券・株式業務などの遂行を担っている会社、それが『JPモルガン証券株式会社』です。

 

投資銀行、証券取引、資金決済、証券管理、資産運用、プライベート・バンキング、コマーシャル・バンキング、コンシューマー・コミュニティ・バンキングなど多岐にわたる金融サービスを提供しています。

 

最近では、国内におけるM&Aアドバイザリーの実績として、2012年の原子力損害賠償支援機構による東京電力の総額1兆円に上る優先株引受や、2012年のエクソンモービルコーポレーションによるエクソンモービル有限会社の東燃ゼネラル石油株式会社への売却(総額約39億ドル)などがあり、充実したグローバル・ネットワークを活用し積極的に取り組んでいます。

 

このような背景から、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。JPモルガン証券株式会社への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。

 

JPモルガン証券株式会社の中途採用求人の傾向

中途採用に関しては、ファンドマネージャー、ディーラー、トレーダー、投資研究、アナリスト、エコノミスト、ストラテジスト、人事、労務、M&A、投資銀行部門など、様々な職種を対象に、募集がかかっていますが、タイミングによって、募集対象となる職種が異なります。

 

また、全体的に、求人数は多いのですが、採用が決まれば次の募集がいつになるかわからないこともあり、気になる求人が見つかったら、応募するなり、問い合わせるなり、すぐに行動することをオススメします。

 

なお、応募条件に関しては、どの職種に関しても、該当業務に関する実務経験が必須となり、職種未経験者は、応募不可となります。(求人によって、必要とされる経験年数が違うので、詳細については、個々に確認するようにしてください。)

 

また、ビジネスレベルの英語力が要求されるケースも多いので、語学力も、重要となってきます。

 

求人情報の入手方法

JPモルガン証券株式会社は、採用情報ページを用意していますが、こちらはグループで運営しているもので、JPモルガン全体の求人情報が記載されています。
https://jobs.jpmorganchase.com/

 

Locationsからキーワード、国、職種を選択することができます。該当する職種がある場合は、選択画面から直接申し込むことが出来ます。

 

JPモルガン証券株式会社は、国内で人材を募集する時には、国内の転職会社を利用する形で告知することもあり、両方とも活用することをおすすめ致します。

 

このページの最後に、JPモルガン証券株式会社の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますので、直接問い合わせるようにしてください。

 

※日本国外での職種で働きたいということであれば、公式サイトから求人情報を入手することになります。日本国内の転職会社は、海外の求人はカバーしていないので、ここは使い分けてください。

 

JPモルガン証券株式会社の年収・給与制度について

JPモルガン証券株式会社に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

  JPモルガン証券株式会社の社員年収

  • IBD マーケティング 27歳 年収1300万円
  • IBD マーケティング&エグゼキューション 32歳 年収2020万円
  • 営業 25歳 年収800万円
  • 営業 37歳 年収940万円
  • 事務管理 31歳 年収920万円
  • 財務 24歳 年収600万円
  • 財務 34歳 年収1400万円
  • 人事 32歳 年収1100万円
  • 財務アナリスト 24歳 年収750万円
  • 金融アナリスト・リサーチャー 23歳 年収1000万円
  • 金融アナリスト・リサーチャー 42歳 年収700万円
  • 金融商品開発 32歳 年収3300万円
  • 法務・知的財産・特許 30歳 年収1200万円
  • 法務・知的財産・特許 31歳 年収1700万円
  • 秘書 36歳 年収680万円

 

 

JPモルガン証券株式会社の給与体制は、年俸制を採用しています。ベース給に全体の1割程度の賞与が年1回支給されます。新人の場合は最初の3年で1000万前半、4年目以降から採れるリスク量が増えて賞与の占める割合が多くなります。中途の場合はこの割合は高くなります。

 

年功序列とは真逆の能力給を採用しているため、能力があり数字さえ出せれば早急に出世することが出来ます。それに応じてインセンティブもあり、給与も増えていきます。

 

福利厚生、保険に関しては、健康保険、介護保険、雇用保険、労災保険、厚生年金などの社会保険の完備し、会社独自で退職金制度を導入しており、団体生命保険(総合福祉団体保険)にも加入しています。退職金制度は、確定拠出企業年金、確定給付企業年金になります。

 

その他、ウェルネス・プログラムと呼ばれる、Physical(体の健康)、Financial(経済的な健康)、Emotional(心の健康)の、3つの分野からカウンセリングを、社員・家族対象に年間を通じて行っていまうす。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用の場合、前職までの経歴・実績を加味して、年俸が決まることになりますが、実質的には、交渉次第となっており、同じような実力を持つ人でも、会社側と、どんな話をするかによって、ベース給が変わってきます。

 

そのため、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望を伝えて、キチンと交渉することをオススメします。ここで、会社の意向を受け入れてしまうと、入社後、同僚との給与差が大きいことに気づき、後悔することになりかねないので、要注意です。

 

条件交渉が苦手という人は、前述した転職エージェントに代行を依頼してみてください。彼らはこの手の交渉経験が豊富なので、うまく話を進めてくれます。交渉ベタな人が、自分で強引に進めるよりも、よほどうまくいく可能性が高いので、最初から任せてしまったほうが賢明です。

 

JPモルガン証券株式会社の評価制度について

完全実力主義を採用しており、年1回、定量、定性の両面から360°評価を行います。上司の評価に加えて自分が評価してもらいたい他部署の同僚を何人でも指定できますので、透明性が高く、年度の業績、個人の業績がそのまま賞与や給与に反映されます。

 

結果次第で給与の差が何倍にもなりますから、そういった価値観の人にとっては最適な環境です。自己評価に関しては、評価や賞与決定後に自己評価をするため、自己評価は反映されないシステムとなっています。これは、より正確に能力だけを見るためだと思われます。

 

JPモルガン証券株式会社の教育制度・成長環境について

JPモルガン証券株式会社の社風というのは、はじめから一人前として裁量権を持たせるということです。

 

また、年齢に関係なく経験豊富な社員が多く、常に新しい事が学べる環境で、優秀な人には次々と業務がふられますので、必然的に優秀な人材がさらにその上に行くという好循環を得られます。

 

その為、若手のうちから企業のトップマネージメントと直接対話ができるなど、責任のある重要な仕事を任せ、他社と比較しても成長のスピードは速い環境です。

 

キャリアに関しては、自分が将来どのポジションに付きたいかによって変わってくるので、スーパーバイザーをしっかり持ち、キャリアの分岐点に相談することが大切です。

 

教育制度に関しては、新入社員の段階では多くの研修が行われていますが、中途採用の場合、初めからプロフェッショナルが多いため、研修等は用意されていません。基本的に自分の努力次第で実力を高めるという環境です。

 

ワークライフバランスについて

部署にもよりますが、勤務時間に関しては、ロンドンやアメリカとのやり取りなどが多いためオフィスにいる時間が必然的に長くなりますが、繁忙期とそうでない時期がありますから、ワークライフバランスは個人での調整は可能です。

 

会社としては、柔軟な働き方をサポートする制度 (フレキシブル・ワーキング・アレンジメント “FWA”)を打ち出しており、仕事と家庭の両立支援をするための、様々な柔軟な働き方ができる制度を揃えています。(フレックスタイム、時差出勤、コンプレスト・ワーク、短時間勤務、在宅勤務)

 

残業代に関しては、新卒3年目までで、それ以降は管理職になり残業代はつかなくなります。中途の場合は最初から管理職扱いの為、残業代はつきません。ちなみに月間の平均残業時間は91.1時間となっています。

 

休日に関しては、休日出勤などの場合、上司の承認が必須となり承認がないばあいは認められません。連続休暇も年1回2週間が権利ではなく義務付けられています。したがって有給休暇は取りやすい環境と言えるでしょう。年間の有給休暇消化率は58.7%となっています。

 

女性の働きやすさについて

ダイバーシティの向上などで、女性は往々にして優遇されている関係で働きやすい環境ですが、女性だからと甘えることは一切許されていません。しかし、一部の職種では女性だとどうしても体力的にキツイ仕事もあります。そのあたりは本人の覚悟次第と言えます。

 

キャリアアップに関しては、アメリカの外資系企業として女性が活躍できる場は日系企業の何倍も用意されていますので、本人のやる気次第で可能です。

 

育児支援制度に関しては、出産休暇、育児休業、男性社員/ドメスティック・パートナーのための出産休暇、看護休暇、保育施設サービスなど非常に充実しており、会社独自に『Happy Baby Program』という制度を作り、出産、育児に関わる社員を支援するための、様々なサポートや福利厚生を提供しています。

 

JPモルガン証券株式会社の転職先としての価値

歴史あるアメリカ系の金融機関、『JPモルガン証券株式会社』ですが、日本における歴史も長く、外資系の中では企業認知度が非常に高い企業です。組織体制はチーム組織で構成され、チーム全体での行動が中心になります。

 

しかし、チームと言えど、その中は優れた人材を集中しているため、お互いが高め合い、実力を高めていける環境でもあります。給与の面も申し分なく、仕事面、金銭面を考えている方ですと、充実感を得られるのではないでしょうか?

 

こうしたJPモルガン証券株式会社に向いている人と言えば、日系企業のような組織を重んじる考え方に加えて、個人でもバリバリ仕事をこなすといった人、または成果によって収入が上がるといったことを目指す人が向いています。

 

このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、JPモルガン証券株式会社への転職の判断を下すようにしてください。

 

 

JPモルガン証券株式会社の中途採用求人を扱っている転職会社

最後に、JPモルガン証券株式会社の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。JPモルガン証券株式会社以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。

 

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。