伊藤忠商事の中途採用事情

 

みずほグループの大手総合商社、伊藤忠商事。日本を代表する巨大総合商社ですが、それだけでなく、アジア有数のコングロマリットでもあります。傘下に有力企業を多数抱えており、現在は祖業である繊維だけでなく、様々な分野において、事業を展開しています。

 

食料・生活資材、情報通信、保険、金融といった非資源分野を得意としており、特に、伊藤忠全体の売上の半分以上を占める生活消費関連分野は、業界内でも、最大の収益規模を誇り、2014年には2254億円に達しています。

 

(ファミリーマート、プリマハム、アディダス、イヴ・サンローランなど、聞けば誰もが分かる有名ブランドを多数抱えており、これらのブランドが業績を牽引しています。)

 

世界63ヶ国に約120の拠点を持ち、グローバル規模で、順調に事業を拡大していますが、2017年には純利益4000億円を目指すといった経営目標を掲げるなど、さらなる増収増益に向けて、意欲的に取り組んでおり、こういった背景から、人材採用の動きも、活発です。

 

伊藤忠の場合、新卒採用がメインとなり、中途採用での転職のチャンスは限られたものとなりますが、それでも、外部から即戦力の人材を招き入れることもあるので、こまめに求人情報をチェックして、転職のチャンスを模索することを、オススメします。

 

このページでは、伊藤忠商事の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与体系、社内の就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

伊藤忠商事の中途採用求人の傾向

中途採用に関しては、繊維カンパニーの海外営業、化学品カンパニーの財務など、事業部単位での募集となります。

 

最近の募集実績としては、経営企画、海外事業企画、経理財務、営業といった職種における求人の発生頻度が比較的多くなっていますが、どういった職種で募集がかかるかは、その時になってみないと分からないです。

 

ただし、冒頭でも触れましたが、いずれの職種においても、中途の場合、入社直後から第一線で働けるような即戦力の人材が求められることになるので、それなりの実績・能力がないと、採用される可能性はないと考えてください。

 

マネージャークラスでの採用となるケースも多く、その場合、管理職経験・マネジメントスキルについても、相応のものが要求されることになります。

 

求人情報の入手方法

伊藤忠商事では、求人情報をまとめた専用サイトを開設しており、そちらから、募集要項、及び、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
http://career.itochu.co.jp/career/03.html

 

また、伊藤忠商事は、転職会社経由でも、募集をかけることがありますが、転職会社の場合、一度、求職者登録(会員登録)をしておくと、新規求人が発生した時には、その都度、メールなどで通知してもらえるようになります。

 

自分で求人情報をチェックする手間が省けて便利なので、今のうちに登録しておくことをオススメします。このページの最後に、伊藤忠商事の中途採用求人の取り扱い実績がある、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

ちなみに、転職会社は、商社も含めて、様々な企業の求人案件を扱っているので、もちろん、伊藤忠商事以外の求人を紹介してもらうといったことも出来ます。

 

伊藤忠にこだわっていると、いつ、転職のチャンスが訪れか分からないという側面もあるので、ぜひ他社のことについても、話を聞いてみてください。

 

伊藤忠商事の社員の年収・給与制度について

伊藤忠商事に勤務する社員の給与水準ですが、職種別の年収事例を挙げると、以下のようになります。

 

伊藤忠商事の社員年収

  • 繊維部門 営業 28歳 年収1200万円
  • 繊維部門 営業30歳 年収1300万円
  • エネルギー部門 営業 30歳 年収1100万円
  • エネルギー部門 営業 36歳 年収1400万円
  • 機械部門 営業 27歳 年収700万円
  • 機械部門 営業 32歳 年収1000万円
  • 海外営業 26歳 年収800万円
  • 海外営業 30歳 年収1000万円
  • 海外営業 35歳 年収1300万円
  • 経営企画 27歳 年収1000万円
  • 経営企画 30歳 年収1200万円
  • 事業企画 34歳 年収1350万円
  • 人事 28歳 年収600万円
  • 経理 30歳 年収900万円
  • 経理 35歳 年収1300万円
  • 総務 30歳 年収1000万円
  • 職能 30歳 年収1000万円
  • 職能 34歳 年収1300万円

 

伊藤忠商事の給与体系は、基本給に加えて、年2回のボーナスが支給されるというオーソドックスなものとなります。給与水準は高く、日系企業の中では、トップクラスの待遇であり、ほぼ全員、入社5年目で年収1000万円を超えてきます。

 

20代のうちは、毎年ハイペースで給与が上がっていく仕組みになっており、年功序列で昇給していきます。その後は、20代と比べると、昇給がゆるやかになっていき、30代後半から40歳くらいで年収1500万円に到達するのが、一般的です。

 

残業代については、8年目までは働いた分だけ、全額が支払われますが、9年目以降は裁量制となるため、ゼロとなります。

 

また、ボーナスについては、若手のうちは会社業績に連動する割合が高く、ポジションが上がるにつれて、所属部署、及び、個人の業績に連動する比率が高くなります。

 

ちなみに、海外に駐在した場合には、赴任手当がつくため、地域にもよりますが、だいたい年収が1.5倍となります。そのため、20代でも年収は2000万円近くになりますし、途上国ともなると、豪華な住宅に運転手付きといった手厚い待遇が保障されます。

 

福利厚生については、基本的な社会保険が完備されているのは、もちろんのこと、従業員持株会、住宅融資制度、財形貯蓄制度、独身寮、社宅などが用意されています。住宅手当はありませんが、若手のうちは独身寮に月1万円で住むことができるので、そこは大きなメリットといえます。

 

伊藤忠商事の評価制度について

伊藤忠商事の評価制度は、期初に設定した目標の達成度合いを、定量・定性で評価するといったものとなります。

 

半期ごとに上司と面談を行い、フィードバックをもらえるので、自分の今の課題を把握しやすいですし、目標達成に向けて、為すべきことも明確になるので、その後の行動が取りやすいです。

 

なお、伊藤忠商事では、360度評価を採用しているので、上司だけでなく、部下や同僚からも評価を受ける形となります。

 

とはいえ、基本的には、ある程度までは年功序列で上がっていくことになり、若手のうちは失敗しても成功しても、それほど給与には影響せず、能力に応じて差がつくのは、入社10年目以降(30代になってから)となります。

 

ちなみに、具体的な評価基準というのは、職種によっても異なりますが、営業のように、成果を定量面で計測しやすい職種はともかく、管理部門のように、定量化が難しい職種だと、どうしても、定性面での評価が中心となってしまいます。

 

これは、査定者である、直属の上司の意向に左右されることを意味するので、ここで、自分が正当な評価を受けていないと、不満に感じてしまう人もいるようです。

 

日頃から、上司と意思疎通を積極に図り、上司から期待される役割を把握して、その期待に応えるパフォーマンスを発揮している人だと、人事評価が高くなりがちなので、こういったことを意識することが、高評価を得るためのコツと言えます。

 

※補足
伊藤忠商事は、優秀な部署や社員を、定期的に表彰するなど、社員がモチベーションを維持しながら働けるような仕組みを、色々と用意しているので、こういったことをやり甲斐にしている人も多いです。

 

伊藤忠商事の成長環境・キャリア開発について

伊藤忠商事では、中途入社の場合、基本的に仕事はすべてOJTで覚えていくことになりますが、社内の研修会や各種通信教育などは充実しており、また、社外のセミナー等にも、好きなだけ参加することが可能です。(費用を一部、または全額、会社が負担してくれます。)

 

そのほかにも、グローバルにビジネス展開している総合商社だけあって、様々な語学研修・海外研修が用意されています。海外研修制度には語学、実務、MBA、ビジネススクールといったものが含まれており、実際に海外で生活しながら勉強出来る、絶好の機会となります。

 

特に若手のうちは、語学研修、または、実務研修といった形で、半年~2年間、海外に行くことになり、語学研修の間は、仕事をせず語学の勉強に専念することが出来るため、語学力を大幅にアップさせることが可能です。

 

(どの国に行くかは、運次第という要素もありますが、会社としては、中国に大規模な投資をしているため、若手の語学研修先は、現時点においては、大半が中国となっており、中国の大学・語学学校で学ぶことになります。)

 

国内外を問わず、出向する機会が多く、一般的に自分よりも、年齢が上で、経験豊富な人が担うような仕事を任されることも、頻繁にあります。

 

これは、大変なことではありますが、自己成長という観点で見れば、格好の機会でもあり、やる気さえあれば、かなり速いスピードで、自分を成長させることが出来ます。

 

色々な国・地域に行く機会も多いことから、ビジネスマンとして広い視野を身に付くことにもなるので、今後のキャリアを考えても、有意義な経験となりますし、そういった会社なので、伊藤忠自体に、優秀な人が多く、そういった人から様々なことを学べるというのも、魅力の一つです。

 

ワークライフバランスについて

伊藤忠商事の就労環境は、良好です。以前は残業が多く、毎日遅くまで働くのが当たり前でしたが、近年では朝方勤務制度を導入したうえで、全社員に対して、20時以降の残業を禁止しており、実際に、20時になると、フロア全体が消灯されます。

 

管理職が率先して早く帰るようになっており、定時で帰宅しづらいような雰囲気は一切ないので、平日においても、プライベートの時間を十分に確保することが出来ますし、基本的に休日出勤が禁止されているので、土日の予定も立てやすく、充実したワークライフバランスが望めます。

 

ただし、残業が禁止されているからといって、決して仕事量が少ないわけではないので、短い時間のなかで、成果を挙げていく必要があり、効率良く仕事をこなしていかないと、まず回りません。

 

結果として、勤務時間内は、常に集中して、業務を遂行することが、要求されることになるので、そういった意味では厳しいです。

 

なお、若手社員については、残業時間が管理されているので、仕事が追いつかない場合には、上司がフォローすることになります。従って、管理職に就くと、自宅に仕事を持ち帰って、対応せざるを得ないといったケースもあるので、その点は覚悟しておいたほうがいいです。

 

有休については、部署にもよりますが、積極的に取得することが奨励されており、総合商社としては、休みやすい環境と言えます。(ただし、営業職の場合、顧客の都合が優先されることになるので、タイミングによっては、まったく取れないという時期もあります。)

 

また、伊藤忠商事では、夏季休暇・冬期休暇についても、最低取得日数が決められており、毎年、確実に、まとまった休みを取ることが出来ます。状況が許せば、連休と合わせて、長期休暇にすることも可能です。

 

ちなみに、伊藤忠商事では110運動というものがあり、基本的に会社の飲み会は、夜10時に終わるようになっています。夜遅くまで会社の飲み会で付き合わされるという心配がないので、そういった事が苦手な人にとっては、嬉しい風土です。

 

女性の働きやすさについて

伊藤忠商事は、男女間に業務上の区別はなく、平等に働くことができます。一般職でも能力があれば、重要度の高い仕事を任せてもらえますし、総合職であれば、男性と同じように仕事が割り当てられ、成果を上げれば適正に評価されます。

 

とはいえ、総合職での女性管理職は、まだまだ少ないのが現状です。結婚・出産後も男性と一切変わらない勤務スタイルを取ることになるため、海外転勤の可能性もあり、仕事と家庭を両立していくのが難しくなることが、その原因の一つとなっています。

 

ただし、会社としては、ダイバーシティの観点から、女性活用を意識しているので、今後は、女性が管理職として、無理なく働き続けられるような環境になっていく可能性が高いです。

 

また、最近では、女性の総合職を増やそうとする動きもあり、実際に採用数が増えていますし、それに伴い、今後は、管理職に就く女性が、増えていくはずです。

 

ちなみに、産休・育休といった育児支援制度は整っており、特に事務職は、休暇を自由に取得出来ます。実際、伊藤忠には、産休・育休を取得した後、復職して、仕事と家庭を両立しながら、働き続けている人が多いです。

 

なお、これは個人の感じ方にもよりますが、営業職の場合、体育会系のノリがあり、それが苦手と感じる女性にとっては、居心地が悪いと感じてしまうかもしれません。

 

伊藤忠商事の転職先としての価値

伊藤忠商事は、日本を代表する企業だけあって、待遇面に関しては、申し分ない会社です。給与水準は高く、ある程度までは、年功序列で上がっていくため、若いうちから高年収を得ることが可能です。

 

世界を商圏として、グローバルな事業展開をしている会社なので、海外での研修や働く機会も多く、語学の習得はもちろん、海外勤務で貴重な経験を積むことが出来るので、日本だけでなく、海外で活躍したいと考える人にとっては、このうえない、理想的な環境です。

 

海外で働く際には、当然、語学力が必須となりますが、語学習得をサポートする研修制度がしっかりしており、ビジネスの現場で通用するだけのスキルを身に付けることが出来るので、語学が苦手という人でも心配なしです。

 

ただし、特に若いうちの海外勤務となると、一般的に自分よりも、経験豊富で高いスキルを持つ人が担うような重要度の高い仕事を任されることになるので、そういったことをやりがいと感じる人は良いのですが、プレッシャーに感じてしまう人だと、大変だと思います。

 

ワークライフバランスについては、会社としても推進しており、休日出勤や20時以降の残業を禁止するなど、就労環境の整備に努めているので、仕事とプライベートの両立を重視する人にとってはオススメの会社です。

 

ただし、仕事量は決して少なくはないので、生産性高く働いて、成果を出すことが求められます。従って、自分のペースでゆったりと仕事をこなしていきたいと考える人には、不向きです。(総合商社を目指す人で、そういった人はいないと思いますが、念のため、お伝えしておきます。)

 

ちなみに、女性の場合、総合職であれば、男性と同じようにチャンスをもらえますし、平等に評価を受けられますが、どうしても出産・育児というライフイベントによって、その後のキャリアパスに影響が出るケースが多いです。

 

育児中でも、男性と同様に海外勤務になる可能があるため、働き続けるのが難しくなることが多いということは、考慮しておいたほうがいいです。

 

このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らし合わせながら、伊藤忠商事への転職の判断を下すようにしてください。

伊藤忠商事の中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社

最後に、伊藤忠商事の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うところがあれば、相談してみるのもアリです。プロの視点で、客観的に意見してくれるので、参考になるはずです。

 

また、自分の希望条件を伝えて、その条件に見合う別会社の求人を紹介してもらうというのもオススメです。もしかしたら、伊藤忠商事以上に魅力を感じる企業が出てくるかもしれないので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。