日本を代表する総合商社、三菱商事。商社と聞くと堅いイメージを想像する人が多いかもしれませんが、三菱商事は全く真逆です。風通しが良い社風を持ち、人間関係はフラットで、自由な雰囲気があります。

 

三菱商事の転職事情と中途採用者の年収

 

『組織の三菱』と言われるほど、組織を重んじる風土ですが、組織が個人に優先するというわけではなく、個人の強みをチームで発揮させ、組織として業績を上げることを徹底しています。個性を活かすという発想が根本にあるので、若い社員からの提案をどんどん取り入れる度量の広さもあり、業務のなかで後輩を育てていこうという気概を持つ社員が多いです。

 

中途採用組に対する姿勢も同様であり、生え抜きと差別することなく、同じ仲間として受け入れ、力を合わせて結果を出していくという意識が社員に染みついています。そのため、転職を目指す人にとっては、溶け込みやすい企業と言えます。

 

三菱商事の中途採用事情

三菱商事は、地球環境・インフラ、金融、エネルギー、金属、機械、化学品、生活産業の7グループから構成されており、それぞれのグループから、中途採用の求人が発生しています。

 

しかしながら、最近では、原料炭・銅・LNG・シェールガスといったエネルギー分野に経営資源を投下する傾向が強くなっており、人材採用も活発です。エネルギー以外では、金融、環境、自動車、食料、食品流通、電力、ライフサイエンスといった分野でも、事業を加速させており、これらの業界における就労経験があれば、三菱商事への転職を目指しやすい状況になっています。

 

また、地域別で見ると、資源国はもちろんのこと、アジア市場を重点地域として、シェア拡大に取り組んでおり、アジア圏におけるビジネス経験者は高く評価される傾向にあります。特に、M&Aや事業アライアンス、戦略提携といった業務経験があれば、好条件で採用される可能性が大です。

 

年収について

給与制度は基本給と賞与から構成されています。賞与はさらに細かく、個人評価連動賞与、組織業績賞与、全社業績賞与に分かれています。個人の実績ではなく、所属する部署、及び会社との業績に連動する割合が高く、個人差がつきにくい給与体系となっています。(仕事が出来なくても、それなりにもらえる仕組みになっています。)

 

基本的に年功序列で、新卒・中途採用を問わず、年齢・勤続年数に比例して、給料がアップすることになります。

 

三菱商事の特徴としては、20代のうちは、他の総合商社よりも給与水準が低く、30を超える頃から伸び始めて、35歳を超える頃には平社員、役職を問わず1200~1500万のラインに到達するといった状況です。

 

基本的には社員格差が生じない給与体系になっていますが、唯一の例外は駐在員で、海外駐在の場合には、1年間300~500万程度の駐在手当がつきます。また、帰国後7年間は家賃補助が支給されることになり、一般社員とはかなりの差が生じることになります。

 

転職組の年収については、入社時の職位によって決まるので、前職の会社で役職がついていた人だと、一気に収入が跳ね上がるケースが多いです。また、一部の金融機関やコンサルティング会社などを抜きにすれば、三菱商事に匹敵する年収を得られる企業は殆ど存在しないので、中途採用の場合、転職した時点で年収がアップすると考えて間違いなしです。

 

<三菱商事社員の年収事例>

  • 24歳 600万円

  • 28歳 750万円

  • 28歳 アシスタントマネージャー 1100万

  • 31歳 マネージャー 1500万

  • 35歳 1600万円

  • 40歳 2000万

  • 40歳 部長 2200万

  • 58歳 役員補佐 2500万円

 

三菱商事の就業環境について

商社というと、朝から晩まで働く激務というイメージがありますが、三菱商事は全く違います。部署にもよりますが、残業が少ない会社です。残業をしていると、仕事が出来ないとみなされ、業務量を削られることのほうが多いです。

 

当然、これは勤務評価に響くので、社内全体として残業をせずに業務を遂行しようという雰囲気になっています。結果として、繁忙期を除いては、残業がゼロという部署が少なくありません。有給休暇も取りやすく、ワークライフバランスが優れている会社と感じる社員が多いようです。

 

女性の活用に積極的な会社であるため、女性社員が働きやすい環境が整えっており、産休・育休後、職場に復帰にするという人も多いです。時短勤務もほぼ希望通りに取得出来ます。ただし、商社という業種がら、体力勝負という一面もあり、子供を持つ母親にとっては、働くことに厳しさを感じる時もあるようです。

 

また、女性で役職についている人は、未婚で働くバリバリのキャリアウーマンが多く、仕事と家庭を両立して、キャリアアップを目指すというのは、まだまだ難しいと考えたほうがいいです。ただし、プライベート重視で割り切って仕事をする人にとっては、極めて働きやすい環境の会社と言えます。

 

三菱商事への中途入社を狙っている人が知っておくべきこと

ここまで、良い印象の言葉が並んでしまっていますが、これは事実であり、実際、社員の満足度が高い企業です。退職した人に理由を聞いても、『違うことにチャレンジしたかったから』、『ベンチャー企業でIPOに取り組みたかったら』といった前向きの理由が大半です。外資系企業やスタートアップ企業にヘッドハンティングされたというケースも多いです。

 

転職を目指すには申し分がない会社ですが、それだけに人気度が高く、中途採用(キャリア採用)にも応募が殺到します。中途採用で入社する人は毎年20~60人程度。極めて狭き門となります。

 

商社の場合、中途採用に関しては、自社の社員では補いきれない専門スキルを持つ人材を外部から補強するという考えなので、何らかの領域において、プロフェッショナルと認められるだけの能力・実績を兼ね備えていることが絶対条件となります。

 

選考プロセスも厳しく、書類選考が2回、面接が3回行われます。勝ち抜くには入念な準備が必要なので、三菱商事の内情に精通している転職エージェントに相談して、サポートを受けることをオススメします。

 

採用面接を勝ち抜くためのアドバイスをしてくれますし、求人需要についても、いち早く教えてくれます。また、三菱商事に入社するのはかなり困難ですが、仮に選考で落ちた時にも、代替となるような企業を紹介してもらうことが可能です。

 

サポートを受けておいて損はないので、連絡を取っておくのが賢明です。下記でも触れていますが、ビズリーチJACリクルートメントリクルートエージェントDODAマイナビエージェントといったエージェントであれば、グローバル企業の求人を得意としており、三菱商事の求人を取り扱っているので、相談先として適切です。

 

※補足
JACは外資系企業、日系グローバル企業専門なので、こういった企業への転職を目指すのであれば、上記で取り上げている転職会社のなかでも、最も有効な情報源となります。

 

特に、30代以上の経験豊かなビジネスマンの転職支援を得意としているので、該当する人は要チェックです。(マネジメントレベルの求人も多いです。)

 

リクルートエージェント、ビズリーチも同様ですが、保有求人数が若干劣るので、第二・第三の選択肢と言えるような存在です。ただ、JACがカバーしていないような求人を扱っていることもあるので、リストアップさせて頂きました。

 

一方、マイナビエージェントは、若年層のビジネスマンの転職支援に力を入れている転職会社です。第二新卒者の転職支援も得意としているので、20代の人にオススメです。

 

いずれにしても、どの転職会社がいいのかというのは、実際に話をしてみたいと分からない部分もあるので、2~3社に同時にコンタクトして、比較検討することをオススメします。面倒かもしれませんが、これが最も確実な方法です。